IS原作にたどり着け! 『本編完結』   作:エネボル

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10 ある夏の一幕

 ある日の昼下がり。

 秋斗の下に、覚えのない荷物が届いた。

 箱を開けると、中には束からのメッセージカードと、一組のヘッドセットが梱包されていた。

 

「なんだこりゃ?」 

 

 と、その時だった。

 秋斗が荷物を受け取った瞬間を見越したようなタイミングで、秋斗のラップトップからアラームが鳴った。

 童謡をアレンジした様な独特な着信メロディーに、秋斗は聞き覚えがあった。

 そして同時に気づく。

 秋斗のPCには、()()()()()()音声通話ソフトがインストールされていた。

 まさか、な――。

 この時点で半ば想像した通りの展開になりそうだと、秋斗が通話の開始ボタンを押す――――。

 

『やぁやぁやぁやぁ、あっくん! 久しぶりだね~。束さんだよ♪ 元気にしてたかな?』

 

 “天災”のけたたましい挨拶が、秋斗の耳を劈いた。

 

「やっぱり博士だったか。脈絡無く“ヘッドセット”を送りつけてきたのはこの為っすか?」

『えへへ、驚いた?』

「まぁ、はい。――そういえば声を聞くのは数ヶ月振り?」

『そうだね。メールでは頻繁にやり取りしてたけど、やっぱりこっちの方がデータの送受信も容易だしさ、何より声も聞けるから便利だと思って。早速インストールしといてあげたよ♪』

「そいつはどうも。一応、礼は言っときます」

『ふはは、よきに計らいたまえ!』

 

 世界で最も有名な学者と言われる篠ノ之束からの個別通話の誘い。

 コレがどれ程光栄な事であるかは、ISが登場してからの、世の中の動きを見ていれば容易に想像が出来る。

 相変わらずな人だと、秋斗はまるで変わりない束に対して、苦笑を浮かべた。

 現在、秋斗のラップトップは、その所有権こそ秋斗の側にある――が、唯一既製品と違うのは、いつ何時でも創造主である束からの干渉が防げないという点だ。

 ある意味で、常時世界最高峰のセキュリティーが働いているに等しい事だが、同時にそのバックアップの頼もしさが、秋斗に「将来的にプライベートな情報携帯端末を持つ事が出来るだろうか?」という不安を掻き立てさせる。

 しかし人間とは慣れる生き物である。

 今更束が、どれだけ高度なPCのプロテクト解除やハッキングを初めとするサイバーテロのノウハウを見せつけようと、秋斗は対して驚かなくなっていた。

 

「――――で、いきなり個通を送ってきた理由は? アンタ、そんなに暇じゃないでしょ?」

『そうだよ。思わず暴れたくなるくらいめちゃクソ忙しいよ。具体的には世界中の人工衛星を叩き落してやりたくなるくらいにね。だからこの憤りを誰かに吐き出したいなァと思って。と、いうか少し口調が変わった?』

「変わったと言うより、こっちが自然。今更、博士に気取って話すのもどうかと思って」

『うん。まぁ、私も堅苦しいのは嫌だし、全然いいけどね』

「そいつはどうも。――で、愚痴なら聞くからとりあえず落ちつこう。博士が暴れると世界がヤバイ」

『え~そんな怯えなくてもいいじゃん。冗談だよ~』

「何割くらい?」

『二割くらいかな?』

「冗談の方が二割?」

『もち、だね。流石束さんが認めただけあるよ、うん。花丸をあげよう♪』

「少し錯乱してるようにも見えるけど、まぁ何時もの博士だね。とりあえず一度深呼吸をしてみようか? それで大抵の不平不満は落ち着くとおもう」

『なんかその対応ってマニュアルを持ってるみたいだね。ちーちゃんにでも聞いたのかな? そんなに面倒くさがらずにお話しようよ』

 

 喜色交じりの天真爛漫な声色だが、その中に暴走寸前の機関車にも似た“危うさ”がある。

 秋斗は直感的にそう感じた。

 なので一先ず、束の話を聞く事にした。

 

 束は現在、世界各国の支援を受けて日本のある人工島(・・・・・)に作られた、ISの研究開発場に住んでいた。

 そしてそこで世界各国から派遣された技術者や研究職員達と、切磋琢磨の日々を送っているらしい。

 誰かと歩調を合わせて物事に取り組む――という点に関しては、恐らく束の人生に於いて初めての事。

 普段なら、凡人と同じ空気を吸う事すら嫌う束が、その状況に辛抱しているのは奇跡に近い。

 それ程に、世界レベルの人材、資金、資材のバックアップが得難いものなのだろう。

 しかし逆に、その束なりの気遣いが、相当の不満を内側に押し殺す原因にもなっていた。

 スタッフの日本語がどれだけ稚拙で、聞き取り難いか――。

 金を出した程度で偉そうに振舞う各国政府の高官達の態度――。

 施設の飯が不味い――。

 束に個人的な自由が無い――。

 凡人が凡人過ぎる――。

 エトセトラ。

 そんな数々の不満のその中でも、束はある一点に置いて非常に不満を感じたらしい。

 それは、今後各国が莫大な資金を投資して作られるIS専門の教育機関の、そのセキュリティーシステムがザル過ぎる事だ。

 

 

『――――本当にどうしようも無いくらいのダメダメなシステムだって指摘してあげたら、勝手に怒り出してさ。それならやってみろって偉そうに言うから。カチンと来ちゃって。で、ちょっと本気出してセキュリティーの骨子を作ってあげたのさ。まぁ、ぶっちゃけ手間が掛かるくせに、なんの面白みも無い仕事だったけど、これも私のISが宇宙に行く為に必要だからと思って我慢して協力してあげたんだ。だけど問題はその後だよ!』

「何か問題が?」

『なにかもクソも無いよ! 厚意で頼みを聞いてあげたら、どいつもコイツもそれで調子に乗りやがってさ~。アレもコレもって次々面倒事を運んでくるんだもん。久しぶりに笑いながらぶち切れそうだったよ。と、いうか“次にその口を開いたら、お前の国の人工衛星が全部灰になると思え”って言っちゃったよ』

「そいつは中々――で、その人は笑ったかい?」

『ん~にゃ、全然。寧ろガクガクブルブルで青い顔して帰ったね。マジでザマァ、だね♪』

「そりゃ、そうなるだろうに……」

 

 束の愚痴の半分を、秋斗は作業の片手間に聞き流していた。

 が、それでも大まかに事情を察した。

 そして秋斗は思わず苦笑を漏らす――。

 白騎士の“オリジナル”といわれる一号機の所有権だけは、現時点も束自身のまま。

 世界で3機存在する白騎士シリーズの、二号機、三号機は技術開発支援で世界各所を転々としているが、オリジナルの一号機だけはいつ何時でも“戦闘稼動”に持ちこめる様に、束自身が万全な整備の上で、常に量子格納した状態で傍らに侍らせている。

 つまり“衛星を全部灰にする”という恫喝は、決してただの脅し文句や冗談等では無い。

 束は常に思い立ったら、本当に衛星の撃墜を可能にするレベルの軍事力を“携帯”して歩いているのだ。

 故に秋斗が、恫喝を受けた人物の心中を察するのは容易かった。

 秋斗は束の逆鱗に触れた件の人物に対して、密かに胸中で哀悼の意を捧げる。

 

『あ~、言いたい事全部言ったらスッキリしたよ。やっぱり溜め込むのは良くないね』

「溜め込んで良いのはお金だけってね。それ以外は、過ぎると邪魔になるだけだから、どこかで処理した方が良い」

『お、中々良い事言うね~。つまりこれからも束さんの愚痴を聞いてくれるって事かい? 束さん期待しちゃうよ? よ?』

「まぁ、時間が余っている時に限るけど、それでよければいつでもどうぞ――――」

 

 束の愚痴を一先ず聞き終えた秋斗はふと思った。

 そういえばISの研究に対しての直接的な愚痴は一つも無かった、と――。

 

『いや~、ふと思い立ってヘッドセットを送ってあげた甲斐があったね。この手の愚痴は今までちーちゃんに聞いてもらってたけど、最近は途中で電話を切ってくるからね。それはそうと、あっくんの方はこの夏休みどうだった? 何か面白いことでもあった? と、いうかこれは勘だけど、あっくん束さんの話を真面目に聞いてる?』

「ん、聞いてるよ」

 

 秋斗は製作中のフィギュアのシルエットを確かめる様に、天井の明かりに翳した。

 

「面白い事か――――」

 

 秋斗は紙やすりでパテを切削しながら、ふと考え込む。

 

「そう言えば、一夏が企画した農業体験に、道場の皆で行ったかな。後は作った例のアレ(改造フィギュア)が、意外にオークションで売れた事ぐらい?」

『おぉ。いいね、いいね。なにやら面白そうな匂いがするね。折角だからその話聞かせてよ』

「大まかな事は以前、メールに書いた通りだけど――――ま、いいか」

 

 秋斗は夏休みに起きた出来事のいくつかを話して聞かせた。

 

 

 

 

 小学生の夏休みは平日よりも早い起床が求められた。

 そして起床して早々に小学生一同は公園などの最寄の集会地点に集められ、健やかな朝を迎える為にラジオ体操を強いられる。

 それは実に“夏らしい”行事である。

 だが秋斗と言う少年は、(前世)からこのラジオ体操と言う文化を嫌っていた。

 好きな時に起きて、好きな時に眠る――。

 休日のあり方は、そうであるべきと考えているからこそだ。

 故に秋斗は、無理やり早起きを強いられるラジオ体操が嫌いだった。

 しかし前世は自身を産んだ母親が、そして今生の織斑家には“規律に煩い真面目な狼”と呼ばれる姉の存在がありサボタージュを許されない。

 

「――――こんなもん、昼間やったって同じだろ」

「おい、ぶつくさ言ってないでちゃんとやれ秋斗。一夏を見習え」

「ほら秋斗、頑張れよ!」

「帰りたい……」

 

 朝から元気な姉と兄に挟まれた秋斗は、眠気混じりの欠伸をかみ殺して、ラジオのリズムに合わせて身体を動かした。

 視線を横に向ければ、秋斗と同様に帰りたいという顔をした大勢の同級生(なかま)が居る。

 また逆のほうに視線を向けると、朝早くから親しい友人らと会える事を楽しんでいる同級生の姿もある。

 ちなみに一夏は後者の側である。

 そんな集まりの中には、近所の大人や老人達の姿もあった。

 そしてその一団の中には、秋斗も良く知る篠ノ之柳韻とその娘の篠ノ之箒の姿もある。

 秋斗は篠ノ之親子を見てふと思った。

 

 (――流石に“博士”が、ラジオ体操なんてするわけねェよな)

 

 仲良く並んで体操する篠ノ之親子を見て、秋斗はもっとも縁の深いその家の長女()の姿が無い事に気づく。

 まぁ、世界からISという力で“自由”を勝ち取った天災様が、こんな面倒くさい庶民的な行事に参加するわけがないか――。

 と、秋斗は納得し、無心で体操を終えた。

 

「――――なぁ、一夏」

 

 秋斗はラジオ体操の出席の判子を貰いに行く途中で、ふと一夏に問うた。

 

「出席の判子って“自作”したらダメかな? プラ棒の先端に教科書体で“出”の文字を彫るだけなら、多分出来ると思うんだが――――」

「ぶっ! ちょっと待て、ダメに決まってるだろ! なに言ってんだ、お前!」

「……ダメか?」

「あったりまえだろ! そんな縋るような眼をしたってダメだ! 第一、千冬姉にそんな誤魔化しが通用すると思ってんのかよ?」

「……儚い夢だったか」

「――お前、どんだけラジオ体操嫌いなんだよ」

 

 立ちはだかる千冬と言う名の強大な障壁の名を出され、秋斗は思わず天を仰ぐ。

 規律にうるさい千冬ならば、不正を絶対に許さないだろう。

 秋斗は自分でも性格的に束に近いモノがあると思っている。

 なのでこの瞬間に限っては、束が姉であってくれれば良かったのに――と、強く思った。

 

「――お前達、朝から何を騒いでるんだ? また、サボりの相談か?」

 

 そこへ箒がやってきた。

 私服姿の子供が多い中で、箒の出で立ちは聊か目立っていた。

 箒は柳韻と同じで、道場で纏う稽古着の出で立ちだった。

 現れた箒に対し、一夏は挨拶もそこそこに反射的に言葉を返す。

 

「ちげーよ。俺は止めてる側。サボろうとしてるのは何時も通り秋斗の方だよ」

「まったく相変わらずだな。お前は――」

 

 一夏の返事を聞いて箒は呆れと嘲笑を含んだ吐息を漏らす。

 秋斗は内心で、相変わらずと言われるほど、長い付き合いじゃねェんだけど? と、小さく溜息を吐いた。

 柳韻も箒も、一夏や千冬と同じタイプの人種である。

 つまり、朝から元気な側の人間だ。

 そして妙に真面目で説教くさい台詞を吐く――。

 

「情けないぞ秋斗。そんな事だからいつまで経っても一夏に勝てないんだ。もう少し、シャンとしたらどうだ?」

 

 箒の在り様は柳韻に似て実に古風で微笑ましい。

 が、世の中にはどうしても“タイミング”というモノがある。

 そして、得てして“正論”とは、正しいが故に人を不快にさせる事が多い。

 秋斗は生意気な小学生そのものである箒の言葉に、思わず舌打ちを出しそうになった。

 相手はまだ小学生――。

 なので秋斗は、咄嗟に不満を飲みこんだ。

 

「失礼な事を言うんじゃないよ。生憎だが剣道と、料理と、内申評価と、友達の多さ“以外”なら、今のところは全部俺は一夏に勝ってるつもりだよ」

「――――なんだよ、その中途半端な自慢。あと身長は俺のほうが高いぞ?」

「うるせぇな、おめェ(一夏)は黙ってろ」

「と、いうか秋斗よ。男子たるもの全てに勝って見せるくらいの気概を持たんか!」

 

 箒の台詞に秋斗は思わず、口もとをへの字に曲げる。

 愚直で、真っ直ぐなひた向きさ――と言うのは、傍から見る分には美しいと思うが、それに自分が付き合わされるのは勘弁願いたい。

 その意味で秋斗の性質は束に近く、故に箒と千冬の存在を苦手としていた。

 そして箒も少なからず、秋斗に対してそんな予感が有るのか、秋斗の見せた表情に目尻を吊り上げる。

 

「――お前は、一夏に負ける事を悔しいとは思わんのか?」

「別に、かな?」

「なんだと!?」

「そもそも勝てる要素があるんだから、何を悔しがる必要があるよ? 別に全部負けてるわけじゃないんだぜ?」

「だが!」

「相手の全てを凌駕したいって思うのは分からんでもないけど、そりゃちょっと流石に無理だぜ? どんな人間にも長所と短所があるんだし。博士だってそうだろ?」

「――――っ」

 

 束のことを仄めかすと、箒は顔を俯かせる。

 そして囁くような小声で言った。

 姉さんに勝てる要素なんてあるもんか――、と。

 秋斗は微かに聞えたその言葉に、ふと思案をした。

 秋斗が思うに、箒は一夏にも束にも強いコンプレックスを抱いている。それどころか、身近に居る全ての人間に対して、コンプレックを抱いている気がある。

 頑固で融通が利かない為、愚直に不器用に真正面から挑んで、必然的な負けで傷を負って、最後に泣く――。

 秋斗には箒がそういう存在に見えた。

 だからこそ、少し考え方を変えれば、もっと気楽になるのにとも思う。

 もっとも、それが出来ない頑固者だからこそ、篠ノ之箒は箒なのだろう。

 このまま放って置いても原作には辿りつくと思うが、少しくらいは背中を押してやってもいいんじゃないか? とも思う。

 

(さて、なんと言うべきか――――)

 

 ――と、そこに一夏が口を挟んだ。

 

「束博士にも出来ない事ってあるのか? 宇宙に行ける天才なのに?」

 

 一夏には箒の呟きが聞えなかったようだ。

 まったくもって意外だと言う様子で、一夏は尋ねる。

 そして、そんな一夏の問いがきっかけとなり、箒はまさか――という様子で顔を上げる。

 

「いや、別に宇宙に行けるから、何でも出来るってのは違うだろ? 実際、能力が頭脳系に極振りになってるっぽいから、家庭的な事は全部妹に負けるって言ってたし――」

「マジか! じゃあ料理で勝負したら俺も束博士に勝てるか!」

お前(一夏)なら余裕だろうな。ボッコボコに出来ると思うぜ? 後、裁縫の分野でも余裕で勝てるな。――――箒も勝てるんじゃないか?」

「え―――」

「え、じゃなくて、お前も料理とか裁縫は出来るだろ? って、いうか出来るって博士から聞いたんだけど、違ったか?」

 

 知ってか知らずか――。

 恐らく主人公体質の影響が出たのだろう。

 一夏が思わぬきっかけを作ったので、秋斗はそれに便乗する事にした。

 

「いや、それは――――確かに、勝てる……な。私の方が、姉さんより料理は出来る。と、思う。……後、裁縫も」

「なんだよ、じゃあ全部(・・)は負けてねェじゃん? 後、俺はちなみに掃除と洗濯と模型作りと写真と絵画の分野でも博士に勝てる気がする。箒はどうよ?」

「わ、私は――剣道と料理と裁縫と掃除と――後は、えっと――――」

「別に難しく考えなくても、勝てる気がしたなら、それは全部勝ちって事でいいんだよ」

「――それは大げさじゃないか?」

 

 一夏が眉を顰める。

 

「勝手に思うだけなんだから、解釈なんて自由だろ。それに負けてると思って、いじけて生きるよりよっぽど健全だろうが? それになにより――楽だろ? 楽をするってのは、生きる上で結構重要なんだぜ?」

「お、おう。そうか――――」

「何か間違っている様な気がするが、妙な説得力があるな」

 

 箒は秋斗の言わんとする事を深く察せず、首をかしげて一夏の方を見る。

 しかし一夏も、秋斗のいう事に半信半疑な様子だった。

 真面目で健やかな子供の成長に、害を及ぼしかねない“ひねくれた生き方”の説法だが、コンプレックスに悩むよりは良いだろう。

 秋斗はそう考える事にして、しばらく一夏、箒の2人と、『どの分野なら“天災”に勝てるか?』の談義に花を咲かせた。

 その日以降――箒とは不思議とよく遊ぶ仲になった。

 


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