今回もギリギリの投稿なので、検閲全くしてません!!
そしていつも以上に雑です!
それでは、どうぞ。
2015年7月15日、放課後。
「―――ふぁ、ファッションショー…ですか?」
「うん!」
「…わ、私に、ここの…衣装を着ろ、と?」
「そうだよ?」
「な、なんで急に!?」
「だって、ここには可愛い衣装がたくさんあるし…。実際に着てみないと、分かんないこともあるからね♪」
「い、言われてみればそうですけど…」
天使のような微笑みとともに提案された海未のファッションショー。
その唐突な提案に、海未はセーラー服のコスプレを持ったまま固まってしまう。
突然襲ってきた「恐れていたこと」に、頭の処理のほうが追いつかなくなってしまう。
一応、ことりになんとか確認の質問をすることは出来た。
だが返ってくるのは肯定の返事のみ。
しかも正論まで返されて、海未はたじろいでしまう。
(…………!)
だがそれでも、と、海未はひとつだけ残った反論をことりにぶつけた。
「―――で、ですが!…それならことりが着ればいいではないですか!なにも私が、こんな衣装を着ることはないでしょう!」
「う~ん…確かにそうなんだけど…」
「で、でしたら!!」
「でも、衣装を作る私が衣装を着ちゃったら、ほら、背中の感じとかがよく分かんないでしょ?」
「――――――…っ!!!」
「だから今日は海未ちゃんを呼んだんだ~。本当は穂乃果ちゃんも誘いたかったんだけど、用事があるって断られちゃったから…」
しかし見事に轟沈。
逆に反論した海未が黙り込んでしまう。
(…は、話のつじつまは合っていますね…!)
そう。
今のことりの話はド正論。
まさに正しく、筋の通った
反論する要素がどこにも見当たらない。
(…ですが…嫌なものは嫌なんです…)
だが海未は、聖人君子や神様ではないのだ。
当然、嫌いなものの2つや3つはある。
それが海未にとっては、炭酸飲料と寝起きを邪魔されることと、―――破廉恥なものを着ることだった。
現に、今海未の頭の半数を占める感情は、ただ「着たくない」の5文字だけ。
シンプルな拒否反応だ。頑なに認めようとはしない。
(こうなると…私には無理ですね…)
ことりには悪いが、やはり
意思が固まった海未は、そのことを伝えようと、少し震える口を開いた。
「―――海未ちゃん…」
―――否。その表現はあまり正確ではない。
―――より正確に表すのなら、海未は口を開くこと
理由はひとつ。
対面にいることりが、突如胸を押さえ、目線を斜め下にやったからだ。
それも、愁いを帯びた、悲愴感すら漂う、目を潤ませた悲しげな瞳で。
(…ど、どうしたんですか、ことり!?)
その突然の事態に戸惑う海未。
ことりの悲しみの理由が分からず、おろおろと慌ててしまう。
まさか、自分の「嫌だ」という気持ちが、ありありと顔に出ていたのだろうか。
そしてことりは、以前と同じように、どうしても必要があったから、こうして着るように言っていたのだろうか。
自分は、何か取り返しのつかないことをしてしまったのだろうか。
不穏な予想が頭を離れない。
疑問形のはずなのに、答えがネガティブにしか結びつかない。
(…ああ、もしかしたら、もしかしたら…!)
妄想は加速する。
(…ことりに、嫌われてしまったかもしれません…!)
ついにはことりと
それは海未にとっては最悪の未来だ。
6年以上という長い間、一緒に過ごしてきた幼馴染との思い出を過去のものにしてしまう。
(…そ、それは、もっと嫌です!)
それは、海未にとっては、破廉恥な衣装を着ることよりも、「嫌なこと」だった。
正直あまり気が進まない。「着ない」という選択肢があったらたぶん着ない。
しかし、着なければ、もっと大切なものを失ってしまうというのなら―――。
(―――これは…着なければなりませんね…)
結局、海未は衣装を着ることを決意して、ことりに話しかけた。
「―――こ、ことり…―――」
―――だがここで、海未は気付くべきだったのかもしれない。
―――最初に感じた「以前と同じ」ような
―――ことりの目に宿るのが、悲愴ではなく、懇願であったことに。
海未の話しかけに答えたことりは、顔を既に上げていた。
「―――海未ちゃん………おねがぁい…!」
★
「―――もう…本当にズルいですよ、ことりは…」
その5分後。
海未はカウガールの
対面の鏡に映る自分のコスプレ姿を見て、口からは小さくため息が漏れ出る。
正直な話すごく恥ずかしい。ホットパンツの裾はいろいろと大変な場所にあるし、上衣と体の間にはサァッと7月の空気が通っている。
唯一真面目なのは頭にかぶったカウボーイハットだけだろうか。
逆に言えばそれ以外はひどく不真面目な衣装としか言いようがない。
そして当然、絶対に
衣装自体は前の撮影会の時に、にこが着ていたものと似ている。
だが布面積は圧倒的にこちらのほうが少ない。きわどい、という表現が一周回って似合わなくなってくるほどに。
もうこれはコスプレとは断じて言わないだろう。言葉にするとしたら、ただのサービスだ。
今の海未には羞恥心しか湧き起こってこない。
しかし、ことりに「おねがい」されてしまった以上、もう海未は退けなかった。
というか、あの反則的な「おねがい」に、海未が抗えるはずもなかった。
(―――もう、なるようになればいいんです…)
そうだ。
なるようになるしかない。
なるようにするしかない。
悲壮な決意を固めた海未は、小刻みに震えながら、更衣室のカーテンを恐る恐る開ける。
「―――ど、どうでしょうか、ことり…!」
カーテンの端から、妖精のごとく登場した海未。
だがその身につける衣装はサキュバスのような、刺激の強い衣装だ。
仕草と着ているものとのイメージがちぐはぐで、統一性が全くない。
やはりというかなんというか、ことりは海未のそんな姿を、唖然とした驚愕の表情で見ていた。
「………改めて着てみると、やっぱりすごいね、この衣装…」
「…もう着替えてもいいですか?…この衣装、やっぱり恥ずかしすぎます…」
「―――うん、流石にこれは無理…ライブの衣装には出来ないよ…」
「…これ、上も下も、何故かとてもスースーするんですよ…」
「ごめんね、海未ちゃん…」
「いいんですよ、ことりが謝ることはありません。…着替えてきます…」
そして2度目の却下判定を下した。
いくら可愛い衣装を作ることりと言えど、この衣装は看過できなかったらしい。
すごく何とも言えない表情をしていた。
(…やはり難しいんですよ…衣装なんて…)
海未の頭にも何か諦念じみた気持ちが流れ始める。
もうなるようになれ、という思いが、不安を塗りつぶして現れてくる。
そんな空気を察してか、ことりが何とか空気の切り替えを図ろうと、声を上げていた。
「…じゃあ、次はこれを着てみよっか」
「分かりました」
ことりのその声を皮切りに、海未はカウガールの後も、メイド服やらナース服やらを試着して、ポーズまでとった。
ハートマーク付きの『萌え萌えきゅ~ん♡』や、幽霊のコスプレで「うらめしや~」というもの、さらにはセーラー服にステッキを持ち、とある月に代わってお仕置きをする少女の役もやった。
だが、今回の衣装で、ことりの琴線に触れるものはなかったらしい。
結局10種類ほどの衣装を着たが、ここで何も買うことはなかった。
(…はぁ、『お帰りなさいませ、ご主人様♪』とか、『どこか悪いところはありませんか~?』とか言ったのなんて、ことりの店でバイトしたとき以来ですよ………これは、柊哉さんがいなかったのが唯一の救いですね…)
海未は、今は更衣室の中で、音ノ木坂学院の制服に着替えている。
とは言っても、あとはソックスを履き終えるだけ。つまりもうほとんど制服姿だ。
後ろにある鏡にも、普段通りの自分の姿が映っているはずだろう。
だが、今の海未の姿は、到底「普段通り」の姿ではない。
なぜなら、頭にはネコミミのカチューシャがのっかったままなのだ。
最後に試着した、猫又の衣装の名残だ。そしてここの店長にも、「髪の色によく似合ってますね~!」と絶賛されたものでもある。
何気に頭にフィットしてしまっていたようだ。
もはや自分の頭の一部であるかのように、風景と同化している。
なんとなく、学園祭のネコミミメイド喫茶のような、軽いコスプレ感の漂う恰好だ。
そんな自分の姿に、海未はもう一度、小さくため息をつく。
(…とりあえず、早くことりと合流しましょう。待たせるのも悪いですし)
そうこうしているうちに、海未はソックスを履き終えた。
ことりが外で待っているのだ。自分の姿に嘆息している時間はもうない。
海未は姿見で、ざっとおかしなところがないか確認すると、頭につけていたネコミミをとる。
そして、そのネコミミがふわんと揺れるのをスルーして、カーテンを開けようと、左手を伸ばした。
―――…が。
「―――…も、もしかして…!…そ、そこにいらっしゃるのは。μ’sの
それよりも前に、まるでどこか新世界でも発見したかのような、驚いた声音が「天竺」に響き渡った。
(…すごく嫌な声ですね)
海未はその声に、思わず全ての動きを止める。
(男の声、ですか…)
聞こえてきたのは男の声だ。
しかも、その声は聞き慣れてしまった柊哉の声ではない。
もっと野太くて、言葉の端々に興奮が見え隠れしている、聞いていて不愉快になる声だ。
いくら笑顔を振りまくアイドルになったとしても、ひとりの女性としては生理的嫌悪感を催してしまう声だ。
そして、それが世間一般で言う「ストーカー」という職種の人間の声だと、海未は知っていた。
「…はい、私がそうですけど、どうかしましたか~?」
一見完璧に聞こえることりの
仕方のないことだろう。
無関係の人間が「もっとあの子を知りたい!」と
あるのは、隠しきれない「嫌悪」という感情だけ。
だが、その嫌悪感に露ほども気づかないストーカーは、海未とことりのテンションとは逆に、興奮の度合いを強めてきた。
「…じゃ、じゃあさ!…さっき、こ、ここに海未たんはいなかったかい!?」
その言葉と同時に、自分のテンションが絶対零度まで下がったのが、海未には分かった。
(―――海未『たん』って…気持ち悪いにも程がありますね…)
いくらなんでも無理だ。
あの男と結婚するか、コスプレでファッションショーをするか、どちらかを選べ、と言われたら、海未は迷わず後者を選ぶ。
好感度なんて最初からマイナス。そして上がるはずもない。
「…いません」
カーテン越しに聞こえることりの声も、非常に冷ややかなものだ。
自分の居場所を問い詰めようと、どんどん熱くなっていくストーカーの声とはまるで真反対。
興奮の色しか見えないストーカーに対する、軽蔑すら垣間見える。
「…う、嘘をつかないでくれよ~。ボクはマイハニー海未たんを、つ、つい3分前に、この近くで見たんだから!!」
「でもいないものはいないんです。私は海未ちゃんと一緒に行動していませんから」
「…ことりちゃ~ん?…そ、それ以上ウソをつくようなら、ボクも強硬手段に出るけど~?」
「どうぞご勝手に。…では、私はこれで」
脅すようなストーカーの文句もどこ吹く風。
涼やかにスルーして、カツカツ、というわざとらしい足音を響かせている。
海未のいる更衣室からは遠ざかろうとしているらしく、その音は徐々に小さくなっていた。
(…ことり…)
海未はそんなことりの気遣いに感謝する。
おそらく、彼女は「天竺」の店主のいるレジ方面へと行ったはずだ。
少しでも、事態を
(…仕方のないことです。…ストーカーに屈していたら、アイドルなんて務まりません)
確かに、ストーカー被害は、アイドル・μ’sとしては結構な痛手だ。
風評被害、メンバーの災難、かけてしまう迷惑の量は数知れない。
しかし、こうなってしまってはどうしようもないだろう。
外面を保つために、ストーカー行為を許すわけにはいかないのだから。
海未は早々にそのほかの可能性を諦める。
(…これなら大丈夫ですね…)
ともあれ、こうすれば自分とことりは大丈夫なようだ。
そんな安心感に、海未はふう、と安堵のため息をついた―――。
「―――ふふふ…そ、そう言われて、ボクが素直に帰すと思ったかい?」
―――瞬間。
ことりの腕がつかまれた「ガシッ!!」という音が、海未の耳にははっきりと聞こえた。
吐き出した息が空中で動きを止めて、嫌にわだかまる。
もわっ、という、不快な怖気が全身に走る。
それと同時、ことりの嫌がる声が空間をつんざいた。
「―――離してください!!」
「い~や、無理だね。…さあ、海未たんの居場所を吐くんだ!!」
「いやっ、離して!!…私は知りません!!」
「嘘をつくなよぉ!!」
「嘘なんてついてません!!」
それでもことりの腕を放さないストーカーは、もはや狂気的とも呼べる惨状だ。
自分を中心に、物事を回そうとしている。
これではストーカー自身の欲求が満たされるまで、ことりをつかむ手を放そうとしないだろう。
(…ど、どうすれば…!)
先ほどの安堵から一転、焦燥が海未の心を侵蝕し始める。
どうすればよいのだろうか。
自分は何をすればいいのか。
さしあたっての疑問が、海未の理性に回答を迫る。
話題の中心にいるのは自分だ。
ストーカーが追い求めているのも
話を聞く限り、2人の間に話し合いの余地はない。
つまりは自分が動かないことには、この事態の収拾は見られないのだ。
そして、その「自分が動く」ためには、この安全な更衣室から出なければならない。
(…わ、私が出るしか…!!)
生理的嫌悪と恐怖と正義感。
3つの感情が互いにしのぎを削りあい、その身をすり減らしていく。
今勝っているのは、わずかな差で「正義感」だ。
今すぐわが身を犠牲にして、ことりを助けに行きたい。
親友を助けに行きたい。
幼馴染の苦しむ声を、これ以上聞きたくない。
―――だが、同じくらいの「恐怖」も、海未は持ち合わせていた。
―――怖い。
―――ただひたすらに、怖い。
―――何をされるのだろうか。
―――打ち負かされた後、自分はどうなるのだろうか。
―――怖い。
―――………怖い。
どれもかれもが矛盾し、海未の選択を鈍らせる。
しかし削られて舞う火花がチリチリと身を焦がし、海未に選択を催促する。
「正義感」
「恐怖」
そして、「生理的嫌悪」
(―――…やはり)
衝動の中、海未はひとつの選択肢を選び取る。
腹はくくった。
こうするしかない。
気持ちはひとつだ。
(―――…ことりは、私が助けます!!)
3つの中で最後まで逃げ切った「正義感」が、海未の体を突き動かす。
(…やるしかありません)
海未はひとつ深呼吸をすると、更衣室のカーテンを開けた。
「私はここです!!」
海未は気丈に叫ぶ。
己の存在を世界に見せつけるかの如く、堂々と叫ぶ。
得体の知れぬ相手に物怖じせず、敢然と。
だが悲しきかな、その膝は小さく震え、唇の端は戦慄いてしまっていた。
これでは無理をしているのが、見る人にとってはすぐ分かってしまう。
(―――…で、でも…怖い…!)
「恐怖」の感情は、そう簡単に消えてくれなかった。
海未の心の底から、ふつふつと、勇気を踏み出した直後に、湧き上がってくる。
むしろその「正義感」を喜ぶかのように。
海未の勇気を「蛮勇」と嘲笑うかのように。
だが、行動しなければ物事は変わらない。
その言葉が示すように、海未の「勇気」は、ちゃんと海未の運命を変えた。
「―――…海未ちゃん?…あ、あのストーカー、行っちゃったよ…?」
「―――はい?」
…恐ろしくおかしな方向に、だが。
★
「ったく…あの店に入っといて正解だったぜー…」
同時刻。
コスプレショップ・「天竺」の裏を貫く小さな裏路地。
そこで
(…ああいうのがいるんだよな…たまに…)
行った仕事は海未のストーカーの排除。
柊哉はストーキングの途中から、自分たちのほかに誰かいるような嫌な気分を抱いていた。
それもすごくテンプレじみた、度を越した変態と形容できる
案の定、柊哉と穂乃果が「天竺」に入ったその後ろから、太った風貌に丸メガネとTシャツカーゴパンツ、そしてやたら高性能なデジカメという、これまたストーカーのイメージ通りの男が入って来た。
そしてその男にことりが捕まり、
非常に面倒な仕事だった。なんとか
右手の甲で、一筋、額に流れ出る汗を拭う。
そして一言。
「…まさか、あんな変態がいたなんてな…」
「いや、私たちがしてるのも同じストーカーだからね?」
そんな柊哉の姿を、穂乃果は毎度おなじみのジト目で見ていた。
言われてみれば、自分たちもストーカーと呼ばれる人々の仲間入りを果たしている。
しかも
そいつの行動と、自分らの行動とに何ら違うところがない。
(…ありゃりゃ)
柊哉はわざとらしく視線を逸らし、言動を訂正。
「―――…まさか、俺らより悪質なストーカーがいたなんて…びっくりだぜ…」
「…柊哉の行動の速さにもびっくりだけど…」
しかし穂乃果の態度は変わらない。
それどころか、結構辛辣なお言葉までいただいた。
どちらかというと、今回は言動ではなく、柊哉に対しての言葉のようだ。
その穂乃果の発言に、柊哉は「心外な」という表情で返答する。
自分は別に難しいことはしていないというのに。
「いや、速いってわけじゃないさ。俺がしたことは5つだけだしな」
柊哉がした行動は単純明快だ。
まず、ことりをつかんでいるストーカーの腕を、いわゆるチョップの手で、音を立てないように高速でブッ叩く。
次に『い、痛い!!…な、何するのさ!』と叫ばれる前にストーカーに絡みついて口をふさぎ、そのまま首筋に手刀を食らわせる。
そして昏倒したストーカーをすぐさま更衣室から見えない場所に引っ張り出す。
さらに時間をかけてストーカーをドアの横に連れていき、ドアを静かに開けて、外に放り出し、裏路地まで連行する。
最後に、そいつを尋問して、泣いて逃げ帰らせる。
たったこれだけだ。
「…いやいや十分『だけ』じゃないじゃん。結構すごいことしてない?」
「…海未を傷つけられると分かった瞬間、体が勝手に動いていまして~」
「―――勝手に動いたってだけで、あんなキレイに動けないよ…」
だが、穂乃果は呆れたように柊哉を見つめるだけ。
全く評価が変わっていない。
前と反応が変わっていない。
それに柊哉は「おかしくはない!!」と、自分の行動の正当性を示す。
「俺はおかしくねぇって。あれもマネージャーの仕事仕事」
「…まぁ、そう思っておけばいっか。結局、柊哉のおかげでことりちゃんと海未ちゃんは助かったんだし」
「そーそー。って自分で言うのもなんだかな」
柊哉はニシシと笑う。
誤魔化すようなその笑みに、穂乃果も何かが吹っ切れたのか、「そーだね」と太陽のように笑った。
その笑顔に癒された柊哉は、路地裏に背を向ける。
「さってと。んじゃ、帰るとするか。明日は海未と日直だしなー」
いかがでしたか?
今回はコメディにするつもりだったんですけどね…。
シリアスになっちゃいましたね…。
そして多分次回もドシリアスです。
私はシリアスを書かないと死んでしまうのだろうか。
それでは、また18話で!!