ラブライブ!~きっと青春は、~   作:日月水光

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日月水光です。

今回は微妙な感じになったような………
とにかくどうぞ………


#04.生徒会。そしてそれから

 

「~♪」

「えりち? なんだか楽しそうやね?」

「あら、そう見える?」

「うん。前とは全然違うように見えるんよ?」

「希はまだわかるんだけど……亜里沙にも言われたのよね…。私ってそんなにわかりやすいかしら?」

「いぃや、今のえりちを見たら誰でもわかると思う」

「え……そんなに?」

「そんなに」

「……………………」

「…………まっ、いいことやけどね♪なんかあったん?」

「ちょっとバイト先でね」

「またあのかわいい後輩君?」

「そうよ。希も会えば気に入ると思うわ」

「でもいいの? ウチが会って気に入って?」

「? どうして?」

「どうしてって……」

「大好きな人同士、仲良くしてほしいじゃない?」

「………自覚ないんやね………」

「何か言った?」

「何にもゆうてへんよ。それよりこの共学をやめるっていうのはどうするん?」

「そうね……。1度本人に会って話をしてみたいわ」

「じゃあはい。これ、その男子の名簿や」

「ありがと………う……」

「? えりち?」

「これって……よし君……!?」

 

 

 

「はあぁぁ~……だめだ…なんにも思いつかん………」

 

朝から廃校の対策案をずっと考えているけど、なにも思いつかない。やはりいち生徒ができることには限りがある。というより、なにかしたところで周りへの影響はさほどないだろう。だからいくら考えたところで結局は意味がない。絵里さんの話を聞くかぎりでは生徒会の手伝いでもできれば、少しはプラスになると思うんだけど。流石に生徒会でもないものが生徒会の活動に参加するのは難しいだろうし……。

 

「やっぱり……なんもできないのかねぇ……」

 

考えることもやめて諦めようとしたときに校内放送が聞こえてきた。

 

「2年A組、天瀬幸明君。生徒会室まで来てください。繰り返します……」

 

え………なんかやらかしたか……?

とりあえず早く向かうことにした。

 

 

「2年A組天瀬幸明です」

「入ってええよ~」

 

生徒会室の扉をノックしながら名乗ると中からのんびりした声で返事があった。

これは……副会長の声かな?

 

「失礼します」

 

僕は扉を開けた瞬間、固まってしまった。その理由は……

 

「…………………………………」

 

ものすごい目でこちらを睨むように見ている生徒会長がいたから。絵里さん絶対怒ってる。怖い。マジで誰か助けて………。おそらく僕が音ノ木坂にいるって一言もいってなかったから。

 

()()君? なぜ呼び出されたか…わかるかしら?」

「え~と、それは……」

「わ・か・る・か・し・ら?」

「……僕が音ノ木坂に在籍していたことを教えなかったから、でしょうか……」

「そうよ。どうして、私に、教えなかったの?」

「えと……聞かれなかったから……?」

「……っ!! 何よそれ…! 一言言ってくれてもいいじゃない!!」

「まあまあえりち。その辺にしとかんと天瀬くんがかわいそうやん?」

 

そろそろ助けてほしいって時に副会長が助け船を出してくれた。

……それにしてもそこまで怒らなくてよくない……?

 

「希……! でも……!」

「えりちは天瀬くんが教えてくれなくて寂しかっただけやろ?」

「ち、違うわよ!」

「絶対そうやん。学院以外の話だとほとんど亜里沙ちゃんか天瀬くんの話しかせえへんのに」

「希! そんなことないわよ!!」

「へぇ~……じゃあどんな話した? ゆうてみて?」

「それは……………うぅ…のぞみぃ……」

 

……とても、非常に居づらいんですけど……。言い負かされている絵里さんは初めて見たけど。副会長はニヤニヤしながらこちらに話しかけてきた。

 

「初めまして。天瀬幸明くん。ウチはご存じ生徒会副会長東條希や」

「こちらこそ初めまして。音乃木坂学院2年A組天瀬幸明です。よろしくお願いします。東條副会長」

「こちらこそよろしくな~。副会長はやめてくれへん? 堅すぎてどうにかなりそうや」

「わかりました。東條さん」

「それから敬語使わなくてもええよ」

「いえ。これは……性分なので」

「ふ~ん。ならええけど」

 

絵里さんは僕たちが簡単な自己紹介を済ませたあとでもなにかブツブツ言っていた。とりあえず本題を聞き出すとしよう。お腹すいたし。

 

「あの~絢瀬生徒会長?」

「………なにそれ…」

「いえ、学院ではちゃんとした方がいいと思いまして……」

「なんでよ……いつも通り普通にしなさい」

「だったら絵里さん。今回呼び出したのはどうして? まさかさっきのだけじゃないでしょ?」

「えとね……それは~……」

「もしかして本当に……?」

「そ、そんな訳ないでしょ! ちょっと待ってて……」

「えりちはなぁ、天瀬くんの名簿を見た瞬間放送室に走って行ったんよ」

 

ニヤニヤ。

 

「希! 言わないでって……!」

「ええやん。本当のことやし」

 

ニヤニヤ。

 

「本当のことだから言わないでほしいのよ……!」

「そうかぁ~。それはすまんかったなぁ~」

 

ニヤニヤ。

東條さんは終始ニヤニヤしていて絵里さんをずっとからかっていた。この2人は互いに信頼しあっているんだなあと思わずにはいられなかった。それよりもさっき東條さんが言ってた事が本当だったらすごく恥ずかしいんだけど……。

 

「あの、絵里さん?」

「………………なに?」

「ちょっと頼みたい事があるんだけど」

「いいわよ。言ってみてちょうだい」

「僕も生徒会の活動をやりたいんだけど」

「え?! よし君が!?」

「うん」

「それは……人手不足だから願ったり叶ったりだけど……」

「えりちも嬉しいしな♪」

「希!!」

 

すごいな東條さん。隙あらばからかってくるぞ。僕も気をつけておかないと……!

 

「それで……どうかな?」

「うぅ………私はいいけど……希は?」

「ウチもええよ~」

「よかった~。ありがとう。絵里さん。東條さん」

「「…………………………」」

 

?2人とも固まってる?

 

「これは……ヤバいなぁ……えりち」

「でしょ……気をつけた方がいいわよ……希。だって」

「「笑顔がかわいすぎる」」

 

今度は2人とも小声でボソボソ喋ってるし。なんとなく嫌な予感がするから聞かないけど……。

 

「じゃあ今日はもういいかな? さっきからお腹が空いちゃって…」

「あ、ああいいわよいいわよ! 食べてきなさい!」

「それじゃあ失礼しました~」

 

踵を返して扉を開けようと手をかけようとしたら、勢いよく扉が開いた。

 

「失礼しま~す。2年A組高坂穂乃果です!」

「同じく2年A組園田海未です」

「同じく南ことりです♪」

 

同じクラスの高坂さん、園田さん、南さんが入ってきた。

 

「あ! 天瀬くんまだ居たんだ! ちょっと待っててもらっていい?!」

「別にいいけど……その………近いよ…高坂さん……」

「え? ああごめんごめん。じゃあちょっとそこにいてね?」

「? うん………?」

 

………まったく、少しは距離を考えてほしいよ………。でもなんだろう?僕がここに居る意味はないと思うんだけど……。顔に出ていたのか後ろの2人、園田さんと南さんが説明してくれた。当の本人は絵里さんと話してるし……。

 

「いきなりごめんね~。天瀬くん」

「いや、別にいいんだけど……どういうこと?」

「それは……その…穂乃果がですね……」

「まずわたし達ね、スクールアイドルをすることにしたの♪」

「スクールアイドル……?」

 

聞いたことはある。ネットとか見てれば嫌でも目に入るから。でも、いきなりなんで高坂さん達が?唐突すぎるんだけど……。しかも僕と関係なさそうだし……。

 

「随分その……いきなりだね……なんでまた…?」

「天瀬くんも知っての通り、音ノ木坂は廃校の危機です」

「そこで穂乃果ちゃんは"スクールアイドルで人気を出して生徒を集めよう"って考えたみたいなの」

「発想が突飛過ぎるけど……まあその………言いたいことはわかったよ? でも、それと僕とがなんの関係が?」

 

そう、そこだ。高坂さん達3人がスクールアイドルをするにしても僕はなんにも関係ないはずなんだけど……。

 

「あはは……それがね……」

「穂乃果は天瀬くんに私達のサポートをしてほしいみたいなんです」

 

……………………………………は?

 

「………………………………………は?」

 

驚きすぎて本音が出ちゃったじゃん……。

 

「え、いや、その……なんで?」

「それは……」

「あ、穂乃果ちゃん話が終わったみたい」

「でしたら本人に聞いてみてください」

 

高坂さんを見てみると難しい顔をしてこちらに来ていた。

 

「高坂さん……!」

「ん? ああ、天瀬くんごめんね? 今から説明するから」

「いや、大体は園田さんと南さんに聞いたよ。僕が聞きたいのはなんで僕が高坂さん達のサポートをすることになってるの?」

「あぁ、それはね……」

「………それは?」

「天瀬くん! あなたも廃校に対してショック受けてたでしょ?!」

「え………うん……」

「そしてなんとかしようとしていたけど、何も出来ないと思って落ち込んでいたでしょ?!」

「う、うん。そうだけど………」

 

なんで知ってんの!?話したっけ!?

 

「やっぱりね~。天瀬くん見ててなんとなくそう思ったんだぁ~」

 

な、なんとなく……?そんな理由で?

 

「だから! 穂乃果は天瀬くんに手伝ってほしいなって思ったの!!」

「でも……僕、アイドルとかよくわからないけど……」

「それでもいいから手伝ってみない?」

 

……………どうすればいいんだろう……。正直そんなに親しい訳でもない。なのにこれから一緒に部活のような事をしていくってこと……?そりゃもちろん廃校は嫌だけど……。

 

「………仮に、手伝うとして、だけど。僕なんにも出来ないと思うよ?」

「それでも! 廃校はイヤだ! って思っていて、行動に移そうとしたぐらい学院が好きな人なら一緒にいるだけでもいいんだ! どう?!」

「……………………」

 

正直、高坂さんを尊敬していた。発想もそうだけど、その発想を行動に移すことができるなんて……。こんなに眩しい人を見たことがなかった。手伝ってみたいとは思う。でも、何も出来ないのは自分は納得できない。

 

「天瀬くん。強制するわけでは無いのですが……こうなった穂乃果は止まりませんよ」

「うん、そうだね。穂乃果ちゃんは手伝うまで天瀬くんのことを追いかけるかも……」

 

僕の気持ちを知ってか知らずか2人が後押ししてくれた。なら……。

 

「本当に、ほんっとーーになんにもできないと思うけどいいの?」

「うん!!」

「………それじゃあ、手伝い、するよ」

「ホント!? やったーー!!」

「じゃあ……これからよろしく」

「穂乃果こそ、よろしくね!!」

 

そういって高坂さんと握手した。

 

 

 




手伝い決まったとき、エリーチカさんメッチャ睨んでます。
でも、希しか気づいてません。本人すら気づいてません。

ちなみに穂乃果にキツイ態度はとってません。幸明と話したおかげです。

それではまた次回に……
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