東方想龍伝   作:蒼夜 颯人

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今回は特にいうことはありません。しいていうならほのぼの展開です!それでは、ゆっくりしていって下さいね!


第一話~一時の平穏~

……今、現在。俺は色々な意味で不味い事態に直面していた。

 

 

 

 

 

時間は少し遡り、俺の人里行きが決定してから数十分後…。

 

「明日の予定も決まったし、風呂に入らない?(チラッ」

 

霊夢が俺の方を見ながらそう言った。…何故俺の方を見たんだ?

 

「…俺は構わないぞ。二人共先に入るか? それとも後か?」

 

霊夢の行動に多少疑問を覚えながらも、至って自然に見える様に訊いた。

 

「「……で、出来れば、想真と一緒が良いわ(ね)////」」

 

すると、何故か二人共顔を赤くしながら口を揃えてこう言った。…本当に何故だ? 幻想郷ではまだ会って一日も経っていない(風呂に)男を誘うものか?

 

「…………えっと。何故だ?」

 

考えても答えが出ない気がしたから素直に訊いてみた。

 

「「……想真が気になるから(ボソッ」」

 

二人共、何かを呟いたのは分かったが詳しく聞き取れなかった。

 

「…………今、何て言ったんだ?」

 

「「………………////」」

 

…普通に訊いただけなのに二人はさっきよりも顔を赤くしてしまった。こうなったら、話が中々進まなそうなので少しハッタリをかけてみる。

 

「……ま、いいか。取り敢えず俺は先に入るからな。」

 

「「!!? 駄目よ! 想真は私と一緒に入るの!」」

 

……何故だろう、言っている内容よりも二人の息がここまでぴったりという謎?現象が気になる。

 

「………面倒くさいから逃げて良いか?」

 

…気にはなるけど、流石に面倒くさくなってきた俺がいる。

 

「「…絶対駄目よ!!!」」

 

「…反対の意味で了承と受けとる。時空『瞬間転移』」

 

俺はこれ以上ここにいても危険かつ面倒くさいだけだと思い、スペル(霊夢と紫に大体の技はこう呼ぶと教えて貰った)を使いこの場を後にした。

 

「「逃げられた……。」」

 

 

 

 

 

―場所は変わり、魂的なものがその辺に浮かんでる所。

 

「………どこだ、ここ。」

 

取り敢えずあの二人から逃げるためにスペルを使ったのだが、まだ行き先を指定出来ないらしく、俺は見知らぬ場所へ飛ばされてしまった。

 

「………うーん、取り敢えずその辺を歩いてみるか…。」

 

一先ずはここがどこなのか知るために散歩的なノリで歩く事にした。

 

 

 

~少年移動中~

 

 

 

「………本当にどこなんだここ?」

 

俺は途中で見つけた、長い階段を登っていって何かの屋敷的な建物の前にいた。どうやら敷地その物が広いらしく、庭らしき所には様々な樹がはえている。

 

「……凄いけど、今は人を探すのが優先だな。…誰かいませんかーー!!」

 

…俺は少しこの建物の外観(主に庭など)に見とれていたが、気を取り直して、こんなに綺麗なら誰かしら人がいるだろうと考え、少し大声を出してみた。

 

「はーい…? どちら様ですか?」

 

すると庭の(俺から見た)死角から黒いリボンがついたカチューシャを頭につけ、全体的に緑色の服を着た可愛い少女がやって来た。(近くに大きめの人魂の様なものを纏わせているがこの際気にしない)

 

「あ~、初めましてだな。俺は楷沙 想真だ。ちょっと(色々あって)道に迷ってな。」

 

初対面なので、しっかりと自己紹介をしてから軽く用件を話した。

 

「…(少し間があった?)そうなんですか。それは災難でしたね。私は魂魄 妖夢と言います。…良ければ少し休んで行きますか?」

 

「…そうだな、こんな可愛い娘もいることだし、お言葉に甘えさせて貰うよ。」

 

俺は割とスムーズに話が進む事に少し安心しながら、思った事をそのまま言った。

 

「みょん!!? ななな、何を言っているんですか!?///」

 

……俺が何か変な事言っただろうか? 妖夢は何か口癖?らしき言葉を言いながら、顔を真っ赤にしてしまった。

 

「…? こんな可愛い娘もいること(以下略)って言っただけだが。」

 

「~~~~っ!!! も、もう! からかわないで下さい!」

 

「いや、からかったつもりは無いんだけどな…。」

 

俺は基本的に心で思った事をそのまま言っているだけなんだが…。

 

「…あら? 何か妖夢が弄られてる様な感じがしたから来てみたけど、面白そうな子がいるわね!」

 

これもまた庭の死角のほうから全体的に青色の服を着て、髪色が桃色の女性が来た。…大体この人の性格が分かった気がする。(主に妖夢が弄られてる様な感じと言った辺り、普段弄っているのだろう)

 

「……幽々子さんですか?」

 

大雑把ながらも見た目、性格の一致。俺はあの時(主に幻想郷について二人に教えて貰った時)に余談として紫から聞いていた彼女の親友とも言える人の特徴と目の前にいる人の特徴が一致していることに気が付いたので、確認の意味も込めて紫から聞いた親友の名前で本人であるかどうか聞いてみた。

 

「あらら? 私の事を知っているのかしら?」

 

「どっかのスキマ賢者から教えて貰いました。」

 

案の定、彼女は紫の言っていた親友西行寺 幽々子本人の様だ。

 

「紫に? …これは面白くなってきたわね! 妖夢、彼を白玉楼の客人としてもてなしなさい! 色々な意味で~。」

 

「は、はい………!!? あの? 幽々子様?」

 

「あら? どうかした~?」

 

「……はぁ…。もう良いです…。楷沙様、白玉楼内を案内させて頂きますね。私に付いてきて下さい。」

 

やっぱり、紫から聞いていた通り従者の妖夢をちょいちょいからかうみたいだ。そして、妖夢がツッコミ疲れて諦める。全部紫から聞いていた事そのままだった。紫曰く、これが普段の様子らしい。

 

「あ~、俺には別に様付けはしなくても良いんだけどな? それと何かお疲れ様、妖夢。」

 

「…いや、相手が客人であるからには様付けはしませんと。…それにお疲れ様とは?」

 

妖夢の反応からしてやや真面目かつ幽々子さんのからかい(弄るとも言う)に慣れてしまっている様だ。多分、察しが良くて今みたいな(ナチュラルに弄られる)状況に(無理に?)いる人だったら俺の言ったことの意味が分かる筈だからな。

 

「妖夢がそう言うんなら別に良いけどな…。お疲れ様についてはそのままの意味で受け取ってくれていいから。」

 

「そうですか…?」

 

どこか納得のいかない表情をする妖夢だが、幽々子さんはそんな妖夢を見てからかい始めた…。

 

「…妖夢ったら、彼に一目惚れしたのかしら~? 貴女も年頃の女の子だものねぇ…。」

 

「――みょん!!? ゆ、幽々子様!?そんな真顔で遠い目をしながらしみじみと言わないで下さいよ!?」

 

…何故だろう、幽々子さんの表情が本気と書いてガチと読むものに見えるんだが。からかう振りをして妖夢の心配をしているのだろうか?

 

「………俺が言うのもなんだがそろそろ中に入らないか?(何か嫌な予感もしてきたしな)」

 

「あ、そうでしたね! …幽々子様は先に居間の方に行ってて下さいね? 直ぐに夕食を用意しますから。…楷沙様は私に付いてきて下さい、お部屋に案内しますので。」

 

「ん~、分かったわ~。」

 

「ああ、分かった。」

 

この後、俺の予感は色々と不味い意味で当たることになるのを知る事になった。

 

 

 

~少女案内中~

 

 

 

「……取り敢えず、楷沙様の部屋はこちらになりますね。」

 

妖夢に案内して貰っている時にざっと白玉楼内を見回してみて気付いたのだが、ここは和風のお屋敷らしい。実際、案内された部屋の中には襖や畳といった和風の代表格ともいえる要素があるからだ。

 

「お、案内ありがとな。…にしても広くないかこの屋敷? さっきからこの部屋に着くまで十五分くらい歩いた気がするんだが。」

 

「…うーん、ここが広い事に関しては否定しませんよ。最も実際には紅魔館の方がここよりも広いですが。」

 

「……そうか。(ここよりも広い紅魔館って…?)」

 

「…案内も終わったので夕食を作りに行きますが、楷沙様も食べます?」

 

「ああ、俺も食べるよ。というか手伝おうか? こう見えても家事は得意なんでね。」

 

最近、まともに料理を作ってないから勘を取り戻したいのと折角なので妖夢(本当は誰でも良いが)と一緒に作ってみたいというのが本音だ。

 

「うーん…、客人に手伝って貰うのはちょっと…」

 

「…幽々子さんは凄い大食いだと聞いてるんだが。後、機嫌が良いときは普段の二、三倍は食べるとも。」

 

「うっ…、そうなんですよね「妖夢、夕食まだ~~?」…来て早々悪いんですが、手伝ってもらえますか?」

 

ナイスタイミング、幽々子さん! おかげで、妖夢が折れた!

 

「ああ、勿論。それで台所はどこにあるんだ?」

 

「あ、こちらです。…幽々子様が夕食を我慢出来るのは後、三十分位なので急ぎましょう!」

 

「了解。手早く作れる料理で良いか?」

 

「大丈夫です! 食材はある物を使っちゃって結構ですから、一品一品の量を多くしながら作って下さい!」

 

俺は妖夢に大体の指示を聞きながら台所に向かい一緒に作り始めた。

 

 

 

~少年、少女調理中~

 

 

 

「「…出来た!!」」

 

「それでは、出来た料理を手早く運んでしまいましょう。そろそろ幽々子様の我慢が近いと思うので。」

 

「了解。」

 

俺と妖夢は休む暇もなく、料理を手早くはこんだ。

 

「あら、美味しそうじゃない! 貴方も一緒に作ったの?」

 

「あ、自己紹介まだでしたね、俺の名前は楷沙 想真です。料理は妖夢と一緒に作りました。」

 

「ふ~ん。あ、敬語は無理に使わなくて良いわよ? 私としては普段通りに接してくれる方が楽で良いし。」

 

「…そうか? なら敬語は使わなくて良いか。……それと、何で霊夢と紫がここに居るんだ?」

 

「ウフフ、私の能力を忘れたのかしら?」

 

「……! そういう事か。しくじったな…。ま、いいか。」

 

「…想真には後でお仕置きをするとして、今はさっさと夕食を食べない?」

 

何かヤバい単語が聞こえたんだが…。何をする気だ、霊夢の奴。

 

「…そうね~、冷ましたら作ってくれた想真と妖夢に悪いし、ここは霊夢のいう通り早く食べちゃいましょ!」

 

「「「「「いただきます(♪)」」」」」

 

 

 

~少年、少女×2、淑女?×2食事中~

 

 

 

「「「「「ごちそうさまでした(♪)」」」」」

 

「美味しかったわよ、二人共!」

 

「「それは良かった(です)」」

 

俺は幽々子に返事をしながら考えた。…あの二人にどう対応するべきか。この後の展開が何となく読めてしまうんだよな…。

 

「夕食も食べたし、後はお風呂だけよね……想真?」

 

「そうね、私達と一緒に入りましょうか? 一度逃げた貴方に拒否権は無いからね…想真。」

 

うん、分かってた。こうなることが。そして俺の意見が尊重されないことも。

 

「…だが断る!」

 

俺は最後の抵抗としてその場から脱兎の如く逃げ出した。案内の時に教えて貰った風呂場へ向かって。

 

「…ねぇ、紫~。私も混じって良いかしら? 想真をからかう(弄る)の楽しそうだし!」

 

「勿論! さぁ、突撃するわよ貴女達!」

 

「「サーイエッサー!!」」

 

「ほら妖夢、貴女もよ~♪」

 

「みょん!!? わわわ私は、想真さんと一緒に入らなくても」

 

「嘘ね~。今の貴女、彼の事を名字じゃなくて名前で呼んでるじゃない~。」

 

「………はっ!!? いいい嫌、今のは偶然です!!」

 

「もう~、素直じゃないわね~。それなら、家主としての命令よ。妖夢、私達と一緒に風呂に入りなさい!」

 

「………みょん。」

 

「話はまとまったわね!? 改めて…突撃よー!!」

 

「「「サーイエッサー!!」」」

 

 

 

 

 

あの場から逃げた俺は脱衣場で服を脱ぎ捨て、そのままの勢いで風呂場に入り身体中を洗い、既に湯船に浸かっていた。…そこに紫達(何故か幽々子と妖夢も居た)が(全裸で)突撃して来て今に至る。

 

「想真~、私の身体洗って~♪」

 

「あ、私も頼むわね。」

 

「そ、想真さん、私も……!」

 

……俺に普通の明日は来るのだろうか…。朝起きたら裸で既に事を済ませてたとかありえそうなんだが…。

 

 

 

 

 

その後、俺は目を瞑りながら相手の身体を洗うという技を身に付けた。(今後この技の出番が無いことを祈りたい)そして何事もなく眠ることが出来た。




うーん…どうでしょうか?
まあ、これからもこんな感じでいきます。
…それでは次回もゆっくりしていって下さいね!
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