東方想龍伝   作:蒼夜 颯人

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初めまして、作者の蒼夜です!
小説を執筆、投稿するのは今回が初めてなのですが楽しんで頂ければ幸いです!
それでは、ゆっくりしていって下さいね!


第一章『希望の歩む道』
プロローグ


「―――"初代"!!! …本当に戦って食い止める気ですか!!? 奴等はいくら貴女でも」

 

男は必死に女を説得していた。

 

「私は大丈夫だ!! それより"----目"を頼むぞ!!! "--代目"は最後の希望だ!時間は稼ぐ!早く過去転位させるんだ!!」

 

女は聞く耳を持たず、逆に男を急かした。

 

「………っ!!! どうかご無事で!」

 

男は瞬時に説得を諦め、女に背中を向けて走り始めた。…その顔を酷く歪ませ、涙を流しながら。

 

「………後は任せたぞ。"二代目"。」

 

男がこの場を後にしたのを確認して、女はそっと呟いた。まるで、もう二度と会うことは無いとでも言う様に。

 

「…さあ、かかってくるが良い! "邪龍"ごときが、私に勝てると思うなよ!!! "初代龍神"の力を見せてやろう!!!!」

 

そして女は戦い始めた。未来を繋ぐ為に。未来を護る為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、大小様々な文字の式が大きく円を描く様に床に刻まれた祭壇の上。

 

「……準備は整った。後はお主に託すぞ、"零代目"。」

 

先程の男は未だ涙が乾いておらず赤く充血した目を、床の上に横たわっている少年に向けながら話しかけていた。

 

「………さぁ、行け! 我等の希望よ! 我等の未来はお前にかかっている!!」

 

男は最後にそう言ってから呪文を唱え始める。

 

「~~~~~~!! 大魔法『時空・過去転位』!!!」

 

祭壇の床の上に横たわっていた少年は男が呪文を唱え終わった瞬間に蒼い光に包まれていき、数秒後にはその場から跡形もなく消え去っていた。

 

「……くっ、我は限界か。初代、我は…先に逝かせてもらいますよ……」

 

男はそう呟きながらゆっくりと膝を突き、そして力なく倒れた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時代は過去へ遡り、どこかの森の中。

 

「-------さい。--きなさい。…起きなさいよ! もう、面倒くさいわね…」

 

紅白の巫女服を着た少女は目の前で寝ている見知らぬ少年に呼び掛けていた。しかし、起こすのを諦めたのかその場を飛び去っていった。…その少年を背中に乗せて。

 

 

 

 

 

 

 

 

~?Side~

 

…とても長い夢を見ていた気がする。だけどそれが何かよく思い出せなかった。頭に薄い霧がかかっている感じだ。……取り敢えず自分が何処に居るのかを確認するために体を起こそうとした。しかし、身体が動かない。どうも暖かい何かが俺の身体にのっている様だ。俺は仕方なく眼の瞼を開けた。

 

「………すぅ、……すぅ…。」

 

…見知らぬ可愛い少女が目の前で寝ていた。俺の身体の上で。

 

 

俺は少しの間、思考が停止した。詳しくは思い出せないが、少なくとも俺の経験上、このような状況になったこと、見たことは無かった筈だ。………何て事を考えている間に俺は先程の少女に呼び掛けていた。

 

「おーい、起きてくれないか~。」

 

「………う~ん、……むにゃ…。」

 

少女は対した反応をせず、只寝言を言っただけだった。……どうすればいいんだ?

 

「あらあら、随分気に入られたのね?」

 

ふと声が聞こえた。俺は顔を声のした方へ向けた。そこに居たのは不気味な空間の裂けめ(目だらけで少し気持ち悪い)の中から覗いている白い帽子を被った金髪の美女?だった。

 

「誰だ? …さっきまでこの少女と俺以外この部屋には誰もいなかった筈だが。」

 

俺は話の最中に少女をチラ見しながら突然現れた美女?に訊いた。

 

「…フフッ、意外と目敏いのね。私は八雲 紫よ。霊夢……そこに居る巫女に外来人が来たと言われて、様子を見にきたの。…といっても特に問題なさそうだけどね。」

 

紫はそう言って胡散臭い微笑みを浮かべた。…どことなく掴めない人だな。

 

「そうか。……建て前はそれだけか?」

 

俺はそう言い、目を細めて紫を見た。

 

「……驚いたわ。目敏いだけじゃなく随分鋭いのね、貴方。何もかもお見通しなのかしら?」

 

意外にも紫はあっさりと認めた。自分が嘘をついている事を。しかもさっきの胡散臭い雰囲気は消え失せ、代わりに鋭くも威厳のある長年の年を経た賢者の様な雰囲気をまとっていた。(というか賢者そのものの様な気がするが)

 

「……皮肉という名の探りは結構だ。大方、俺に用があって来たんだろう?」

 

「…困ったわね。本当にお見通しだったなんて。」

 

紫の言うことには先程の雰囲気のせいで全く説得力が無かった。むしろこの状況を楽しんでいる様にも見える。

 

「……時間切れだ。悪いが詳しい話は後にしてもらうぞ。」

 

俺は紫に話を先送りにする様に言った。といっても、俺がこう言った理由にもう気付いているだろうが。……そう、俺の身体の上で寝ていた少女が起き始めたからだ。おそらく、俺と紫の会話に反応したのだろう。うるさかったのか、やや機嫌が悪い様に見える。

 

「…う、う~ん。何なのよもう…。…って来てたのね紫。」

 

少女は紫を見た瞬間にこっちが驚く位の切り替えの速さで真剣な雰囲気になった。…そして何故だろう? 少女は先程よりも更に不機嫌になっていくのが俺から見てもよく分かる。

 

「あら、私が居たら悪いかしら?」

 

「別に。…何の用で来たのよ。」

 

「そうね、正確には貴女ではなくてそこの彼に用があるの。」

 

俺は暫く聞き役に回った。会話に入ったら何か嫌な予感がするからだ。…といってもその予感は当たってるも同然だった。理由は、紫が俺に話を振ってきたからだ。あの胡散臭い笑みをうかべて。

 

「ここで振るなよ……。」

 

俺は文句を言いつつため息をついた。…幸せが一つ逃げていったみたいだ。

 

「えっ…? あれ? 起きてたの!!?」

 

少女は近くから突然聞こえた声に少し驚いていた。…どうやら、紫との会話に集中していて俺に気付かなかった様だ。(周りが見えなくなる位紫を警戒していたとも言える)

 

「ああ。…それはそうと名前を教えてくれないか? 流石にこんな可愛い少女をお前、とかで呼ぶのは遠慮したいからな。」

 

と言った瞬間に目の前の少女はボン!と音をたてて顔を真っ赤にしながら俯いてしまった。…この少女は誉め言葉に弱いらしい。

 

「…ウフフ、良かったわね霊夢。好きな「霊符『夢想封印』!!!」

 

そして弄ろう?とした紫が少女からヤバそうな技をくらっていた。…といっても、空間の裂けめを駆使して避けまくっているが。

 

「………。(止めるの面倒くさいし黙って見ていよう。)」

 

俺はそう思って巻き添えをくらわない様に少し離れた所へ行き、(いつの間にか二人共表へ出ていた)二人の追いかけっこを観戦し始めた…。

 

 

 

―3時間後―

 

あれから結構激しい追いかけっこを繰り広げた二人は今、俺の前で正座していた。何でこんな状況になったかと言うと……。

 

…時間は遡り約1時間前、徐々に激しくなり始めていた追いかけっこの最中、どういう訳か紫が観戦中の俺を盾にした。

 

「さぁ、彼ごと私を滅せられるかしら!?」

 

「おい! …人を盾にす「ごめんなさい!霊符『夢想封印・集』!!」

 

さらには少女が攻撃した瞬間に紫は空間の裂けめを通ってその場から逃げた。……この状況についていけなかった俺に少女の攻撃は直撃。…この瞬間、俺の堪忍袋の緒が切れた。

 

「いい加減にしろよ…? …龍化『幻無・神蒼龍』!」

 

俺は自分の力を一部引き出し、文字通り龍化した。

 

「「えっ……?」」

 

「他人を勝手に巻き込む奴等は痛い目を見ないとな? 龍魔『五月雨流星破』!!」

 

俺は怒りに任せ、突然の出来事に茫然としている二人に向かって百を超えるであろう大量の流星(隕石)を出現させた。

 

「「嘘でしょ!!?」」

 

「嘘じゃないんだな、コレが。」

 

俺はそう言って、指を鳴らした。…大量の流星(隕石)が二人に向かって情け容赦なしに降り注ぐ。

 

「「きゃあああああ!!!!?」」

 

俺の攻撃が二人に直撃。二人共、攻撃が収まった頃には気絶していた。そして二人が起きるまで待って起きてから説教を初め、今に至る。

 

「…反省はしたか?」

 

俺はずっと無表情で説教をしていた。どうも、俺は怒ると無表情になってしまう。…原因は分からない。気が付いた頃には既にこうなっていた。(それと龍化は既に解除している)

 

「「……はい。」」

 

「…まあ、良い。今後は気を付けろよ? 次は軽く十倍位の威力の攻撃を放つからな。」

 

俺はそう言って静かに微笑んで見せた。(一応、意識すれば表情は動かせる。)

 

「「(只の微笑みが凄い黒く見える……!)」」

 

その微笑みは見る者からしたら凄い黒く、恐ろしい物だとは知らずに…。

 

「…後五、六時間は続けたい所だが、二人共しっかりと反省している様だし説教はここまでにしておくか。」

 

二人はその後を想像して顔色を青くした。

 

「「(本当に助かった……。)」」

 

「…こんなもんかな。あ、そうだ、結局名前教えてもらってないんだけど?」

 

俺はそう言って紅白の巫女服を着ている少女を見た。

 

「私? …そう言えば誰かさんのせいで言い忘れていたわね。博麗 霊夢よ。貴方は?」

 

「…俺は楷沙 想真だ。改めて宜しくな、霊夢、紫。」

 

「「此方こそ、宜しく(ね)」」

 

「…ところで、霊夢の言う誰かさんって俺の事か?」

 

「…………////」

 

俺がそう聞いたとたんに、霊夢は顔を赤くした。

 

「あらあら、想真って結構鈍感なのね。」

 

…何で霊夢が顔を赤くしたのかよく分からず首を傾げていると紫が微笑みながらそう言ってきた。(よくよく見ると紫の微笑みも結構可愛いと思うのは俺だけだろうか)

 

「鈍感? どういうことだ? 後、紫って微笑むと結構可愛いな。」

 

俺は思った事をそのまま言った。

 

「ひゃあ!!? な、なな何を言っているのかしら!?//」

 

先程の余裕はどこへやら、紫も顔を赤くし始めた。

 

「えっ、紫も微笑むと可愛いなって言っただけだが。」

 

俺がこう言うと紫はボン!と音をたてて顔を真っ赤にしてしまった。

 

「「(素直すぎるわよ…)////」」

 

霊夢も数時間前の事を思い出し、霊夢の心と紫の心が一つになった瞬間だった。

 

「……………ヤバい(ボソッ」

 

俺は思わずそう呟いていた。

 

「「…………??」」

 

俺は顔を赤くしながらも軽く首を傾げて?マークを頭上に出している二人に向かって手を伸ばした。

 

「「……ひゃああ!? な、何を!?」」

 

……そう、思いっきり二人の頭を撫でていた。

 

「や、つい。赤くなっている二人が滅茶苦茶可愛いから。」

 

俺は真顔でそう言い切った。…恥ずかしい? 嫌、だって可愛いから。単純にそう思って言っただけだ。

 

「「……私がか、可愛い…////」」

 

二人共、揃って顔どころか耳まで真っ赤にして俯いてしまった。

 

この後、どういう訳か動けなくなってしまった二人をお姫様抱っこで神社に運んだのは言うまでも無い。

 

 

場所は少し変わり博麗神社の中。

 

 

何だかんだ、運んだ後も顔を真っ赤にしていた二人を俺は心配していた。

 

「それで、結局大丈夫なのか二人共? 風邪とか引いたんじゃないか?」

 

「「大丈夫だ、問題無い。」」

 

聞いた瞬間にこう返されてしまったので、これ以上は無駄かと思い心配するのは辞めた。

 

「そうか。……色々あって聞いてなかったけどここって何処だ?」

 

「……? あ、説明してなかったわね。ここは幻想郷、忘れ去られた存在が集まる場所よ。後、想真の様子だと大丈夫そうだけど、ここのルールも説明しておくわね…」

 

 

 

~少女、淑女? 説明中~

 

 

 

 

「…………って訳よ。他に聞きたい事はある?」

 

幻想郷についてのあれこれを二人に説明をしてもらった後、締めに質問はあるかと霊夢が聞いてきた。

 

「……そうだな。人里はあるのか? あるなら見に行きたいんだが。」

 

「あるわよ、なんなら「私が案内しましょうか?」……紫?」

 

…二人が突然黒い雰囲気を纏い始めた。このままでは不味いと思い二人を止めに入る。

 

「…二人共辞めてくれ。案内は二人に頼むから。」

 

「「分かったわ」」

 

こうして俺の人里行きが決定した。(この後の話し合いで人里には明日の昼頃行く事になった。)




どーも、蒼夜です。
この小説はいかがでしたか?
自分では納得のいく文章が書けたと思いますが多分かなりの駄文です…。
これからも時間はかかりつつ、
のんびりと更新していくつもりなので宜しくお願いします!!

追記
誤字、脱字があった場合は指摘頂けると有難いです!
内容の一部修正しました。前に読んでくれた人はすいません…!

…それでは次回もゆっくりしていって下さいね!
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