ハイスクールD×H ~龍と人間と世界の流れ~ 【本編完結】 作:みずしろオルカ
会話テンポを試行錯誤中。
色々と紹介していただいた、作品を読みふけり、参考にしながら書いています。
日記形式だと、日数を決めて書くので一定の文字数でいけるのですが、小説形式だとやっぱり長さがまちまちになりますね。
リアス side
小猫が無事に帰ってきた。
海原君に任せてしまったが、戻って来た彼女の表情は別れる前とは雲泥の差だった。
自信とは、少し違う。
彼女の中で渦巻いていたであろういくつかの悩みに対して、良い答えが出たのかもしれない。
たくさん悩んで、辛い思いをしてきた彼女。
海原君は、小猫に答えを与えられたのかしら?
それとも、別の何かを与えた?
少なくとも、私にはできなかった事を彼はしてくれた。
それだけで、小猫を預けた意味があったと思う。
「お帰りなさい小猫。海原君との修行はどうだった?」
「はい、想像以上にハードで、足腰が立たなくなりましたが、一歩は踏み出せたと思います」
小猫の返答に思わず、海原君を睨む。
まさか、私の可愛い眷属を無理矢理に手籠めにしたなんてことは……。
「おい塔城。言い回しに悪意があるな? もう一度、地獄昇柱やらせてやろうか?」
「すいませんでした!」
小猫が速攻で頭を下げるなんて、どんな内容なのか気になるわね。
「内容は後で聞くとして…今日はみんな揃ったのだし、明日のパーティーに備えて身体を休めましょう」
その夜。
実家のお風呂に眷属達と浸かっている時だった。
身体を洗い終わった小猫が、湯船に浸っている時にふと気付いた。
彼女を中心に広がる珍しい形の水の波紋。
小猫が波紋の力を手に入れたと言う証でもある。
「あ、すいません。気付かれない様に常時波紋の呼吸を続けていたのですが、調節が甘かったです」
そう言うと、彼女を中心に広がっていた独特の波紋は違和感の無いモノにまで収まる。
常時、波紋の呼吸を続けている彼女は良く見れば、修行の後だと言うのにきれいな肌をしている。
元々、容姿相応に若々しい肌艶をしていた小猫だけど、なんというか彼女のベストの状態を保っている様に見える。
「わぁ! 小猫さん、お肌綺麗です」
「む、確かに以前見た時より瑞々しい……と言うのか?」
「あらあら、どんなケアをしてますの?」
ワッと、みんなが小猫に集まる。
予想外だったのだろう、小猫も戸惑っている。
「え? そうですか? 自分では分からないのですが……あ」
思わず漏れてしまったような、言葉。
それはつまり心当たりがあると言う事。
「あら、心当たりがあるのね小猫? 海原君の実家に行ってからだし、彼の実家で何かあったの?」
「あらあらまあまあ、そんなにきれいな肌艶を保てる秘訣、是非とも教えていただきたいですわ」
「わ、私も! イッセーさんの為にもっときれいになりたいです!」
「ふむ、私も肌艶は気にして来なかったからな。女として生きる以上、是非とも学びたい」
続々と小猫の周りに集まっていく。
女性が肌艶をきれいに保つと言う女性としての目標が目の前にあれば、仕方ないわね。
「え、あの……ニャ!?」
誰かが小猫の肌を触ったのかしら?
確かに、見た目だけじゃなく、触ってみてどこまで上質な肌艶になっているかを確かめる必要もあるわよね。
「えと、あの、皆さん……?」
怯えた様子で私達を見る小猫。
後ずさりしていたけど、すぐに浴槽の端に追いやられる。
これで逃げられないわね?
「い、や……先輩、助け……にゃぁぁぁぁぁ!!?」
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曹護 side
「先輩、小猫ちゃんが助けを求めてますよ?」
「木場、お前なら経験があるだろうが、女がじゃれ合っている時は下手に関わらない方が良いんだよ」
「確かにそうですね」
「くそ、俺には縁が無さ過ぎてこの会話が辛い!」
お前の場合は、日ごろから欲望を前面に出しすぎなんだよ。
そろそろ、オーフィスへの教育に良くないから接触をワンクッション置こうかと考えている。
真顔で『おっぱいとは、何?』っと聞かれた時、とりあえず後日兵藤を殴り飛ばした俺は悪くないと思う。
「なるほど、波紋には美肌効果もあるってか! こりゃ大発見じゃねえか」
なにやら、楽しそうに酒を飲みながらアザゼル先生が笑っていた。
異様に似合うな。
「時にイッセー、女の乳を揉んだことがあるか?」
いきなり何を言い出すのだこのオヤジは。
兵藤は兵藤でなんか律儀に答えているし……。
「いやぁ、イッセー君は相変わらずですね。先輩」
「どんな内容にせよ、ブレないってのは強みだしな……。それはそれとして、ヴラディは木場の後ろで何してんだ?」
「どうも、先輩が恐いみたいですよ? 先輩、ギャスパー君と真逆の立ち位置に居る人間ですし」
「ひぃぃぃ!? ごめんなさいごめんなさい!!」
身長やガタイで恐がられる事は結構あったが、ここまで露骨に怯えられるのは初めてだな。
「いや、ギャスパーは最初は全員にこんな感じだろ?」
「それが、本当に苦手なようでな。初対面で気絶された」
「どんな経緯が!?」
「入り口の近くに立っていたら、いきなりドアが開いて……ヒィィィィ!」
ザブンッと湯船に潜ってしまう。
その様子に木場も苦笑いをしている。
「どうも、光の加減と不意打ちが重なったようで、すっかり怯えてしまっていて……」
「まぁ、先輩は見た目がすげぇ恐えからな」
「その上、ギャスパーは人一倍臆病で恐がりだからな。お前じゃなくても、条件次第じゃこうなるぜ」
アザゼル先生のフォローが切ない。
上の方じゃ、まだ小猫が襲われてるようだし、一足先に上がって涼むとしますか。
「やれやれ……。先に上がるぜ。涼んでるよ」
「冥界で風呂上りに涼む人間はお前が初めてだろうよ……」
アザゼル先生の呆れたような言葉を聞かなかったことにして、浴場から出た。
仕事関係で寒空の下で作業。
風邪ひくかと思いましたよ。
風が冷たい地域ですから気温と体感温度の差が激しいです。
あったかくして寝ます。
皆さんも風邪には気を付けて!