ハイスクールD×H ~龍と人間と世界の流れ~ 【本編完結】   作:みずしろオルカ

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 お待たせしました。
 最終話になります。

 どうにか、引っ越しで長らくネット環境等々が使用できなくなるので、その前に投稿できました。

 しばらく感想や活動報告の更新のみになるかとは思います。

 この時期は引っ越しした人がネットの工事や新生活用に家電をそろえる為、配送業者なども割高になります。

 来月から関東進出!

 よろしくお願いします!


最終話 未来への展望

 

 小猫 side

 

 

 あれからかなりの年月が経ちました。

 

 部長はレーティングゲームでベスト5の常連者になり、私も部長のルークとして相応の活躍が出来ていると自負しています。

 

 金色の闘気にも到達でき、『金紗猫』なんて二つ名まで貰った。

 

 部長の目下のライバルは、生徒会長です。

 二人とも学校は卒業しているのですが、どうしてもそう呼んでしまいます。

 

 生徒会長の知略もさることながら、生徒会長の策を実行できるだけの眷属達。

 特に、匙先輩の成長が一番かもしれません。

 

 波紋にはくっ付く力と弾く力がある。

 これ自体は基礎の基礎なのですが、匙先輩はそれを奥義の域にまで昇華させ、イッセー先輩じゃないと止められないほどにまで成長しています。

 

 しかも、ロキとの戦の時に曹護先輩の弟さんの戦い方を見たらしく、吹き飛ばした後に後方に配置していたラインにくっ付く波紋を流して捕獲、その後神器の能力である力の吸収を使い、イッセー先輩の魔力や力を吸い取っていた。

 

 吸い取った力は弾く波紋と共にラインに乗せて、大きなダメージと吹き飛ばしの効果がある一撃に変える。

 

 生徒会長は、シトリー家の『氷智姫』、匙先輩は『守護邪龍』の二つ名で呼ばれている。

 

「よぉ、小猫。久しぶりだな」

 

 声を掛けられた。

 カウンターに座って本を開きながら、昔の事を思い出していた。

 

 ちなみに、あれから結構経っているのに、身体は成長しませんでした。

 姉様とは雲泥の差。

 

 まぁ、曹護先輩はロリコンの気が有りそうなので問題ありませんが。

 

「久しぶりです、アザゼル先生。曹護先輩なら仕入れの旅からまだ戻ってませんが?」

 

 各勢力の代表は、たまにこの店に来て取引の契約や掘り出し物を購入していく。

 

 冥界で先輩が褒美にと受け取った土地は、ごくごく普通の有り触れた土地。

 グレモリー寮が近いのは、魔王サーゼクス様の配慮なのでしょう。

 

 リアス部長の眷属である私が先輩の元にこうして生活基盤を置くことが分かっていたのでしょう。

 本当に、沢山の事をしてもらった。

 返しきれない恩が魔王様にはあります。

 

「そろそろ帰ってくる頃だろ。その時にまた寄らせてもらうぜ。今回はこれだけだが、大丈夫か?」

 

 そう言って渡されたメモには、土と水の量が書かれている。

 先輩の修行している土地のモノだ。

 

 姉様と私の結界で厳重に外界から遮断しているけど、あそこは聖域となっている。

 

 聖域と言っても、悪魔がダメージを受ける類の聖域ではない。

 言うならば豊かな土地。

 全てのモノが最上位の位に位置している世界。

 

 結界の中は別世界と言っても良い程に、空間の在り方が違う。

 

 ここの動植物や土や水を研究や開発に使うと非常に良い効果が得られる。

 だから、各勢力は好んで土や水なんかを買っていくのです。

 

 ただ、指定した範囲は広いですが、限界はあります。

 

 なので、環境を破壊しない程度に値段を調整したり、出荷量を調節したりしています。

 

 ちなみに、そこでとれた野菜や動物のお肉は最高品質と名高く、無限龍印の食品としてブランド化している。

 

 そっちもそっちでいい収入になっています。

 

「大丈夫ですね。金額はこれほどで……。いつもの様に取りに来るんですよね?」

 

「ああ、自分の目で見て選ぶからな」

 

 言うなれば真っ白なキャンパスの様な力なのでしょう。

 いかようにも望むままに染まる。

 

 あそこに住んでいる魚なんて、焼いても煮物にしてもおいしいので困りものです。

 

「それでは、いつも通りに準備をお願いします」

 

 アザゼル先生は準備のためにいったん戻りましたし、結界内で作業している姉様にも報告しておきましょう。

 

 私と姉様の合同で展開して、何度も何度も修正を繰り返している特上の結界。

 

 許可なく侵入できる人は居ないでしょうし、仮に入ったとしても結界内は別世界と言っても良い状態。

 

 十分を待たずに、自分の力を制御できずに暴走するのが目に見えている。

 

 

********************

 

 

 曹護 side

 

 

 次元の狭間を介して移動中。

 

 元の世界には移動に制限が多いからな。

 

 この身体になってから一回、走ったら警察に追われるわ、逃げた先が海上で止まったら沈むと思ってそのまま大陸まで走って行ったりとか、そのせいで密入国扱いで追われたり、さらにそれから逃げるために……。

 

 といったエンドレスで逃亡生活をしたことがある。

 

 しかも、途中でオーフィスが

「地上がダメなら、空を飛べばいい」

 という言葉を受けて空中を逃走経路にした。

 

 まぁ、領空侵犯で戦闘機に追われたな。

 

 テンパっている時に、オーフィスの言葉を鵜呑みにした俺が悪い。

 人間界のルールなんて無限龍には関係ないから、一番効率的な物を選ぶのは当然だよな。

 

 まさか、機銃を撃たれるとは思わなかった。

 

 世界を一周して何とか駒王学園に戻って来れた。

 

 それからは、次元の狭間を移動している。

 

 さすがに、国家権力から追われてUMA扱いで雑誌に載るのは勘弁してほしい。

 

 後日、小猫に説教されたしな!

 

 小猫、最近お袋に似てきた気がする。

 会わせたことは無いはずだが……。

 

 理屈を並べて滔々(とうとう)と責められるんだよな。

 ただ、変に混ぜっ返したりしないし、その場の事だけになる。

 

 子供の頃は、怒られるのが恐ろしかったものだ。

 俺は三人の母親の中で一番怖いと思っていた。

 

 今は楓母さんが恐いが……。

 

 由紀香母さんは一番優しい。

 というか、他の母さん達が勝てないからなぁ。

 

 で、そんなお袋に似てきた小猫。

 

 黒歌の奴は楓母さんに近しいものがあるし……。

 俺の家は商売やってるし、親父の後を追っているようでたまに落ち込みそうになる。

 

「ソーゴ、そろそろ帰る」

 

 世界を旅しつつ、色々な物を手に入れて、そしてオーフィスの気分で帰る。

 

 家には小猫と黒歌が居て、仲が良い奴らが来ては遊んで帰っていく。

 

「そうだな。南極は楽しかったか?」

 

「うん、ペンギンさんと遊べた」

 

 あれは見つめ合ってただけに見えたが。

 楽しかったのならいいだろう。

 

 見つめ合っている姿を写真に収めたので、小猫と一緒に鑑賞しようと思う。

 

「ソーゴ、この前テレビで見た」

 

「ん? なんだ?」

 

「結婚というものする前に、親にあいさつに行くらしい。我も小猫も黒歌も行ってない」

 

「……そうだな。近いうち四人で実家に行こうか。あと、テレビは買い換えることにした」

 

 フィルタリング機能とか付いてる奴ねえかな……。

 

 多少値段が張っても買い換えてやる……!

 

「息子さんを我にください……、でよかった?」

 

 よし、リサイクルに出さずに拳で廃棄してやる。

 

 拳で限界まで圧縮すればゴミに出せるだろうしな!

 

「それは、一般的に男性側から女性の両親に言う言葉だな。今回は、こいつらと添い遂げるって親父に言う場面だな」

 

 くそ、なんでいきなり結婚報告的なものを……。

 しかも、親父に言うセリフを一足先にオーフィスに言うってどんな羞恥プレイだよ。

 

「……」

 

 黙ってこっちを凝視しているオーフィス。

 

 いかん、余計なことを言ったか?

 

「……それ、いい」

 

 ポッと頬を染めて伏し目がちにそう言ってくれた。

 やばい、すげえ可愛い。

 

「早く帰って、小猫たちと一緒にソーゴの家行く」

 

 やる気が漲っていらっしゃる。

 

 行くのは良いのだが、改めて恥ずかしいって事と、小猫とお袋を会わせるのが恐い。

 

 黒歌と楓母さんも会わせるのが恐い。

 

 そして、オーフィス達と添い遂げる報告をした時の、親父の反応が恐い。

 

 親父と同じように三人も(めと)るって宣言だからなぁ。

 

「小猫も黒歌も絶対喜ぶ。ソーゴ、普段言わないから」

 

 なんか責められてる気分になってきた。

 

 とっとと帰ろう。

 

 

********************

 

 

 オーフィス side

 

 

 悲しみを知って、喜びを知る。

 

 我は今まで感情なんてものを自覚していなかった。

 

 無かったのではなく、気付いていなかった。

 

 ソーゴが死に掛けたあの時に、悲しみを知った。

 

 我と同じ存在になって、嬉しかった。

 

 それからたくさんたくさん、感情を自覚した。

 

 怒り。小猫が殺されそうになったあの時の感情が怒りなら、小猫と一緒に居られるときは安心?

 

 ソーゴが居なかったら、我はずっと次元の狭間での静寂を求め続けていただろう。

 

 今の我から見れば、それがとても怖い。

 

 こんなに楽しい事を、嬉しい事を、心が温まることを知らないままだったのか? っと。

 

 ソーゴが我らと添い遂げると言ってくれた。

 

 それだけのはずなのに、こんなにも嬉しくて、感情が行き場を探して暴れているような感じ。

 胸が躍る。

 頬が自然と火照る。

 

 これが、恋愛感情というもの?

 

 小猫は言っていた。

 一緒に居たいと思う人、居なくなったら悲しいと思う人。

 

 その人の子供を成したいと思える事。

 

 我は生まれた頃から一人だった。

 

 親という存在は知らない。

 故に、我は繁殖できるかは分からない。

 

 他の龍はできるだろう。

 

 でも、我や真なる赤龍神帝の様な神龍・真龍の類は(つが)いになる相手が居たことは無い。

 

 我とソーゴが子を成せるのか?

 

 小猫も黒歌も子を成せる。

 

 でも、我は?

 

 我は一体どうやって子を成せる?

 

 方法知らない。

 

 前に黒歌が教えてくれようとしてたけど、ソーゴに止められてた。

 

 小猫も言葉を濁してて教えてくれない。

 

 我でもできる事?

 

 テレビで調べても直接的な物は見れない。

 

 本もソーゴの家のモノは料理の本、漫画、三連国の歴史本。

 

 そういう本が無い。

 残念。

 

 小猫も探したけど無かったって言ってた。

 

 黒歌は何かニヤニヤしてた。

 

 ソーゴは疲れてた。

 

 これは積極的に調べる必要がある。

 

 黒歌が一番知っていそう。

 

 小猫はどうだろう?

 

 ソーゴは絶対教えてくれなさそう。

 

 本がいっぱい置いてある所に行けば見つかる?

 

 黒歌と二人で買い物に行く時に買ってもらう。

 

 我も勉強というものをする!

 

 そうすれば、ソーゴと小猫や黒歌といっぱい楽しい事ができる!




 いかがだったでしょうか?

 これから、外伝を一話書く予定です。

 合計30話で完結となります。

 これにて本編完結となります。

 次回作は『霧雨さん家の居候 ~死ななきゃ良いってもんじゃねえよ!?~』を予定しています。

 ネット環境が整うのに、今の時期ですと一月以上かかると考えられますので、それほどお待ちいただく形になると思います。

 ただ、PC自体は大丈夫ですからネカフェ等々で投稿する可能性はあると思います。

 仕事先の業務内容を覚えるのにも時間がかかると思いますので、楽しみしていただいている方には申し訳ありませんが、お待ちいただきますようお願いします。

 
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