舌神の牙神   作:オルナイン

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プロローグ

プロローグ

 

事の始まりは、意外なきっかけである。

 

全ての始まりは、僕の幼少時代。物凄く舌の長いトカゲに眼球を舐められた。

自分の眼球の周りに自分の体以外の物が入るのはとても気持ち悪い感触だった。

 

僕の名前は、「牙流厚(きばながれ あつし)

一般的な名前と対象にインパクトのある苗字のせいで大抵一発で名前を覚えられる以外

あまり役に立たない名前である。

小学校で厚と呼ばれた記憶は無く、主に「牙流!」と名字で呼ばれるか、

牙流を音読みして、「ガリュウ!」なんて呼ばれていた。

 

しかし、小学校にそこまで仲の良い友人は居なかったためほぼ所見しかいない

中学校のクラスメートを軽く観察するような毎日を過ごしていた。

 

それだけなら、僕はそこらの中学生と何ら変わらなかったかもしれない。

ただ、ほかの中学生と僕は全く違っていた。

 

霊を見る能力。

 

世界中でどのくらいの人が見えるのか知らないが僕は、はっきりとその姿をとらえられた。

鮮明に、まるで現実の生きてる人間を見ているように。

彼らは、僕が見えていても気にしなかった。

 

教室には、いつも三体ほど霊がいた。

何をするでもなく、黒板をきれいにするもの。

僕の食べる給食を物欲しそうに見るもの。

勉強の横やりを入れるもの。

意味の分からない霊どもの動きを見てるだけでなんだか楽しかった。

僕の日常は、こんな風に過ぎていった。

 

確か、六月の半ばだった。

 

彼女と出会ったのは。

 

彼女との出会いが僕の人生を大きく逆転させた。

逆さまに。裏返しに。

しかし、僕は後悔していない。

否、後悔しないだろう。

だって自分が勝手にやったことなんだから・・・。

 

自分語りもこれぐらいにしておいて、そろそろ物語に入ろうかな。

 

僕がこれから語る始まりは、とても短く、ものすごく長かった中学一年生の一週間。

改めて考えたら、なぜこのようになったか。なぜこうならなくてはいけなかったのか、今でも分からない。

 

でもきっと、これが正しかったんだろう。僕は、自信をもってこう言える。

彼女は、僕との思い出も記憶も何もかも忘れてきっと新しい人生を送るはずだ。

僕はそう信じてる。

 

 

 

ダンッ!!!!!

 

 

 

「!?」

 

 

 

「厚君!!・・・・はぁはぁ・・・・・・・。牙流厚君!!!・・・・」

 

 

 

「・・・・・・・・・・・何でここにいるんだよ?」

 

 

「・・・・・・・・・一緒に・・・・はぁ・・・・帰ろう?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

「あの時みたいに・・・・・ね」

 

彼女は、笑いながら

そして泣きながら僕に言った。

 

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