提督と艦娘とメガネと胃薬   作:名も無き蛇

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悪食により、日々の腹痛に悩む提督。最近は加賀さんに踏まれながらゲームを特訓してもらっている。
そんな平和もつかの間…。鎮守府正面海域を制圧した提督は次の海域へと駒を進める…かもしれない。


毎回思っています。この前書きのよくわからない感じ…。本文もこんな感じです。


第四話 隠密記者「青葉」

「川西能勢口、絹延橋、滝山、鶯の森、鼓滝、多田、平野、一の鳥居、畦野、山下、笹部、光風台、ときわ台、妙見口…」

「提督、朝です。起きてください」

「うぅ…。……アデニン、グアニン、チミン、シトシン…」

「提督!!塩基言ってないで起きてくださいっ!!」

(怒らせちゃったか…。一度寝るといつもこうなるから朝は嫌なんだよ。…にしても、まずいな)

「…。おはよう。加賀さん」

ようやく起きましたという顔をして言う。

「おはようじゃありません。1回で起きてください」

明らかに不機嫌そうな顔をして言う。

「外の空気でも吸って起きてください」

加賀が窓を開け、俺の部屋に朝の気持ち良い風が吹く。俺は加賀に引っ張られ、そのまま窓へと向かう。

「う~。気持ちいい風だ。本当にいい風じゃのぉ~。もう一度寝るとするか…」

そのままベッドへダイブする。

「提督~?起・き・て・く・だ・さ・い!」

俺の頬が限界までつねられる…。とても痛い…。

「起きましゅから、やめれ~」

最近は毎朝こうして始まる。

 

 

制服に着替え、朝食をとり、執務室へと向かう。

執務室に入りパソコンを起動、ログイン。

「ん…?奴の仕業か」

俺が寝ている間に何回か侵入された痕跡があった。

「青葉か…」

重巡青葉。鎮守府の出来事を新聞などで報道することを趣味とする艦娘だが、情報の入手は様々であり、こうして何回かおれのPCのデータが盗まれることがある。

俺は受話器を取り、ある方に電話した。

PLLL...PLLL...PLLL...P

「もしもし、妖精長です」

「おはようございます。提督です」

「提督か。おはよう。何か用か?」

「はい。実は最近、私のPCに頻繁に侵入された跡がありまして、k」

「『警備の強化を図りたい』そうだな?」

(まただ…。この人はリーディング能力でもあるのか?)

「はい。それで相談をさせていただきました」

「そうか。だったら丁度いい試作品がある。それもとびっきりのな」

「と、言いますと?」

「作った試作品は3種類だ。ドローン、赤外線センサー、監視カメラ。しかもこのカメラはガンカメラの方だ」

「すごいもの作ってしまわれたんですね…。なんというか、時代が違う気がします」

「ふ、この程度で驚いてもらっては困る」

(何故だろう?嫌な予感がする)

「どういうことですか?」

「さっきお前さんはPCに進入されたと言ったな。そこで提案なんだが、お前さんのPCと[ある機械]を接続させるというのがある」

「[ある機械]…?それはなんでしょうか?まさかっ!?」

「そう。数日前大本営から依頼された新型AIシステムを搭載したポッドがあっただろう?作った後我々も興が乗ってな…。みんなで改良型を作らせてもらった」

(コイツ…。大本営に既に納品したアレの改良版を勝手に作っただと?しかもそれを自慢げに言うとは…)

「そ、そうなんですか。でも、勝手にそういったことをされますと私の立場上…」

「ん?不満かい?大本営に納品したものよりも桁違いの性能を持つAIだぞ?この地球上に存在するセキュリティの頂点だ」

(セキュリティの頂点か…。試す価値はありそうだ)

「わかいました。接続はいつ頃にしましょうか?」

「そんなもの今日に決まっているでしょう?試作品も配備する。いいな?」

「では、お願いいたします」

「了解。それじゃ、準備があるから失礼する」

「はい。ありがとうございます」

受話器を降ろしたところで執務室に青葉が入ってきた。

「提督、本日の秘書官を務めます。青葉です。どうかよろしく~」

満面の笑みなんだか、悪意を持った笑みなんだか…。いずれにせよ、先程の話を聞かれていなければ良いんだが...。

「おはよう。 じゃあ今日も頑張りますか」

「はい。青葉取材!いえ、仕事しまーす!」

(相変わらず元気な声だ。だがこやつも仕事は=で取材だよな?)

そう思ったのがバレたのだろう。

「いきなりですが提督!何か情報ありませんか?」

(コイツ…。夜に俺のPCから盗んどいてまだ求めるのか?)

突如胃がキリキリし始める。ストレスを感じたのだろう。とっさに胃薬を飲む。

そんな姿を見て青葉はこう言った。

「提督ってもしかしてすっごくお腹弱いタイプですか?」

バレた。

「正解じゃよ」

正解と言う言葉を聞いて青葉がぴょんぴょんはね始める。

「やったー!情報ありがとうございます!」

!?

「青葉よ…もしや、俺が腹が弱いっていう内容の記事を書くのか?」

「勿論です。提督の体調を知ることは大切ですから」

(真面目な顔してそんなこと言われたら…何も言えないじゃないか…。)

「よし、他に情報はありますか?」

(さっきあんなことを考えた自分を殴りたい…)

「…。なにもないよ。仕事しようか…ね?」

「えー。…わかりました。仕事終わったらまた聞きますからね」

 

 

・・・10分後・・・

 

 

「提督!!次の海域に行くんですか!?」

青葉が急に大きな声で聴いてきたので驚いた。

「うん?ああ、そうだよ。次は南西諸島海域…。今までの敵よりも強い相手が登場するだろうな」

「そうなんですか…。でも、こっちには提督がいるから楽勝ですね!!」

「そんなに過大評価すると、ドジっちゃうかもしれないよ?」

「…提督って、キレ者だからそんな歳で軍人になったんですよね?だったらドジることはないと思いますよ」

(なんなんだこの人は…。いったい何が目的なんだ?)

少しの間、互いに見つめ合ってしまった。

「てっ提督!?私の顔をそんなにじっくりと舐めまわすように見ないでくださいっ!!」

「あ、すいまs…えええぇぇ!?俺そんなに舐めまわすように見てませんよ!青葉さん!!」

少し青葉の頬が赤くなってきた気がする。そう、まるで好きな奴に恥ずかしい場面を… ///

(いかんいかん。俺は仮にも軍人だ。鎮守府を運営し、艦娘のメンタルケアをするのが仕事だろ!?この感情は封印しなくてはなるまい…)

呼吸を整え、一言告げる。

「青葉さん。すいませんでした。まじまじと見る気は無かったんです。嘘ではありません。信じてください」

深く頭を下げ、反省の意を表す。

「本当ですか…?」

「はい。嘘偽りはございません」

きっぱりと言った。

「そ、それなら問題はありませんね!さ、仕事しましょう!!仕事♪仕事♪」

(助かったんだよな?うん。そう信じよう)

俺たちは仕事に戻った。

…誰かが執務室の扉の隙間から一部始終を見ていたとも知らずに…

 

 

 




書き終わって読んで気が付きました。この鎮守府はきっと潜入ゲームのMBを超えるんだなと。

ご意見・ご感想お待ちしております。

ありがとうございました~。
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