インフィニット・ストラトス~やさしい世界で《さいこう》目指す~ 作:星屑英雄
一話目で、早くも予定より長くなってしまったので上下に分けました。
それではどうぞ!!
2017年 6月16日 大幅に改正しました。
どうも、みなさん。こんにちは。央樹です。
あの、即バレ事件から約二年、いや約三年が経ちました。
あの後、色々あったのですが、そこはおいおい話していきましょう。
さて、本題なのですが、わたくし陣野央樹ですが、今―――
IS学園にいます……
……なぜこうなった!? 男じゃ乗れないんじゃなかったかのかよ!? なんで俺、IS動かしてんだよ!!
二日前に世界初の男性操縦者が現れた。
名を織斑一夏……原作主人公だ。
ここまでは原作通りでいい。
しかし、政府のお偉いさんの方々考えた……
これ、他にもいるんじゃね?
世界規模で検査→俺にIS適正あり→じゃあ、実験し……保護しなくちゃ!!
俺は焦った……
あっこれ、
てか、なんで俺に適性があるんだよ!!
と、言うわけで束に聞いてみた。
『良かれと思って、ISに乗れるようにしておきました!!』
タバネェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!
ぜってぇ許さねぇ!!
『良かれと思って、IS学園に紹介状だしておきました!!』
タバネぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!
マジ、マイエンジェル!! 許す、許すよ!!
IS学園にさえ入ればこっちのもんだぜ!!
三年間は、IS学園の規則『いかなる国家も企業も、生徒に手を出せない』というもので守られる。
……三年後が怖いが、三年あればどうにかなるだろ。ならなかった場合、最終手段として、親に泣きつき「ダディ」で雇用してもらうしかないが。
と、言うわけで届いた学生服を着こみ。荷物を持ってやって来ました、IS学園!!
「IS学園キタ――――――!!!!」
「うるさーい、恥ずかしいからやめて!!」
そう、俺の隣には、赤い髪をツインテールにして白い女子学生服を着た165㎝くらいの女子―――幼馴染の立花陽がいる。しかも、美少女。しかも美少女!! ここ大事なので二回言いました。
陽は色々理由があってここにいるが、一番の理由は―――
「あなたを一人には出来ないでしょ? ってか、放っておいたら、どこかで野垂れ死にしそう……」
……涙がちょちょぎれるセリフと共について来てくれたのだった。野垂れ死にってなんだよ。
「それにしても……受付どこだってばよ……」
「そうよね……」
俺たちは学園の中に入ったはいいが、どこが職員室か分からなかった。
「どうにかならないの?」
「もうダメだ、おしまいだぁ……」
「諦めるの早っ!?」
と か、ふざけている間に、なんとかなりそうなものが見えてきた。
「お、掲示板発見!」
「そうね、これを見ましょう」
「どれどれ……」
ここが現在地だとして……
あ~、ちょっとこれは逆方向だな……
「ここから逆方向みたいだな、また迷わないように写真撮ってから行こう」
「そうね、じゃスマホっと」
カシャッという音と共に写真が撮られる。
そうして、その場を後にした。
『職員室』
その学級表札を見て、安心した。
「ここだ、ここだ!!」
「広すぎでしょここ……」
陽がげんなりした様に言う。
確かにここは広すぎるな……
あれから何度も迷いかけた。地図が無かったら、また迷っていた所だ。
「ま、たどり着けたんだから入ろうぜ!」
「そうね」
コンコンコンコンッ!!
四回ノックをしてから入る。四回、これが重要だ。実はニ回だとトイレノックになるのだ、国際標準マナーで定められているノック回数は四回。こういった初めて訪れる場所や面接時などもこれだぞ!!
しばらくして、「どうぞ」といった声が聞こえてきたので中に入る。
「「失礼します」」
見事に声がハモった。
……あるよね、こういうの。顔を見合わせて、少し笑いあう。
「えっと?」
「「ん?」」
「あ~、あなたたちは転校生さんですね!!」
「「そうですが?」」
何かぽわぽわした、メガネの胸の大きな少女が現れた。
それにしても、また被った。
「え、と、あなたたちは、陣野央樹さんと立花陽さん……ですよね?」
「「はい、そうです」」
「私はこのIS学園で教師をしてます、
(教師だったのか、生徒かと思った)
「はい、よろしくお願いします。山田先生」
俺が失礼なことを思っていると、陽は山田先生にあいさつをする。
「あ、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
よかった、いい人そうだ。
「ちょうど、クラスに行こうと思っていたところなんです」
「「そうなんですか、ならちょうどよかったです」」
「仲がいいんですね、ぴったりですよ?」
「「そうですか?偶然ですよ」」
「…わざとやってます?」
「「いえ、全然」」
……あるよね、こういうの。
「おい、陽。お前俺に合わせたか?」
「いや、全然合わせてないわよ?」
「分かりました……まあ、仲がいいと言うことで」
そこで、一旦言葉を切り、山田先生は話をしますよ、という風にコホンッと口に手を当てる。
「はい、それじゃあ、クラスに行きましょうか?」
「は、はい」
そう言って山田先生は歩きだしてしまう。
陽よ、声が震えているぞ。
「陽さん、緊張しないで大丈夫ですよ?」
「ウェイ!!」
「央樹くんはもう少し緊張しましょうよ……」
「いえ、違います。この人、緊張するとオンドゥルるんです」
「オンドゥルるってなんですか!?」
うん、かなり緊張している。膝がガクガクするくらいには。
陽のことを言ってられないなこれは……
「ま、まあ、頑張って行きましょう、央樹くん!!」
「わ、わかりました」
そうこうしていると俺たちのクラスである、1-1が見えてきた。
えっ、15歳から約三年たって18になってるんじゃないか?
それが、『オーくんはISの知識がないし、1年間より3年間ISにいてもらった方が束さん的にはいいなぁ……』と言われたので渋々従っている、という訳である。
ちなみに、誕生日が来ていないから、まだ17だ。
「ここで、二人は待っていてくださいね?」
そう言って、山田先生は教室の中に入っていった。
しばらくすると、教室の中はガヤガヤとうるさくなっていく。
「……なあ、中どうなってんだろうな」
俺は隣にいる陽に聞いてみた。
この学園の防音設備は中々のモノなようでこちらには、少しの声しか届かない。
ただ、複数人の声が聞こえてくるので、うるさいのだろうということは分かる。
「さあ、私に聞かれても」
「だよなぁ……俺ら忘れられてるとか無いよな……」
「大丈夫、と言いたいけどこの雰囲気だからねぇ……」
と、心配していると、廊下の先から「そこの二人!」と声をかけられた。
振り返ると、そこには鬼軍曹……じゃなかった、主人公織斑一夏の姉、織斑千冬が立っていた。
「何をしている?」
「あ、はい。俺たちは転校してきた者です」
「今、山田先生に呼ばれるのを待っているんです」
「そうか、そこで待ちっぱなしということは山田君はクラスの連中に振り回されていると見える」
織斑先生は1-1の扉を開けると、ツカツカと中に入っていく。
「えーと、以上です」
「自己紹介も満足にできんのか、貴様は?」
ちょうど、主人公織斑一夏の自己紹介のタイミングだったのだろう。
そう言って、一夏に声をかける織斑先生。
「げえ、関羽!?」
ズドンッ!!
すごい音が鳴った。
……あ……ありのまま、今、起こったことを話すぜ!!
見えないほどの速さで出席簿が振り落とされ、一夏の頭が陥没した。
な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……
催眠術だとか力技だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……
恐怖の表情で陽を見ると、陽も同じような顔をしていた。
「おい、二人とも入ってこい!!」
この空気でですか!?
一夏が机に突っ伏したまま起き上がってこなくて、え? 死んだ? マジで死んだの!? とか言う声が聞こえてくる教室の中にですか!?
「い、行くか」
「うん、このままじゃ私たちまで沈みかねない……」
いそいそと入っていくと教室の空気がお通夜みたいになっている。
「よし、来たな。じゃあ自己紹介しろ」
……したくねぇ!!
もっと「きゃー、本物の千冬様よー!!」とか「抱いて!!」とか、俺に対しても「二人目!!二人目の男子!!」とか言うと思っていたが、暗すぎる……
こんなとこで自己紹介したら、絶対俺の思い出したくない思い出フォルダに行くぞ!?
「どうした? 自己紹介しないのか?」
先生、あなたの横で青い顔している山田先生や暗い顔した生徒たちに気づいてください!!
誰だって、こんな空気で自己紹介したくないです……
そして、俺の思いが点に届いたのか、その時、不思議なことが起こった……
「二人目の男子!? やった!! 俺は一人じゃない!!」
そう、死んでいた(※死んでません)はずの一夏が顔を上げ、俺に向かってキラキラした目を向けてきたではないか!!
……こいつの頭(の耐久値)は化け物か!?
「そ、そうよ!! 二人目!!」
「男子キタ―――(゚∀゚)―――― !!」
「むう、フツメンだ……」
「でも、嫌いじゃないわ!!」
口々に女子が騒ぎ出した。
よかった、これで自己紹介が出来る。
陽からアイコンタクトで、早く自己紹介しちゃいなさい、と言われたので、早速自己紹介をする。
「おばあちゃんが言ってい「そういうのいいから普通にしなさい」ウェイ……」
改めて息を吸い、自己紹介を始める。
「陣野央樹です!! 趣味はカードゲームと特撮視聴。好きな物はカレーと仮面ライダー!! 見ての通り、男子です。歳は17だけど、気楽に話しかけて欲しい。以上!!」
俺が言い終わると、パチパチパチッと拍手をくれた。
一夏が号泣していたが無視しよう。つーか、そんなにうれしかったのか……
続いて、陽が自己紹介する。
「立花陽よ。趣味は射的と機械いじりと武装開発、好きな物はカレー、かな? 歳は央樹と同じく17。ま、よろしくたのむわ」
俺と同じく拍手が送られる。
……毎度思うが、女の子の趣味じゃねぇ!!
そんなことを思っていると、女子の一人が手を上げる。
山田先生がその子を当てて、どうしたのか問う。
「はい、質問よろしいですか?」
「織斑先生いいですか?」
「ああ、かまわんよ」
「じゃあ、どうぞ」
「はい!!」
そう言って、息を吸い込むと俺と陽に向かって質問する。
「あの、立花さんは陣野君のことを名前で呼んでますが、お二人は知り合いですか?」
「あ、それ私も気になってた! 付き合ってるのかな?」
もう一人女子が話に入ってきて、そう言った。
その少女の言葉をきっかけに、他の人も一斉に喋りだす。
「え~、マジ~」
「でも、そう見えるよね」
「え~、マジ~」
「もしかして、あなたを一人にしておけない!! とか言って一緒に入学したのかも!!」
「え~、マジ~」
「もうラブラブだったり!!」
「え~、マジ~」
……はあ、女子はなぜこうもこういうのが好きなのか?
あと、さっきから「え~、マジ~」しか言ってない人いるぞ。
いつまでもこうしているわけにもいかないので誤解を解く。
「え、と、俺たちは幼馴染なだけで……」
「なん……だと……」
「何!? 幼馴染とはフィクションではないのか!?」
「なんだって!? それは本当かい!?」
「嘘だ!! 嘘をつくなぁぁァァァァァ!!!」
このクラスにはまともな奴はいないのか!? つか、どんだけ幼馴染に反応するんだよ!?
「えっ、幼馴染は普通じゃ……」
一夏!! お前は分かってくれるよな!!
良かったよ!! まともな人がいて!!
あ、そうだ! 陽お前も何か言ってやれぃ!!
陽は仕方ないという感じで、渋々誤解を解くため喋り出した。
「私たちは別に付き合ってないわよ…でも、そう簡単には渡さないわよ?」
「「「「「「!?」」」」」」カン☆コーン!!
何か、遊戯王で衝撃的な内容を明かされる時等に用いられる効果音がクラス中に響き渡った気がするぞ!?
うわあァァァァァァ!!!! また誤解されるようなことを!?
昔、言っていたがお前の場合はおかん的なもんでしょ!?
ちなみにその際、こいつに告白して撃沈している。
俺の秘密が暴かれたところで、陽は腕を組み、話を打ち切る。
「以上、他質問は?」
よほどインパクトがあったのか、他のクラスメイトはふるふると一斉に首を振る。
……おい、一夏くんよ、お前もか!!
全員、意味を間違えているようだ……
なんだか、もうさっそく帰りたくなった。
ふぇぇぇ、帰ってドライブ見たいよぉ……
「……という訳だ。仲良くしてやれ」
織斑先生!! あんたよくこの空気でさらっと言えるね!?
山田先生なんて、ギョッとした顔してるぞ!?
キーンコーン、カーンコーン……
俺の学園生活が心配になってきたところで、丁度一時間目終了のチャイムが鳴り響くのであった。
何やかんやで、転入というより入学一日目はさっきのことがあり、誰にも話しかけられることなく過ぎ去っていった……
はい、という訳で今回はこれで終わりです。
次話は早めに上げたいです。
とりあえず、セシリア戦まではいきたいなぁ…
次回予告
一夏と共にセシリアに挑むことになった陣野。
まず最初にセシリアと戦うことに!!
お願い、負けないで!!陣野!!
あんたが負けたら、一夏との約束はどうするの?
シールドエネルギーは全然残ってる、ここを耐えれば勝てるんだから!!
次回、陣野死す
デュエルスタンバイ!!