それと、第2話の後書きに追記をさせて頂きました。
情けない事ですが………はい、力量不足と序盤から出そうと決めたクランを使う候補が居ないのが原因でした。
因みに霊夢の使うクランは後書きで嘆いたクランではありません。
では、本編へどうぞ‼︎
ブライトは慧音の紹介により、収入を即日払いで得ていた。
しかもかなり繁盛している店らしく、即日払いでも高いらしい。
その為、5日働いただけでもかなり金が貯まっていた。
それを見た霊夢は、目が¥になっていた。
「お金!
『紫』の仕送りの2割はもうあるじゃない!
ブライトさん、貴方良い所を紹介されたわね〜♪」
「これで2割………1人暮らしの必要最低限を貰ってるんですね。
なら、僕も働くから生活がある程度楽になりますね。
後、口調が変わってますよ、霊夢さん」
「あっ、ごめんなさい。
ついついお金に興奮しちゃいました」
この霊夢の反応により、ブライトは理解した。
霊夢はお金に少し(?)飢えており、今よりももっと欲しいとすら思っていると。
そして、人里の人々から貧乏巫女と言う言葉を耳に挟んでいたが、それの意味が少し分かってしまう。
「まあ、本当に良い所が見つかりましたよ。
でも、店のメニューにはちょっと驚きましたよ。
何せ、近代的な要素が一切無い幻想郷にコロッケサンドやドリンクがあるとは………」
「あそこだけですよ、そんな物があるのは。
ずずず………ぷは〜」
「へぇ〜。
ずずず…………ぷは〜「おーい霊夢〜、ブライト〜!」あ、魔理沙だ」
ブライトの働く店の話をしながら二人はお茶を飲んでいる中、魔理沙が神社に来て上がり込む。
それも、珍しく和菓子を持ってきながらだ。
「へへ、麟から差し入れなんだぜ、これ。
当然ながら私も割り勘で払った物さ!」
「ふーん。
まあ、タダ飯食らいの魔理沙が差し入れなんてあり得ないと思ってたけど…………ありがと」
此処でブライトは些細な事に気付く。
霊夢の口調や態度が自分と魔理沙では違うと言う部分に。
具体的には、ブライトに対しては礼儀正しい………と言うよりも何処かよそよそしく距離がある様な感じであり、少々他人行儀なのだ。
しかし、魔理沙に対してはかなり砕けた感じで話し、少々失礼な事を軽いジョークのつもりで言っており、側から見ても良い友人だと思えるのだ。
つまり、自分は最悪まだ霊夢に友人とは思っておられず、家に居候している『だけ』の他人程度でしかないとブライトは思ってしまう。
「あっ、ごめんなさい。
魔理沙は付き合いがかなり長い腐れ縁だから、こんな感じになるんですよ」
「おまけに霊夢は男性に対しては何時もさん付けで私らに使う砕けた言葉は使わない傾向にあるんだ。
だから、霊夢がブライトをただの居候程度にしか思っていない訳じゃないんだぜ。
其処は安心して良いと思うな、私は」
「あ、そうなんですか。
ふむ………性別の差か」
しかし、魔理沙や霊夢はそんなブライトの考えを読み取ったらしく、ただの他人とは思ってはいないと伝える。
それを聞いて、やはり性別が同じだと話す内容が変わるのだなとブライトは感じた。
「ずずず………ぷは〜!
やっぱ霊夢の淹れたお茶は美味いんだぜ!
で、今日は2人共暇かい?」
「暇よ。
どうせ参拝客は来ないし」
「うん。
今日はバイトは無いし………何かお誘いかな?」
「ああ、人里行こうと思ってな」
ブライトらがのんびりしている中、魔理沙が人里に行く事を切り出し、それを聞いた2人は如何するか考える。
先ず霊夢は、人里に行っても何かを得る訳では無くただの付き添い。
はっきり言えば行く意味が無いのだ。
しかし、折角の魔理沙からの珍しく差し入れした後のお誘いだったりするので、断るのもアレだったりする。
次にブライトは、人里にはカードショップがあるので、新しい〈ロイヤルパラディン〉、特に『
よってブライトは付いて行く事が確定する。
「うん、僕も行くよ。
霊夢さんは如何するのかな?」
「うーん………うん、魔理沙が珍しく差し入れしてくれたし、分かったわ。
じゃあ戸締まりをするから少し待ってて」
こうして3人は人里に行く事が決まり、霊夢は神社の戸締まりをしっかり行い移動し始める。
尚、移動方法は飛行である。
実はブライトは幻想郷に来て約2週間程度で空を飛んで移動出来る様にはなっていたのだ。
しかし、実戦ルールでこれが使えるかと言えば全然であり、弾幕ごっこをやろうものなら霊夢のホーミングアミュレットはないし、パスウェイジョンニードル(初期段階)すら避けられずピチュってしまう程飛行制御がなっていないのだ。
よって、ブライトが実戦ルールに参加出来る様になるにはまだまだ飛行の練習が必要なのだ。
因みにブライトは霊力や魔力で飛んでいるのではなく、『気』の力で飛んでいるらしい。
そんなこんなで特に妖怪の襲撃も無く人里に着く3人。
しかも余り時間も掛からなかったので、少し長く人里に居ても大丈夫だったりする。
「よっし、早速珍しい本かキノコか新しいカードを見つけちまうか!
腕がなってきたんだぜ!」
「魔理沙、如何でも良いけど本屋の叔父さんの本(所有物)をサポシするのは止しなさいよ。
麟が何回返しに行ったと思う?」
「流石に最近は控えてるって。
それにサポシじゃなくて借りてるだけだよ、一生な!」
「(人それを窃盗、サポシと呼ぶ。
それだけはせめて直そうよ、魔理沙)」
魔理沙の手癖の悪さを麟やアリスから予め聞いていたブライトは、霊夢と彼女のやり取りを見て心の中で呆れながらの忠告を思ってしまう。
因みにこの忠告を口にした所で、今の魔理沙では受け取ってはくれない事は決まっていた。
「さーて、乗りこm「おい霊夢、魔理沙、ブライト!」むっ?
チルノか、如何したんだ?」
こんなやり取りをしつつ前に歩こうとした所で、目の前にチルノを筆頭としたバカルテット+大妖精が現れ、進路を塞ぐ形で立っていた。
「わは〜、お兄さんに霊夢達また会ったね〜!」
「こんにちは、ルーミアちゃん。
それで、君達は何の用なのかな?」
「決まってるさ………あんたらファイトしろ‼︎」
ブライトは初めに話しかけて来たルーミアに挨拶した後にチルノ達に何の用か聞くと、チルノがいきなり何の脈絡も無くファイトを仕掛けて来ていた。
しかもご丁寧にミスティア、リグルにファイトテーブルを用意させていた。
「………えっと、何の為に?」
「あたいはルーミアの『お兄さんはメチャメチャ強いからスゴイな〜、憧れるな〜』って独り言を聞いて、あんたが間違い無くあたいの最強伝説の邪魔をしているんだと思った!
だからこそ、あんたを倒して最強を証明してやるんだ‼︎」
更にチルノの口から、ブライトは一切彼女の邪魔をしていないにも関わらず、何故かルーミアの独り言だけで目を付けられている事を聞いてしまい、頭を少し抱えて苦笑していた。
実はチルノは最強を自称し、最強に兎に角拘り、自分よりも強そうな相手を見つけると理由も無く挑み掛かる最強を目指す妖精なのだ。
それを隣で見ていた霊夢と魔理沙は彼の肩に手を掛け、何かを悟った様な表情を浮かべていた。
「さあ掛かって来い!
あたいがギッタンギタンのケチョンケチョンにしてやんよ‼︎」
「……うん、ファイトを申し込まれたらやらないとね。
霊夢さん達は………」
「暇だから見とくんだぜ」
「右に同じく見てますよ。
あ、そうそう。
チルノが使うクランは〈アクアフォース〉って言う『メガラニカ』所属クランです。
〈ノヴァグラップラー〉みたいに連続攻撃が得意ですから気を付けて下さい」
特に断る理由が無い為、ブライトはそのままファイトを受けて立つ事にする。
同伴の霊夢と魔理沙は勿論観戦する事にし、更に霊夢はブライトに対しチルノのクランを簡素に説明する。
〈アクアフォース〉、それは霊夢の言う通り連続攻撃が得意なクランであり、スキルでパワーを−にしつつスタンドしたり、ターン中にアタックを一定回数以降や指定回数に行うとスキルが発動し、前後列のユニットの入れ替えやパワー+などを発揮するクランである。
因みにブライトの〈ロイヤルパラディン〉は初心者向けのクランだが、〈アクアフォース〉などの青色のクランは基本初心〜中級者向けのクランだったりする。
「………準備完了。
チルノちゃん、君は?」
「最高に良い手札さ!
だから入れ替えはしない!」
「じゃあ、スタンドアップ・ヴァンガード!」
「スタンドアップ・ヴァンガード!」
そうこうしていた内に2人はファイト準備を終え、FVをスタンドアップする。
イメージフィールドは〈アクアフォース〉に所縁がある海中神殿前。
其処に2人の先導者が降り立つ。
「『先陣の
「『バブルエッジ・ドラコキッド』!」
バブルエッジ:P5000、C1、先駆(同クランのユニットのライド時、ソウルからリアガードになるスキル)持ち
「〈アクアフォース〉とは余り対戦してないから貴重な経験になるね………ドロー!
『湖の巫女 リアン』にライドして、ファイル先駆スキルではヴァンガードの後列に移動!
更にリアンのスキル、レストして手札1枚をドロップして、1枚をドローする!」
ブライトは高揚感を持ちつつも、冷静にリアンのスキルで『
しかし、現在ブライトの手札には『
が、これが如何響くかはまだ誰にも分からない。
「あたいのターン!
『ホイール・アサルト』にライド!
バブルエッジを先駆スキルでヴァンガードの後ろに移動させるよ!
そしてアタック!
トリガーチェック『蒼嵐艦隊のアオザメ兵』うし!「ダメージチェック『まぁるがる』『引』ドロートリガーゲット!
1枚をドローするね」げっ…………ターンエンド」
ホイール・アサルトのアタックがリアンにヒットしたが、それでダメージにドロートリガーが落ち、手札アドを取らせてしまいチルノは苦虫を噛んだ表情になる。
が、観戦者の霊夢と魔理沙は其処には注目せず、寧ろチルノのトリガーチェックで入った『蒼嵐艦隊のアオザメ兵』を注視していた。
「ドロー!
立ち上がれ、僕の分身!
『ブラスター・ブレード・
「おおっ、ブラスター・ブレードか!
最強のあたいが相手するだけあって良いカードを持ってんじゃん!」
ブラスター・ブレード・
如何やら彼女も、ブラスター・ブレードシリーズのレアリティとスキルの良さが分かっているらしい。
ブラスター・ブレードシリーズは基本的に退却に関するスキルを持ち、進化形態にはパンプが、派生ユニットになる程スキルコストが軽くなるが制約が付く。
しかし、大体は使い易く初心者から上級者までデッキによっては必ず入れる程の採用率を誇るのだ。
「更に、『誠実の
トランスコア・ドラゴン…………次、ブラスター・ブレード‼︎『
「ダメージチェック『
1枚ドローするよ!
で、あたいのスタンド&ドロー!
『ストームライダー ダモン』にライド!
そして、『タイダル・アサルト』をコール‼︎」
チルノ:布陣
タイダル、ダモン、R
R、バブルエッジ、R
ラザロス:P10000、C1
タイダル・アサルト:P9000、C1
ブライトは、〈アクアフォース〉とは余り対戦していないが、重要なユニットならば予習済みである。
そして、グレード2の中で最も警戒し、最優先で処理するユニットならば尚更知っている。
〈アクアフォース〉のどのデッキにも採用され、クラン特性をたった一体だけで最大限に活かす恐るべきポテンシャルを秘めたユニット、それこそがチルノが先程コールしたタイダル・アサルトである。
「ふふん、タイダル・アサルトを知ってるな、あんた」
「うん。
僕個人としては、〈アクアフォース〉最強のグレード2だと思ってるよ」
ブライトも流石にタイダル・アサルトが採用されたデッキを見れば、そのデッキが如何に厄介なユニットを抱えているかを考え始める。
この時のブライトはタイダル・アサルトの入手ランクを分かってはいないが、実はこのユニットはパックのレアリティは
そう、それ程までにタイダル・アサルトは採用されうる性能を1枚に凝縮されているのだ。
「じゃ、タイダル・アサルトでヴァンガードにアタック!「ガード、『
じゃ、タイダル・アサルトのスキル……ヴァンガードに対するアタックの終了時にパワー−5000してスタンドする!
バブルエッジのブースト、ダモンでアタック!『スーパーソニック・セイラー』『☆』
クリティカルトリガー!
パワーはタイダル、クリティカルはダモンに!「『
ダメージを回復してパワーをブラスター・ブレードに…………ふう、シングセイバーがダメージに落ちたままにならなくて良かった………」
惜しい‼︎
ならスタンドしたタイダル・アサルトでシンリックをアタック!」
いきなりダメージが4枚入った上に、ブライトの最終切り札であるシングセイバーがダメージに落ちかけたが、4枚目にヒールトリガーが来た為事無きを得た。
流石にこの展開にはブライトでなくとも冷や汗をかいてしまうだろう。
これが〈アクアフォース〉流の戦いの一端であり、タイダル・アサルトの危険性である。
使う側には最大の恩恵を、使われる側には最大の損害を与えかねない完成され切った1枚と言われ、〈アクアフォース〉使いなら誰もが欲しがるユニットであろう。
因みにSランク以上に部類されるユニットは、大体がこの様に化け物クラスのユニットで、Aランクを上回るバランスブレイカーである。
「でも、今ので僕のドロップゾーンは4枚………後はチルノちゃんがグレード3になるのを待つばかりだ!
スタンド&ドロー!
不屈の勇気と気高さを持ちし獣!
ライド、『
更に『弩級の
………(今の手札にはシングセイバーの他にイスバザード、トランキル・ユニコーンとかしか居ない。
展開は………
ギルダス、タイダル・アサルトをアタック!「『アクセラレイテッド・コマンド』でガード!」
セイクリッド・ういんがるでアタック!『誠実の
ターンエンド!」
中盤に入ったが、ブライトの手札には
が、それを見たチルノはニヤリと笑い、ブライトの警戒心を煽った。
「スタンド&ドロー…………ブライト、良かったな!
こいつがブレイクライド経由で出なくて」
「ブレイクライド経由………」
ブレイクライド、その単語が出た途端に『蒼翔竜 トランスコア・ドラゴン』に目を向ける。
そのスキルは、『〈アクアフォース〉のユニットがライドした時にパワー+10000、相手は手札を1枚を捨てるか否かを選び、捨てない場合はそのバトル中に相手は手札からのガーディアンのコール不可にし、クリティカル+1』を付与する
つまりは、手札を捨てないとガード出来ない上にクリティカルまで上がってしまうのだ。
そのスキルと相性の良いユニットは2体居る。
先ずは『蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム』。
リミットブレイクの派生であり、ダメージ5から発動する
簡素に言えば、『グレード0だけでしかガード出来ない』である。
トランスコアを経由すれば、相手はガード出来ない場合が多くなる上に手札を1枚ドロップしなければならず、余計にガードし辛くなるのだ。
しかし、ブライトはグローリー・メイルストロームよりも相性の良いユニットを知っていた。
単体では少しパワー不足だが、いざ経由すれば恐るべき力を発揮するユニットを。
「その表情、こいつを知ってるな…………なら見せてやるさ、あたいの切り札その1‼︎
大海原から出よ、強大なる波の竜!
『蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン』にライド‼︎」
そう、今チルノがライドしたユニットこそがブライトが直感で予測したユニットなのだ。
大波を2度起こし、その前後に起こした小さな波と合わせて大嵐を成す竜…………風と波を司るユニット、テトラドライブ・ドラゴン。
そのユニットが今、ヴァンガードとして降臨したのだ…………。
チルノのクランは〈アクアフォース〉となりますが、何処まで出すか?
其処は次回のお楽しみにしていて下さい。
因みにブライトのデッキですが、追加カードが2枚あります。
それも次回に出す予定なのでよろしくお願いします。
感想、指摘をお待ちしています。