「私のことはシエルでいいですよ。」
「おう、わかったぞ。シエルはどっから来たんだ?」
「どこからというと?」
「俺を助けてくれただろ?いきなり現れたように見えたからな。」
「ああ、それはあの屋根から。」
私はバギーが飛んだ逆方向を指した。
「ふえーあんなとこからか。すげーな。でもどうしてあんなところにいたんだ?」
「うーんそれを話してもいいですが、ここを突破もしくはこの島を出てからにしましょう。海軍もお出ましですよ。」
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「予定とは違うが突撃しろ!」
「はっ!!みな突撃~~!!」
海賊を捕らえる為広場に部下を突撃させる。何の因縁か知らんがここには3人の賞金首が集結している。それに麦わらを助けたように見えるあの女は……。
「え?あの方は!?」
「たしぎ、お前あの女を知っているのか?」
「は、はい。この町で暴れていた海賊の三日月髭のギャリ―を。そして、今日その部下である海賊の残党が起こした騒ぎを沈めてくれた方でもあります。」
横目にしながら部下である、たしぎの話に耳を傾ける。
あの女賞金狩りかぁ?この騒ぎを駆けつけて処刑台の裏の建物に隠れてやがったのか?おそらく始めは一網打尽にするつもりであんなとこに隠れてやがったのだろう。バギーが首を撥ねる瞬間に捕らえ、麦わらをも捕らえるつもりだったのだろう。そのタイミングが一番バギーに隙ができる。だがあの女はそのタイミングでバギーを蹴り飛ばした。あの女はそうはしなかった、確実に捕縛できるであろうタイミングでだ。あの男に何を見出したのか、海賊王ゴール・D・ロジャーが生まれた町で海賊王となると言ったあの男に……。
「先に行け、たしぎ。」
「は、はい!!」
バタバタと慌てながら走って行った。
「一等部隊は西の港に向かっているはずだよな?」
「い…いえそれが……突然の雨で火薬類が全てやられ、今装備の仕直しに派出所へ……。」
「じゃあ港は素通りか!!……風は西に吹いている……奴らの船にゃ追い風ってわけだ。」
暴風雨の中奴らの背中を後押ししている様なこの天候……。
「これが全て偶然か……!?まるで天があの男を生かそうとしている様だ!!この〝白猟のスモーカー〟本部大佐の名に懸けてあの男を絶対に島からださねぇぞ!!」
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「おい、ルフィその女はなんだ?」
「知らん!だけど俺を助けてくれたいいやつだ。」
「うちのバカ船長を助けていただきありがとうございます、麗しきお嬢さん。」
なんだろう、この人たち……個性強すぎでしょ。死にそうになってた当人はケラケラ笑い、咥え煙草の金髪黒スーツはすごく礼儀正しくお礼を……うん過剰なくらいすごくね。多分一番まともなのは緑頭の海賊狩りのゾロなんでしょうけど……噂には聞いてたけど3本刀って……うん、どうやって使うのさ、予備?さっきチラッと戦ってた気がするが見てなかったしなぁ。
「いえいえ、それよりも逃げましょうか。せっかく助けたのに捕まっては意味がありません。」
私は横目に民衆を見る。
そこ、
すると民衆が少し道になるようにずれる。
「こっちです、行きましょう。」
「逃っげろ~~~!!」
「おい!ルフィ!」
「まあ、待てクソ剣士それは船に帰ってからだ。」
「ちっ。」
船への帰路を駆ける。それを良しとしない海軍は追いかけて来るのは当たり前。
「あいつらしつこいな止まって戦うか。」
なんてこと言うこの人は常識から逸脱した人なんでしょうねぇ。
「やめとけキリがねぇそれにナミさんが早く船に戻れっつってたんだ。」
「ロロノア・ゾロ!!」
おや、前方にいるのはたしぎさんですね。
「あなたがロロノアで海賊だったとは!!私をからかってたんですね、許せない!!」
「お前あの娘に何をしたぁ!!」
「てめぇこそ海兵だったのか。」
あれ?もしかしてこの金髪黒スーツは女性に甘い?船長にはバカつけてたし、ゾロさんにはクソ剣士。さっきちょろっとだけ女のひとっぽい名前ナミ……だったかな?敬称つけてたし、初対面の私には麗しきお嬢さんだもんなぁ……。
たしぎさんはゾロさんのことで頭がいっぱいのご様子。私のことは気づいてないのかな?
「名刀〝和道一文字〟回収します。」
「………やってみな。」
ガキィンと刀を合せる音が鳴り響く。
「先、行ってろ。」
「おう。」
「はい。」
「あの野郎レディに手を出すとは……。」
「行くぞ!!」
金髪黒スーツは大変ご立腹。これで確定しましたね、この人は女性に甘い。かなりの甘々、敵に対してあの様子ならこの人はかなり危ないですね。女性相手には戦えないってことですからねぇっと、またまた前方に誰かいますね。
「何だ、誰かいる!」
「またか。」
「来たか麦わらのルフィ。」
「お前誰だ!」
「俺の名はスモーカー、〝海軍本部〟の大佐だ。お前を海には行かせねぇ!!」
……これはピンチですねぇ。