インフィニット・ストラトス~やさしい世界で《さいこう》目指す~   作:星屑英雄

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どうも皆さんこんにちは!
大学が始まり、忙しくなってまいりましたが、書けたので投稿です!!

今回はバトルパートと日常パート分けました。

それでは、ゆっくり見て行ってね!


第四話 一夏VSセシリア 上

 俺は部屋で目が覚めた。

 

「確か、俺は……」

 

 そうだ、セシリア・オルコットと戦い、勝ったんだ。

 あの試合……一瞬でもガード遅れていたら、こちらに大ダメージが入り負けているところだった。機体の性能が良かっただけで俺は何もできてなかった……

 俺の機体、赤最は贔屓目無しにしても最強であろうISだ。

 もっと、使いこなせるようにしないとな……

 

 そう考えていると、コンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。

 

「はいは~い、今開けますよっと」

 

 俺は鍵を外し、ドアを開ける。

 

 すると……

 

「おー、大丈夫だったか央樹!」

 

 一夏が現れた。

 はて? 何の用だろうか?

 

「ああ、大丈夫だが……どうしたんだ?」

「おお、いやな。意識を失っていたから心配でな」

「それは心配をかけた、でももう大丈夫!! 完全復活、パーフェクト央樹様だぜぇ!!」

 

 大丈夫だということを証明するために、俺は顎を出し顔芸をする。もちろん、ポ-ズも忘れない。どうだ、俺は元気だろう。

 ……なんだか、体がギシギシいっているのは気のせいだと思いたい。

 

「お、おうそうか……」

 

 あれ引かれた!? 人類には、AGOは早すぎたか……ま、いいや。

 

 俺は、ふう、と息を吐くと、一夏を見つめ、拳を出す。

 

「次はお前の番だぜ?」

「ああ、勝つさ」

 

 俺の拳に、一夏は自身のをコツンと当て、ニヤリと笑う。その笑みに俺も負けじとニヤリと返す。

 ここにニヤニヤと笑い合う気持ち悪い男たちの図があった。

 

 そう言えばと、俺は笑うのを止め、気になったことを一夏に聞いてみる。

 

「一夏お前は機体はどうするんだ?」

「ああ、一週間後までに専用機を用意してくれるってさ!」

「それなら大丈夫だな」

 

 あのセシリア相手に、訓練機なんざ自殺行為だ。なんとか専用機が供給されるようで一安心だ。

 

「ああ! で、物は相談なんだが……」

「なんだ?」

「俺のコーチしてくれねーか?」

「なぜだ?」

 

 いや別にいいが……

 

「そりゃ、あんなに動かせてるんだからさ。別にいいじゃねーか」

「かまわんが、言っとくけどそこまで出来ることねーぞ? 俺は凡人だしな」

「でも、勝ってんじゃん」

「あれは機体性能が良かっただけだ」

 

 そう、他の機体ならば俺は確実に負けていた。束や両親には、感謝してもしきれない。

 一夏は、俺に教えてほしい理由を続ける。

 

「でもさ、俺よりは乗ってんだろ? 何分くらいだ?」

「うーん、一週間だから…24時間×7で……168時間くらい?」

「は!?」

「うん?」

 

 そんなにおかしいことでも言ったのだろうか?

 

「ひゃ…168時間!?」

「代表候補生は300時間以上超えてるぞ?」

「いやそれにしたって、一週間ずっとつけてたのかよ」

「ああ、慣れるためだとか言ってな……箸が使いにくかったよ」

「風呂は?」

「風呂どころかトイレまで」

「マジか……」

 

ま、それなりに動かせるようになるにはこれほど時間がかかったってことだ。

今では、ISの状態で飯を食うのなんざ余裕で出来る。

ISで食べれないと飯抜きだったからなぁ……箸を何本折ったか……

力加減が難しいんだよ、本気で!!

 

「ま、お前はこんなことしなくてもセンスはあると思うから大丈夫だろう」

「うーん、ま、頑張るから、コーチよろしくな!!」

「あいよ、じゃまた明日……」

「待てよ、何寝ようとしてるんだ?」

「ゑ?」

 

俺は時計を見る……

 

日付は翌日、時間は午前(・・)8時10分……

 

「もしかして、半日寝てた?」

「と、思うぞ?」

「マジか……しょうがない授業に遅れるわけにはいかないし……用意取ってくるから待っててくれ」

 

俺は手早く荷物をかき集めると、一夏と共に教室に向かった。

 

 

教室のドアを開ける。

 

「おはよー」

『『『陣野君!!』』』

「うおっ!?みんな、どうした?」

 

教室にいた女子たちが押し寄せてくる。

そして、口々に昨日の試合の感想を述べる。

 

「すごかったよ!!」

「ねね、その操縦どうしたの?初めてにしてはうますぎない?」

「うんうん、だけどISの性能もすごかったよねー」

「そのISどこ製?」

「いいなあ、ほしいなぁ……専用機……」

「そいつ(専用機)をこっちに渡せ!!」

「ふひひ、殺してでも……」

 

怖っ!! 最終的には俺の専用機をよこせって話になってるし!!

ふと、教室を見てみると視界に金髪がチラッと映る。

金髪……セシリア・オルコットは俺を見ると、席を立ってどこかに行ってしまった。

 

「あ、おい待てよ!!」

「央樹!? もうすぐ授業だぞ!?」

「悪い、腹痛いって先生に言っておいてくれ!」

 

俺はけじめをつけなきゃな……

 

 

セシリア・オルコットを追って数分、チャイムが鳴り廊下は静まり返っていた。

 

「クソっ!! 一体どこに…?」

 

キョロキョロと探すと、階段が視界に入る。

ん? 何か落ちてる?

拾い上げてみると、青いハンカチだった。

 

「この階段に続くのは……屋上か!!」

 

もちろん、このハンカチがセシリアのものであるという保証はない、が、しかし、確信はあった。

俺は階段を駆け上がっていく。

 

数分後……

 

「やっぱいた…」

 

 赤く泣きはらし、そこに体育座りで座り、顔を埋めている、セシリア・オルコットがいた。

 ドアから入った、俺をキッと睨み付けて、言う。

 

「……何をしに来ましたの? ああ、敗者を笑いに来たんですの?」

「……んなことしねーよ」

 

 俺がそう言うと、また顔を下げてしまった。

 

「はぁ……授業始まってんぞ? いいのか?」

「貴方こそ、わたくしのことなど構わないで言ったらどうですか?」

「……今更、行けるかよ。誰かさんのせいでサボっちまったから、行った所で織斑先生に、出席簿で成敗されるだけだ」

「……」

 

 ずっと、だんまり、か……

 めんどくせぇけど、やっぱり俺がまいた種だし、首突っ込んでみるか……

 

「なあ、試合中に言ったことってさ……」

「……」 

「『あなたは……あなた方は!!! いつもそうやって、わたくしを馬鹿にする!!!』だっけ? あなた方って誰だ? お前は誰に馬鹿にされた?」

「……あなたには言いたくありません」

「そうだな……あ~そういえば俺が試合に勝ったんだよなぁ……」

「っ!! いいですわよ!! 聞かせてあげます!!」

 

 そう言って、彼女はゆっくりと話し始めた。

 

 

 

 わたくしはオルコット家の長女として生まれました―――――

 

 

 わたくしの家は何代も続いた名門貴族。

 わたくしは両親と妹の4人で暮らしていましたわ…

 両親は、厳しくも優しい母、父はそんな母に媚び諂っていた人でしたが、わたくしをその大きな暖かい手でいつも撫でてくれる、優しい人でした。

 妹は生まれながら病弱で、あまり外に出れませんでしたが、幸せな家族だったと今でも思っていますわ。

 

 でも、そんな幸せも続きませんでした。

 

 両親が仕事先で電車事故にあい、帰らぬ人となってしまったのです。

 

 そして、何があったと思いますか?

 

「……両親が死んだことによるトラブルか」

 

 そう、遺産を巡るトラブルですわ。

 遺産を横取りしようとする輩がわたくしたちを陥れようとしたのです。わたくしには……両親のお墓で泣くことも許されませんでした。

 ここからは地獄のような毎日でしたわ。

 遺産を守るため……オルコット名を、家を守ることに必死でした。

 

 なんとか上手くやれるようになってきた時です……

 妹が倒れたのです。

 

 妹の容態はかなり悪い部類でした。

 だけど、大きなお金をオルコット家の維持に費やしたところで、お金も時間もなにもわたくしにはなかったのです。

 

 オルコット家を乗っ取ろうとした男達は、笑い、口々に言いました。

 

『ほら、見たことか』『女が家を建て直せるわけがないだろ』『もう無理だ』『諦めろ』『やってきたことは無駄だった』『あとはすべてこちらに任せれば妹を助けてやろう』と……

 

 わたくしはもうどうすればいいかわかりませんでした……

 その時です。

 わたくしにISの適性があるとわかったのは……

 

 国から代表候補生になれ、そうすれば妹の治療費と施設を提供してやろう。

 そこから、また勉強をしました。そして、代表候補生になったのです。

 それによって、妹の治療代も出て、オルコット家を守ることができるようになったのでした。

 

 

 

「と、言った感じですわね……」

「……」

「なんですの? 笑いなさいな、わたくしを……」

 

「……ごめんッ!!」

 

「は?」

 

 俺が土下座をしながら謝ると、セシリア・オルコットは素っ頓狂な声を出す。

 

「俺、そんなこと知らなくて……試合中トラウマを掘り返すようなことを言ったり、冷静さを失わせるためとはいえ煽りまくって色々不快な思いをさせて、ごめんなさい!!」

 

 キョトンとした顔で、セシリアは驚いていたが、俺の姿を見て、ふっ、と口元を緩ませる。

 そして、上品に笑い出した。

 

「……フフフ」

「ど、どうした!?」

 

 クスクスと笑うセシリアに、今度は俺がキョトンとした顔になる。

 

「いえ……今のあなたが少し父に似ていたので、おかしくって……」

「そ、そうか?」

「わたくしも前に進まねばなりませんね……」

 

 少し笑うと、急に表情を変えて、今度は真剣な顔で俺を見てくる。

 そして、丁寧に座りなおすとゆっくりと、手を前にし、体を倒す。

 そう、俺がやっているみたいに……って!?

 

「わたくしも、申し訳ありませんでした……」

「え!?」

「わたくしも知らず知らずのうちに、嫌な大人たちと同じようなことをしてしまいました。男だからと侮り、墓穴を掘ったのはわたくしの方でしたわね……」

「……そっか」

 

 俺は結論を述べる。

 

「なら、おあいこ……だな」

「へ?」

「俺も悪かったし、君も悪いところがあった……それでいいよな?」

「……はいっ!!」

 

 そう言った顔は……

 

 

 キラキラと輝く、満点の笑顔だった。

 

 ……ああ、この子はこんなにかわいい顔もできるんだな、と俺はそっと記憶に焼き付けることにする。

 

 

 キーンコーンカーンコーン……

 

 チャイムが鳴りハッと俺たちは思い出す。

 ヤッベ……授業サボっちまった……織斑先生に殺される!!

 見てみるとセシリアも、顔を青くしている。

 

「すいません……わたくしのせいで……」

「いや、ま、あははは……」

 

 事情を話せばわかってくれるかなぁ、なんておもいつつ、とにかく次の授業に遅れないように、セシリアを伴って屋上を出ようとする。

 その時、セシリアが俺に喋りかけてきた

 

「そういえば、あの……」

「どうした?」

「陣野さんはわたくしより年上でしたわよね?」

「うん? そうだが……」

「央樹お兄様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

 

 うん、うん?

 

「え!? ちょっと待って……まるで意味が分からんぞ!?」

「お父様に似ていたので……駄目ですか?」

 

 上目遣いで俺を見てくるセシリア。や、やめろ、そんな目で俺を見るな!!

 

「いや、全然いいぞ?」

 

 上目使いには勝てなかったよ……

 

「それでは、陣野お兄様。わたくしのことはセシリアとお呼びください」

「おう! セシリア。……そうそう、教室で謝っておけよ、昨日の事」

「はい、わかってますわ」

 

 セシリア・オルコット……もとい、セシリアとの確執は無くなったのだった。

 

 

 

 俺たちは教室の前に来ていた。

 すると、俺たちの姿を見たのほほんさんが……

 

「お~オッキーがセッシ―を篭絡させて戻ってきた~」

「ちょ、お待ちになって布仏さん……っ!!」

 

 おい、のほほんさんよ!! ロクでもない噂になるから、やめろ!!

 セシリアは誤解を解くためのほほんさんについていった。

 

「央樹、解決したみたいだな……」

「おう、一夏……」

「ほう……」

「……織斑先生……」

 

一夏の声が聞こえたので返事をして振り返ると織斑先生がいた……

 

「良い目になったな……」

「え…ッづでぇっ!!!」

 

 俺とセシリアを見て、何か察したのかそう言ってくれる……が、聖剣出席簿は振り下ろされた……

 

「それと、勝手にサボったこと(これ)とは別だ」

「はい……」

 

 ですよねー……

 あっ、セシリアにも聖剣が無情にも振り下ろされ……

 

 死んだ……

 

 セ、セシリアぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

時間変わって放課後……

 

「本当に、申し訳ありませんでした!!」

 

 セシリアは一夏に謝り、クラスにも謝った。

 

「と、いう訳で今回の件は不問と言うことで、いいよな!!」

『『『さんせーい!!』』』

 

 皆、賛成をする。

 ま、元々大事にしようとは思ってなかったしな。

 

「ん? じゃあ俺戦わなくてよくなった?」

 

 一夏が少しうれしそうに言っていた……が、その幻想をぶち殺す!!

 

「残念!! 一夏にはやってもらうんだなぁ、これが!!」

「はい、クラス代表になるのなら実戦試合は多いことに越したことはありませんから」

「と、いう訳でセシリアVS一夏。ついでに俺VS一夏をすることになった」

「げ!! 央樹のあのISともやるのかよ……」

 

 それから、一夏の修行の日々が始まった。

 

 

「おらぁ!! 腹筋千回じゃぁ!!」

「ひぃぃぃぃいいい!」

「次ぃ、箒に一本取るまでじゃぁ!!」

「ふぇぇぇぇえええ!!」

「IS借りてきたぞ!! 動きに慣れろ!! ギガァァァドリルぅぅぅぅぅブレイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

「へぇ? ギャァァァァァァァァ!!!」

「特別講師に織斑先生よん「そ・れ・だ・け・は!! マジでやめろ!!」はい……」

 

 

~アリーナピット内~

 

 セシリアとの試合を目前に控えた俺は、アリーナのピット内のベンチに座っていた。

 地獄の修行を駆け抜けた俺には、怖いものは何もなかった……いや、千冬姉はやめて。

 

「織斑君!!織斑君!!」

 

 そう言って、山田先生が走り寄ってくる。

 

 ……来たか!!

 

「山田先生落ち着いて、息を吸って吐きましょう」

「すぅぅぅぅぅ、オェェ……」

「なんで吐こうとするんですか!? 吐かないで!!」

 

 なんで、吐こうとしてるのこの人!!

 

「冗談です」

「……」

 

 俺は絶対零度の視線で山田先生を見る。

 

「あ、そんな目で見ないで!!」

「良いですから、来たんですね……専用機」

「はい!!これが…」

 

そう言って、後ろで布を被った物体の布を取り払う。

 

「これが一夏君専用機……百式、じゃなくて白式です!!」

「これが!!」

 

 見てください! この真っ白なボディぃぃぃぃ!!(ジャパネットた○た風)

 

 眩しいほど純白のISがそこに鎮座していた。

 

「俺のIS……!!」

「一夏、早くしろ!! アリーナを使える時間は限られている、フォーマットとパーソナライズは実戦でやれ」

「わかったよ、千冬姉」

 

 俺はゆっくりと体を機体に預ける。

 情報が一気に頭に流れ込んでくる。

 

 これが、白式……俺の、IS!!

 

 自分の機体を実感していると、応援に来ていた箒や陽達がエールをくれる。

 

「一夏、勝ってこい!!」

「ああ、勝ってくる」

 

 箒が最初に俺にエールをくれる。

 そして、メル、アルル、陽の順に俺の背中を一言と共に叩き、気合を入れてくれる。

 

「頑張ってね?」

「お怪我なさらないように気を付けてください」

「しっかり気張りなさい?」

「ありがとう、三人とも!!」

 

 そういえば、と俺は思い出す。

 

「央樹は?」

「ああ、央樹は向こうのピットに行ってるわ。安心しなさい『しっかり相手を見て、自分の状態を確認し、慢心するなよ?』って言葉を貰ってるから。あ、あと『勝てよ?』って」

 

 陽がそう答える。

 よし、やってやろうじゃないか!!

 見とけよ、央樹!!

 

 カタパルトに足を乗せ、射出体制をとる。

 

「白式、織斑一夏……出るぞ!!」

 

 カタパルトから射出される。

 グッと、体が押される。

 

 

 アリーナに出ると――――

 

「来ましたわね!!」

 

 セシリアが待っていた。

 

「ああ、来たぜ」

「その、純白のISがあなたのISですか……」

「そう、これが俺のIS、白式だ!!」

「そうですか……ですが、一切気を抜かないでくださいませ」

「え?」

「いつも気を張り、落ち着いて対応してくださいまし。さまなくば……

 

一瞬、ですわよ?」

 

 セシリアはガシャリと自慢の『スターライトmkIII』を構える。

 

「っ上等!!」

 

 俺はこのISの武器であるブレードをしっかり構えた。

 

 

 白と青……両者が激突する……

 

 

 




ナチュラルに必殺技をぶっ放していくスタイル!!

はい、いかがでしたでしょうか?

セシリアの過去はオリジナルとなってます。
妹も後々登場するかも…

それと、セシリアは一夏と央樹に惚れません。
ライバルキャラ親友キャラとして、今後は登場します。
これは、この作品は作者が昔書いていたセシリアヒロインものを再構成したからで、セシリアがヒロインじゃなくなった時にどうしても違和感があるのでこうしました。
ご要望があればセシリアヒロイン化も取り入れますがどうでしょうか?
詳しくは報告活動にて!!
そう言えば、今回ある意味チョロインかも…

それと、この作品をより良くするための感想をいただきたいなぁ~と思います。
良くするにはどうすればいいのか、感想お持ちしております!!
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