提督と艦娘とメガネと胃薬   作:名も無き蛇

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任務を達成し、赤城を手に入れた提督。会って早々向かった食堂で提督のメガネは大破する。メガネを失った提督は……


第三話 ラーメンアイス

音に気付いた鳳翔が足元を見て顔を蒼くした。

「すっすみません提督!!提督の大切なメガネを…」

鳳翔があわてて謝罪すると提督は

「鳳翔さん、気にしないでください。落としたのは僕ですから、鳳翔さんは悪くないです」

「ですが……」

「良いんです。だって、割れたのはレンズだけなので取り換えるだけなので良いんです」

鳳翔は小さく頷き、

「わかりました…」

と言って、厨房に姿を消した。

すると、しばらく何も話していなかった赤城が、

「提督はお優しい方なんですね」

と明るく話しかけた。

「優しい?僕が?」

「えぇ。お優しい方ですよ。提督は」

提督はいきなりの褒め言葉に驚いた。

(優しい…?この僕が?マジかよ…すげぇなこの姉さん)

「あ、ありがとう。赤城さん。でも、レンズ取り換えるだけだから別に責めるようなことじゃないし、誰だって失敗はするから責める資格なんてないよ」

俺と赤城は少しの間黙っていたが、その沈黙を破ったのは加賀だった

「提督…赤城さんといい感じになりすぎです」

加賀が不機嫌極まりないと言わんばかりの表情で訴えてくる。

「あ、僕ですか!?すいません。そんな気はなかったんですが……」

(今、いい感じの雰囲気なってたか…?いや、否だよな…)

「てーとくさん、夕立お腹すいたっぽい」

「ファッ!!?夕立か!?それに時雨も。というか夕立よ、いきなり驚かすんじゃない。心臓が止まってしまうだろ」

「そんなつもり無かったっぽい…」

ぽいぽいが精神的に小破したらしい

「いや、すまん。少し言い過ぎた…」

(あ~、またなっちまったな。本当に悪い癖だ…)

俺が下を見始めると時雨は夕立に耳打ちをし始めた。

「じゃあ、」

夕立が口を開き、俺は顔を上げる

「間宮アイス2つ食べたいっぽい」

「アイスだな?よし。食べて来なさい」

俺はそれが時雨の耳打ちとも知らずに許可した。

「提督さんありがとうっぽい」

二人は食堂から出ていくと、加賀が言った。

「提督…その、先程のアイスですが…実はs」

「私たちも食べに行きませんか!?」

赤城が話に割って入ってきた。

「ん?まだ食べますか?」

勿論ですと言わんばかりの顔をして俺を見る赤城。

「あ~はい。では、アイス券渡すので食べてきてください」

「提督は食べないんですか?」

「うん。お腹の調子が急激に悪くなったから先に執務室に戻るよ。じゃああとはよろしくね。加賀さん」

俺はそう言って席を立ち、トイレに向かって駆け出した。

 

数分後、トイレから解放される

 

「ふぅ。本当に危なかった…」

食堂から駆け出したは良いが、トイレに向かう道中提督は壁などに5~6回ほど頭をぶつけた。

「さっさとメガネ変えないとそのうち頭の形が変わっちまうよ…」

俺はぶつぶつ言いながら執務室に戻った。

 

執務室に戻り、ポテチとコーラを用意し、潜入型新作ゲームをして二人を待つことにした。

「これは素晴らしい…」

俺はそれから2時間もの間、右手でコントローラーを操り続け、左手でコーラを飲み、ポテチを取り、食べ続けた。

すると、執務室の扉が開き二人が入ってきた。

「遅れてすいません、提督…ってこんな暗い部屋で何をしているんですか!?」

赤城の驚きの声に俺も驚き、

「フォッ!?あ、赤城さんと加賀さんか… いやー驚いた驚いた」

「提督…。またですか?こんなに部屋を暗くして、お菓子とジュースを片手にゲーム…。いくら私たちが遅かったとはいえ堕落しすぎです」

加賀のきつい言葉が飛んでくる。

「すいませんでした。ごめんなさい。部屋を明るくします。コーラもポテチも少し控えます。許してください!!」

俺は起立し、90°に腰を折って頭を下げた。

「加賀さん?提督も反省しているようだし、許してあげたら?」

加賀は小さく頷き、

「提督、今回は赤城さんに救われましたね。ですが、次は…わかっていますね?」

「はい…重々承知しております」

俺がそう答えた時、テレビから「エネミーダウン!!」と聞こえた。

 

それから少し時間が経ち、時刻は午後八時を迎えようとしていた。

本日の仕事は全て終えていたため、提督も秘書艦も自由時間に入っていた。

「あの…加賀さん?」

胃薬を飲みながら話しかけてみた。

「なんでしょう?」

「いや、やっぱり何でもない」

「提督。言い出したら最後まで言ってください」

「すごく訊きにくいことなんだけど…」

「構いませんよ」

「わかった。……加賀さんってゲームとかする?」

「……はい?」

さすがにこの質問が来るとは思っていなかったのだろう。少し驚いた表情をした。

当然、帰ってくる答えは想像がついていた。が、

「しますよ」

帰ってきたのは正反対の答え。

「やるの!?」

「ええ。提督がやっているゲーム等は全てやってます」

加賀の顔が少し赤くなった。

(デレたのかこれは!?)

俺はかなりソワソワしながら

「じゃあ、ピクミソやる?」

「いいですよ。私、結構得意ですから」

これから楽しい時間を過ごすことが出来る。俺はそう思った。

しかし、現実はそうでは無かったのだ。

「提督!!今です!!」

提督HP100/100

「はいっ!!」

「違いますっ!!こっちです!!」

提督HP90/100

「あ、そっちか。ごめん(T_T)」

「そんなのも出来ないのによくゲームやってられますね」

提督HP30/100  クリティカルヒット

「う、…そこまで言われると…」

「たかがピクミソですよ。メタルギアリゾット4難易度ザ・ビス子クリアより楽なんですよ?」

提督HP1/100

「すいません。無能ですいません」

「…ごめんなさい。少し強く言い過ぎたわ。お詫びにこれからみっちり訓練しましょう」

提督HP√3/100

「ありがとうございます!!加賀さんに指導していただけるなんて光栄です!!」

「できなかったらたまに踏むかもしれませんけど、良いかしら?」

「勿論です!!踏みたい時に踏んでかまいません!!」

提督HP120/100 

この後みっちりと指導&踏まれました。

 

提督日誌

今日も楽しかった。加賀さんがゲームをやっているのには驚いた。赤城もやるのだろうか?気になるが、また別の機会に聞くとしよう。

 

 

 




今回は提督の素の部分を多めに出しました。
また、相変わらずの出来かもしれません。ご意見ご感想等宜しくお願いします。
※話に出して欲しいもの等ありましたらお願いします。出来る限り出してみようと思います。

作品を出すペースは遅めですが、今後も頑張るので、応援お願いいたします。
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