しかし次回は不定期更新の為少し時間がかかるかもしれません。
余談ですが、ストライドトゥビクトリーを買って進めていますが………カードが集まらないな〜(´・ω・`)
それでは第9話、どうぞ。
ブロントさんと出会って丸1日後、博麗神社にブロントさんが来て彼の居た世界………『ヴァナ・ディール』でどんな事をしたか、如何なる活躍をして来たかの武勇伝をブライトに対し語り、ブライトもその話を聞いて目を輝かせていた。
「………てな訳でナイトが忍者よりも頼りにされるのは1か100でなら100である事は明白に明瞭な事実。
しあkしナイトはどこも引っ張りダコなので1りの時間も作れないあり様。
たまには刃根を伸ばすのも必要不可欠だった。
まあPTに誘われれば俺は拒否しないししっかりサポートゥはやるだろうな(この辺の気配りが人気の秘訣かも)」
「へぇ〜………ブロントさんは本能的にナイトだったのか。
そりゃ皆の人気者になりますね!」
「人気者になりたいから人気者になるのではなく人気者になってしまうのがナイト」
「すごいなーあこがれちゃうなー」
ナイトの武勇伝を全て聞いたブライトは見事な舎弟距離となり、ブロントさんの後を付いて行く事が確約された。
これを霊夢達は苦笑を浮かべながらも温かい目で見守っていた。
「………まあ、昨日の今日で何か平和だな〜。
カードハンターはとっちめたし、あいつが盗ったカードは全て持ち主の下に返却されたし、欲しいカードも買えて結果的に良い事尽くしだな」
「そうね。
後はこのまま問題が無ければ良いわ」
そんなこんなで平和な日常を謳歌する霊夢と魔理沙だったのだが、先程の霊夢の発言がフラグとなったのか、それが急に崩れる事になった。
唐突な参拝客により。
「すまない、安全祈願のお守りが欲しいのだが、あるか?」
「えっ……………あ、やだ参拝客!
すみません、今お守りを出して来ますので待っていて下さい!」
「博麗神社に参拝客…………だと………⁉︎」
安全祈願のお守りを買おうとした参拝客はブライトよりも少し年上に見える青年である。
少しツンツンヘアの黒髪と黒い執事服が特徴的で、紅と金色の瞳を持ち近寄り難い雰囲気を醸し出す少し怪しめだが、何故か嘘は吐かない様に魔理沙は思ってしまう。
「なあアンタ、如何してこんな東の端にある辺鄙な神社の来たんだい?
もう一つの神社の方が近いしそっちに行けば良いんじゃないかい?」
「『山』の方が近いのに、か………。
まあこっちに用があったから来たからついでに安全祈願を買おうかなと思っただけさ、霧雨魔理沙」
しかし、青年がいきなり魔理沙のフルネームを言った事で彼女も青年に対し警戒心を持ち、懐に入れていたミニ八卦炉を取り出して構える。
すると青年は配慮が足りない事に気付き、会話を進める。
「おっと、少し警戒心を持たせたみたいだな………俺は『紅魔館』の雑務をメイド長と共にやっている者だ。
フルネームを知っていたのは、『パチュリー様』から君の話を聞いていただけさ」
「………紅魔館は偶に行ったりしてみてるんだが、私は一度たりともアンタには会ったことがないな。
お前が本当に紅魔館の一員か如何か怪しい「少なくとも紅魔の名を騙るなどと言う愚行は、誰もやらないだろう………我らが主、誇り高き吸血鬼のお怒りを買うだけだからな」…………そう、だな」
魔理沙は青年が自らを紅魔館の一員と言うがいまいち信用出来ずにいたが最終的には警戒を解く。
魔理沙は知っているのだ。
永遠に紅い幼き月の二つ名を持つ吸血鬼が統べる館、その名を口に出す者は本当の紅魔で無ければ相応の代償を支払う事になる。
例えそれが命であろうと…。
「魔理沙、その人は誰な……の………」
「ほむ、おもえは黄門館の雑務兼コックの実績のある『オリオン』だべな。
霧の湖の先にあるあの屋形からこっちに来るとは珍しいな」
「ああブロントさん、アンタも此処に来てたか。
久し振りだな………お前もな、ブライト」
ブロントさんに名前を呼ばれた青年、オリオンはブロントさん達に視線を向けた後にブライトに視線を向けた。
しかもその視線は何処か複雑な感情が渦巻く物で、魔理沙もブロントさんも何やら穏やかな雰囲気では無いと思い始める。
対するブライトもオリオンを見て驚いている。
まるで『何故此処に居るのか』と言わんばかりに。
「ああ、心配はするな。
今回は本当に何もしない、単にお守りと顔見せ程度だ………信じるか信じないかはお前次第だがな」
「………分かった」
更に2人は知り合いらしく、何らかの事情持ちと言うのは端から見ても分かる様な感じに短く話し合っていた。
「ブライト、このオリオンって奴と知り合い?」
「うん………5年振りに、しかもこの幻想郷で再会する何て思ってもみなかったけどね………」
「それはこっちの台詞だ…………まあ、さっきも言っていたが今は何もしない、其処は安心しろ」
やや険悪な雰囲気でブライトに接するオリオンに魔理沙は何故か余り良い感情を持てず、嫌悪感に似た何かを持ってしまう。
そんな中、霊夢がお守りを持って戻って来る。
「すみません、お待たせをしました!
安全祈願のお守りとなります」
「ああ、代金はこれで足りるか?」
「はい、ありがとうございます」
お守りの代金を支払ったオリオンはそのまま振り向き、神社を後にしようとする。
それを後ろから見ているブライトは何処か悲しい表情を浮かべ、声を出そうにも上手く出ずにいた。
だが、オリオンは一歩歩いただけで直ぐに止まり、何やら意外な物を見た様な表情を浮かべる。
「なあ、此処は本当に余り人が来ない妖怪の根城じゃないのか?」
「ちょっと、その悪評は私も気にしているから言わないで下さい!
………って、本当に今日は参拝客が多いわね」
「博麗神社に参拝客が沢山来るだって?
こんなの、普通じゃ考えられない………」
オリオンは再び振り返り霊夢に悪評の事を言うが、霊夢にとってこの悪評は一応気にする事らしく少し眉を寄せていた。
だが、次に多くの人が来たのを見た途端そんな表情が消え、魔理沙は何処か癪に触りかねない霧語と呼ばれる物を使い、博麗神社に人が来る事を異常だと言う。
だが、神社の敷地に入って来た人物達は一様に敵意を剥き出しにし、更に霊夢やブライト達を見つけると睨みつけながら社殿の前に集まり始める。
「参拝客………にしては敵意剥き出しね」
「霊夢、皆、こいつらに恨まれる事したか?」
「知りません」
「俺のログには何もないな」
ブライトは幻想郷でも入りして間も無く、霊夢達は其処まで人に恨まれる事はしておらず、ブロントさんに至っては寧ろ人に感謝される立場にあるので此処まで敵意を向けられる理由が見当たらず、何故こうなっているか分からずにいた。
しかし、集まった人々が中央を見せる様にばらけると其処にはつい先日ブロントさんに負けたカードハンターが居た。
「見つけたぜこのクソナイトと取り巻き‼︎
あの後、お前らの所為でビジネスチャンスがパーになったんだぞ‼︎
折角の儲け話をフイにしやがって………この礼はたっぷりと返してやる、覚悟しろよ‼︎」
「まただよ(笑)
何時までも懐古主義に縛られて鬼の首のように粘着している間に時代は進んでいる。
ナイトは1日軽火するだけで最高から思考へとヴァージョンアッポするので何度挑んでも無駄系な話があるそうだぞ。
なので【お帰り下さい】」
「今直ぐ帰ってください、今のブロントさんには生半可な攻撃は効かない!効きにくい!
早く帰っテ!」
「ビジネスチャンスとか、結局人のカードで利益を得ようとする性根の腐った最低な行為じゃないか。
論ずる価値も無いね………其処に居るの全員お仲間さんなら、とっとと回れ右して帰ったら?
また昨日みたくビジネスチャンス()を潰されるよ」
「何でカードハンターはこんなに学習能力が無いのかしらね。
まだ妖精の方が学ぶわよ、身の程って物を」
しかもカードハンターは懲りていなかったらしく沢山の仲間を連れて仕返しに来たらしい………のだが、実力は昨日の時点で露見した為か、完全に霊夢達に舐められていた。
当然ながらカードハンターは頭に血が上り、完全にキレて霊夢達に啖呵を切り始める。
「舐めるのも大概にしやがれカス共‼︎
昨日はサブデッキしか無かったから負けたんだ‼︎
今日はこのメインデッキの〈かげろう〉を使って、お前らのカードを全て根こそぎ奪い尽くしてやる‼︎」
「サブデッキとか言っている時点で相手にならないのは決まったな。
本当につよいやつは強さを口で説明したりはしないからな」
「テンプレ乙」
しかし、その台詞がテンプレと言われても可笑しくない、寧ろテンプレ通りの三流の言い訳だった為、より一層舐められ相手にされない。
すると、カードハンターの周りに居た仲間も一斉にデッキを取り出し、今にもブライト達に襲い掛かろうと構えていた。
「しかもこれだけの数が相手になるんだぜ、一体どれだけ持ち堪えられるかな………へへへへへ」
「1人じゃ勝てないから仲間を引き連れて来る、正に三流だね…………良いよ、なら相手になるよ」
するとブライトも流石にテンプレ過ぎて呆れ返ったのか、デッキを取り出して社殿から出て来る。
それに続きブロントさん、魔理沙、霊夢もデッキを出し構える。
「へっ、舐めて掛かった事を後悔させて「待て」はっ?」
だが、今正にカードハンターが先陣を切って襲い掛かろうとした所にオリオンが割って入り、カードハンター達を止める。
「あの中の茶髪の男「こいつ男なのかよ、女にしか見えねえよ」「もうやだこの勘違い」………この『男』、ブライトは俺と因縁があるんだ。
お前達如き三流共に横取りされるのは癪なんだ………あいつやブロントさん達とファイトしたいなら先に俺を越えてみろよ、そうすれば幾らでもやらせてやる」
「んだとこの部外者‼︎
関わり合いの無いガキが一々首を突っ込んで来んじゃねえよ‼︎」
ブライトとカードハンターが戦い、獲物を横取りにされるのが癪に触ったらしく先程までの仏頂面から明らかに目が座り、カードハンター達を威圧している。
が、カードハンターはそんなオリオンを部外者として目もくれずにブライトに駆け寄ろうとした。
「だったらアンティだ。
『俺が勝てば貴様らカードハンターの持つカードを全て奪い取る』、『負ければ俺の所持するカードを全てくれてやる』、悪くは無いだろう?」
「たった1人のカードと俺達全員のカードが釣り合いが取れると「取れるさ」だと………⁉︎」
しかも明らかに不釣り合いに思えるアンティを突き付け、更にカードハンター達を怒らせるが、それを釣り合いが取れるとしてオリオンはデッキを幾つか取り出した。
「此処に〈かげろう〉デッキが3つ程ある。
それらの切り札は最低Sランクオーバー、更に俺の部屋にはお嬢様から頂いた数々にカードがある、それらも賭けてやる。
そう、紅魔館の一員たるこの俺のカード全てをな!」
「こ、紅魔館ってあの⁉︎
吸血鬼『レミリア・スカーレット』が仕切るあの1大勢力の1つの⁉︎」
「その一員でSランクオーバーのカードが…………確かに、釣り合いが取れる所か、下手したらあり余る程の+αが………」
だが、オリオンが紅魔館の一員と知った途端にざわつき始め、リーダー格のカードハンターはそれを聞いた瞬間にターゲットをブライト達からオリオンに変更して襲い掛かる。
「はははははは‼︎
だったらお前から先にカードを盗ってやるぜ‼︎
幸いにしてお前は俺と同じクランのデッキ、有難く使ってやるよ‼︎」
「決まりだな………スタンドアップ・THE・ヴァンガード‼︎」
そしてそのままファイト開始。
カードハンターは『レッドパルス・ドラコキッド』、オリオンは『リザードソルジャー ファーゴ』をFVとして戦う。
「ライド・THE・ヴァンガード、『ドラゴンモンク ゴジョー』、ファーゴは先駆でヴァンガード裏にスペリオルコール。
ゴジョーのスキル、レストして手札1枚をドロップして1枚ドローする。
俺がドロップするのは、『ドラゴニック・オーバーロード ‘‘The Яebirth’’』だ。
ターンエンド」
「(むっ、ドラゴニック・オーバーロード ‘‘The Яebirth’’…………何だ、あのカードから何やら闇系……いあ、虚無系のふいんき(何故か変換出来ない)を感じる………あるは一体………)」
「見た事も無いドラゴニック・オーバーロードの派生カード……やっぱり紅魔館の一員は持っているカードが違うな………ライド、『鎧の化身 バー』!
レッドパルスをヴァンガード裏にスペリオルコールしてアタック‼︎」
グレード1時点では余り動きは無いものも、オリオンがドロップしたドラゴニック・オーバーロード ‘‘TheЯebirth’’がブロントさんやカードハンターの注目を集める………が、ブロントさんはそのカードを見た瞬間、嫌な雰囲気を感じ取り警戒する。
それもその筈である。
このオーバーロードは、背景設定にて虚無の力を取り込み自らの力とした姿であり、ブロントさんはその虚無の力を察知したのだ。
またその目的はただ1人の宿敵との決着のみ。
それ以外の者には興味すら無いのだ………例えそれが、同郷を襲う侵略者であろうと。
「ドロー、ライド・THE・ヴァンガード、『バーニングホーン・ドラゴン』!
更にコール・THE・リアガード、『ドラゴニック・バーンアウト』!
バーンアウトのスキル、ドロップゾーンの『オーバーロード』の名を持つユニットをデッキボトルに戻し、その後
レッドパルスを焼き尽くす‼︎」
オリオンはバーンアウトをコールし、スキルでレッドパルスを焼き払いカードハンターに余分なグレード3が入るのを防ぐ。
と言うのも、〈かげろう〉のグレード3は厄介なスキルを持つユニットばかりでまともに立たせると危険なのだ。
「バーンアウトでヴァンガードにアタック「ガード、『封竜 アートピケ』………バーニングホーンでヴァンガードにアタック、チェック・THE・ドライブトリガー『バーサーク・ドラゴン』」
「ドロー、ライド、『ドミネイトドライブ・ドラゴン』!
更に『ドラゴンナイト ネハーレン』をコールしてネハーレンでアタック‼︎「『ガトリングクロー・ドラゴン』でガード」
ドミネイトドライブでアタック‼︎『封竜 ビエラ』『☆』
よっしゃダメージリード‼︎」
グレード2はカードハンターがダメージを抑えつつクリティカルを引いたので優勢になっている………筈なのだが、何故かオリオンは冷静過ぎる上、カードハンターを見る目がターンを追う毎に冷ややかな物になり不気味さを醸し出していた。
「………不気味だな」
「うむ、本来ならばこの時点でオリオンは何らかの対策を練る必要があるのだが………あいつのあの目、まるで「この程度のザ子供が相手なのか」と相手を完全に格下と見ているな。
だが一瞬の油断が命取りなこのカードゲームでそんな余裕があるのか疑問が鬼なって仕方ないんだが?」
観戦している魔理沙やブロントさんはこのオリオンの不気味な対応と雰囲気に言い様の無い何かを感じ、それを考察するが何も浮かばずにいた。
霊夢とブライトはファイトの情報を整理した中で考え付いたものは先程バーンアウトのスキルで山札に帰ったドラゴニック・オーバーロード‘‘The Яebirth’’こそがオリオンの余裕の正体であり、また相手を見下す理由は単純に実力の差だとしたが、これが大体合っておりオリオンはこのファイトは最早やる価値すら無いと考えてすらいた。
「よーし、このまま押して押して押し切って「この程度か?」………はっ?」
「この程度かと言ったんだ。
他人からカードを巻き上げるハイエナ連中がどれ程ファイトの腕が立つのか様子見したが………矢張りレミリアお嬢様の言う通り、歯牙に掛ける様な奴では無いな」
「何だと………」
「あのガキ………‼︎」
そして、カードハンターが良い気分になっている所でオリオンは自らの考えをはっきりと口に出した為にカードハンター達の怒りを買ってしまう。
が、それを一切気にせずドローフェイズに移り、1枚を引いていた。
それを聞いていたブロントさん達はそれは無いだろうと思いながらオリオンを見ていた。
「大層な口を利くじゃねえか………‼︎
たった今劣勢真っ只中なのにスマしやがって生意気なんだよ‼︎」
「…………劣勢?
この程度で劣勢か…………ならば、本当の劣勢とは如何なるものか見せてやろうか?」
カードハンターの口にした劣勢と言う言葉に反応したオリオンは、自分とカードハンター達の間にどれ程の実力差が生じているのかを理解させるべく手札に手を掛け、自らの分身を先導者として場に立たせようとしていた。
しかもその分身とは、先程オリオンがデッキ内に戻したカードの大元、それのリメイク版である。
「見るが良い、これが俺の本当の姿だ…………この世のもの全てを焼き尽くす黙示録の炎!
ライド・THE・ヴァンガード‼︎」
そのユニットは、ヴァンガードの初期クランの1つである〈かげろう〉のエースユニットにして最強の名を擅にする炎の竜。
光の剣士『ブラスター・ブレード』と同等以上の知名度を誇り、レアリティも同等以上にして幾度も姿と形を変え、力の象徴としてヴァンガード界に君臨する者。
帝国の暴竜、終焉の炎、再誕の竜、煉獄の皇竜などの呼び名を持ち、黙示録を体現する絶体強者。
あらゆるユニットが畏怖するその者の名は………。
「………『ドラゴニック・オーバーロード』‼︎」
全てを焼き尽くす赤き竜、ドラゴニック・オーバーロード。
あらゆるヴァンガードファイターが憧れ、相対すれば一方的に蹂躙されてしまう程の強さを包み隠さずにいる暴君が今、此処に君臨したのだ…………。
前回で『時の歯車を操る者』と『偉大なる竜皇の先導者』と言う単語を出し、今回でその内の1人を出しました。
その設定も此処に添えます。
オリオン:ブライトが幻想郷に来る5年も前に幻想入りした青年にして、ブライトとの間にある確執がある青年。
紅魔館の一員なのだが魔理沙は出会った事が無いが、これは単にタイミングがズレていただけである。
紅魔館の一員である為当主とその友人に忠誠を誓っている。
使用クランは〈かげろう〉、そしてフェイバリットは『ドラゴニック・オーバーロード』の名を持つユニット全般であり、それらを保有する。
感想、指摘をお待ちしています。