男子トイレのマーク 通称ピクトグラムは恋をした
その相手とは女子トイレマークのピクトグラムさんだった
しかし彼の恋を邪魔する者が現れる!

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ピクトグラムの恋

やあ、みんな!僕は男子トイレのピクトグラムさ!分からない人のためにいうと男子トイレの前にあるあの青い人が描かれた札みたいのさ

僕は今日告白しようと思う、それは女子トイレのピクトグラムさん、名前は「花子」っていうんだ。みんなトイレの花子さんだとか言っていじめるんだ。僕は彼女が苦しい生活をしているのを見ていて嫌なんだ、だから僕が彼女を守ってあげないと!そう思い僕は告白を決意した。

 

次の日

僕はいつものように男子トイレの隣に設置されている女子トイレの花子さんに話しかけた

 

男「花子さん少し時間いいかな?」

花子「なにかしら?」

 

心臓がバクバクいっている。僕にとって心臓なんてものは存在しない、札が不自然にカタカタいっているのだ

そして僕は言った

 

男「花子さんのことが好きです!僕と付き合ってください!」

 

突然のことに花子さんは戸惑っていた。無理もない、でも僕は今やりきった感にあふれていた

 

花子「は・・・」

 

?「待てーい!」

男「!?」

 

突然大きな声を出してきたのは非常口のピクトグラムだった

彼の名は「ピクトさん」名前に似合わず熱血な男である

 

ピクト「待ってくれ、俺も花子さんに言いたいことがあるんだ」

 

それは突然だった

僕はもしかしてと思った。彼も花子さんに告白するのではないか?と

 

花子「私に?」

ピクト「そうだ、俺と・・・俺と・・・」

 

ドキドキ・・・

 

ピクト「俺と付き合ってください!」

 

僕の予想したことはあたっていた

彼も僕と同じく花子さんが好きであったのだ

僕はこの状況でどうしていいかわからずただただ黙っていた。すると花子さんが

 

花子「ごめんなさい!」

ピクト「え?」

花子「私には好きな人がいるの・・・だからあなたとは付き合えません!」

ピクト「あ・・・あはは、そうか・・・」

 

花子さんに好きな人!?そ、そんな・・・嘘だろ?

僕は先に告白しなくて良かったと思った

だけどそれもそれで僕の心に傷を残した

僕はここから告白する勇気がなかった、そしてピクトくんにも失礼になるかもしれない。もし花子さんが僕のことを好きだとしてもピクトくんが悲しむだけだ。僕だけ幸せになるなんてこと・・・できない

 

ピクト「一応聞くけどさ?好きな子って誰なの?」

花子「あなたの目の前にいるじゃない」

ピクト「!?」

 

僕をじっと見てくるピクトくん

花子さんの言葉はピクトくんの心にグサッと刺さったのだ

まるでやり投げ世界記録保持者の投げたやりが刺さったような痛さで彼はうつむき何も言わなくなってしまった

そして彼は黙ったままどこかへ立ち去ろうとした

 

男「待って!」

ピクト「?」

 

ピクトくんの目は完全に死人のような、そして僕を恨むような目だった

僕は申し訳ないの意味を込めてお辞儀をした

彼は僕のことを無視し歩いていく

 

するとそこへ

 

?「待って!」

ピクト「?!」

 

あ、あれは・・・非常口のピクトくんの相方「非常口さん!」

ピクトくんは急に焦り始めた

 

非常口「どこいってたのよ!探したのよ?」

 

どうやらピクトくんはドアさんと少し離れていたようだ

昔から二人は今の僕たちより仲が良くいつも2人で1つのマークだった

なのに何故・・・

 

ピクト「済まなかった、やっぱり俺にはお前が必要だ」

非常口「あなた・・・」

 

ピクトくんは少し涙目になりながら非常口さんに謝っていた

それを見て僕たちも少し気分が楽になった

 

ピクト「済まなかったな、男子トイレ。俺たちこれからも末永く幸せになるよ」

男「おう!元気でな、彼女を大切にしろよ」

ピクト「あぁ」

非常口「はーやーくー」

ピクト「待ってくれよ~」

 

二人は再び幸せを取り戻した

ピクトくんに悪気があったわけじゃない、そう俺は思った

 

花子「それで?話って何?」

男「あ、そうだった。あの・・・僕と付き合ってください!」

花子「喜んでオーケーします!」

男「ホントに!?」

花子「え~私もずっと前から好きでした!付き合ってください!」

男「はい!」

 

 




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