本当に意味不明ですけど、何とか上げられました…。
私の文章力の無さに、逆に戦慄していますよ…。
それでは、どうぞ。
全く期待しないで下さい。私の頭が暴れた結果、こうなりました。
※6月19日追記
途中に出てくる「全校生徒・348名」という数値は、アニメ1期3話と1期8話、そして2期2話より総合的に判断した結果、こうなりました。
講堂は14列×22人の308名収容可能と見まして、教職員は40人いればよいかな、と。
そして本当にすいません!!
2話と3話に大きすぎる矛盾がありました。
大幅な改稿とともに、改めてお詫びいたします。
本当に申し訳ありませんでした!!
「―――どーも、よろしく。俺、神城柊哉って言うんだ。これから1年くれー、よろしくな」
今日は7月1日、水曜日のお昼前。
席に座れず、タジタジしていた柊哉は、何とか笑顔を取り繕って、隣の席の女生徒―――
キョドったりもせず、真面目に。
彼の特技―――表情を押し殺し、心に隠し通して、自己紹介をした。
当然、
(―――おいどないすんのやこれ。俺は大好きな美少女の横にいれて幸せですな~)
逆の意味で、柊哉の心は落ち着いていない。
柊哉は憧れの美少女の隣、というステイタスの重さに、ある種の幸せと、ある種の焦りを感じていた。
だが柊哉としては、その2つを選ぶことよりも、美少女の前で醜態を晒すほうが嫌だった。
だから焦りや幸せを隠し、精一杯、カッコをつけることを優先させた。
そのための特技だ、と勝手に解釈して。
「―――はい、よろしくお願い致します…?」
「おい、初対面疑問視はあまりにもひどいんじゃないのか、それ」
だが柊哉のそんな決意とは裏腹に、お相手、海未の表情は冴えないまま。
流石に11時40分前に乗り込んだのは不味かったようだ。
一抹の不安が、柊哉の心にするりと侵入してくる。
柊哉はネガティブな気持ちを振り払うように、大仰な仕草で手を広げた。
「…だがまあ、俺に困惑する気持ちも良く分かる」
「はあ」
「だから俺は宣言しよう」
「はあ」
「俺はμ’sが大好きだ」
「はあ…はい?」
柊哉の突然のカミングアウトに、当然のように驚く海未。
まあ、驚く気持ちも分かる。前と後ろの脈絡がなさ過ぎるにも程がある。
だが、これで話は終わりではない。
「俺はにわかのファンだけど、ちゃんとμ’sが好きだ」
「…はあ、ありがとうございます…?」
「ショートケーキでいう、イチゴとクリームの中間くらいμ’sが好きだ」
「例えが良く分からないのですが…」
「じゃあ、テストでいう、古典と化学の中間くらい、μ’sが好きだ」
「それはむしろ嫌いではないですか」
「でもそれ以外に言い方が見つからんのだ」
「あなた本当にμ’sのファンですか?」
「という冗談はさておき」
「今のくだり必要でしたか?」
「俺が全世界のファンを代表して、1つ言わせてもらおう」
「全世界は余計ではないですかね…?」
話の主導権を握った柊哉は、未だ怪訝そうな瞳を向ける海未に向けて、ずっと言いたかったことを、堂々と言い放った。
「―――俺は幸せだ!!」
大きな声で。
唐突な大音量に、この場の全員が咄嗟に手で耳を押さえる。
その手が元に戻されるのを待って、柊哉はさらに語り始めた。
「…というただの主張はさておき」
「今のも冗談だったんですか!?」
「ああ、うん。冗談じゃねぇけど、ちょっとおふざけは入ってたかね」
「…じゃあ、どうしてあんなことをしたんですか!?説明を求めます!!」
とうとう海未が机から立ち上がって抗議してきた。
柊哉のいい加減さにキレたらしい、目が完全にお冠だ。
そんな抗議を、柊哉は涼しげな顔で聞き流す。
「だってー…俺のインパクトを植え付けるためには、こんくらいしとかなきゃいかんと思って」
「だからといって、何も私の耳元で大きな声を出すことはないでしょう!!」
「いやー、そう言われてもナァ?俺の大好きな海未ちゃんの前で、少しでもカッコつけたいとか、思っちゃうわけよこれがー」
「…っ!!!!―――私を、馬鹿にしているんですか!?」
「…バカにしてるつもりは全くないんですけども」
「馬鹿にしてますよ!!そ、そんな、…軽々しく、すっ、好きとか、言わないで下さい!!」
赤面して憤慨する海未。これはレアなショットだ。
前の学校の変た―――変態紳士ならば、迷わずカメラに収めるだろう。
でも、今の柊哉にそんなことを気にしてる余裕はない。
どこか名残惜しい気持ちを胸に残しながら、さらにまくし立てる。
「いいやバカになんぞ全然してねー。俺は真剣なんだぜ?」
「っ!!…そ、そんなこと言われましても、わたっ、私は…!!」
「まあ冗談なんだけどな」
「―――覚悟はいいですか?」
「おおう、その笑顔可愛いけど、後ろに修羅が見えてるなー…」
「…今すぐそこに直ってください、神城柊哉!!」
「そこは『直りなさい』の言葉だと思うぞー?」
そして柊哉は、ついに海未から「直りなさい」宣言を食らった。
それどこの言葉だよ、って柊哉が思ってしまったのは事実の話。
でも、言われちゃったものはしょうがないので、柊哉は素直に直っておく。
つまりは教室の地べたに座り込んだのだ。正座で。
その唐突な行動に、海未を含めた同じクラスの女生徒が一様に驚いた顔をする。
柊哉としてはむしろその反応のほうに驚いた。
「やれ」と言われたら、(余程理不尽でなければ)行動を起こすことの何が変なのか。
それが礼儀、もしくは流儀と呼ばれるものではないのか。
柊哉の疑問とは裏腹に、海未は
「ほ、本当に座るんですね…」
「ああ、そりゃそーだ。1度決めたことを守れない奴を、誰が男と呼べるかよ」
「…っ!!!??」
「およ?そこで驚くかフツー…?」
「―――お、驚いてないですよ!!」
「おい、今のセリフの前にあった謎の間は何だ。そこんとこ
「~~~っっ!!!…気にしないで下さい!!!」
再び赤面した海未が、未だ正座中の柊哉に近寄ってくる。
そして柊哉が何か言うよりも早く、彼女は目の前で右手を振りぬいた。
パシィン。
乾いた音が、ほぼ無音ともとれる教室に響く。
もちろん、柊哉が左頬を平手打ちされた音だ。
その意味が分からない柊哉は、とりあえず抗議の意思を表明する。
「―――おうふ…なんで俺、平手打ち食らったんですかねぇ?」
だが、そんな言葉に返ってきたのは、無慈悲な一言。
「知りません!!自業自得です!!」
そう言い残すと、海未はぷんすか怒りながら席につく。
そしてそのまま、柊哉から顔を背けて、授業を受ける態勢に入ってしまった。
「おーい、園田さんやー。おーい?」
話しかけても反応がない。どうやら無視されているようだ。
これでは、話をすることも今日は望めそうに無い。
完全なるお怒り状態。
―――強引に行こうとしてもダメそうだ。クラスメイトが睨みを利かせている。
つまり。
柊哉は、とても大事なチャンスを、1つ、失った。
由々しき事態、と銘打っても全然間違いでない、最悪の滑り出しだ。
―――だが。
(―――女子高ライフのはじめって、基本こんな感じよな~…うん、まあ、いいや)
針のむしろ状態も、柊哉は特に気にせず、席について授業を受けることにした。
★
「―――んぁーーーっっ!!!ようやく終わったー…」
短いSHRが終わり、音ノ木坂学院にも放課後の空気が流れ出す。
柊哉の周りで真面目に授業を受けていた少女たちも、羽を伸ばすように席を立ち、それぞれの行動をとり始めた。
弛緩した空気の中、柊哉も1人、腕を大きく伸ばして、疲れを外に出そうとする。
「あー…づがれたー…」
だが当たり前のように、疲れが伸び1発で取れるわけがない。
もう一度机に伸びて、疲れを全身で表現する。
4時間しか学校にいないのに、柊哉がここまで疲れた理由は二つ。
一つは、理事長に幾度となく呼び出され、教職員&他学年へのあいさつ回りの巡礼を行ったこと。
そしてもう一つは、歩くだけで注目される、よく言えばスター、悪く言えば爪弾き者のような柊哉の状態によるものだ。
(…俺が勝手に過剰な期待をもってるだけかもしれんが…やっぱなーんか、落ち着かないねぇ)
柊哉はこの7月1日中に、「音ノ木坂唯一の男子生徒」として、全校生徒に認知された。
音ノ木坂学院に通う、または勤める全348名の人々から、その中に
まあそれはいずれ知られることだ、それについて今柊哉がどうこう言う気はない。
問題はそのときの、歩いてみての感想だ。
やはり、柊哉の転入を
柊哉が廊下を歩くと、あからさまにひそひそと話を始めたり、指をさしたり、「何か」と比べたりするのである。
まるでイジメ後のような、陰湿な雰囲気なのだ。
それ自体は別に「仕方のないこと」と割り切ることは可能なのだが、残念ながら柊哉に、この空気の中普段通りを貫ける度胸はない。
柊哉の目下の課題だ。まずは仲良くなることから。
柊哉はさらに欠伸をして、体をイスの背もたれへと預ける。
その体勢のまま、視線を隣へと向けると、海未はいつの間にかいなくなっていた。
多分十中八九部活だろう。柊哉の見た感じ的に、真面目そうな海未が部活をしていないはずがない。
(…さーてと。俺は理事長に呼ばれてたんだったな)
一通り周囲を確認し終えた柊哉は、約束を思い出して席を立つ。
待ち望んだ「EVENT」の5文字を見つけるために。
「女子高」に馴染み、「女子高生」と仲良くなるために。
何より男子として、この学校での立場を見つけるために。
その瞬間である。
「―――ちょっといいかしら?」
2年2組の教室に、女神様が姿を現した。
「――――――」
時が再び停止する。
この空間にいる誰もが、女神に心奪われ、心酔していた。
柊哉も意図せず着席する。
ある種のオーラというものが、柊哉の行動を阻害して、無意識にものを動かす。
入ってきたのは今朝会ったばかりの最上級生、生徒会長こと絢瀬先輩。
彼女は人間であって、女神ではない。
しかし、金髪を煌かせながら、後光とともに教室に入ってくるその情景は、さながら女神にしか見えないのだ。
―――だからこそ、
(うわーお、マジ綺麗)
柊哉が1人納得していると、絢瀬先輩はほかの視線も無視して、つかつかとこちらに向かって歩いてきた。
そして柊哉の机にドンと左手をつく。
その勢いの強さと音で、ようやく柊哉は我に返った。
「―――新種の壁ドンですかね?」
「はい?かべどん?―――何を言っているの、貴方」
「いや、分からんのならいいんですけども」
「…?まあいいわ」
柊哉の呟きに、絢瀬先輩は小さく首を傾げただけで、話を元に戻す。
壁ドンを彼女が知らないこと以上に、彼女が壁ドンって言う時の唇の動かし方に目を奪われていた柊哉に、頭上からさらに言葉がかけられた。
「―――ねえ、貴方に紹介したい人たちがいるの。ついてきてくれない?」
まさかのお誘いだ。それも、生徒会長兼μ’sの一翼からの。
柊哉としては叫びたいほど嬉しかったが、そんな衝動を特技のポーカーフェイスで押さえ込むと、皮肉を交えて言葉を返す。
「…誰ですかね、その人たち」
「ふふ…さあ、誰でしょう?」
「わー、はぐらかされたー」
「一応、彼女らにも貴方が来ることは伝えてあるわ。案内するから、こっちに来て」
「りょー」
言うだけ言うと、話は終わったとばかりに颯爽と金髪を翻して歩き出す絢瀬先輩。
柊哉はそれを見て、少し苦笑する。
(…ま、行ってみるが吉だな)
とりあえず、行ってみなければ分かるまい、と。
そう結論づけた後、柊哉は絢瀬先輩を追いかけるために、再び席を立った。
当然の如く、柊哉には矢のような視線が多数突き刺さっていたが、今は全く気にならない。
それよりも、喜びが先走って、言うことを聞かなかった。
★
柊哉は音ノ木坂学院の廊下を、絢瀬先輩と歩く。
2人の間にさして会話はない。純然たる外の喧騒のみが、2人の空間に響き渡る。
初夏の日差しが
(―――やべー…緊張してきた…)
緊張感に心を支配されていた。
これからの行き先や、会う相手などを、柊哉は一切聞かされていない。
というか、そもそも今どこを歩いているのかが分からないのに、緊張するなというほうが無理があるだろう。
(言ってもはぐらかされるだけだし、ここは大人しくついて行くしかないんだろうけど…)
柊哉がそう諦めているうちに、目的地に着いたらしい。
急に絢瀬先輩が立ち止まったため、柊哉はコケそうになる。
誤魔化すように慌てて前を見ると、そこは、何の変哲もないドアの前。
(―――音ノ木坂校舎…1階…あれ、なんか聞いたことが…)
そこに柊哉は
何か、重要なものだった気がする。
自分にとって、何よりも大切なものだったような、そんな気がする。
(ちょっと、聞いてみるか)
柊哉はその正体を問おうと、「あの」と口を開きかける。
その後に続く言葉は当然、「ここって、何なんですか?」だ。
だがそれよりも先に、絢瀬先輩が誇らしげに話しかけてくるほうが早かった。
「ここが目的地―――私たちの部室よ」
「へー………私『たち』?」
「さぁ、行くわよ………皆、転校生を連れてきたわ!!」
「え、ちょっ!?」
柊哉は突如彼女に制服をつかまれて、目の前の部屋に押し込まれた。
しかも考え込んでいたため、それは完全なる不意打ち。
大した反応も出来ずに、柊哉は部屋の中へと足を踏み入れてしまう。
だが絢瀬先輩の見ている手前、コケる訳にはいかないと、足を踏ん張って、コケるのだけは阻止した。
(―――ふー、危ない危ない)
柊哉は心中少しだけ安堵する。
そうして柊哉が胸をなでおろすのと、柊哉の耳がある音を捉えたのはほぼ同時。
―――パン、パン!!
クラッカーの音だ。
2回、3回と、同時ではなく1発ずつ鳴る。
最終的に聞こえた数は8。
「…は?」
訳も分からず目を点にしている柊哉に、直後。
1つではない大音声が、響き渡った。
「「「「「「「「ようこそ、アイドル研究部へ!!!」」」」」」」」
柊哉はその声が聞こえた瞬間、まず我が耳が壊れていないかを疑った。
正確には、聞こえてきた単語が示す、その意味を信じられずに、現実から逃げた。
(―――音ノ木坂、アイドル、研究部…?それって、確か…!!!)
「―――μ’s、か…?」
そして行き着いた結論に、驚きで素の状態のまま、声を出す柊哉。
信じられない。
信じることが出来ない。
予想が当たってほしいような、当たってほしくないような、ごちゃまぜな気持ち。
しかし柊哉の考えなど露知らず、言葉はさらに空間を
「「「「「「「「…そして、はじめまして、μ’sです!!!」」」」」」」」
柊哉の前にいたのは、8人の、見目麗しい美少女たち。後ろの絢瀬先輩も含めて9人。
それも、ただの美少女集団ではない。
柊哉が最近見慣れている、音の女神、μ’sのメンバーたち。
1人や2人ではない。全員。9人全員。
柊哉の大好きなμ’sのメンバー全員が、この部室にに大集合していた。
柊哉を歓迎するためだけに。
その事実に、その情景に、柊哉の脳がついていかない。
ええと、つまり…?と、機能不全を起こしかかっている頭で考える。
その頭は、こう、結論を導き出した。
(―――スクールアイドル、μ’sのいる先って、音ノ木坂学院だったのか…?)
周知の事実を今更認識する柊哉。
「…ええと、よろしく?」
―――だから、柊哉は驚きすぎて、ポーカーフェイスすらも忘れて、その情景を見ていた。
神城柊哉をここまで変なキャラにするつもりは無かったんですがー…。
まあ仕方ない。3話でも暴れさせよう、思う存分。
と言ってますが、ここからどうやって次の話につなげようか…。
3話の進め方に悩む私でございます。
さて、そんな私に、感想や評価を送っていただけると本当に嬉しいです。
それでは、また3話で。
次は何時あげられますかねぇ…?