魔法科高校の武器商人<修正版>   作:akito324

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7話です。
お気に入り50越えました。読書、評価、感想をくださった皆様に感謝を申し上げます。
今回はバトル回です。タイトルどおりデルタとシリウスに注目です。
それではどうぞ!!


7話 DeltaとSirius

2092年 8月2日 日本 沖縄 恩納道中

 

黒い迷彩服を着た男達の先制攻撃が襲いかかる。

 

ダダダダダダダダ!!

 

だがホウに担ぎ出されながらもアイク(清夜)はBS魔法で磁力のシールドと電波妨害のフィールドを作っていた。

 

「こんのっ!!警告なしかよ!お返しだ!」

 

敵の銃弾は車の手前で止まる。そしてクルンと方向が反対に向くと磁力の反発で飛んでいく。

ドキュ、ドキュという音がし、最初に前から攻撃した二人の頭を銃弾が貫通する。

前方のトラックから出てきた敵は銃がきかないと分かったため武器を呪符に持ち変える。

アイク(清夜)は敵の呪符に驚いた。

 

(なっ!?CADじゃなくて呪符だと!?そういえば九の”数字付き(ナンバーズ)”は古式と現代魔法の融合について研究していた第九研究所の出身だったな・・・ってことは九島の息がかかった連中か!)

 

CADを使うならアイク(清夜)のBS魔法の『CADジャマーフィールド』で封殺できたのだが呪符を使われては封殺することができない。

 

前方の敵のうち5名ほどが古式魔法『焔玉』を発動し火の玉で攻撃をしてくる。

アイク(清夜)達は車のななめ後ろに集まり、攻撃をホーの障壁魔法で防ぐ

そこにバァン!バァン!と拳銃で牽制を始めたエコーから声が掛かる。

 

「どうする夜坊!?」

 

「一度距離をおいて殲滅する!!一人、二人拘束できれば儲けもんだ!!俺に続け!」

 

「「「ラジャー!!」」」

 

こうしてる間にも両横の林にいる敵は葉っぱを刃にして飛ばす古式魔法『木枯らし』で大量の葉っぱをぶつけようとしている。

 

だがアイク(清夜)はトラック4台にBS魔法「マリオネット・ジャック」を発動しておりスマートキーからハッキングしトラックの自動走行システムを制御下においていた。その後トラック2台を敵の攻撃の射線上に移動させ攻撃を防ぐ。そして残りの2台は前方の敵に突っ込ませ全員を轢き殺す。

 

ガガガガガッ!!

キキィーー!!ドカーン!

 

「な、なんだと!?」

 

部隊の性質上 声を上げるようなことは許されないが突然の事に驚き声を上げてしまう黒迷彩の男達。だがこの驚きが敵の”命取り”になる。

 

アイク(清夜)は驚いていた後ろの10人に”加速魔法なし”で近づく。人間の限界近い、いや限界を”超えた”速度で

 

黒迷彩の男達は驚きをなんとか堪えてナイフでアイク(清夜)を殺そうとする。

だがそれより速くアイク(清夜)のナイフが6人の黒迷彩の男達の首を斬り刻む。

残りの4人も走ってきたエコー達に拳銃、魔法で殺されていく。

結果、アイク(清夜)達は敵の包囲を破って距離をおくことに成功する。

 

残るは両横の林の敵10人だけとなった。

エコーは皆を奮い立たせるように言う。

「夜坊!よくやった!いくぞテメェら!」

 

「ボス、後は我々にお任せを」

 

「仕事はするっす!!」

 

アーキンとホウはこれに続く。

包囲が破れた今、元デルタフォースの3人は世界トップクラスの特殊部隊の力を見せつける。

 

右の林の敵5人はもう一度『焔玉』を放つがホウが移動魔法で空気のベクトルを変えて火の玉の軌道をあさっての方向にずらす。

 

左の林にいた5人は『焔玉』の攻撃をしている間に化生体を召喚をしようとしていたのか古式魔法特有の遅い発動速度で魔法を展開していた。

 

ヴスッヴスッ!!

 

しかし攻撃が外れた以上、エコーとアーキンの標的なる。左の敵は全員 正確に頭を撃ち抜かれ化生体を一匹も召喚できなかった。

 

「左、クリア」

 

喜ぶわけでもなく、まるで掃除でも終えたかのようにアーキンは敵の排除を報告する。

 

「通信が使えない!?て、撤退しろー!」

 

黒迷彩の男達の一人が声を上げる。

もはや なりふり構っていられなかった。

男達は走って逃げようとしたがアーキンはそれを見逃さない。

アーキンは減速系魔法を男達の足にかける。

すると黒迷彩の男達の走っていた足が魔法で急減速した。

バランスが取れなくなった男達はその場でビターンと倒れる。

そこにエコーは銃弾の雨を浴びせ状況終了を報告する。

 

バババババババ!

 

「右、クリア。これでオールクリアかな?一応、一人生かしてあるぜ夜坊!」

 

「OKエコー、こちらの損害」

 

アーキンが周辺を警戒しながら答える

 

「ゼロ・・ですね。車も品物も無事なようです。」

 

アイク(清夜)自身も状況終了を確認し”事情聴取”にはいる。

 

「ホウ、とりあえず武装を取り上げて拘束して」

 

「了解っす」

 

ホウは注意しながら武装の取り上げと拘束を終わらせる

 

「くっ・・・」

 

「さて黒迷彩君、君に襲撃の理由なんて聞いても意味ないと思うから君の飼い主を教えてもらおうか・・・」

 

”精神系魔法”を展開しながらアイク(清夜)は問う。

 

「!!」

 

男は何かを悟ったかのように青ざめる

精神系魔法は適性がないと使えないがアイク(清夜)には適性があった。この時のアイク(清夜)は使える理由を知らない。

この理由は後に嫌という程分かることになる。

だがそもそも黒迷彩の男には展開されている魔法が何なのか分からないため、アイク(清夜)は彼が魔法に怯えているとは思えなかった。

そして次の瞬間

 

「!・・・・・・・・・」

 

「おい!?やめろ!!・・ダメだ・・・こいつ舌噛んで死にやがった・・」

 

黒迷彩の男は自殺したのだ。まるでこれから起こる恐怖から逃げるように

エコーは男の死を確認し悔しそうに報告する。

 

「我々はまだ何も始めてませんよ?」

 

アーキンが疑問を浮かべ

 

「これから拷問でもされると思ったんすかね?」

 

ホウは普通に思う可能性をあげ

 

「それとも飼い主に恐怖したのか・・・どちらにせよ もう一人くらい生かせばよかった。」

 

アイク(清夜)は違う可能性を指摘した。

 

結局、飼い主の情報すら得られないままアイク(清夜)御一行は死体を処分して恩納空挺基地に向かうのであった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

2092年 8月2日 日本 沖縄 某所

 

エレン、翠、藍もまた 頼まれた”売人”を捕らえた所で所属不明の黒迷彩の男達に襲われていた。

だが幸い(?)にも清夜達とは違い車の中にいたわけではなく林にいたので奇襲にも簡単に対応できた。

 

現在、エレンは移動しながら木を弾除けにして25人と魔法銃撃戦を繰り広げている。

 

敵の魔法は一定のエリアを事象改変内容を定義せず、干渉力のみを持たせた魔法式で覆う対抗魔法『領域干渉』で封殺しているが、拳銃とアサルトライフルでは圧倒的に火力不足なのでジリジリと後退する形になってしまっている。

 

(ここで戦術クラスの魔法を使えばまとめて片付けられるけど騒ぎを起こせばアイク(清夜)に迷惑が

かかる・・・穏便にすませる魔法にしなければ)

 

そこに後ろから声がかかる

 

「ヒョヒョッ、これは不味い。相手は”プロ”だ」

 

「ですね。売人は安全な所に隠しましたが、どうしますエレンさん?」

 

捕らえた売人を隠してきた翠と藍が銃撃戦に参加した。

だが指示の内容は意外なものだった。

 

「そのまま牽制を、私が魔法で一掃します。」

 

「派手にやると御主人様に迷惑がかかりますよ。」

 

藍がエレンに警告する。

こうしてる間にも翠と藍は後ろに回り込もうとする敵に拳銃で牽制をかけ囲まれないようにしている。

 

「問題ありません。あなた達もよく見ておきなさい”シリウス”の名が伊達ではないことを」

 

「キョフフ!!ではお願いします。」

 

そうすると翠と藍は攻撃のテンポを早める。

絶え間なく広範囲撃つため敵達は弾切れを待って攻撃しようとしていた。

すると”一発”の銃弾が敵の一人の頭を貫通した。

しかも一人に留まらず、木々を蛇のように避け二人、三人と次々に頭を貫通する。

 

「ひっ、ひぃぃぃぃ!!く、くるな!来ないでくれーー!!」

 

仲間が次々にヘッドショットされ怯える男達、とうとう逃げ始めたが一発の銃弾はそれを逃がさない。

 

最後に生き残った男は魔法で迎撃しようとしたが古式の魔法では発動が間に合わず、頭を撃ち抜かれる。

 

そうして25人の黒迷彩の男達はたった”一発”の銃弾によって殺されてしまった。

もちろん、この”一発”の銃弾は魔法の力で動いている

エレンが発動した魔法は移動・加速系魔法『這い寄る弾(Slitherin Bullet)

この魔法は対象の弾丸を加速系魔法『定率加速』で加速させ、移動系魔法で運動状態を操作する。

よって弾は貫通しても減速せず襲いかかるということである。

だが木々を避け尚且つ動く人の頭を正確に貫通させるのは難しい

それを可能とする魔法コントロールを持つのがUSNA最強魔法師の称号である”シリウス”を持っていた彼女の実力である。

 

「クリア・・と言いたいですが」

エレンが言葉を打ち切り後ろを向く

ここで三人は後ろから魔法と一人の気配を感じた。

その直後、魔法式やらのサイオン情報体を吹き飛ばす『術式解体』がエレンの『領域干渉』を吹き飛ばす。

 

そこには40ほどの犬の形をした化成体と術者と思われる男がいた。

 

「『術式解体』は高ランクの魔法師しか使えないはず・・化成体の数から見てもAランク魔法師ですね。ここはもう一度・・・」

 

エレンがもう一度『領域干渉』を発動し化成体を消そうとする。

しかし翠と藍が彼女の前に出る

 

「キョフフフ!!藍ちゃん、エレンさん”猟犬”が”猟犬”を連れてますよ。ブホォッwwwww」

 

「おっ翠がツボった!まぁそんな訳だエレンさん。ここは私達に任せて」

 

自信満々な翠と藍にエレンは策があると判断し、この場を任せる。

 

「わかりました。それではお任せします。こんなのに負けるような奴はアイク(清夜)の護衛にいりませんので そのつもりで・・」

 

「「了解」」

 

翠はアサルトライフルを、藍は隠し持っていた鉈と拳銃を構えて戦闘を始める。

それに対し男はアサルトライフルで牽制しながら化成体を突撃させた。

 

「「「「バゥバゥ!!!」」」」

 

20体の化成体が襲いかかる。

普通の火器類では化成体に通用しない。

 

ドバババババ!!

 

だが翠がそれをアサルトライフルで一掃する。

ただし普通の弾ではない。

圧縮されたサイオンの塊、つまりは『術式解体』を纏った弾が化成体を倒していく。

藍は開いた道を自己加速術式で一気に駆け抜け、のこりの20体の元に辿り着く。

男は犬の化成体に囲んで倒すよう指示しながら後ろに距離をとる。

化成体は囲んで襲おうとするが藍の「接触型術式解体」を纏った鉈が化成体を斬り殺していく。

 

ズババババ!!

 

ものの数分で切り札だった化成体を殲滅され男は腰を抜かす。

それでも藍は逃さないように両足を拳銃で撃っておく。

 

パンパン!!

 

「あぐぁ!!」

 

やっと声を上げた男。

そこにエレンが質問をする。

 

「さて、色々おし・・!!」

 

しかしこの男も舌を噛んで自殺してしまった。

 

「ヒョヒョ!これは驚いた。拷問されるとでも思ったのか?」

 

「キョフフ。犬らしい最後ですね。でも警視庁の特殊部隊とかではなさそうです。」

 

「魔法からして古式の術者。もしかしたら犬の御主人様が怖かったのかも・・・とにかく売人連れて行きましょう、ホテルへ」

 

アイク(清夜)達と殆ど同じ反応を見せる三人。

念のため警戒をしながらホテルに向かって車を走り出した。




やっぱ挿絵ないと分かりづらいかな・・?
次回は劣等生原作キャラ登場です。
お楽しみに!

「これはダメじゃない?」という場合には是非、メッセージなり感想なりで報告をお願いします。
感想、誤字脱字、評価、アドバイスもお待ちしております。
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