提督と艦娘とメガネと胃薬   作:名も無き蛇

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前作からおよそ1週間後のお話でふ。
艦娘が増え、鎮守府はだいぶ賑やかになってきました。本日も執務頑張ります!!


第伍話 KO-TYA

鎮守府の廊下を歩いていると、賑やかな声がいろんなところから聞こえてくる。

というのも、最近は鎮守府の艦娘の人数が増えたからだ。

「今日も執務かぁ…。めんどくさいなぁ…」

一言つぶやいて俺は今日も執務室へ向かう。

 

提督in執務室

 

「おはよ~」

俺がいつものように挨拶をすると、いつもとは違う声が返ってきた。

「おはようございマース!」

「!」

突然の日本語っぽい挨拶に驚いてしまった。

実は最近、大型艦娘が続々着任してくれたおかげで秘書艦が日替わり交代制になったのだ。(やったぜ。)

そして、

「提督、朝の一杯目は何にしマスカ?」

そう、最近気づいたのだが、金剛を秘書官にすると[朝の一杯]を問われる。

「ん~。それじゃあ、[コーヒー]でも貰おうかな」

 

 

・・・・・・。

 

 

(ん?俺、なんか間違えたかなぁ?)

「えっと、金剛さん?[コーヒー]をくださいな」

「テェイィトォクゥー!?」

金剛が鬼のような形相で俺を睨んできた。正直言って怖いを通り越して恐ろしい。

「はいっ?!」

「テートクはさっき[コーヒー]と言いましたよネ!?」

「はいっ。僕はさっき[コーヒー]を金剛さんにお願いいたしましたっ!!」

「Why!?テートクはあんな[泥水]を飲むと言うのデスか!?そんなのおかしいデース!!」

金剛はものすごい勢いでコーヒーを否定してくる。何があったのだろうか?

「えぇ!?じゃあ、金剛さんは一体何を飲むというんですか?」

「無論、紅茶デース。と、言うわけで、テートクの為に愛の紅茶を持ってきマース」

金剛はそう言って執務室を出て行った。いつも通りならボトルに入った清涼飲料を持ってきてくれるだろう。

「全く…。紅茶よりも執務の方が大事だと思うんだけどなぁ…。トホホ」

俺はまたまた呟いて、その日の執務をこなし始める。が、

「なにコレ? PAK…FA?」

PAK-FAと言ったら、世界を深海棲艦が支配する前、社会主義国として世界に君臨していた大国の機で、資本主義国のF-22に対抗する新鋭機。そんなものの開発資料が目の前にあり、驚きを隠せない。

「あ、メモが貼ってある…。妖精さんか。どれどれ」

メモの内容は衝撃的だった。

 

 

てーとくさんへ

艦載機のけんきゅーをしていたら、よそーいじょーの機体ができたよ~。

開発のしじと、資材をていきょーしてくれれば、[03:00:00]くらいでできるとおもう。

空母系の艦娘の兵装につかえるし、ZEKEよりもつよいから、けんとーしてみてね☆

 

 

とのことだった。

【許可】の判を押そうとしたら、既に押していた。無意識のうちに自分で押したらしい。

(というか、妖精さん可愛過ぎだろwwヤバイ。マジヤバイ)

重度のロリコン疑惑が巻き起こりそうになっていたところに、金剛が帰ってきた。

「テートクー!!紅茶でも飲んでさっさと執務をするネ!!って、もうやってましたカー。ちょっと意外デース」

部屋に入って早々に俺の精神力を削ぎまくる金剛の手にはやはり清涼飲料の方の【紅茶】があった。

「ねぇ、金剛。それは【紅茶】なのかい?」

本人がどう思っているのかを確かめたくなってそんな質問をする。

「YES!これは正真正銘、【紅茶】デース!だって、ヌワラエリア産の茶葉が使われてマース」

予想以上に酷い答えだった。彼女にとっての【紅茶】はきっと工場で量産される午後Teaなのだろう。

まぁ、ともあれ紅茶を一口、口に含み俺は執務に戻る。

 

 

しかし、

 

 

「テートク…」

金剛がさっきまでのテンションとは比べ物にならない暗さで話しかけてきた。

「ん?どうかしたか?」

「実はネ…。」

(正直に早く言って欲しい…。)

「執務大っ嫌いデース!!こんな仕事したくて艦娘やってるわけじゃないネー!!」

「嫌と言われてもだなぁ…。俺にもやるべき仕事はたくさんあるし、それに、執務の手伝いだって艦娘の立派な仕事の一つだぞ。しっかりやってもらわないと困る」

ワガママ金剛に対して俺は俺の本音を伝える。他の艦娘が今の金剛のようになったときに同じようなことを言うといつも静まる。

ハズなんだが・・・

「嫌デース!!提督はそんなクソ野郎じゃないはずネー!!こんなんだったら艦娘なんて辞職してやりマース!!」

マズイ状況になってしまった。俺は艦娘、いや、女性に【クソ野郎】と言われたことが今まで無かった。そういった罵声に対する免疫が極めて少ない俺は過剰に分泌された胃液によって苦しむ。

しかし、それは俺の体の内側の話。金剛は知る由もなく、只々罵声を俺に浴びせるのだ。

「クソ野郎!!バカ提督!泥水フェチ!!」

生憎、俺はまだこれらの言葉をご褒美として受け取れないため、脳が混乱してしまい、近くにあったボトル(紅茶in)を金剛に投げた。

俺は投げた後に気づいた。してはならないことをしてしまったと。

 

だが、金剛はそのボトルをキャッチし、中にあった紅茶を一気飲みした。

そして一言。

「気力100倍!,金剛デース!」

混乱を起こして行ってしまった行動が吉と出たのだろうか…?

「テートクー、ありがとネ。紅茶を飲まないといっつもこうなっちゃうんですヨ。てへっ☆」

舌を少し出して謝る金剛。だが、謝るべきは俺の方だ。

「すまない。金剛。手が出てしまった。許してくれ」

深く頭を下げる。

「別に良いですヨ。テートクー。でも…、」

「でも?」

「近いうちにアフタヌ~ンティーに付き合ってくださいネー!!」

「あ、ああ。勿論だ。だけ・・d」

そこまで言って俺は床に倒れた。胃がキリキリという痛みを通り越して、胃が溶けるような感覚がする。

金剛が俺を起こそうとしたが、そこで俺の意識は途切れた。

執務はまだ全体の1%も進んでいなかったのに…。

 

 

 




お久しぶりです。蛇です。
受験勉強等があり、執筆できずにいました。スイマセン。
今回は金剛をメインに書きましたが、口調がところどころ違うような…。そんな感じがあります。
いつもより書き方が悪い気もしますが、頑張りました。
次回はいつの日になるかわかりませんが、必ず書きます。
ありがとうございました。


短いかなぁ…?
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