東方光剣輝   作:”蒼龍”

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2話構成だったので此方を先に投稿します。

前回のあらすじ_

ブロントさんの救援もあり、カードハンターからチルノの『蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン』を取り戻したブライト達は翌日、ブロントさんを交えてまったりと過ごしていた。
そんな時にブライトの幻想入りする前からの知り合いであり、現紅魔館の一員である『オリオン』がやって来る。
何やらオリオンはブライトに因縁があるらしいがこの場では何もしないとして用を済ませて帰ろうとするが、先日のカードハンターが仲間を連れて博麗神社に来襲。
そのままブライト達に襲い掛かろうとしたがオリオンに阻まれ、『自分達が持つカード全て』を賭けたファイトを開始する。
そして、オリオンはカードハンターの実力に見切りを付け、実力の差を見せるべく自らの分身『ドラゴニック・オーバーロード(BR(ブレイクライド)ver)を繰り出すのであった。

では、第10話をどうぞ。


第10話「‘‘THE OVERLORD’’」

カードハンターやブライト達はオリオンがドラゴニック・オーバーロードを場に出した瞬間緊張が走る。

先程まで冷淡であったオリオンの雰囲気が離れていても威圧感を感じる程の覇気に変わり、この場に居た者達に最早今までとは別人とまで思わせてすらいた。

 

「コール、『バーサーク・ドラゴン』!

登場時にスキル発動、CB(カウンターブラスト)(2)を払いネハーレンを退却する!

更にコール、『封竜の精霊 ムルキベル』!

そしてバーサーク・ドラゴンでアタック!「ビエラでガード!」

ドラゴニック・オーバーロード………眼前に立ちはだかる障害を焼き払え、エターナル・フレイム‼︎『ドラゴンダンサー テレーズ』『治』『ドラゴンダンサー テレーズ』『治』

ゲット、ヒールトリガーダブル!

2枚のダメージを回復しバーンアウトにパワーを付与!

バーンアウトでアタック‼︎「ノ、ノーガード………『ドーントレスドライブ・ドラゴン』」

 

ヒールトリガーを2枚引き当てたオリオンはバーサーク・ドラゴンで使ったコストをダメージ回復で実質0にした上、先程のダメージ数を完全に逆転させ、カードハンターを圧倒する。

この引きはブロントさんや霊夢でさえ真似出来るか分からない程の豪運であり、魔理沙の経験値でも再現など到底不可な物だった。

 

「何なんだよ…………今さっきまで俺の方が優勢だっただろ⁉︎

なのに一気にひっくり返されただけじゃなくダメージ数も反転しやがった………⁉︎」

 

「如何した?

さっきまでの勢いは何処に行ったんだ?

笑えよカードハンターさん………」

 

「ふざけるじゃねえぞガキ‼︎

少し引きが良いからって良い気になるな‼︎」

 

『まーけーろ‼︎

まーけーろ‼︎』

 

あっと言う間に逆転させられてしまい意気消沈しているカードハンターにオリオンは更なる挑発を加える。

それにより観戦中のカードハンター達はオリオンにブーイングを食らわせ、負けろとすら煽っていた。

それに便乗してファイト中のカードハンターも再びテンションを元に戻していた。

 

「舐めるなよ………俺はカードハンター業を数年続けて数多くの強い奴からもカードを手にして来たんだ‼︎

てめぇみたいなガキに負けるかぁ‼︎

『ドーントレスドライブ・ドラゴン』にライド‼︎

更にストライド・ジェネレーション、『神龍騎士 マフムード』‼︎

ドミネイトドライブをコールして、マフムードでアタック‼︎「完全ガード!」

トリプルドライブ『ワイバーンガード バリィ』『ドーントレスドライブ・ドラゴン』『封竜 ビエラ』『☆』クリティカルトリガー‼︎

ドミネイトドライブに全てプラスしてアタック‼︎

ターン終了‼︎」

 

次のターンでブレイクライドを持つドーントレスドライブ・ドラゴンにライドした上でマフムードに超越(ストライド)し、ダメージ数を同じにして振り出しに戻る………と、思っていたのはカードハンター達と幻想郷に来て日が浅いブライト位だった。

ブロントさん達3人はこのオリオンの譜面を見て確信していた、今のターンでダメージを幾ら与えようが止めを刺せられない時点でオリオンの優勢は揺るがないと。

 

「良し、次のターンでブレイクライドか超越かを選択出来る!

此処を凌げば勝ったも「次は無い」…………はっ?」

 

「次は無い。

何故なら…………お前は此処で終わりだからだ。

ファイナルターン‼︎」

 

カードハンターが意気揚々としていた所でオリオンはファイナルターン………このターン中に勝利すると言う宣言をはっきりと発言する。

だがカードハンターのダメージ数は3、オリオンも3なのでクリティカルトリガーを2枚引き当ててもヒールトリガーが1枚でも出た時点でファイナルターンは失敗する。

そんな状況でのファイナルターン宣言、つまりオリオンはこのターンでカードハンターに4枚以上のダメージを与えるとすら言える。

最もこのダメージ数4枚以上は基準であり、彼はそれをも超えるダメージを叩き出そうとしているのだ。

 

「ふ、ふざけるな‼︎

此処でファイナルターン?

舐めるのも大概にしろ‼︎」

 

「…………ドロー。

舐めてはいない。

ただ教えるだけだ………現実は甘く無いと!」

 

そしてたった今ドローしたカードを持ち、明らかに他のユニットにライドする姿勢を見せていた。

因みにこのドラゴニック・オーバーロードもブレイクライドを持つが、ブレイクライドも結局LB4(リミットブレイク)に当たるのでダメージが4枚以上無ければ発動はしない。

但し、LB4をダメージ3枚以下でも有効化するムルキベルが居なければ、である。

 

「全てを焼き尽くす煉獄の炎の中で、再び蘇る!

再誕、炎の最強竜‼︎

クロスブレイクライド、『ドラゴニック・オーバーロード‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’』‼︎」

 

そうしてオリオンはあっさりブレイクライドを発動、更にクロスライドユニット………指定されたユニットがある時にスキルを発動するグレード3.5とも呼べるユニットにライドし、その場の空気を支配する。

そしてそのクロスライドユニットはドラゴニック・バーンアウトのスキルで山札に帰ったカードと同じユニットである。

 

「な、な、な…………」

 

「ブレイクライドスキルでパワー+10000をヴァンガードに与え、更にリアガードへのアタック終了時にCB(1)を払い、手札1枚をドロップする事でオーバーロードはスタンドする!

更にゴジョーをコールし、LB発動‼︎

CB(1)を払い、場に居る俺のリアガード全てを…………呪縛(ロック)‼︎」

 

そのままオリオンはリアガードを張り切り、LBを発動された。

しかし此処で、魔理沙や霊夢、ブロントさん達も知らないスキルが発生する。

そのスキルの名は呪縛(ロック)である。

 

オリオン:布陣

 

【●】、‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’ 【●】

【●】、【●】、【●】

 

【●】:呪縛(ロック)状態

 

「何、オリオンのリアガードが全て裏返っただと⁉︎」

 

呪縛(ロック)…………知らない、私達もあんなスキル見た事が無い!」

 

呪縛(ロック)されたリアガードはリアガードサークルごと使用出来なくなり、アタックもブーストもインターセプトも出来なくなり、更に張り替えや前後の移動、スキルの発動も出来ずまた対象にもならなくなり、ユニットですらなくなる。

そしてこの呪縛は持ち主のターンが終わるまで続く。

で、お前達は思ったな?

何故わざわざこんなディスアドスキルを発動させたか、と。

答えはこうだ、オーバーロード‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’は呪縛(ロック)されているリアガードが5体以上の時にパワー+10000とヴァンガードにアタック終了時に手札を2枚ドロップする事でスタンドするスキルを得る‼︎」

 

オリオンは呪縛(ロック)の説明とオーバーロードのスキルを高らかに宣言し、アタック回数を増やしてしまう。

更にブレイクライドで得たスキルも合わせる事で、オーバーロードは今現在の状況下で確実に3回もアタックする事が出来る様になっていた。

そう、オリオンの余裕はこれにあった。

ブレイクライドとLB、更にクロスライドによるパワーアップで合計パワーは33000。

単騎による攻撃ながらも、この高パワーによる確定3回のアタックでクリティカルトリガーを着実に引き当てて勝利をもぎ取れる………その際には布陣など関係無い。

兎に角ブレイクライドと呪縛(ロック)を5体のリアガードに掛ければ勝利は目前なのだから。

 

「オーバーロード‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’、ドミネイトドライブをアタック‼︎

ツインドライブ『ブルーレイ・ドラコキッド』『☆』『槍の化身 ター』『☆』クリティカルトリガーダブル‼︎

全てをオーバーロードに‼︎

更にアタック終了時に手札1枚をドロップし、CB(1)を払いスタンド‼︎

オーバーロード、ヴァンガードをアタック‼︎「か、完全ガード………」

ツインドライブ『槍の化身 ター』『☆』『ドラゴニック・オーバーロード』クリティカル、パワー共にオーバーロードに‼︎

そして手札2枚をドロップしてスタンド‼︎」

 

‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’:P33000→48000、C1→4

 

2度のアタックで既にクリティカル4、パワーに至っては48000と完全ガード無しではガードする事が困難となったオーバーロード‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’。

しかし、この後に1回アタックを残している為更にトリガーを引き、最悪パワー58000とクリティカル6になる可能性すらあった。

この状況になってカードハンター達は自分達が良い勝負をしていると思っていたがその実全然本気でファイトされていなかった事に気が付き、この場から去ろうとした………が、鳥居の側に1人の女性………銀髪とメイド服が特徴の女性が立ち、カードハンター達がこの場から去らない様に監視していた。

 

「………『咲夜』が来たか。

ならば遊びは終わりだ………オーバーロード‘‘The Яebirth(ザ・リバース)’’、アタック‼︎」

 

「ひ、ヒィ‼︎

た、頼む、いやお願いいたします‼︎

このファイトのアンティを白紙にして下さい‼︎

俺、まだカードを失いたく無いんです‼︎

カードが無くなったら何も出来なくなって、いざって時にファイトルールが使えなくなってしまいます‼︎

だから、だからこのアンティだけは‼︎」

 

「そうか『ブルーレイ・ドラコキッド』『☆』『ブルーレイ・ドラコキッド』『☆』なら残念だったな、今まで同じ言葉を言って来てそれを踏み躙られた者達と同じ気分を味わえ。

全てを焼き尽くせ、エターナル・フレイム・リバース‼︎」

 

オリオンはメイド服の女性、『咲夜』が居る事に気付き直様カードハンターにアタックを加え、クリティカル6を叩き込む。

当然ダメージチェックに入るがそのダメージ量はヒールトリガーを4枚MAXで引かないと生き残れず、仮に生き残ったとしても手札の差、ダメージの差諸々があり過ぎて最早逆転不可、投了待った無しだった。

 

「あ、ああ………『ディアブルドライブ・ドラゴン』『カラミティタワー・ワイバーン』『封竜 カルゼ』ま、また負けた………しかも今度は、メインで使っているクランで………」

 

「分かったか?

これが実力の差だ。

お前達がメイン盾のブロントさんや俺の獲物であるあいつと戦う何てバカらしい行為なんだよ………身の程を弁えろよ。

アンティを執り行う、お前達が持つカードを全て寄越せ。

ああ心配するな、お前達が盗んだカードはしっかりと持ち主に返してやるさ……」

 

相手を蹂躙する形で勝利を収めたオリオンはアンティルールによりカードハンター達の持つカードを全て奪い取って行く。

しかしオリオンはまだ満足はしない。

何故なら、アンティはカードハンター達が『持つカード全て』である。

幾ら隠そうと拠点に置いてあろうが関係無い、『全て』………それは文字通り所持する物全て。

オリオンは彼らからカードを根刮ぎ巻き上げてカードハンター業を廃業に追い込みつつ、全てのプライドやその心をへし折り、2度と立ち直れなくさせる気が満々だったのだ。

しかし、これらのカードが元は他人の所有物である事は当然予測済みなので元の持ち主に返すのも本当の事だったりする。

 

「え、えげつない…………幾らカードハンター相手でも此処まではしないぞ、普通は………」

 

「………」

 

しかし、このやり方には魔理沙も苦言を漏らし、霊夢も絶句していた。

カード全てと言う事は当然ながらカードハンターが元から持っていたカードも含まれる上、ファイトをしていたリーダー格が懇願していた際に言った通りファイトルールが使えなくなる。

こうなると力が弱い妖怪に本気で襲われた際には何も出来ずに食べられる可能性があり、それを回避する為にルールがファイトルールであり、弾幕を用いた実戦ルールなのだ。

しかし、それらが使えなければ意味が無く、そうなった場合は人里から一歩も外に出てはならないのを強いられる事がなる。

しかも今現在の場所は博麗神社、幻想郷の東の端に位置し、人里からも離れている為妖怪に襲われたなら格好の餌になるだろう。

 

「………オリオン、幾ら何でもやり過ぎだと思うよ。

アンティだってカードハンター行為を今後一切やらないってすれば良い話だったんじゃない?」

 

「お前は幻想郷に来て少し時間が経っていないから分からないだろうが、カードハンターはこれで全てじゃない、寧ろ隠れている奴も多い。

そいつらに警鐘を鳴らす為にこいつらにあのアンティを適用させたんだ………あんまりお痛が過ぎたり、俺の獲物に手を出せばこうなるとな」

 

ブライトがオリオンに対しアンティの不服を言うがそれを鼻で笑い冷淡に返すオリオン。

更には敵意混じりで話している為、2人の間で何があっても良い様にブロントさんが割って入っているが、オリオンは先の通り今は何もしない気なのでカードを取り上げ切った瞬間にカードハンター達を引き連れて残りのカードも回収しに行こうとする。

 

「………オリオン、なずぇおもえはブラウトに手聞い無期駄しなのかが分からないんだが?

そるに今のお前は何だか圧倒的に思考力が結絡している感。

なのでそのヒットした頭を冷やして試野を広く持つべき死にたくなければそうすべき」

 

「ご厚意痛み入ります………が、この事に関しては口出しは無用でお願いします。

何せ、これは俺とそいつ………ブライトの問題、幾らブロントさんであろうが関係無いからな。

もし、それを無視してこれに踏み入る気なら博麗の巫女であろうと謙虚なメイン盾であろうとパチュリー様の友人だろうが………潰す」

 

最後に本気の敵意をブロントさん達にまで向けて、オリオンは博麗神社の入り口で待っていた『咲夜』と共にその場を離れた。

その後ろ姿をブライトは哀しみの表情のまま見続けてその場を動かずにいる。

 

「良いのか、ブライト?

言われたい放題で」

 

「………うん、オリオンに関してはね…………僕の所為なんだから仕方無いよ………」

 

魔理沙が気遣いブライトに話しを掛けるが、ブライトはただ自分の責として仕方無いで片付けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いのかしらオリオン、お嬢様から手を出すなと言い付けられているのよ?

無視したら相応の罰が来るわよ」

 

「ああ…………お前がそう言う時点で内密にはしてくれるからな。

それにこれは…………俺個人の『逆恨み』と『奴当たり』だからな………他は巻き込まないさ、絶対にな」

 

対してオリオンは咲夜の問いに対して『逆恨み』と『奴当たり』と言う返答をしてカードハンター達の拠点を目指し歩を進めていた。

ブライトとオリオン、幻想入りする前からの知り合いである2人の間で何が起きたのか。

更に『逆恨み』と『奴当たり』の真の意味とは?

その意味を知るのは、2人の道が交わる時………即ち、物語が真に動き出す時である。

そして、その時がおとずれるのはもう間近に迫っているのであった。

 




さて、オリオンが現れたので序章も後少しで終わりを迎えます。
はい、今までの話が『序章』、つまりはプロローグであり物語はまだ始まってすらもいませんでした。
果たして物語が始まった時にブライト、霊夢、魔理沙、ブロントさん、麟、アリス、そしてオリオンや『咲夜』の立ち位置は?
それが如何なるかは楽しみにしていて下さい。

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