ハイスクールD×H ~龍と人間と世界の流れ~ 【本編完結】 作:みずしろオルカ
リアルにカボチャのタルトを作りながら書いてましたら遅くなりました。
一応、この作品は、主人公である曹護の弟が東方Projectの世界にいる様に、多重クロスの様な世界観になっています。
本編ではできる限り、他作品の話は出さないようにしていますが、魔力の設定だったりが違っております。
独自設定・独自解釈となりますので、ご理解ください。
改行がおかしくなっていたので、修正しました。
小猫 side
海原先輩が、タルトを作ると言うので先輩の家に来ています。
気まずいのです。
先日、海原先輩からオーフィスさんとの過去を聞いてから、改めて先輩の家にお邪魔しましたが……。
オーフィスさんとトランプしたり、オセロをしたり、テレビゲームをしたりしていますが、無表情に感動していると言う珍しい姿を見ています。
ダンダンとビスケットを砕く音がキッチンから聞こえてきます。
これはビスケットをタルト生地にする為に砕いていると見ました!
本当に先輩は二メートル近い体格と鎧と見間違うほどの筋肉をしていて、料理がすごく上手い。
オーフィスさんも心なしかワクワクとした雰囲気を醸し出しています。
「小猫、一緒にソーゴのお菓子作っている所、見る」
音につられたオーフィスさんが、私を引っ張ってキッチンへと向かう。
キッチンにはタルトの材料が並べられていた。
ホットケーキミックスに、牛乳……、これは茹でられたカボチャですね。
今砕いているビスケットに……ヨーグルト?
「あの、先輩。このヨーグルトは何に使うのですか?」
タルトにヨーグルトをどう使うのだろう?
「ん? ああ、このヨーグルトはフィリングに混ぜるんだ。生クリームを使うとカロリーが高くなるから、ヨーグルトでさっぱりと低カロリーに抑えるんだ」
この前まで、お菓子作りをしてこなかった人の発想とは思えません。
しかも、女性の好むポイントをしっかりと押さえてくるあたり、プロの様ですね。
「ソーゴ、何作ってる?」
「カボチャのタルトだ。ビスケット生地でサクッと、ヨーグルトフィリングでさっぱりと食べられる。もう少ししたらできるぞ」
そう言いながら、砕いたビスケットとバター・ヨーグルトを混ぜて型に敷き詰める様に詰め込んでいく。
固める様に押し付けている所がポイントらしい。
それをオーブンに入れて焼き始める。
「見てて退屈じゃないか?」
「我、面白い。興味深い」
「私も退屈じゃありませんよ。見ていて面白いです」
私はお菓子作りはしませんから、これから覚えるにあたって参考にもなります。
オーフィスさんは初めての事でしょうし、海原先輩のすること全てに興味を示しているのでしょう。
ちょっと、雛鳥の刷り込み現象を思い出しましたが、間違ってはいないと思います。
「ならいいが……。多めに作るから、今回もオカ研に持って行ってくれ」
「はい、部長たちも喜びます」
何気に、海原先輩謹製のおやつがオカ研の楽しみになっています。
レベルの高いお菓子と、手作りならではの身内に合わせた味付け。
こればかりは市販品ではできない事ですね。
女性が多いオカ研で低カロリーのお菓子を出すなんて、先輩は分かっています。
流石は、『駒王学園の頼れるアニキ』の呼び名で呼ばれているだけはあります。
「ソーゴ、甘い?」
「ああ、カボチャの自然な甘みを引き出せるようにしているからな。楽しみにしておけ」
オーフィスさんは、無限龍だと忘れてしまいそうなぐらい幼い反応をしている。
今の彼女は、お菓子を待つ子供と同じように見えます。
「小猫、甘いって。我、楽しみ」
キラキラしてますね。
表情自体は硬いのに、犬のしっぽが見える気がします。
多分千切れんばかりに振られていることでしょう。
だけど、こうして何度か海原先輩の家にお邪魔してますけど、慣れましたね。
堕天使の幹部を素手で倒す先輩と、無限龍のコンビ相手に普通にゲームをしてお菓子を食べてます。
慣れって怖いですね……。
********************
オーフィス side
小猫が来てから、ソーゴはお菓子をたくさん作ってくれる。
小猫と一緒にトランプ面白かった。
ソーゴはすごく料理がおいしい。
ソーゴは一緒に居ると胸がポカポカする。
小猫の様な存在を、友達と言うのだとソーゴは教えてくれた。
友達は大切にするべきだと言う。
ソーゴに比べると小猫はまだ弱い。
でも、ソーゴも最初は弱かった。
子供の頃は、他の人間と変わらない。
あの頃からすごく成長している。
人間の範疇を超えている。
でも、ソーゴは人間。
命は人間。
……今チクッとした。
ソーゴの命は短いと考えると、胸がチクッとする。
なんだろう?
小猫なら多分知っている。
今度聞いてみる。
短い命で、命を削るような技、ソーゴは使う。
銀色は長生きできる。
でも、金色と白金はダメ。
あれは、命をいっぱい削る。
活性が追い付かない技。
でも、ソーゴは使う。
我の望みを叶えるためなら、迷わず使う。
だから、約束した。
金色以上使うなら、時間守るって。
そうじゃないと、ソーゴのトクントクンが聞けなくなる。
それは嫌だから。
人間の命は短い。
悪魔や天使や堕天使と比べても、ソーゴは早く死ぬ。
まるで、ソーゴが居なくなっても小猫が居ると言われているみたい。
嫌だ。
ソーゴも、小猫も、ずっと一緒が良い。
ずっとこうしてお菓子を食べて、トランプして遊びたい。
ソーゴ。
我と一緒の時を生きて欲しい。
********************
曹護 side
タルトには二種類ある。
イチゴやミカンなどのフルーツをたっぷりと使ったフレッシュタルト。
これは、先にタルト生地を焼いた後に、クリームやフルーツをトッピングしていくタイプだ。
フルーツから出る水分で、タルト生地がベチャベチャになることがあるから、焼いた後などにチョコレートでタルト生地の内側をコーディングするか、カスタードクリームを先に敷いてからトッピングすると、生地のサクサク感をそのままにタルトを楽しめる。
もう一つは、カボチャや抹茶などを混ぜ込んだ様々なフィリングを作れるベイクドタルト。
今作っているのはこのタイプだ。
フィリングと言う中身の部分次第でいくらでもイメージの変えられる便利な一品だ。
こちらは、タルト生地とフィリングを盛り付けた状態で一度オーブンにかける。
注意点と言うか、ワンポイントとして生地のサクサク感を楽しみたいなら、タルト生地だけをオーブンで少し焼いてから、フィリングを入れて焼き上げるとグッとサクサク感がアップする。
などと説明しながら、オーフィスと塔城が見学するカボチャのタルトの製作を続けていく。
オーフィスが作っている所を見たいと言って塔城を連れてきたから、暇をしない様に講義の真似事をしている。
色々調べた甲斐があったというものだ。
最近は緊張していた塔城も、オーフィスとそれなりにコミュニケーションをとれるようになってるし、友人になってくれるだろうか?
そのあたりは、手助けしかできないからな。
出来上がったカボチャのタルト。
タルト生地がビスケットを砕いたモノでできているから、切る時には砕かない様に気を付ける必要がある。
六等分して二人に渡す。
「海原先輩はどうやって知識とか仕入れてるんですか?」
「本や母親からレシピを聞いているな。最近はネットでも検索できるのは助かってる」
ネットというものはあまり利用していなかったが、想像以上に必要な情報がたくさん手に入る。
「ギャー君がインターネットには詳しいですから、お勧めのサイトとか聞いてみましょうか?」
ギャー君と言うのは、グレモリーの眷属であるギャスパー・ヴラディというビショップらしい。
引きこもり気味だが、パソコン系の契約を取ってくるグレモリー眷属の稼ぎ役らしい。
「それは助かるが……大丈夫なのか?」
引きこもりと言う事は、知らない人間はダメじゃないのか?
コミュ障とか引っ込み思案なイメージがあるが……。
「良く分かりましたね。ギャー君が海原先輩を見たらたぶん……、気絶します」
「何気にひどいな」
自分でも厳つい風貌をしているとは理解している。
だけど、気絶されるほどの反応は少々傷付く。
「ソーゴ、おいしい」
「ああ、また作るか?」
「うん」
最近、オーフィスが幼くなってきている気がする。
子供の様に色々なものに興味を示し始めていると言う事なのだろうが、口は拭きなさい?
「ほら、口の周りに付いているぞ?」
「ん……」
ティッシュで口元を拭いていると、塔城が俺らのやり取りを見ていた。
その目は、驚いているのと困惑している色が見える。
「どうした? 塔城」
「いえ……」
少し言いよどむ様な仕草を見せてから、塔城は口を開いた。
「娘さんはおいくつですか?」
「娘じゃねぇよ」
それっぽいやり取りだったが断じて娘じゃないぞ。
会社の企画で強制登山。
参道と言う名の獣道を、運動不足の身でフラフラと登ってきました。
足が超痛いです。
明日が怖い ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル
筋肉痛が怖いのではなく、筋肉痛が来ないことが怖い。
三日後に来たら泣く(つД`)エーン