ハイスクールD×H ~龍と人間と世界の流れ~ 【本編完結】   作:みずしろオルカ

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 どうも、ロキ編始まりました。

 と言っても短いのですが。

 前回と今回と、短めになってしまいました。

 しかし、参護さんの登場も着々と進んでいます。

 もしかしたら、曹護さんと参護さんの兄、海原壱護さんも活躍するかもしれません。

 これは未確定ですから、変更になったらすいません。


第23話 暗雲漂う戦場

 曹護 side

 

 

 その依頼を運んできたのは、オカ研のグレモリーでもイッセーでも、小猫でもなかった。

 

「ご依頼します。北欧神話、オーディン様との同盟を邪魔する悪神ロキの打倒協力です。どうか、お願いいたします」

 

 メイド。

 

 グレモリーの義姉にして、魔王の直属メイドにして魔王の奥さん。

 

 最強の女王だと聞いたが、確かに魔王クラスと言える程の実力だ。

 

 その実力者が依頼して来た、ロキの打倒協力依頼。

 

 今回は、禍の団の関係は薄いようだし、オーフィスの蛇がある可能性は低いだろう。

 ロキは神。

 神は、ドーピングの様なオーフィスの蛇を使う可能性は低い。

 

 神話に語られる神は誇り高く、自身の力と自身の功績を誇る傾向があるらしい。

 

 話を聞くと、ロキはその傾向が強いらしく、北欧神話が他の神話と結び付くのが気に食わないらしい。

 

 それ故に、今回同盟の調印に来たオーディンを襲い、決定的な亀裂を入れに来たのだろう。

 

 今はベルゼブブが冥界の特殊な場所に転送し、足止め程度の封印をしていると言う事だ。

 

 そこにグレモリーとシトリー眷属達を転送する。

 

 それに少し遅れる形だが、俺自身が転送にて援護に行くと言う形らしい。

 

 オーフィスの蛇がある確率は低いが、小猫が向かうなら……。

 

「分かりました。その依頼、受けます」

 

 この依頼が、この先の俺の人生を決定付けるモノだとは思いもしなかった。

 

 

********************

 

 

 小猫 side

 

 

 悪神ロキ。

 

 北欧神話ではラグナロクの引き金を引いた神様でしたか?

 

 かなりの悪戯好きという話も良く聞きますし、用意周到なのは神話通りといった所でしょうか?

 

 フェンリル・ヨルムンガルド・ヘル。

 

 ロキの子供として有名ですが、目の前にはフェンリルとヨルムンガルドが立ちはだかっている状況です。

 

 ヨルムンガルドのオリジナルは海底で眠っているらしいです。

 なので、目の前のアレらはコピー、またはレプリカというものでしょう。

 

 大地を埋め尽くしそうな程の大軍が居る状況では、オリジナルを連れてこられるよりもめんどくさいのかもしれません。

 

 そして、フェンリルですが、こちらも大変な状況です。

 フェンリル以外にも、二匹。

 

 スコルとハティというフェンリルの子供らしい。

 

 フェンリルの子供。

 という事は、当然神を食い殺す牙を持っている。

 

 先ほどイッセー先輩が、鎧の羽を破かれていました。

 

 赤龍帝の鎧が、ああも簡単に裂けるなんて考えられません。

 

 それだけの威力がある牙だと言う事。

 

 そんなのに噛まれたら、冗談抜きで死にます。

 

 それが三匹も戦場にいる、という事態。

 少数精鋭という形でここに居る私達には、多勢に無勢。

 

 曹護先輩が来るまでに、私達で全滅させるぐらいの気持ちで挑みましたが、厳しい現実と言う奴ですね。

 

「竜騎士はいないのか? あやつに備えての戦力だったのだがな」

 

 なるほど、この過剰とも思える戦力は、曹護先輩対策でしたか。

 フェンリルの子供も随分と大きい。

 

 子供というには大きすぎますね。

 

 親とほぼ同じ大きさにまで成長しているなら、相当強いはずですし、子供特有の無茶な動きもして、相当戦いにくいです。

 

 波紋を込めても、ヨルムンガルドのクローンには効きますが、フェンリル達には効果が薄いです。

 

「小猫ちゃん! フェンリルは木場とゼノヴィア達で対処するから、小猫ちゃんはヨルムンガルドのクローンを!」

 

 確かに、波紋が効かない以上、私はクローンの方を対処した方が良いですね。

 

 聖剣と聖魔剣があれば、ダメージは与えられるでしょうし……。

 

 と言っても、クローンの数は本当に多い。

 

 姉様と話し合い。

 

 折り合いをつけたこの力と波紋を上手く使って立ち回れている。

 

 流石に前に使った『疑似・加速世界』は、曹護先輩から使用禁止が言い渡されている。

 

 加速に身体が付いていけていないのだそうだ。

 

 波紋のコントロールも甘いから、ダメージもひどくなる。

 

 だから使用禁止らしい。

 

 オーフィスさんからもダメと言われてしまったから、使えないです。

 

 だけど、仙術を使えるようになってからは射撃武器も手に入りました。

 

 力の融合はまだ難しいですが、順調に行けば銀色の闘気も会得できそうです。

 

 クローン体の頭に乗り、拳で波紋を伝える。

 

 電気の様な性質を持つ波紋は、頭に通されると全身が硬直する。

 

 その後に、集団の中に蹴り飛ばしてやると、巻き込んで飛んで行ってくれます。

 

 これは、曹護先輩が私にやった戦法なんですよね。

 一瞬、全身が硬直して、ガードもできないまま壁に叩きつけられました。

 

 あれ以外にもたくさんの理不尽な技を受けましたが、全部戦いの中で自分のモノに出来る技ばかりです。

 

「学園の相談役なんてしてるのに、背中で語るタイプの人なんて、誤解されやすいですね」

 

 曹護先輩は、私に合わせてメニューを組んでくれていた。

 

 私は波紋を人間よりも多く練ることができるから、水や金属なんかに波紋を伝達させたり、出力を上げて相手を熱で溶かすといった波紋の修行が多かった。

 

 それがここで役立っています。

 

「くっ! 海原君が来るまで、絶対に持ちこたえるわよ!」

 

 部長の叫び声が耳に届きました。

 

 実際、一体一体を倒すのは、難しい事じゃありません。

 

 ただ、フェンリル達が邪魔をしてくること、クローン体の数が予定外に居ることで、こちら側が苦戦している状況です。

 

 時間としては、かなりのあいだ戦っている状況。

 

 体力的にも精神的にも、疲れが見え始めていた時です。

 

 ズドォン!

 

 炸裂音と振動。

 

 ヨルムンガルドのクローン体の中心に何かが落ち、数体を吹き飛ばしました。

 

 こんな人間業とも思えない事を仕出かすのは、あの人しかいません。

 

「うわ、蛇だらけじゃねえか。ウチの後輩、虐めてんじゃねえよ」

 

 禁手化させた打鉄を構えた曹護先輩が、戦場に召喚されました。

 

 

********************

 

 

 ロキ side

 

 

 ラグナロクこそが、我らの悲願。

 

 だが、オーディンは三勢力との同盟を進め、北欧神話の名を貶める行為を繰り返している。

 

 それも我慢ならないが、それ以上に我慢ならない者が居た。

 

 海原曹護。

 

 こやつはこの世界に存在してはならない。

 

 人の枠を超える、神々をも打倒する可能性を持つ人間など、我らの害にしかならん!

 

 幸い、此度の戦いで奴が出てくる可能性は高い。

 

 奴が活動する際に窓口の様にしていたグレモリーの眷属。

 そいつらが、我を止めるために集まっている。

 

 下らぬ正義感に駆られてこの場に出てくるだろうことは予想できる。

 

 確実に息の根を止める。

 

 奴の手札を封じる策はある。

 

 むしろ、なぜこのような簡単なことを他の奴らが思いつかないのかが不思議な程だ。

 

 これで奴の手札はほぼ封じることができる。

 

 我が打つ手は、二手で十分。

 

 たったそれだけで、最強の人間とまで言われたあの男を冥府に送ることができるのだ。

 

 この場に現れた途端に、ヨルムンガルドのクローンを数体吹き飛ばすなど、本当に人間離れした存在だ。

 

 しかし、それも今日までだ。

 

 この男を殺すために、当初予定していたクローン体の数を倍以上にした。

 スコルとハティの成長も調整して、フェンリルと同等レベルにまで成長させた。

 

 禍の団に協力する見返りに、オーフィスの蛇を大量に借り受けた。

 

 さぁ、人間よ。

 

 貴様らは我ら神々が支配する下等生物に過ぎんのだ。

 

 我らの手からはみ出る海原曹護。貴様だけは今日この場で死んでもらおう。

 

 貴様がいくら強かろうが、打倒が困難だろうが、貴様の敗北は確定事項だ。

 

 守るものがあると人は弱くなる。

 その身で体現して見せよ。

 

 下等な人間よ。




 ちょっと、最近バタバタとしていますが、こうして更新できる時間が取れるのは助かりますね。

 ちょっと、活動報告に仮面ライダーに関してのモノを投稿しましたら、色々な人からコメントを頂きました。
 ありがたいです。

 ハーメルンに置いて、好き嫌いが分かれるジャンルなだけに批判等々も覚悟してたのですが、思った以上に食い付いていただき、嬉しかったです。

 子供の頃からの憧れですからね。

 懐かしいものです。
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