約一カ月と一週間振りの更新となります。
しかし………最近は花粉が飛んで目が痒いです(´・ω・`)
では、どうぞ。
オリオンはカードハンター達の拠点にてアンティルールのカードを全て奪い取るを実行し、カードを1枚1枚見ていた………が、何故か全てのカードを見終わった瞬間に落胆し、直ぐにカードハンター達を冷淡な瞳で見る。
「おい、お前達が持つカードはこれで全てか?
隠していてもアンティで全てを差し出すんだ、さっさと出す事を勧めるぞ?」
「こ、これで全部だよ‼︎
これ以上は無い、今この場にあるカードで打ち止めだよ‼︎」
「………嘘なら隠そうとするに直結してアンティに触れるからその場でペナルティが来る………ならこれ以上は無いだろうな」
他にもカードが無いのかとカードハンター達に問い質すが結局アンティには逆らえない為隠しているカードは無いと判断し、カードを回収してその場から去り始める。
しかし、オリオンは何故他にカードが無いかを確認したか。
それにはきちんとした訳があったのだ。
「………オリオン、例のカードは?」
「………此処にも無かった…………あのカード…………『
オリオン、そして『十六夜咲夜』は主人である『レミリア・スカーレット』から2枚のカード………〈シャドウパラディン〉の
「くそ………あれは、あれだけは絶対に見つけ出してやると決めていたのに………数年間見つからないなど、何て無様なんだ俺は!」
「貴方だけが悪くは無いわ。
だから見つかっていないなら次を探しましょう。
私達に出来る事は、ただ探し出す事だけなのだから………」
2人は悔しさを滲ませながらも、咲夜の方が直ぐに気持ちを切り替えてオリオンに次があると言うニュアンスの言葉を掛け、主人の下に戻り始めた。
だがオリオンはそんな咲夜の言葉を聞いても雰囲気が変わらず、寧ろ余計に肩に力が入っていた。
そして、カードハンター達の拠点から出ると辺りは既に日が沈み、夜空には幾億もの星の輝きと月の光が満ち溢れており、オリオンはそれを見ながら小さく呟き始める。
「………俺は諦めるものか。
主に誓い必ず、この命を賭してでもあの2枚は必ず見つけ出す。
それこそが…………それだけが、今の俺達に出来る唯一の………」
1人の従者が此処には居ない主に固く誓いを立て、何処か危うさを孕みながらも前に歩き始める。
そう、この行動だけこそが、その主に対してオリオンらが出来る主従の証なのだから………。
オリオンの神社来訪から3日、あの後魔理沙達はブライトにオリオンとの詳しい関係を聞こうとしたが、結局はぐらかされたままになった為3人の間でこの話は禁句扱いとして片付けられた。
そして今は魔理沙とブライト、麟の3人で人里に出向き、麟の仕事の手伝いをする事となっていた。
因みに何時もはブロントさんが手伝っているのだが、『今回は麟の市毎は仕事がOFFのブラウトに手伝わせるべきボッチになりたくないならそうすべき』と言ってブライトに無理矢理行かせたのだ。
しかしブライトも麟の手伝いは初めてなので勝手が分からない為、ブロントさんが手伝う以前から麟の手伝いをしていた魔理沙に同行を頼んだのだ。
そして、麟の仕事場である便利屋『花鳥風月』の拠点に着く。
この花鳥風月は元々幻想郷にあった小さな妖怪退治屋だったのだが、現在はブロントさんが作った便利屋『喧嘩チーム〜DRAK〜』と提携して妖怪退治から雑草の駆除など様々な事をする様になったのだ。
「此処が麟さんの仕事場ですか。
………なんか人少ない、と言うか居ないですね」
「はい、近年は人手不足な上に運営責任者が年齢の関係で引退したのでこの花鳥風月は私1人で経営しています。
あ、ですが人件費が掛からない分維持費に回せてますから変に苦労してませんよ?」
その麟の発言を聞いた魔理沙は『だからそれが苦労していると言っているサル!』と思い微妙な表情を浮かべていた。
ブライトもこんな感じで良い人なのに何故誰も付いて来ないのか疑問を感じざるを得なかった。
「まあ、私にはブロントさんみたいなカリスマ性がありませんから仕方ありませんよ。
えっと…………今日は里の長からの依頼、里の見回りだけですね。
では行きましょうか?」
「因みになブライト、この見回りの間にカードハンターや揉め事を取り締まったりすると+αの報酬が貰えるんだ。
それが手配中でもハンターとかならかなり高額のな。
まっ、そんな事が無いのが一番だがな」
「へぇ〜」
しかしそんな苦労を仕方無いの一言で済ませ、そのまま見回りを始める。
何故見回りが必要なのかと言えば、先のカードハンターのみならず、昨今の幻想郷はファイトルールのアンティを悪用する輩が多く、ある種の時事問題となっているのである。
なのでブロントさんや麟達の様な便利屋や人里の警邏員などが良く駆り出され、更に大きな便利屋は近年増えた悪事を働く妖怪等の対処にも追われている為人里に居ない場合が多く小さな便利屋が回されるのだ。
ブライトはそれを霊夢達の口から聞いていた為、幻想郷も色々とあると思っていた。
そんな事を考えている内に時間が過ぎ、里をざっと1周回り終える。
「さてと………今回はそんな騒動やらハンター出没は無いみたいだな。
まあハンターの方は、な………」
「噂は聞きましたよ。
『カードハンターの一集団が紅魔館の従者1人に潰された』と言うものを。
しかも場所は博麗神社でブロントさん達が目の前に居る中で行われ、その従者はまだカードハンターを狙ってるとも………手配中のハンターまで居たので他のハンターも怯えて表立っての行動が出来なくなったのでしょうね。
………正直、それをしたオリオンさんはやり過ぎだと思います。
確かに奪われたカードに関しては元の持ち主の下には戻りましたが、幾ら何でも『所持するカード全て』、元から所持していたカードもアンティで奪い取るなんて………もしも、ファイトルールを行使出来なかったら彼らは何も出来ずにそのまま裏世界でひっそりと幕を閉じる事になりますよ……」
カードハンターの話になった途端に雰囲気が重くなった上、オリオンのした行いが既に噂として広まりつつある事を知るブライト。
それを聞いて彼の頭の中に、オリオンに負けた際のカードハンター達の顔が浮かび、ヴァンガードが重要な物となっている幻想郷でカードを奪う行為をしていた者達とは言え、流石に哀れだと思っていた。
「………流石に雰囲気が重くなっちまったな、気分転換にファイトしようか?
折角の平和な日常って奴だし、丁度良くショップが目の前にがあるわけだし、さ」
「………そう、ね。
じゃあファイトしましょう。
えっと順番は「麟さんと魔理沙が先にやって下さい、2人のデッキに興味がありますし」そうですか、分かりました。
じゃあ魔理沙、やりましょうか」
「おう、久々の麟とのファイト、最後まで楽しませて貰うぜ!」
そして初めにファイトする順番を決め、そのままカードショップに入ってファイトスペースでファイト準備を手早く終わらせる。
因みにこのファイトはショップ内の見回り名目で行われているので決してサボりではない。
現に一緒の依頼を受けているブライトは偶に外に視線を向け、怪しい事が無いか注意を払っている。
『スタンドアップ・ヴァンガード!』
「『
「『菜の花の銃士 キーラ』!」
魔理沙は〈なるかみ〉の『
「行きますよ、魔理沙。
ドロー、『睡蓮の銃士 ルース』にライド!
キーラを先駆スキルで後ろに下げてターン終了します!」
「私のターン、ドローだ!
『
ファイティング・ドラコキッドを先駆スキルでヴァンガードの後ろにコールして、そのままアタックだ!
ドライブチェック!『
うげっ、ヒールトリガーかよ………パワーはワイルドクロークに与える!「ダメージチェック『青薔薇の銃士 エルンスト』『醒』あらら、こちらもスタンドトリガーですね…」
ターンエンド!」
ファイト開始2ターンで両者は引きたくないトリガーを引く所謂無駄トリガーをやってしまい苦い表情を浮かべる。
それもその筈、ヒールトリガーはあくまで『自分のダメージが相手と同じか多い時』しかダメージ回復はせず、またデッキに4枚しか入れられない為初回アタックのトリガーで来るのは手痛く、エルンストもスタンドトリガーで自分のターンで引いて効力を発揮するトリガーであり、またスキル持ちのトリガーの為ダメージに落ちるのはこれまた手痛いのだ。
「……ま、まあ偶にはこんな事もありますよね。
ドロー、『桜の銃士 アウグスト』にライド!
更に『パンジーの銃士 シルヴィア』をコールしてスキルを発動します!
デッキの上から1枚を見て、それが『銃士』の名を持っていればコールします!
引いたのは『鈴蘭の銃士 カイヴァント』、コールしてスキルを発動、
私は『リコリスの銃士 サウル』をコールします!」
麟:布陣
サウル、アウグスト、カイヴァント
R、キーラ、R
麟はシルヴィア→カイヴァント→サウルと繋ぎ、アドバンテージを広げた上にドロップゾーンに
それを見たブライトは早速麟のプレイングを考察し始める。
「(ふむ………〈ネオネクタール〉の銃士軸は適当なトリガーユニットがコールされようと他の銃士ユニットに変換出来るアドバンテージを持ってるから速攻力で高い。
しかも
それを考慮してのシルヴィア→カイヴァント→サウル…………成る程、手馴れてる。
魔理沙は如何やってこの速攻を防ぐかな?)」
「じゃあ、行くわよ。
サウルでヴァンガードにアタック!「うーむ、ノーガード『
次、キーラのブースト、アウグスト!『月下美人の銃士 ダニエル』『☆』
トリガーゲット、クリティカルはアウグスト、カイヴァントにパワーを与えます!「うおっ、早速暫定3ダメージか……ダメージチェック!『
ヒールトリガー、ダメージを1枚回復するぜ!」
カイヴァント!」
魔理沙は一気に3ダメージを受けたが、ヒールトリガーのお陰で何とか2枚に止め、次のカイヴァントを無駄トリガーだった手札のグリーンジェムでガードする。
この容赦無い麟の引きにはブライトも苦笑いを浮かべ、今ファイトしなくて良かったと考えていた。
「ひええ、流石麟だな………ドロー!
『
ビッグバンスラッシュをコールして、更に『
退却しな、サウル!」
次の返しターンで魔理沙はサウルを退却させ、次はこちらの番と言わんばかりに攻撃態勢に入り、麟にダメージを与えようとしていた。
勿論この行動は、
幾ら
「スカイハウル、カイヴァントにアタック!「ダニエルでガードします!」
ドラコキッドのブースト、ビッグバンスラッシュでアタックだ!
ドライブチェック!『
次だ、リアガードのビッグバンスラッシュでアタック!「『ハイビスカスの銃士 ハンナ』でガードします!」
ターンエンド!」
ダメージは2:2と追い付かせ、手札を2枚削り、リアガードも1体退却させそれなりの成果を得た魔理沙。
だが魔理沙の予定ではもう1枚ダメージを与えていた筈だった為か余り嬉しがらず、この結果が後にどんな影響を与えるのかを考えていた。
その間に麟はドローをし、『銃士』のグレード3にライドしようとしていた。
「では行きます。
美しき情熱を持って進め、新しき未来へ!
ライド、『リコリスの銃士 ヴェラ』!
ヴェラの起動スキル、カイヴァントを退却して、山札の上から5枚を見て『銃士』を1体コールします!
再びシルヴィアをコールして山札をシャッフル、その後にシルヴィアのスキルを発動し、山札の上から1枚を見て『銃士』をコールします………またカイヴァントをコールしてスキル発動、
次は『カーネーションの銃士 リクハルド』をコールします!
更に手札から『アネモネの銃士 スザンナ』をコールしてスキル発動、
麟は手札2枚でリアガードを展開しつつ消費した
「たった2枚の手札消費だけで使ったダメージ2枚を表向きにした上に
「これが上手く回った時の『銃士』軸なんだよな………さて、本格的に楽しくなってきたな。
私も燃えて来たぜ」
それを見た魔理沙は闘志を燃やし始め、このファイトの全てを噛み締め、その上で先程以上に楽しみ始める。
ブライトにとってそれは何よりも輝いて見え、自分以上にヴァンガードが好きなんだと分かる。
更に、その好きと言う感情はブライトや麟よりも深く、熱く燃えているのである。
「じゃあ、行くわよ魔理沙!」
「ああ、来な、麟!」
そして、いよいよ麟がアタックフェイズに移行して魔理沙を攻撃し始める。
これを彼女が如何凌ぐのか、また麟が如何に攻め切るのか。
ブライトはそれを楽しみながら魅入るのであった。
銃士、喧嘩屋軸はゲームでしか回せていないからこんな感じで大丈夫かなぁ………。
ですが1度決めたファイト構成はしっかりやり抜かないと(使命感)
後、オリオンや咲夜さんが探しているカードはレミリアの物では無いです。
感想、指摘をお待ちしています。