ハイスクールD×H ~龍と人間と世界の流れ~ 【本編完結】 作:みずしろオルカ
いやぁ、五つも宴会の幹事・子幹事やってると、頭がパンクしそうですわ。
最近、更新ほとんどできてないのに、評価コメントや活動報告コメント、感想やメッセージが送られてきます。
ありがとうございます。
お楽しみください!
リアス side
小猫が帰ってきてから、すぐにゲームのルーキーたちが集められるパーティーに出席した。
流石に人間である海原君を一人で行動させる訳にはいかなかったから、小猫と佑斗に付いて貰っている。
当人は自由に料理をオーフィスにあげている。
まぁ、無限龍が近くに居る状態で、近付こうとする人も居ないでしょう。
海原君もお兄様から、害を成す者に対しては多少手荒い事も許可すると話していたし、それはここに居る全員が知っているはず。
当然反発があったけど、そもそも無限龍に暴れられてこの会場ごと消滅する危険を犯す者は処罰されてしかるべきだ。と言う発言で黙った。
誰だって、そんな危険を犯したくないでしょうし、どこかの命知らずがちょっかい出して巻き込まれるのも嫌な様で、互いに監視し合っている状態になっている。
当人はオーフィスと一緒に料理を食べているというリラックスムードなのだけど。
佑斗は、オーフィスに手を出せないならその近くに居る海原君を狙っていそうな悪魔を見張っているし、小猫は常に海原君とオーフィスを挟むように立って、警戒している。
一緒になってご飯を楽しんでいる様に見えるのは気のせいでしょう。
すると、海原君はお兄様に連れられて四人の魔王が揃っているステージに立つ。
「す、すげぇ。魔王様が四人揃っているだけでもすげえけど、そこに並ぶ先輩も……」
「良く見ておきなさい、イッセー。貴方もキングを目指すなら、あれぐらい堂々とした立ち振る舞いを覚えるのよ」
「俺には荷が重いです、部長……」
まぁ、海原君の態度は堂々とし過ぎなんだけどね。
背中に幼女を貼り付けた状態で、普通に四人の魔王様と話している。
その姿は、苦笑いを覚えてしまう。
日本の時代劇に子連れ狼という番組があるけど、あれを一瞬想起してしまった。
「部長、そろそろ待機室へ移る時間ですわ」
「あら、もうそんな時間? 悠斗と小猫に合図して、海原君を連れて行きましょう。私達が離れると、バカな貴族たちが自殺しに行きそうだわ」
「そうですわね。声をかけておきますわ」
政治の世界では、言葉の裏側を読んだり、約束事の隙間を縫うというやり方が良くされるけど、この問題はもっと原始的な問題。
生死に関わる話だ。
そこが理解できていない輩が何人かいる。
話術と智謀で生き残ってきたタイプなのでしょうけど、この状況を飲み込めていない時点で、二流にも届かないと言う事。
手の込んだ自殺に、私の眷属を巻き込むつもりはないわ。
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曹護 side
なんか、魔王と名乗る四人と雑談していた。
随分とみんなフレンドリーだったな。
今は若手悪魔が集まると言う待機室に案内されている。
「小猫、ココ楽。反対側使っていい」
「え? あの、先輩の許可が……」
「大丈夫、ソーゴ優しいから」
「人の肩の貸し借りを本人を挟んでするとは、オーフィスも大分馴染んできているな」
両肩に小さい女の子を乗せて歩く姿を想像すると大概だが、すでにオーフィスを肩に乗せて歩き回っているから今更か。
「あ、乗り心地いいですね」
「うん、我の特等席。小猫も使っていい」
「てめえ等、自由過ぎるぞ」
途中で生徒会長と合流したが、その時ふと以前に組み伏せた匙と言う男が目に入った。
兵藤と仲良さ気に話をしているが、その身体から溢れている力は確実に鍛錬の賜物。
どうやら、あの一件から相当鍛え上げたようだ。
生徒会長も匙を見る表情が心なしか頼もしそうな感情を帯びている気がする。
良い方向へ成長しているなら、説教した甲斐もあるものだと考えていると。
炸裂音と瓦礫が飛び散る。
件の若手悪魔の待機室からの炸裂音だ。
「やっぱりこうなったわね……」
「予想はしていましたが、こうも派手に暴れるとは……」
部長と生徒会長が二人そろって頭を押さえている。
悩みの種と言う所だろうか?
「どうなっている?」
「ああ、気にしないでいいわ。若手悪魔が集まるといつもこうなるのよ。血の気が多い人が多いから」
グレモリーも血の気が多い方だと思うが、あえて口にはするまい。
口は災いの元とも言うしな。
この破砕音は、若手悪魔の二人の喧嘩が原因らしい。
眼鏡をかけた女性とガラの悪そうなチンピラ風の男。
この二人の喧嘩でここまでの騒ぎになったらしい。
スルッと騒ぎを尻目に中に入り、料理を食べることにする。
「ソーゴ、あのお肉食べたい」
「先輩、あちらの魚をお願いします」
「お前ら、ちょっとは遠慮しろ」
なんで二人して、ちょっと遠いテーブルの料理を希望してるんだよ。
せめて、近場のテーブルの中で選んでくれよ。
「がぁ!?」
ん? さっきのチンピラが飛んできた。
「あぶねぇな」
反射的に斜めに叩き落としてしまう。
ほら、虫とか突然目の前に来たらやらないか?
「うぉぶ!?」
地面に叩きつけられた男はそのままどっかに飛んで行った。
「すまなかった、人間の戦士よ。思った以上に殴り辛い形をしていてな。怪我はないか?」
「大丈夫だ。気を付けてくれよ? 思わず、叩き落としちまったが……」
「あれでも若手悪魔でも上位の奴だ。すぐに回復するさ」
ゴキブリかよ。
まぁ、死ぬような手応えじゃなかったし、大丈夫だろ。
グレモリーがめちゃくちゃ頭痛そうにしている。
悪かったって、反射的に叩き落としちゃったんだからよ。
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一誠 side
俺は今めちゃくちゃ腹が立っている!
あの貴族の悪魔の奴らが、生徒会長の夢を笑っている。
人の夢を、決意を、ああまで笑うなんてどこまで頭の固いオッサンなんだ!
オッパイみたいに柔らかくなれよ。
声を上げそうになったのを、木場の奴に止められた。
そして、無言で匙を指さされた。
「彼が耐えているんだ。僕らが声を上げていい場面じゃない」
その先で、匙がジッと貴族のオッサン達を見ていた。
睨んでいる訳じゃない。
真顔より、少し硬いがそれだけ。
だけど、その両手は固く握られていて、指の間から血が滴り落ちている。
そして、ハッキリと俺は聞いた。
会場であのオッサン達の笑い声のせいでほとんどの悪魔たちが聞こえていないだろうけど、俺や木場の耳にはハッキリと聞こえた。
バキッと割れるような砕けるような音。
何の音か?
考える前に、気付いた。
匙の口元から血が流れているのを……。
「良いか、兵藤。あの男は成長した。自分の主を、護りたい人を護る者へ成長している。あの手は恐いぜ? 戦うなら覚悟しておくことだ」
突然、海原先輩が後ろから話しかけてきた。
両肩にオーフィスちゃんと小猫ちゃんを乗せている状態なので目立つけど……。
「何かあったんですか? 先輩」
「前に生徒会でちょっとな。説教してやったんだが、予想以上にいい男になってんじゃねえか」
そういう先輩は、どこか嬉しそうだ。
匙は、先輩の期待していた成長をしたんだろうか?
「ヴリドラ?」
「ああ、いい守護者になるだろうよ。一押しするべきかな?」
「先輩、匙先輩にも教えるのですか?」
「いや、きっかけだけだな。親父に過保護だって言われてるし……」
「ソーゴ、かほご?」
「ああ、先輩って突き放しているようで、手取り足取りの指導方針ですよね」
「ソーゴ、つんでれ?」
「おいまて、オーフィス。誰に教わったソレ」
「ドライグ」
あ、まずい。
ソローッと木場の陰に隠れようとして
「一誠君。ウチのオーフィスへの教育に関して、後で話があるからな?」
「……了解です」
俺は死を覚悟した!!
貴族のオッサン達の高笑いも終わり、お開きになった会場でグレモリー眷属とシトリー眷属が残っていた。
「海原先輩……。会長は学校を作りたいだけなのに、なんであんなに笑われなければならないんですか? 護るってこんなに辛いんッスか!!」
両拳は爪で皮膚が裂けて、噛みしめ過ぎたのか奥歯が二・三本砕けていた。
それだけの感情を押し殺していた。
表情に出さず、歯を食いしばって、拳を握って、耐えていた。
俺、お前を尊敬するよ匙。
今、この会場で誰よりも尊敬できる。
「よく耐えたな。その激情はとっておけ。対戦相手にでも、夢をかなえるためにでも使え」
「でも、先輩。俺は……!!」
「なら、きっかけをくれてやる。使いこなせるかは、お前次第だ!!」
その瞬間、先輩は匙の腹に一発ぶち込んだ。
その一撃はとんでもなく深く、先輩の拳のほとんどが匙の腹にめり込んでいた。
すっげぇ痛そう。
「グッ!?」
「海原君!? 匙に何を!」
「見てろ、支取。お前の眷属が一皮剥けるぜ」
「大丈夫です、会長。私も受けたことがあります」
アレを小猫ちゃんも受けたんだ。
悪魔の身体でも二・三日食事が出来なくなりそうな一撃だった。
「肺の空気を絞り出して、次に吸う時は……波紋の呼吸だ」
ようやく息を吸った匙の身体は電気の様なオーラが立ち込め、血を出していた両掌の傷は徐々に塞がっていく。
ビキビキッと、匙の身体の節々が音を立てている。
たぶん、さっきまで怒りを堪えるために、拳や歯だけじゃなく、全身を硬くしていたからだろう。
「俺が教えるのは、呼吸法を教えるだけだ。塔城の様に海原の波紋を教えるつもりはない。匙元士郎の波紋に成長させろ」
そう言うと、先輩は会場を出て行った。
その背中が見えなくなるまで、匙は頭を下げ続けていた。
「ありがとうございます。俺だけの波紋を、絶対に見つけて見せます」
その言葉は、きっと先輩に対しての匙の誓いだろう。
匙の奴が、ここまで頑張ったんだ。
俺も、絶対にハーレム王になってやるぜ!!
さてさて、12月って言えば、FO4ですw
そして、来年は三国志13です。
三国志13は、シリーズとして久々に在野プレイが出来そうな予感。
在野プレイ大好きなんですよ。
オリキャラ作って、あちこち巡るのが大好き。
太閤立志5とか、超名作だと思います。