最近うまく書けなくて、書いては消しを繰り返すことが多くなっております。
呼んでくださっている方を待たせたくはないのですが……。
気を取り直して、どうぞ。
「朝練かぁ……」
そう呟いて学院へ行くよりも早い時間に神田明神へと向かっていた。その理由は先日、高坂さん達のスクールアイドル活動の手伝いを決めたから、だ。
「……にしても、体力作りからって結構本格的だよな…。本当の部活みたいだな……」
誰に聞かせる訳でもなく独り言を言いながら歩く。でもまあ、体力が必要なのはわかる。以前カラオケで動きながら歌っていたら体力の無い自分はすぐバテた。
「てか、手伝いっつっても何すりゃいいんだ……? 一応人数分の飲み物とタオルと持ってきたけど……」
そんなこんな考えて歩いていたら目的地にたどり着いていた。
「……登って待っとけばいいのかね…?」
「はぁ……はぁ……っ! きっつい…!」
階段をちょっと走ってみようかなぁ、なんて考えたのがバカだった。すでに息切れしてだいぶ疲れてしまった。こんなんで疲れていたらこれからやる運動とか駄目な気がしてきたよ……。まず自分がするかはわかんないんだけどね……。
「朝少しはランニングとかしようかな……」
「その方がええと思うよ」
「ああ、やっぱそう思う……?」
「ウチが見ている限りじゃ、ね~」
「それじゃ明日から頑張るか………ってわあああぁぁぁぁぁ!!??」
「ひゃっ! ちょっと、いきなり大声出さんといて!」
「東條さんじゃないですか! どうしてここに?! あと、いきなり現れないで!」
すっごいびっくりした…!いきなり出てきたことにも驚いたけど、その近さにも驚いたし服装にも驚いた。巫女服?でいいのかな……を着ている東條さんがすぐ後ろに立ってた。まず女性が近いってだけでも緊張するっていうのに、巫女服は東條さんにぴったり似合っていた。でもなんでこんな服装?
「ごめんなぁ? いきなり現れた訳やないよ? 近づいても天瀬くんが全く気づかんかったから」
「え? そうだったんですか?」
「そうだよ。それからウチがここに居るのはここでバイトしているから」
「そうだったんですか……巫女服がすごく似合っていて綺麗だから家が神社なのかと思いましたよ」
「きれ……!?」
「? どうかしましたか?」
「い、いやぁなんでもないんよ?」
「そうですか?」
顔が赤いけど本当に大丈夫だろうか……。僕なんか言ったっけ?
……………………あ。ヤバい。普通に綺麗だとか言ってる。思い出したら恥ずかしくなってきた……。今さら掘り返すのもだしもう黙っとこう………。
「それより! 天瀬くんはなんでここに居るん?」
「あ、その……僕は高坂さん達の手伝いで……」
「前決めてたやつやね。ここで練習するの?」
「そうみたいです。具体的に何やるかは聞いてませんけど」
「ふ~ん。そうなんや。……あ、噂をすればってやつやね」
「そうみたいですね」
階段の方から大きな声と礼儀正しい声と甘い声が聞こえてきた。
「それじゃウチは仕事するから頑張ってね~」
「あ、はい。お疲れ様です」
東條さんはそう言って奥の方へと歩いていった。………さて、と……。
「あーーっ! 天瀬くんもう来てるーー!!」
「だからもう少し早く行こうと言ったんです」
「えぇぇーー……だって、穂乃果これ以上早く起きれないよぉ……」
「人を待たせているのにそんなこと言ってる場合ですか!」
「うぅ……怒らないでよ~海未ちゃ~ん」
なんとも仲良さそうに楽しそうに話ながらこちらへ向かってきていた。本当に仲がいいよなぁ、あの3人は。
「ごめんねぇ天瀬君。ちょっと遅くなっちゃって……」
「いや、僕もさっき来たばっかりだし大丈夫だよ」
「いえ、本当にすみません。穂乃果が早く起きておけばよかったんですけど……」
「ああ! 海未ちゃん! 穂乃果のせいにしないでよぉ!!」
「事実ではありませんか」
「そうだけど~……」
「いや本当に大丈夫だから。この時間ならいつも起きてるし」
バイトの帰りぐらいの時間なのでほぼ確実に起きてる時間だ。いくら眠くてもこの時間は目が冴えてしまう。
「そうなのですか?」
「うん。もし眠かったとしても目が冴えちゃうから……」
「ほえぇ……すごいねぇ……天瀬君」
「はい! 僕の話はこの辺でおしまい! まず何をするの?」
僕がそう聞くと3人で顔を合わせてポカンとしていた。そして、
「実は……その…」
「具体的にはまだ決めていないんです……」
「え? そうだったんだ。じゃあ決めるとこからだね」
「その前にちょっといい?」
ん?なんだろうか?高坂さんが何か思い出したように声を出した。
「天瀬くん。ちょっとわたし達のこと呼んでみて」
「それはなんでまた……?」
「いいから!」
「……? 高坂さん、園田さん、南さん」
何かおかしいだろうか……?
「やっぱり……」
「えっと……どうかしたの?」
「天瀬くん! 穂乃果たちのこと名前で呼んでよ!!」
「………え?」
ええええぇぇぇぇぇぇ!!!??
嫌だよ!恥ずかしいじゃん!
そんな考えを高坂さんが知るはずもないのだが理由を話してくれた。
「穂乃果たちもだけど、名字で話すと距離が遠い感じがしたんだよね~。これから一緒に頑張っていくからそれはどうかなぁって穂乃果は思うの!」
「で、でも……女の子と名前で呼び会うのって……」
「………? なになに?」
「その……恋人同士………って感じじゃないかなって……」
「「「………………………………」」」
辺りが静まりかえってしまった。僕は恥ずかしさで顔を真っ赤にさせてうつむいていた。そうしていたら急に手をとられたので顔をあげると……
「やっぱりそうですよね! それが普通ですよね!!?」
園田さんがすごく嬉しそうな顔で言ってきた。………近いって……。
あとの2人を見てみると……
「……なんか、海未ちゃんを見ているみたい………」
高坂さんはそう呟いて、
「わあぁぁ! かわいい……!」
南さんは、なんか、顔がキラキラしてるんだけど……。かわいいじゃねえよ……!
「だから…その……名前呼びはやめない?」
「そうです! 天瀬君もこう言っているですし!」
「えぇぇ~! でもでも~!」
高坂さんには悪いけど流石にこればっかりは……。そういうのだけで仲の良さって決まる訳じゃないんだし。と思っていたら、南さんがこちらの世界に戻ってきたのか話始めた。
「じゃあ…せめてあだ名とかどうかな?」
「おお! 名案だね! ことりちゃん!」
あだ名か……。まあ、前にも同じようなことあったしな。それならいいか。
「うん。まああだ名くらいだったらいいよ」
「え!? 天瀬君!?」
園田さん、そんな驚かんでいいじゃん……。
「よ~し、決まりだね! じゃあなんてあだ名にしようかな~……」
「別に好きに呼んでいいからね」
「それじゃあことりは……よー君!」
「いいけど……一応理由聞いていい?」
「かわいいから!」
おい。即答かよ。
「僕はことりさんでいい?」
「別にいいけど~……なにかあだ名つけてくれないの?」
「なんかかわいい感じのが決まらないし、無理に変なのつけるのもなあと思って……」
「むぅぅ……よー君…! おねがぁい!!」
「ことちゃんでいい?」
「うん♪」
………はっ!僕はなにを………?無意識に答えてしまった……。決まったものは仕方がないけど、なぜだ………。
「じゃあ穂乃果は……あきくん!」
「あ……」
それは……
「ごめん……それはちょっと……」
「えぇぇ~! なんで~!」
「なんでもいいって言っといてなんだけど、それ以外でお願いできる?」
でないとあの子絶対怒るから。そういう約束をしたから……。
「う~ん……それなら……よしくん!」
う~ん……まあいいかな。純粋にそう呼びたいだけみたいだし。誰かさんみたいにかわいいからって訳じゃなさそうだし。
「うん、いいよ。僕は穂乃果さんでいいかな?」
「いいよ~。穂乃果は穂乃果って呼ばれるのがなれてるから」
「ありがとう」
さて、最後は園田さんだけど……。
「私は別に……今まで通りでいいですよ」
「いいの? やっぱり恥ずかしいよね」
「はい……そうですね…」
ちょっと残念そうだけど……いいのかな?
「「………海未ちゃんの意気地無し」」
「うるさいです」
なんかぼそぼそ言ってるし……。
「それじゃあ改めて……よろしくね。園田さん、穂乃果さん、……ことちゃん」
「よろしくお願いします、天瀬くん」
「よろしく~! よしくん!」
「よろしくね~。よー君♪」
ーーここから何かが始まった……そんな気がした朝だった。
……………園田さんの考えた練習メニューで死にかけました。失礼だけど体力のなさそうなことちゃんにすら負けたので、体力作りを真剣にすることを、ここに誓います。
そんな決意をした朝でもありました。
幸明の口調が変だと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、彼は1人だと色んな影響で色んなしゃべり方をします。
人と話すときは安定しているはずなので大丈夫です。のはずです。
ことりちゃんのあだ名は「みーちゃん」か「みこちゃん」でも悩みましたが結局「ことちゃん」にしました。
それでは、またの機会に。