伝説の萌えもん達に病まれすぎて夜も眠れない   作:レイアメ

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ウバメの森の祠、修羅場

 アルがヤンデレモードになり、抱き枕になりながら一晩を過ごすことで機嫌を直すことに成功したが、SAN値がガリガリと削られ、若干の寝不足と悟りを開きかけてる時に、それは鳴った。

 

 ―――これから起こる、全ての修羅場の始まりの音が。

 ―――これからの日常を非日常へと変わる音が。

 ―――これからの物語の本格的な始まりの音が。

 

◇◇◇

 

「マスタぁ~、あ~ん」

「いいから、アル。......ほ、ほっぺに押し付けないでっ。食べるから」

 

 昨日の慌てっぷりは何だったのか、ポケモンセンターの食堂の一角でエーフィーの姿をしたアルが料理を押し付けてくる。押し付けすぎて、ぽっぺがベタベタになったけど。

それにしても、昨日のアルは何だったのだろうか。僕とずっと居たし、変なことはしていないと思うんだけど。謎だ。まあ、元気になってくれればいいんだけど。

 

 それにしても、今日は何だか嫌な予感がするというか、具体的には方向性が違うアルがもう1人増える的な。流石に具体的過ぎたけど、この世界はゲームの世界―――つまり、そういう予感が当たりやすいということ。朝から嫌な予感で、胃がキリキリするけど、とりあえず我慢する。

 

 食事がそろそろ終わるというときに、ポケベル―――この世界の携帯みたいなの、がなる。

 

「誰からだろう。はい、コハクですけど」

 

『こ、コハクか!?急に悪いが、急いで来てくれ!』

 

 そういうと、―――やけに焦った様子のガンテツさんはブチッ!と聞こえそうな感じで、ポケベルを切った。

 

「何だろう?とりあえず、急いで行こう。アル」

「......分かりました」

 

◇◇◇

 

 場所は変わり、ガンテツさんの家の前に来たんだけど、外からでも聞こえるほど焦ってる声が聞こえる。

 

「何か、入りたくないなぁ」

「では、帰りますか?帰ったら、私と一緒のベッドで......キャ!マスターのエッチ!」

「さー、入ろ。ガンテツさーん、来ましたー」

「ガン無視ですか!?いや、でも、むしろそれでも......」

 

 後ろから聞こえるアルの声は無視して中に入る。中では、ガンテツさんがあたふたして、中々面白い。

 

「おぉ!来たか、コハク!ちょっとこれを見てくれ!」

 

 と言って、手に持ったジーエスボールを此方に見せてくる。別に見た目は変わりないんだが、変わっているのは、携帯のバイブよろしく震えていることだ。とりあえず、手にとって、視る。

 すると、声が聞こえる。不思議と従ってしまう、そんな声が。

 

 

 ―――来て、こっちだよ。

 

 

「......行かなきゃ」

「マスター?......っ!?」

「おい、何処に行く!お前等!」

 

 ガンテツさんが何かを言っているようだけど、聞こえない。代わりに聞こえるのは謎の声だけ。

 

 

 ―――こっち、そうこっちだよ。

 

 

 何処を歩いているのか分からないけど、多分ウバメの森に入ってる。そして、ある場所に来てと言う声だけが聞こえる。

 歩き続けて体感的には数秒間―――実際は数分は掛かっているだろうけど、かかり目的地に着く。昨日アルと来たこの森のほこら。

 

 

 ―――そこにボールを置いて。そうすれば......

 

 

 言われた通りにボールをほこらに置く。すると目の前に緑色の女の子が、まるで最初からそこに居たかのように此方を見ている。

 

「えへへ、やっと会えたね!コハク!」

「えっと、君は......」

「セレビィだよ!」

 

 声を掛けられてやっと、感覚が戻ってくる。そして、冷静になった頭で考える。

 セレビィ。セレビィ?......え?

 

「え、君がセレビィ......?」

「そうだよ~、この森の守り神なんて言われたりしてるね」

「あ~、待って、待って。ちょっと頭が追いつかない」

 

 冷静になったはずの頭が、再びパニックになり始めたので、もう一度落ち着こうと深呼吸をする。

 数回深呼吸をすることで、冷静になり、思考を働かせようとして、気付く。

 

「......アル?」

 

 そうだ、アルが居ない。確かガンテツさんの家においてきてしまったようだ。というか今の状態はやばい。見知らぬ女の子と2人きりなんて、アルが知ったら―――

 

 

 

「―――知ったら何ですか?マスター?」

「......あ、アル?どうして―――」

「さあ、帰りましょう、マスター。もう此処には用はありませんから。ああ、もう少し此処に滞在したいというのなら、次はヤドンの井戸でも見ませんか?ヤドンのしっぽは珍味らしく、おいしいそうですよ。その時は食べさせてあげますね。それとも、もう少し進んで、コガネシティでショッピングでもしませんか?ふふふ、新しい服を着てマスター見てもらいたいですからね。ああ、それから―――」

「あ、アル?どうしたんだ、様子が変だよ」

「変ですか?そんなことは無いと思いますが?」

「い、いや、でも」

「無駄だよ、コハク―――」

 

 

「貴様がマスターの名を呼ぶなッッ!!」

 

 

 アルとセレビィが無言で睨みあう。いつもアルを見ている僕からすれば、こんなに怒っているアルを見るのは初めてだ。

 

「や、やめてっ。喧嘩しない!睨みあわない!」

「......マスターが言うなら」

「私はコハクの言うことなら何でも聞くよ~」

 

 とりあえず、睨みあいはやめさせたけど、2人の威圧のせいで胃が痛いです。こんなの僕は耐えられるのだろうか。

 どんな顔をすればいいのか分からないので、とりあえず、笑っておこう。




 誰か可愛いアル達を書いてくれないかなぁ~(棒)

 セレビィVSアルセウス
コハク「やめて、私のために争わないで!」

 修羅場
とりあえず笑うしかない
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