ハイスクールD×H ~龍と人間と世界の流れ~ 【本編完結】 作:みずしろオルカ
第5話の更新です。
まだまだ、可愛いが出しきれない。
投稿が遅くなってすいませんでした。
出張で三日ほど東京へ行っていて、その後に帰って早々に会社宿泊の仕事をしてまして、ここまで遅れました。
しばらく、可愛い回を続ける予定なので、徐々に調子を出していけたらと思います。
「なぁ、そろそろ許してくれないか?」
「だめ。我、許さない」
先日、三勢力同盟が成立した際に、オーフィスが所属していた禍の団が襲撃、その勢力の存在を全体に知らしめた。
俺はその時に、堕天使総督の要望に応える形で、金色の闘気を使用。
余裕を持って、相手のカテレア・レヴィアタンを跡形も無く葬ることができたのだが……。
「ソーゴ、金色使っちゃダメって言ったのに、使った。許さない……」
そのせいで、オーフィスは機嫌を損ねてしまった。
俺の部屋で壁を向いて体育座りで『不機嫌ですよオーラ』を全身から発していた。
これで無表情なのだからタチが悪い。
銀色の闘気は波紋と気功。
あの時の金色は、波紋と気功、そして霊力を使用して発動していた。
「ソーゴは人間。人間の生命力でアレは危険だって我は言った……」
突然にこちらを振り向くと、無表情でも上目遣いにこちらを睨んでくるオーフィス。
くそ、かわいいな。
「使用時間は守ってるって……」
「破ってたらもっと怒る……」
即効でケリを付けて正解だった。
これ以上、機嫌を損ねられてもたまらない。
「使う時は、我に言う」
「了解。もうしねぇよ」
その言葉に満足したのか、オーフィスは俺の正面から抱きついてくると、そのまま胸に耳を当てる。
俺はオーフィスが楽な姿勢になるように、部屋のソファに寝転がる。
「これ、聞けなくなるのはイヤ」
本当に、俺の鼓動を聞くのがお気に入りのようで、ずっと聞いている。
たまにこのまま眠ってしまうから、安らいでくれているようだ。
普段はこのまま彼女が満足するまでされるがままになるのだが、今日は少しだけ手を動かした。
仰向けに寝ている俺の上に、うつ伏せの状態でオーフィスが乗っかっている状態だ。
ソファに寝転がっているから、落ちないように片手で腰の辺りを押さえているのだが、その手をポンポンッと規則正しく、なだめる様に動かしていく。
「……?」
叩き始めた最初は、気になったようで手の動きを観察していたが、すぐに気にならなくなったのか俺の胸に再び耳を当てて心音を聞き始める。
ゆっくりとした時間。
禍の団が襲撃してきた次の日だと言うのに、あまりにものんびりとした時間。
「我、これも好き……」
そうつぶやくと、俺の空いていた方の腕も引っ張り出し、そのまま彼女の背中に回すように誘導してた。
形としては抱きしめるような形になった。
「こっちの方がもっと好き」
そうつぶやくと、再び俺の心音を聞くために耳を胸に当て目を閉じる。
これは、このまま眠るパターンだな。
「ゆっくりおやすみ。オーフィス」
********************
この感情は何?
焦っている?
恐れている?
怒っている?
でも、他の奴らにはこんな風に思わない。
ソーゴが、我の約束を破って金色を使った事を聞いてからだ。
ソーゴは生命力から、波紋・気功・魔力・霊力を作れる。
でも、どれだけたくさん種類を作れても生命力は一つだけ。
だから、銀色は平気でも、金色は危ない。
その上の白金はもっとダメ。
生命力は生物の命そのもの。
それを使って強くなるのは、危険。
人間は特に、危険。
だから、我は怒った。
焦った。
恐かった。
ソーゴの音が聞けなくなる。
それは嫌。
そうなって欲しくなくて、そうなったらどうしようと恐怖した。
ソーゴの音を聞いていたら、腰の少し上を優しく叩いてきた。
ポン……ポン……っと。
ソーゴはいつも、我が不安になると、それを紛らわしてくれる。
段々、温かくなって、手が置かれる場所が待ち遠しくなった。
そうだ、手はもう一つある。
ソーゴのもうひとつの腕を我の背に置く。
我を抱きしめる形になった。
こんなに落ち着くとは思わなかった。
背中にソーゴの手がある。
目の前にソーゴがいる。
ソーゴの音を聞くことができる。
ソーゴに包まれている、これが我の求めた静寂。
我の求めたモノは、ここに在る。
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一応部長から、海原先輩への接触許可は貰っている。
先日の襲撃でものすごい強さを三勢力に見せ付けた海原先輩は、協力者のような立ち位置で私たちと交流を図ってくれている。
部長からの指示は、監視。
三勢力に協力的だからと言って、オーフィスの害になると踏めば、海原先輩は私たちの敵になる。
だから、ある程度の交流を図りつつ、敵対の兆しを見極める。
それが私に与えられた役目です。
「それを、あっけらかんと俺に言うのはどうかと思うぞ?」
「別にかまいません。やる事は変わりませんし、この程度なら海原先輩なら予想が付くでしょうから」
だったら、できるだけ友好な関係を作る方が良いです。
下手に監視とか黙っていたら、行動を読まれていてもいい気分はしないでしょうし、色々規格外の人だからバレていると考えて行動した方がいい。
「高く買われたもんだな。それで、この先の小道か?」
「はい、この裏にありますよ」
連れて来たのは、おいしい和菓子のお店。
私のお気に入りの一軒で、知る人ぞ知る名店だ。
「これはすごいな。良く見つけたもんだ」
「えっへん」
ここは本当にお勧めできる名店です。
先日は、先輩が約束を守ってお勧めの店のお菓子を買ってきてくれた。
私の口に合うかどうかを確認するためにわざわざ、私の分も買って来てくれたらしい。
本人は、オーフィスの買い物のついでだと言っていましたが、あの気遣いは中々紳士的だと思う。
「お勧めは何だ?」
「お勧めは、栗羊羹です。ここのは小豆を使わずに栗だけで練り上げてあるので、口に入れた時の栗の香りがとても強いです」
他にも蜜漬けした栗を羊羹の中に練り込むものもあるけど、私はこの店の栗羊羹が一番好きだ。
裏路地にある目立たないお店だけど、固定客をしっかりと確保している。
味で勝負している信頼できるお店だ。
「なるほど、一つ買っておこう。塔城の分も買ってやる。情報のお礼だ」
「え? あ、いや、さすがにそれは申し訳ないです。お菓子の情報交換し合うギブ&テイクな契約じゃないですか」
「いや、丁度オーフィスに和菓子を買っていくと言う約束をしていたからな。いいタイミングだ、塔城の紹介のタイミングが良かった程度に考えておけばいい」
だけど、一本二千円するモノをポンと買って貰うのは申し訳ない。
この値段だから中々買えないのが悲しいのだけど、買ってくれるなんて本当にうれしい。
二つの感情が何とも言えないバランスで私の中を渦巻いている。
「……なぁ、塔城」
「なんですか?」
海原先輩は私に購入した羊羹を手渡してくれると、思い付いたようにこう言った。
「もし、お菓子作りをするとなれば、味見を頼んでもいいか?」
「え? いきなりどうしたんですか?」
「美味い菓子は値が張ることが多いからな。自身である程度作れるようになれば、出費も抑えられる」
それは確かにそうですけど、だからと言って自分で作ると言う発想に行く人は少数だと思います。
部長からは手作りのお弁当をいつも食べていると言う情報を貰っていますから、初挑戦だとしても目も当てられない失敗は無いと思います。
それに、もしおいしいお菓子が作れるのなら、定期的に海原先輩の作ったお菓子の試食できるかもしれない。
「それはいい考えですね。お呼びいただけるなら是非食べてみたいです」
この時、私は考えが足りなかった。
彼の家に行くと言う事は、彼の護っている人に会うと言う事だ。
私はウッカリ魔境に飛び込んだのかもしれない。
出張で東京に行ってきましたが、一緒に行った後輩がホテルで彼女を連れて来てました。
俺は独り身で、さすがに飲みに行こうと誘えない現状。
学生時代の友人と飲み歩きました。
一晩でかなりの金額を使わされましたが、勝負ごとに負けはつきものです。
ビリヤードとボーリングを二連敗した私が悪い……(つД`)エーン