インフィニット・ストラトス~やさしい世界で《さいこう》目指す~ 作:星屑英雄
書けたので投稿します。
ゆっくりして行ってね!!
2017年6月16日 改定しました。
時間がたつのも早いもので、放課後になった。
帰る用意をしていると、山田先生が走って俺の前にやってきた。
俺の前で、空気を数回吸って吐き息を整える。
「良かったです、まだ帰ってなくて……あ、織斑くーん!! こっちに来てください!」
「はい? なんでしょう?」
同じく帰る用意をしていた、一夏がやってきた。
一夏が来たと同時に、山田先生はゆっくりと話し始めた。
「はい、実はですね、寮の部屋が決まりました!!」
「そうなんですか!」
「はぁ」
ぶっちゃけどうでもいい、というより寮に入る用意など持って来てないからそれが心配だ。
そこも、一夏は気になったようで質問していた。
「それなら、織斑の分は私がしておいた」
「あ、着替えとか、いると思ったのは送っておいわよ」
THE 保護者ズ が あらわれた !!
うん、一夏は姉だからわかるが、うちは何でだろうね……
「お、おう、ありがとう」
とりあえず、礼を言っておく。
ありがたいことにはありがたいし。
その後、寮での生活の注意事項や風呂の話など、色々説明された後、解放された。
「おい、織斑!!」
どうせならと、俺は思いきって一夏と話してみようと声をかけてみた。
一夏はくるっとこっちに振り向くと、「なんだ?」と返してきた。
「いや、男は俺たちだけだろ? 何号室かと思って」
「そりゃ、同室だろ」
「いや、さっき説明にそんなこと言ってなかったし」
「そうか、俺は1025室だ」
「やっぱり、俺は1040室だ」
うーん、これはどういうことだ……? 男同士である俺と一夏がなぜ同室ではないんだろう?
そう考えていると、一夏は去って行こうとした。
「待て、お前俺を避けてねぇか?」
「そ、ソンナコトアルデンテ……」
「あるのかよ!?」
「だって、お前、あの陽って人と付き合ってるんだろう? 邪魔しちゃ悪いと思って……」
はあ、やっぱ誤解してる。
「付き合ってねーよ、現に俺はあいつに振られてる」
「は!? マジか!?」
「マジだ」
ああ、あれは俺のトラウマになっている。
勇気をもって告白したら、この結果……
あ、思い出したら死にたくなった……鬱だ、死のう……
「待て待て待て、お前はいったい窓からどこに行こうというんだ!?」
「新世界」
「それあの世だよな!?」
……冷静になったら死ぬことはないな、うん。きっと、いいことあるっさ♪
「いや、悪かったよ。なんか、トラウマを刺激するようなこと言って……」
「いや、こっちこそだ」
「そうだ、織斑じゃなくて、一夏でいいぞ。仲良くしたいし。あっ、でも、敬語の方がいいですか?」
「おう、敬語はなくていいぜ。それと、俺も央樹でいい」
「「よろしく」」
俺たちは握手を交わすと、それぞれ自分の部屋に行ってみようという話になった。
……黄色い悲鳴やら「一×央…ブハッ」とかいうのを聞きながら……
「それでさ~陽やつ、笑顔でヘッドショットだぜ?」
「それは怖いな、だけど箒のやつもたいがいだぜ?何かあったらすぐ木刀取り出してくるからな。今日呼び出されたんだけど……おっと、ここだ」
お互いに自分のことを話し合っていたら、いつの間にか幼馴染の事を話していたりと、色々なことを話しながら、寮に戻っていると一夏の部屋についた。
「じゃ、ここだから」
「おう、またな!」
「おう!」
部屋の前で別れ、そのまま自分の部屋に向かう。
あれ? 何か一夏にイベントがあったような……ま、いっか!
『ほ、箒!? ちょっと待って、ぎゃあああああああああああああ!!!!』
『問答無用!!』
『そんな!! 腕が曲がらない方向に!?』
何か聞こえたけど、空耳だろう……(震え声)
決して怖いわけではない! でも、膝がガクガクするのは何でだろうネ☆
「っと、ここかな?」
数分後、俺は『1040』と書かれた部屋の前にいた。
ノックして、っと……
『はぁ~い、今開けます』
ガチャリと、カギが開けられる。
そして、一番初めに見えたのは、薄緑髪の少女だった。
大きなアホ毛と小さいアホ毛、二本のアホ毛が印象的で、薄緑髪のショートカット、耳の前に二本の髪の房を垂らす、いわゆる萌毛と、大きなクリッとした目、145㎝前後の身長の少女が現れた。
「え、っと? 陣野君?」
確かクラスにいたような……
だがなぜここに?
……もしかして、いや、もしかしなくても……
「こんにちは、えっと君部屋?」
「う、うん私と妹の部屋だけど……?」
「なんといいますか……俺もこの部屋なんだ」
俺は証拠に部屋の鍵ナンバーを見せる。
「え、えええええええ!?!!?!!?!!?」
驚きの声が上がった。
その後、その声に集まってきた人たちに事情を説明し、帰ってもらう。
で―――――
「相部屋になりました、陣野央樹です……」
「はい、相部屋になってしまいました、メル・ヴェンスです…」
俺たちは互いに自己紹介した。
その後、微妙な空気になってしまい、互いに
((空気が重い…))
と、感じていた。
俺はそんな空気を吹き飛ばすように話を振る。
「そ、そういえば、この部屋妙に広いな。ベッドも4つあるし……」
「う、うん! 4人用だって言われたよ、けど、その四人の内一人が男だって思わなかった……」
「そうなのか、なんかわりぃな……」
再び、沈黙……
((か、会話が続かない…))
せっかく同室になるのだ。話をもうちょっとして、親交を深めたいが話題がない……
ん? そういえば……
「なぁ、君は妹がいるって言っていたけど今どこにいるの?」
「それはね、今織斑先生に呼べばれて出て行ったところでね」
「へー」
その後、何とか話題を探しながらお喋りをした。
……JKとのおしゃべり、中々楽しかったです!!
会話も一段落し、俺は今さっき届いた荷物の点検に入る。
「へえ~、ザ・男の子って感じだね?」
「まあな!!」
用意したのは
持ってきた荷物は、着替え一式にスマホの充電器、それとゲームと特撮のDVD全部とカードとカードとカードとカートとカードとカードだった。
「あ、遊戯王! 陣野君やってるの?」
「ああ、それはもう、デュエルキングやデュエルチャンピオン目指すくらいやってるぜ!!」
「そうなの? 私もやってるんだ。……しよっか?」
「ぜひ!!」
そうやって、デュエルをしようとすると……
「いけません!!」
急に女の子が飛び込んできた。
「あ、アル「エッチなのはいけないと思います!!」は?」
「ファッ!?」
何言ってんの、この子!?
あと、誰なの?
「アルル・ヴェンス……私の双子の妹です……」
「マジで!?」
頭が痛いのか、片手で頭を抑えながらそう言う。
確かに、そう言われれば……
ふわふわロングの髪は薄緑というより白っぽい緑で、顔はどことなく姉に似ているし、身長も姉とどっこいどっこいだ。
「とにかく駄目です!! そう言うことはもっと仲良くなってからにしましょう!! 分かりましたか?」
ナニイッテンダフジャケルナ!! ヒドォオヂョグッテルトヴットバスゾ! ワーチョマーチョマチョナチョノーン?
(何を言ってるんだふざけるな!! 人をおちょくってるとぶっ飛ばすぞ! まーた間違いじゃないのー?)
……ふう、とにかくどうなったのかメルに聞いてみた。
「マジでどうしたのこの子!?」
「……この子は普段ポヤポヤしてるんだけど、たまに何かを勘違いして訳のわからないことを言うの……」
うーん、また誤解かな? とりあえず、話聞いてみよう。
「あの、ちょっと落ち着こう? 何か誤解してるみたいだからさ」
「これが落ち着いていられますか!? いいえ、落ち着けません!!」
「少し黙ってて……」(無言の腹パン)
「ぐふっ」
あね の 『無言の腹パン』 こうげき!!
いもうと は ち に しずんだ……
……オーウ、イッツアバイオレーンス。メルガールの腹パンは天下一品デース。
俺達は、腹パンにより沈んだアルルが目覚めるのを待って説明するのだった。
~事情説明中~
「そうなんですか!? 男の人が私たちの部屋にいて、男の子って感じ、やら、しよっか? とかを言っていたのでつい……」
「ほぼ私の発言!?」
「とにかく大丈夫だから……」
そうやっていると、アルルは自己紹介をしてきた。
「陣野さん、ごきげんよう。私、ヴェンスお「ワーワーワー!!」……アルル・ヴェンスです」
「? まあいいや、よろしく!」
途中、メル・ヴェンスが遮っていたのが、怪しいが気にしないことにしよう。
自己紹介が終わると、俺は思っていたことを口にする。
「そうそう、俺のことは央樹でいいぜ?」
「そう? なら央樹って呼ぶことにするね。私もメルでいいよ?」
「私もオウキって呼びますね。私はアルルまたはアルと呼んでください」
「おう!! メル、アル!!」
「仲良くなれたようね? 三人とも」
この声は―――
「「「陽(さん)!!」」」
「あれ? なんで二人とも……?」
「一人でこの部屋に来させたかいがあったわ」
「まさか、お前……」
俺はその一言でピンと来た。
「そ、これからこの四人で生活するから、仲良くなってもらおうと思ってね?」
そう言って、『計画通り……』とでもいう風にニヤリと笑った。
なんて奴だ。最初から自分がいたら俺が馴染めないだろうと思って、まず俺と同居人を先に合わせて仲良くさせるなんて…っ!!
何て策士!! そこにしびれるあこがれるゥ!!
「ちなみに織斑先生がどうっていうのは、私の嘘」
「え、そうなんですか? 通りで何も知らないはずです……」
……ほんと、すいません。うちの娘が……
その後、親睦を深めるため一緒にドラえもんを見ました。楽しかったですまる
コッケッコッコー!!
「は!?」
昨日決めた自分のベットで目が覚めた。
いつのまにか寝ていたようだ。
周りを見ると女子たちはいなかった。
……でも、そういえば昨日、女の子の部屋で寝たんだよなぁ。
今考えるとこれでいいのかIS学園と、思ってしまう。
ま、俺は臆病だから手を出したりしないけどね。
警察怖いし……つーか、それ以前に退学になるだろ、変なことしたら。解剖コース一直線だ。
ん? もしかして、IS学園の奴、そこまで考えて?
思考の果てに、学園の隠されざる暗黒面に触れようとしてしまう(妄想)と、ふと、視線が時計をとらえた。
8時20分
ん?
…やべぇ、遅刻だぁぁぁぁぁぁぁ!!!
急いで、服を着替え部屋を出る。
飯を食べている時間はすでにない。
30分にホームルームは始まるから急がないと!!
俺は一陣の風となって廊下を走った。
「廊下は走るな、馬鹿者」
「あっはい」
風はやんだようだ……
~一時間目を終えて~
「フィ~」
俺は精根尽き果てた顔をしていた。いや、実際には見ていないからわからないが、そういう顔をしているのであろうという事は、自分の疲労具合からわかる。
「おはよう、ってどうした!?」
「ああ、一夏か、遅刻しそうになってな……」
「なんだ、そんな事か」
「なんだとは何だ、飯食ってないから腹がすいてヤバイ」
割と本気でヤバイ。グーグーとすでになり続け、ビートを刻んでいる。
そう言えば、昨日映画三昧でご飯食べてなかったな……
二食抜くのは男子高校生、いやもう大学生の年齢だが、にとってはかなり死活問題だ。
「そういうだろうと思って、持って来たわよ」
俺の前に二・三個惣菜パンが置かれる。
「陽!! お前ってやつは……」
「寝坊すると思ってたわよ……ま、起こさなかった私たちが悪いんだし」
「サンキュー!! おかん!!」
「おかん言うな!」
漫才のようなやり取りをしていると、「おはよー」と言いながら、メルとアルルがやってきた。
「おう、二人ともおはよう」
「おはようございます、オウキ」
「ん? 央樹この二人は?」
「ああ、同じ部屋なんだ。こっちのショートの方がメル。ロングの方はアルル」
「「よろしくお願いします」」
「こちらこそ、よろしく!!」
そうやって、4人で話していると、ポニーテールの子が近づいて見ていることに気が付いた。
一夏はその姿を見ると、その子に近づいて行って手を握り、こちらに連れてくる。
「な、放せ、ちょ、待て一夏!!」
「待たない。おーい、こいつは箒って言うんだ。俺の同居人」
「へー、やっぱ一夏もか…」
箒と紹介された人物は、パッと一夏の手を放すと、頬を染めながら自己紹介する。
「し、
「うん、よろしく!」
「「「よろしく(お願いします)」」」
その後、箒を入れて五人で喋った。
そして、数分後チャイムが鳴り、各自自分の席に座る。
しばらくして、織斑先生と山田先生が入ってきた。
「すまない、少し遅れた」
「すみません、緊急職員会議で遅れてしまいました」
緊急……どうしたんだろう?
その答えを山田先生は教えてくれる。
「はーい、皆さん。先ほど会議で決まったことなんですが、学級委員を二人選出しなきゃいけなくなりました」
「どう……いうことだ……?」
一夏が驚愕の表情でそう返す。
そこまで、リアクションしなくても……
ざわざわと周りも騒ぎ出す。
つーか、みんな騒いでるけど学級委員なんて大体二人だろ? 男子と女子で二人、男子は男子、女子は女子、話しやすい奴を選んで、その二人をそれぞれの連絡係として学級委員に任命という名のなすりつけをする。
「それはね、この学園では学級代表っていってね。その名の通り、代表=一人って決まってたんだよ」
「そうなのか?」
隣のメルが教えてくれる。
「そ、んで、クラス全体で行動すること全部その人がリーダーとなってクラスを引っ張るの」
「そうか、その代表制度が二人選出になったってことか」
「うん、そういうこと」
まあ、ここでは女子ばかりだし、一人でよかったのかもしれないな。
ん? そう考えると俺達が入ったから変わったのかね?
あれ、待てよ、でも……
「二人になって何か変わるのか? 確かに役割が二つに分かれて楽になるが……」
「変わったことは説明してくれるんじゃない? 先生が」
陽が頬杖をつきながら、壇上に立つ山田先生を指す。
「みなさーん、落ち着いてくださーい、まだ説明はありますよー」
その言葉を聞くと、みんなピタッと騒ぐのを止める。
そんなに聞きたいのか……
「クラス代表の仕事が軽減できるというメリットもあります。が、まず、クラス代表が二人になったことで、クラス対抗戦は勝ち抜き戦になりました。まず一人づつ出して、勝った方が連戦し何方か一方が闘えるのがいなくなるまでやると言う風に変わります」
「へえ、色々できそうだな……」
楽しそうだ、これなら専用機持ちも訓練機も戦略次第で化けるな。
「他はまたおいおいお知らせしていきますね?」
「そうだな、ありがとう山田先生」
「いえいえ~」
「そう、そのクラス委員についてだが、自薦他薦は問わない誰か推薦する者はいないか?」
クラスがまた騒めき出す。
各々が色々なことを言い合い、意見を出し合う。
そして、果てにはこんな意見も……
「一×央でいいんじゃない?」
「受けも攻めも任せろって?」
「ちょwww 誰がうまいこと言いなさいって言ったよw」
「「……」」
なんかもう絶句……
腐力が強すぎる……
俺たちは何も言えない。
「えーと、一×央……っと……」
「山田先生、書かなくていい書かなくていい」
マジ止めて!!
俺たちのライフはもうゼロよ!!
「……一夏と央樹以外にはいないか?」
みんな、頷きかける。
その時っ!!
「納得いきませんわ!!!!!」
金髪ドリルガール(仮称)が立ち上がり、文句を言う。
「そんな選出納得行きませんわ!! 大体、男がクラスの代表になるなんて言い恥さらしですわ!! このセシリア・オルコットにその恥辱を一年間味わえとおっしゃるのですか?」
あ~、いるよねこういう女尊男卑女。
「大体、実力から行けば、代表候補生であるわたくしがなるのは当然!! それを珍しいからと言って極東のサルにされては困ります!!」
はあ……確かに戦時中イエローモンキーとか言われてたけどさ……
おや? 隣の一夏の様子が……?
「大体、文化的人種的に後進的なこのような島国で暮らさないといけないこと自体、わたくしにとって耐えがたい苦痛で―――」
「イギリスだって「大体、大体と何度も何度も、他に言葉を知らないのか?」んな?」
「なんですって!?」
一夏が余計なことを言いそうになったので、口を塞ぎ俺が代わりに喋る。
「汚らしい男が私に意見をしないでくださる?」
「なんで口を塞ぐんだよ! こいつには一回言ってやらなきゃ!!」
「自分が代表候補生だってことを分かっていない奴なんか、相手する必要ねーよ」
「なぁ!! あなたわたくしを「それがイギリスの総意なんだな?」は? どういう……」
「だから、候補生とは言え、この場ではイギリスの代表であるお前の意見は、イギリスの意見と言うことになるんだぞ? そこを分かっているのか?」
「っ!!」
「お前は俺たちだけを馬鹿にしていたらいいものを、よりにもよって日本全体を馬鹿にするようなことを言った。それにしてもおかしいよな? ISを作ったのは日本人で、世界最強も日本人……それを文化的人種的に劣っていると言った……あれれェ? おかしいなぁ~」
今、自分が言ってしまったことを振り返ってみて顔を青くするセシリア・オルコット。
どうやら本当に、頭に血が上っていたらしい。自分が言ったことによって、自分にどれだけのマイナスがあるのかを考えることが出来なかったみたいだ。
少々、意地悪だが畳みかけさせてもらう。第一、俺の言ったことだってただの詭弁だ。ただの候補生が一クラスで言った程度の事だ。どこまで問題になるかは分からない。
「資格とISを取り上げられるどころか、これは国際問題に発展しかねないなぁ……」
「っうう……」
あ、目に涙がたまってきた。
しまったな、泣かすつもりはなかったんだが……
しょうがない、フォローをするか。
「あ~そうだなぁ……確かに俺たちは実力的には足りないかもしれないしなぁ……」
「な、なにが言いたいんですの!?」
「つまり―――
『おい、デュエルしろよ』
ってことだ」
「は?」
「俺たちと戦って、勝てばこの話はここまで。これ以上は追及しない。ただし、俺たちが勝った場合は……ひ・み・つ」
「っ!! わかりましたわ……その勝負受けて立ちましょう!! 要は勝てばいいのですわ!!」
「え? 俺
そう、その通り。
「お前も戦うんだよ、一夏」
「マジで!?」
「ふん、やはり汚い男ですわね。1対2とは……」
「何言ってんだ? 戦うのは一人ずつだぜ?」
「「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」」
「ちょ、ちょっとお待ちなさい! あなた、わたくしは代表候補生ですのよ!?」
「それが?」
「それがって……」
「それが?」しか、言うことないんだが……
別に負けてもいいだろ?
負けても何も失うものはない。
しかも、そこは喜ぶとこだろう? もしかして負けたいのか? 負けて、「くっ、殺しなさい」とかがお望みなのか? ドMなのか? ドMリア・オルコットなのか?
「何処までも私をッ!! いいでしょう時間をあげます! 一週間後です!! それまで、鍛錬にでも励むことですわね!!」
「おう、ありがとう」
「っ!!」
「一夏、お前の試合一週間後だってよ!」
「おう……って俺? 央樹は?」
俺はその問いに答えず、織斑先生に確認する。
「織斑先生、今日放課後アリーナ開いてますか?」
「開いている、が……そんなことを聞いてどうするつもりだ?」
「もちろん―――」
今までずっと座って言っていた俺は、立ち上がって宣言する。
「今日の放課後、俺、陣野央樹はセシリア・オルコットに決闘を申し込む!」
その言葉と共に、セシリア・オルコットに指を突き付けるのであった。
「……やっちまった」
時間は過ぎ、昼飯時。
IS整備室の横のベンチに座って、うなだれている俺がいた。
いやいやいや、なんで俺セシリアに喧嘩売ってんの!? 馬鹿か俺!?
なんでこんなことに……
確かに、相手が侮ってくれている今のうちに倒す、という方法を使うにはいい時期だが、いかんせん、他ならぬ俺自身が相手の逃げ道をつぶして、本気にさせてしまった。
やばいなぁ…原作を知っているからといって経験値の差は埋まらない。
ただ、救いがあるとすれば、俺のISだろうか。
束と両親の合作で性能も折り紙付きだ。
このISの特性上、セシリア相手には相性的にはいいが……俺自身の実力でこのISを使えるだろうか……
そうやって、俺がもやもやしていると、「おーい」という声が聞こえてきた。
「おーい、王様~」
上着ダボダボウーマンが現れた。
この、のほほんとした感じ……
この子がのほほんさんかな?
「って、王様?」
「うん、央だから王様~」
「やめてください、死んでしまいます、色々な意味で!!」
同級生から王様とか言われるのはどうかと……
bのほほんさんは、うーん、と言いながら、ダボダボの制服の袖を頭に引っ付けて、腕を一休さんが考えている時のように回し、俺のあだ名を考える。
しばらくして……
いいのが思いついたのか、パッと腕を放し、これならどうだ! とでも言うようにニヤリと笑って、こう言い放った。
「じゃあ、オッキーだ!!」
「オッキー!?」
オッキー・ザ・ファイナル!! とか、オッキーアワーとか?
(それを言うならラッシュ……最後は無理があるんじゃないかな?)
(コイツ……直接脳内に……ってなんでわかった!?)
(顔に出てるよ?)
「なん……だと……?」
そんなに顔に出やすいのだろうか。というか、顔でそんなことまでわかるのか……?
まあ、そのことは置いて、オッキーか……
「別に悪くないな」
「なら、オッキーにけってぇ~」
「ふふふ、ありがとう、いいあだ名だよ」
「そう? じゃーねー」
なんか、悩んでるのが馬鹿らしくなった。
いいじゃないか、当たって砕けろだ!!
放課後のチャイムが鳴り終わった―――
アリーナにはどこから聞いたのか、人がかなり入っていた。
俺はアリーナのピットで肩を回していた。
「勝て、それしか言えん」
「ありがとう、箒」
「大丈夫か? 央樹、お前初めてなんだろ? IS乗るの」
「初めてってわけでもないが、まあ、それほど乗ってねーよ、一週間程度かな?」
「それって入試の模擬戦の話だよな……」
「ま、そんなもんだ」
心配して来てくれた一夏と箒と軽くしゃべり緊張もほぐす。
「でも、大丈夫なの?」
「うーん、怪我でもしたら大変ですよ?」
「二人もありがとう」
ヴェンス姉妹も来てくれた。なるほど、不安が顔に出るという事はこういう事か。二人ともかなり心配してくれているのがわかる。
安心させるように、笑って礼を言う。
そして、陽。
「別に何もないわよ」
「そうか」
俺たちは少し見つめ合う。
「はぁ…勝ってきなさい!!」
「おう!!」
幼馴染から激励を受け取った。
これで、百人力だ。さあ、行こうか!!
~央樹が出て行った後のピット内~
一夏は、そういえばと思い出す。
「あれ? 央樹のやつそのまま出て行ったけど…」
「そうだ、ISを装着してないぞ?」
「あれ? 忘れちゃったのかな?」
「かなり緊張してるのでしょうか?」
四人は大変だ! と、騒ぎ出す。
一人、陽は目を閉じ出て、行った央樹の顔を思い出す。
「もう、あの派手好きめ……」
呟きはそのまま誰のにも聞こえることはなく、宙に消えていった。
~アリーナ~
ざわざわしているな……
今、俺はアリーナの模擬戦場の中央に立っていた。
「……わたくしを挑発してますの? それは」
来たな……
それ、とは、俺は今ISを纏って
なめられていると思っているのだろうか?
「いや、何も挑発してはいないさ」
「なら、ISはどこです? ISは用意できませんでした、では済まされませんわよ?」
「安心しな、ISはここにちゃんとあるさ」
俺は肩から掛けていた、
「……その、おもちゃのベルトがなんですの?」
「
おもちゃのとはひどいな。
俺のISはある仮面ライダーと似たベルト状のものだ。
変身動作がかっこよくて、何度も練習したものだ。
さあ、見てもらおうか、文字通り、俺の―――――
『変身』を!!
右腕に持ったベルトを、腕を振りながら腰に巻き付ける。
腰を帯部分がぐるっと一周し、カチャリとベルトに装着される。
右手でベルトにある
ナックルを左手に押し付け、そのままゆっくりと横に伸ばす。
「さあ―――――――――
変身!!」
その言葉と共に一気に引き戻し、ベルトに装填する。
赤いゴツゴツとしたISのシルエットが映り、俺と重なっていく。
完全に重なった瞬間、カッと光があふれだし、その光が収まると……
そこには、赤い
「さあ、最高に燃えてきたぜ!!」
ふう、やっとIS出せました!!
ISのベルトモチーフは仮面ライダーキバより、イクサです。
そしてそして、ヒロイン姉妹の登場です!!
彼女達にも専用機は用意されています。
登場までしばしのお待ちを!!
それでは次回!!
どうしよう、戦闘描写難しい、どう書こう?とか言えない…
次回予告
ついに明かされた、央樹のIS。
しかし、開始早々セシリアの猛攻を受け続けてしまう!
央樹は代表候補生に勝てるのか!?
次回 第三話 我がISの真価
次回も、サービスサービスぅ!!
おまけ
央樹の持ち物に仲間外れがいるぞ!探してみよう!!