おかしな学校でのある日常   作:rinta

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第四話です。


この学校における生徒会長の立場

この学校における生徒会長の立場についておさらいしよう。

 

郡ヶ丘高校の生徒会長、つまりは貝塚遥先輩はこの学校の生徒の中ではとても偉い立場のある。

どれぐらい偉いかというと職員会議で決まったことを放課後、先生が資料でまとめて持ってくるほどに偉い。

 

もっと簡単に言うと………

 

 

「新入生の皆さん、この度は本校への入学おめでとうございます。

これから皆さんには高校生活の楽しさ、辛さ、重要さなどを知って………」

 

 

こんな風に入学式で舞台に上がって新入生にあいさつするぐらい偉い。―――――――――

 

 

 

 

あのあと先輩たちの要求を承った俺は時計の針が入学式が始まる時間に近づいていたことに気づき、

すぐさま自分に割り振られている教室へと向かうと荷物を自分の机に置き、

他の新入生たちと一緒に入学式が行われる講堂へと向かった。

講堂に着くともうほとんどの生徒が席に着いていた。

(ちなみにこの学校では入学式の時だけ生徒は自由に講堂のイスに座ることができる)

朝七時に学校へと着いていたのに講堂へと入るのがこんなにも遅いとは

朝の俺は思いもよらなかっただろうなとつくづく感じる。

そんなことを思っているうちに俺は適当な空いているイスに座って入学式が始まるのを待った。

 

 

ちなみに風紀委員へと入る意を示した時、先輩方二人はとても驚いていらっしゃった。

そちらから入ってほしいと頼んでいたのになぜそこまで驚いているのだろうかと疑問に思っていたが、

あいにく質問すらできないほど時間が迫っていたので、放課後聞いてみようと思う。

 

 

そしてまたもそんな事を思っているうちに時は進んでいて、いつの間にか辺りは静まり返り、

講堂の前の方で教頭先生と思わしき人物が入学式の開式の辞を述べようとしていた。

 

そのあとはトントン拍子に辞令的な挨拶が終わっていった。

校長先生の挨拶も、理事長からの祝辞も、関係各所からの電報も全て何も邪魔が入らず

スムーズにに終わったので、これなら予定閉式時刻より、早めに終われそうだと皆が思ったほどに

驚くほどスピーディーに終わっていったのだったのだ。

そして冒頭に至り、現在では生徒会長による挨拶が行われているのであった。

 

ここで生徒会長、貝塚遥先輩の容姿について話そう。

簡単に言うならモデルだ。うん、それが一番ベストな表現だと思う。

髪は黒髪で肩の少し上ぐらいに長くならないように切りそろえている感じが出ており

前髪はうっとおしいのか、ピンで留めてある様だった。

顔は美人である。それでいて活発さがあって先ほどから男子生徒も女子生徒も

魅惚れているのが視界に入る。お盛んなことだ。

ルックスについてはとやかく言わないでおこう。一言で言うなら最初に言った通り

モデルなのだ。

 

ちなみにこの貝塚先輩、一年の頃から生徒会長をやっている。

別に一年の頃からでも生徒会選挙を受けることはできるのだけれど、

選挙がおこなわれるのは一学期の5月なので、

まだ学校のことが何も分かっていない一年の頃から生徒会に入ろうとする者はいない。

しかし何でも、前にやっていた会長がとても悪い三年生だったらしく、自分の息にかかってる

二年生を会長に持ってこさせようとしてたため、そんなことさせるかと正義感の強い貝塚先輩が

その二年生を押しのけ、生徒会長になったとか。(ソースはすべて土器屋先輩)

 

ちなみになぜ俺が風紀委員室にいたとき一目で貝塚先輩のことを生徒会長と分かったかというと、

志望校の見学会で生徒代表の挨拶をしているところを見たことがあったからだ。

あのときは自分より一行絵の人が学校仕切ってると知って驚いたもんだな―

 

そしてまたもやまたもやそんなことを思っている内に、生徒会長の挨拶が終わりに近づいて行ったらしく、

時間が大いに余っているのに気づいた他の新入生たちが、この後の予定を立てているのが耳に聞こえてきた。

 

まあしかし、人の世においてそんな誰かの都合が良いように物事が運ぶばかりでもなく、

俺達新入生一同がげんなりするのは今やっているこの生徒会長の挨拶が終わってからだったのだ。

 

 

「―――――――――まあ以上で私の話は終わりますが、

少し時間が余ってしまったようなのでこれより生徒会の方で企画したイベント、

名付けて「委員会ア――ンド部活合同で行う勧誘パフォーマンス対決!!」の方へ移らせてもらいます!!」

 

 

………………えっ?

 

 

俺達新入生側の方からどよめきが上がった。そして俺も驚いた。

俺も含めた新入生全員がすぐさま入学式前に配られていた入学パンフレットを取り出し確認したが、やはりおかしい。

そんな企画など入学式のスケジュールに載っていないのだ。

 

今まで静寂が守られていた新入生側が緊張の糸が取れたかのように人の雑音が聞こえてきた。

どうなってるんだ、パンフにはそんなこと書いてないぞ、記載ミス?などあれやこれやとうるさいほどに。

そして、そんな雑音も………

 

 

「はーい、皆さん事情はきちんと説明しますから、今は黙って話を聞きましょうね―」

 

 

この生徒会長の一声によってかき消された。

 

 

―――そうだ、俺は知っていた。

この学校は中央委員会によって学校行事のスケジュールさえも変えられることを。

 

 

「さて皆さん………ゆっくりしていってくださいね♪」

 

 

 

 

 

この学校の生徒会長もやはり、どこかおかしい。




主人公の性格が一話と全く違う………

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