小説書かないのって意外と辛いんですね、身をもって知りましたよ
まあネタ切れの二つは多分当分書かないでしょうけど
今回も快君の使い回しです
ではどうぞ
雨の降り注ぐ日だった
大量の墓が集められた場所、その1つの墓にもたれかかる少年が1人
傘もなにもささず、雨に打たれ続ける少年は、そっともたれかかっている墓に手を合わす
冷たい感触を手に感じ、彼はその手の冷たさをあるものに当てる
まるで、死んだ人の手のような冷たさだな、少年はそう感じ取った
「……もし叶うならば、俺の勝手な誓いを聞いてくれないですか?」
その墓の中に眠る今は亡き人に彼は問いかける
当然答えは返ってこない、だから彼は、遠い彼方で聞いていると信じ、その誓いを口にした
「貴方が守り抜いたものを、今度は俺が守りぬく」
その時聞いた雨音が、何故か少年には返事に聞こえたのだった
ある日、この世界に悪魔や魔王、この世界では魔軍という軍隊が攻めてきた
狙いは我らが住まう世界『サラステイラ』、どうやらこの世界の地脈には魔界を超える大量の魔力があるのだとか
それを狙う魔軍に対し、人間は立ち向かった
だが当然のごとく惨敗、この星の上にいた人間の約半分が命を落とした
侵略されかける寸前、天使達が率いる軍隊により、一時休戦にへと持ち込まれ、人間の中に眠る力が解放される
「それが略奪能力です。ここまででわからないことはないですか?」
そう、先生が言った通り、俺たち人間には天使達によって『略奪』という能力を得る、いや、解放された
簡単に言ってしまえば悪魔を殺しその能力を得る、まさに人間が得るにふさわしい能力だ
まあ当然それを得た人間は魔軍に対し再び戦争をふっかけ、当然まだ略奪してないので負けるのだが、そこで数人は略奪に成功し、魔軍に十分なダメージを与えた、前回とは大違いである
それから数年、未来再度悪魔たちに立ち向かうべく作られた今俺たちが通うこの学校は正に『対魔軍部隊育成学校ベルサリア学園』という場所で、日々特訓と勉学に励んでいる
「今日の授業はこれまでです。次は訓練なので外に出て置くように」
先生が退出、その後に女子たちがぞろぞろと教室を出て行った
理由はまあ更衣室に入って服を着替えるためである、この時に馬鹿な数人はこそこそと見に行こうとするのだがいつも返り討ちにあう
俺の周りの男子達も服を訓練用の服に着替えていく
この時の教室の荒れようはとにかくひどい
服は脱ぎ散らかされ、ろくに整理されない机と椅子、黒板には暇人が描くアート、毎回訓練後には男子全員が怒られる羽目になる、巻き添いを食らう側の気持ちにもなってほしいものだ
「机に顔を伏せてないで、訓練に出たらどうですか?」
「いやだ」
毎回この時間になると必ずと言っていいほどこのセリフが聞こえてくる
俺にこの言葉をいっつも言ってくる彼の名はガレア・ベルファッド、この学校にいる数少ない『略奪者』だ、異名は『
「君こそ俺に構っている必要はないだろ?俺みたいな落ちこぼれに手を差し伸ばさなくてもいいはずだ」
「君のことを知っている人にそれを言えば殴られますよ?『剣聖』さん?」
「俺はもう剣聖の中に数えられてないだろ?」
「いえ、まだ貴方は剣聖の中に数えられていますよ」
剣聖というのは、剣術に長けた人間5人が名乗ることを許されたものである
過去俺も剣聖と呼ばれる時代はあった、周りにも期待されていて、それはもうちやほやされたものだ
「全く、こんな不良生徒を未だ5つしかない席に置いているのか?」
剣聖を選ぶのは二大国の一つの国王、俺たちが住まう国マリアの国王である
なんどか会ったことはあるが正直王には不向きな方である
毎日城から脱走を試み、もし成功したならばどこかの店でバイトをしている自由気ままに王だ
「国王はまだ貴方を期待して今の異名を授けたんですよ?」
「何が
俺が訓練を止めて数ヶ月後、国王直々に付けられた異名は『
異名というよりかはあだ名に近く、この学校の大半は俺の事をこれで覚えている
「だって、今の貴方は騎士そのものだ」
「……どういう事だ?」
「守り主が危機にさらされるまでその後ろでずっと佇んでいるかのように何もしない。正に今の貴方にぴったりだ」
俺は顔を上げて彼の顔を見る
いつも通りの笑顔、満開の笑顔で少年は俺の名前を呼ぶ
「そうでしょ?オリムラ・カイ」