魔法科高校の武器商人<修正版>   作:akito324

12 / 52
9話で〜す
ビジネス話になります

お久しぶりです。
入学編は12話からと言ったな?あれは嘘だ。
ごめんなさい、13〜15あたりには入学編になるのでご勘弁を。
一条とかを話しに絡ませようとしたら防衛戦の話自体が長くなってしまい。投稿自体も忘れていました。


9話 身の丈に合わぬ欲

2092年 8月4日 日本 沖縄 恩納 コンペ会場

 

ガヤガヤ

会場では軍関係者、軍需産業関係者で賑わっていた。

その中でも注目される二つのグループがあった。

一つは佐々木 大佐を中心とした十師族派グループ。国防海軍少将の姿も見受けられる

もう一つは佐伯少将腹心の部下である古畑大佐を中心とした民間企業派グループ。

アイク(清夜)は秘書のエレンを護衛のエコーを連れ民間企業派の風間大尉と真田少尉と話をしていた。

もちろん秘書と護衛にすぎないため二人は黙って付き添っていた。

古畑大佐が会場に入ってきたなりアイク(清夜)の元に駆け寄った。

 

「はじめまして・・でよろしいのですかなMr.ウェストコット。御社のUUV(無人潜航艇)素晴らしいものでした。」

 

「はい、はじめましてになりますね、古畑大佐。佐伯少将との対談でお見かけすることはありましたが話すのは今回が初めてです。」

 

二人は固い握手を交わす。

普段なら名刺交換などしなければならないが二人は早速本題に入る。

 

「早速で申し訳ないがミスター。悪いニュースを伝えとく。やはり工藤重工のUUVを支持する人間の方が多い。中立的な軍人達も佐々木 大佐の手回しで取られてしまった。いつものパターンで腹が立つ!私欲のために動く軍人など・・言語道断だ!」

 

アイク(清夜)はウェイターから水をもらって口を潤わした。

 

「私は軍人ではないので私欲自体は悪いとは思わないんですけどね・・でも良くない雰囲気なのは確かですね。」

 

ちなみ今回のコンペでは無人観測潜航艇(敵軍の位置を調べたりする情報収集を目的とした機体)で競っている。

 

他の会社を押しのけて現在、有力候補としてあがっているのが工藤重工の「スソウミ」とDEMの「ラブカ」である。

 

この二つの違いはコストと性能の違いである。

 

「スソウミ」は「ラブカ」よりコストが安く。「ラブカ」は「スソウミ」より性能がいい。

つまり古畑大佐の話では軍はコストが安い方を選ぶと言うことだ。

 

アイク(清夜)は今度は風間大尉、古畑大佐に質問する。

 

「どうしますか?」

 

古畑大佐は即答する。

 

「どうもこうも、我々で説得するしかないでしょうね。中立的な軍人を出来るだけ味方にしなければ」

 

風間大尉も同意なのか首を縦に振った。

アイク(清夜)はウェイターにグラスを返して言う。

 

「では動きましょう。時間はあまりなさそうですし、時は金なりって言いますしね」

 

そしてアイク(清夜)は民間企業派のグループの元を離れる。

それを皮切りに古畑大佐達も説得のために行動を開始する。

 

数十分後

アイク(清夜)は工藤重工を支持した中立的な軍人を中心に説得を試みる。

だがそのほとんどが悩みこそするものの最終的に工藤重工を支持してしまう。

アイク(清夜)は考える

 

(ダメか・・皆、最後は私から視線をはずした。あの目は恐怖している目だ。佐々木 大佐を恐れているのか、十師族を恐れているかはわからないが・・・どちらにせよ雰囲気が変わらない限り無理だろうな。)

 

そこに軍服を着た大男がアイク(清夜)に近づく。

 

「やぁやぁMr.ウェストコット。調子はいかがですかな〜?」

 

その男は前々から話題に上がっていた人物、佐々木 大佐であった。

軍服越しからでも分かる筋骨隆々の男。しかしと言うか、やはりと言うか顔の印象はまさに私欲に満ちた男だった。

 

「はじめまして佐々木 大佐。アイザック・レイ・ペラム・ウェストコットと申します。本日はどうぞよろしくお願いします。」

 

アイク(清夜)は形式的な挨拶と”作り笑顔”をして握手を求めた。

しかし佐々木 大佐はそれを無視して話を始める。

 

「ふんっ、まぁ君はよくもあんな高価なもの出せたものだな。すでに日本には大量の資金で作った世界トップクラスの海上防衛網とイージスシステムがある。いくら予算に限度を決めてないとはいえ、そこに高コストなUUVを投入するなんて馬鹿げている。欲張りすぎているとは思わなかったのかね?」

 

初対面の相手に失礼な態度、散々な物言いに怒りを覚えたエコーとエレン。

だが経験の差なのだろうかアイク(清夜)は”作り笑顔”を崩さず、返答する。

 

「はい。私は”身の丈に合わぬ欲は己の身を滅ぼす”を座右の銘にしています。ですから私は自分の身の丈に合った欲しか出しませんし、身の丈に合った商品しか提供しませんから」

 

あえて最後は”誰の”身の丈に合った商品とは言わなかった。

佐々木 大佐はアイク(清夜)の態度が余裕に見えたのか不機嫌になる。

 

「どうせ貴様の商品など性能をごまかした粗悪品だ!!この後のデモで大ヘマでもこいて、とっとと日本から出て行くんだな!!」

 

そういって背を向けた佐々木 大佐に忠告するアイク(清夜)

 

「身の丈に合わぬ欲は出さないほうがいいですよ。」

 

佐々木 大佐は無視してアイク(清夜)の元を去る。

だが、さっきの不機嫌はどこへやら その顔には余裕の笑みが浮かんでいた.

 

(へへへへへっ そう、お前の商品はこの後のデモで暴走するのだ。そして私はぐへへへへ・・・)

 

佐々木 大佐はまだ知らない、この先に起こるアイク(清夜)による転落の人生を・・・

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

2092年 8月4日 日本 沖縄 国防海軍演習場近く

 

アーキンと藍は清夜に頼まれていた”仕事”を終わらしていた。

 

「ふー以外と少なかったですね。ボスの予想どうりでした。」

 

「ヒョヒョッ!やはりこの前の殺した部隊の残党だったんだろうね」

 

藍は死体を確認していると翠から思考通信がかかる。

 

『アーキンさん、藍ちゃん聞こえますか?』

 

アーキンと藍は通信ボタンを押して応答する。

 

『おー翠、早速『思考通信』使ってみたか。』

 

『で、どうしたんですか?』

 

今度はホウから報告がくる

 

『こちらは翠と二人で佐々木 大佐の家の仕込みに成功したっす。』

 

翠が追加で報告する。

 

『さらに”売人”も昨夜に務めを果たし、先ほど無事にマトリからの逃亡の末に自殺しました(・・・・・・・・・・・・・・・・・)。』

 

アーキン達は笑いながら自分たちの状況を報告する。

 

『はっはっは。ボスも酷いことをしますな〜』

 

『こちらも「スソウミ」に”魔法的に細工”を完了させて『ラブカ』に”機械的に細工”しようとした黒迷彩を始末したとこだよ。』

 

ホウが終了を確認する。

 

『では”仕事完了”ってことで撤収っす!』

 

そして各々、闇の中へ消えていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

2092年 8月4日 日本 沖縄 国防海軍演習場

 

結局、アイク(清夜)はほとんど説得できず、会場から演習場に場所を移していた。

この時間は実際に企業が演習場を借りてデモをして、その様子を大型モニターで見て最終評価する時間だ。

 

演習場では他の企業がデモを始めたが軍関係者の反応はよろしくない。

 

やはり工藤重工の「スソウミ」とDEMの「ラブカ」、その中でも他の企業のUUVとほぼ同じスペックでコストがかからない工藤重工の「スソウミ」に一番期待が寄せられていた。

 

アイク(清夜)は今日の今後の方針についてエレンとエコーに小声で相談していた。

「ふむ・・不味いねエレン。どうしよう」

 

「の割には余裕そうですね、アイク。」

 

「だな。夜坊のその顔は何かイタズラを思いつい・・・・」

 

ザワザワ。

すると他の企業のデモ中なのに演習場に突如どよめきが起こる。

アイク(清夜)はどよめきの原因を探すと演習場入り口にいた。

日本魔法協会の長老『九島 烈』が現れたのだ。

九島 烈の元に工藤重工の重役や佐々木 大佐が駆け寄るが九島 烈は軽く受け流しアイク(清夜)のもとに近づいた。

 

「アイザック・ウェストコット君だね?私は九島 烈という者だ。少し話でもしながらデモを見ないかね。」

周りはさらにどよめく。それもそのはず日本魔法協会の長老、元少将、そして師族会議議長が近寄って挨拶したのは、ただの民間企業の社長なのだから・・・・

 

最初に自分の元に現れたことに驚くアイク(清夜)

だがそれを”笑顔”という仮面でごまかし、護衛として前に出たエレン達を下がらせた。

 

「はじめまして九島閣下。アイザック・レイ・ペラム・ウェストコットと申します。世界最巧、そして世界最強の魔法師と呼ばれたあなたにお会いできるとは光栄の至りです。」

 

九島 烈は”笑顔”という仮面に気づいたのか、こんなことを言う。

 

「そんなに固くならなくてもいい。なに・・元々君に興味があってな、たまたま同じ沖縄にいたから話そうと思って駆けつけただけだ。後で三矢もこのコンペを見に来るだろう。」

 

そこに工藤重工の重役や佐々木 大佐が反論する。

 

「閣下がそ・・」

 

「お前たちは黙ってどこかに行っていろ。」

 

だがあっさり却下されアイク(清夜)を睨みながら去った。

佐々木 大佐は頭の中で悪口を言っていた。

 

(覚えていろ若造。お前は後で閣下の前で大恥をかくのだからな!)

 

九島 烈は謝罪した。

「すまない部下の無礼を詫びよう。」

 

「いえ、そのお気持ちで十分です閣下。それで私に話とは一体?」

 

アイク(清夜)は九島 烈の真意を図ろうとした。

 

「本当にただの世間話なのだがな・・そうだな・・では君はなぜ武器を売る?至福を肥やすためか?」

 

だが九島 烈の方が一枚上手なのか突然、武器商人の、アイク(清夜)としての本質を聞いてきた。

復讐のため・・・とは言えない。

アイク(清夜)はさらに仮面をかぶり落ち着いて答える。

 

「それはサラリーマンと変わらない理由です。」

 

九島 烈は意外な答えに疑問を持った。

 

「サラリーマンと変わらない理由とな?」

 

「はい、そもそも仕事をするのは生活をしていくためです。私にできる仕事が武器商という仕事だったにすぎません。」

 

「なるほどな・・」

 

アイク(清夜)の本当の目的が違うことに気づいたのか、九島 烈は深追いせず納得することにした。

そして九島 烈は別の質問をする。

 

「君は”あの方”についてどこまで知っている?」

 

あきらかにアイク(清夜)が十師族の後ろにいる人物を知っている前提で質問している。

ここでは素直に答えることにした。

 

「噂で十師族の後ろにいる何かを聞いた程度です。予想を言わせてもらえば・・あなた方を動かせるほどの人物・・つまりは魔法の一族としても強いとなると・・・魔法師と言われていないし、国民自体気にもかけていませんが神を祖先とし三種の神器というオーパーツを扱える天皇家が一番怪しいかと・・・あたりですか?」

 

「さてどうかな・・・」

 

そう言って黙り込む九島 烈。

アイク(清夜)はここで会話を一旦切ることにした。

 

「申し訳ありません。そろそろデモとプレゼンの準備がありますので一旦失礼させてもらいます。」

 

「ふむ期待している。」

 

そうしてアイク(清夜)はエレン達をおいて準備にかかる。

アイク(清夜)の後ろ姿を見送った九島 烈。

今度はエレンに話しかけた。

 

「久しぶりだね”シリウス”。まさか”死んだとされていた”君が彼の秘書をしているとは思わなかった。」

 

「えぇお久しぶりですね”トリックスター”。私の正体を世間にでもバラすつもりですか?潰しますよ?」

 

エレンは九島 烈の異名で呼ぶ。

 

「そんなことはせんよ。それより真夜と並び、現役世界最強の魔法師である君が何故彼に付き従う?」

 

「簡単な話です。アイクに忠誠を誓う者は皆、アイク(清夜)の優しさに惹かれたからです。本人はビジネス思考で行動しろって言いますがね・・・」

 

九島 烈はアイク(清夜)について指摘する

 

「そうか・・だが危ういぞ。あの目をした者は大抵、すぐに哀れな死を迎える。」

 

「なら忠誠を誓う者達で助けるだけです。それにアイク(清夜)はそんなに弱い人間ではありません。とにかくアイクのプレゼンでも見ていなさい。」

 

「では、そうさせてもらおう・・」

 

エコーを含めた3人は途中から来た三矢 元も加えて、おとなしくアイク(清夜)のプレゼンを見ることにした。

 

 

数分後。無事、プレゼンとデモが終わり予想以上の出来に大きな拍手を受けるアイク《清夜》

しかしそれでも工藤重工を支持する空気は変わらない。

いや変わりかけてはいるがあともう一つ足りない感じの状態であった。

この中でただ一人、佐々木 大佐は焦っていた。

 

(なぜ若造のUUVは暴走しない!?さてはしくじったな!?あとで残党の奴らはを処分しなければ・・・まぁいい、どちらにせよ工藤重工を支持する空気は変わらない。私の勝ちだ!!へへへへ・・・)

 

そして工藤重工のプレゼンとデモが始まる。

工藤重工の「スソウミ」は最初こそ順調なものの、ある一定の深さに潜ると異常が起こった。

UUVの船体の数カ所が突如凹み停止したのだ。

 

「な、なにごとだ!?」

 

工藤重工の重役は焦る。

もちろんアーキンと翠が仕掛けた遅延発動術式のせいである。

これは加重増大魔法をある一定の深度で発動するように設定したもの。

船体がある一定の深度に到達したため加重増大魔法が発動し水圧が高くなり船体が凹んだというわけである。

 

佐々木 大佐は状況を確認しに行こうとするが部下に止められる。

 

「待ってください!大佐!!」

 

「なんだ!?こんな時に!!」

 

だが冷静になって見回すと大騒ぎになっている。

軍のお偉方のほとんどがデモ中なのに電話で話したり、副官から報告を受けていた。

部下は資料を佐々木 大佐に渡した。

 

「こちらをご覧ください!」

 

「・・・・何!?インド・ペルシア連邦が!?」

 

 

もちろん資料に書かれた話は三矢 元を通して九島 烈の耳にもはいっていた。

 

「ほう・・それは本当か元?」

 

「はい、インド・ペルシア連邦がDEMのUUVを・・チョット待ってください・・・!!?。 USNAも DEMのUUVを買ったようです。しかも両陣営ともDEM社が先月開発した軍用機搭載型サイオンレーダーをセットで組み合わせて運用されるようです!!」

 

「なるほど最近では魔法でレーダーの網を掻い潜る戦艦が増えたが、これなら魔法で隠れてもサイオンレーダーに引っかかって戦艦を見つけることができるということか・・・。これは全部君たちの仕業かい?」

 

九島 烈はたった今帰ってきたアイク《清夜》に問う

アイク《清夜》は”歪んだ”笑みを浮かべて語る。

 

「故障は知りませんがココやキャスパーを使って外国に売ったのは事実です。否定はしません。」

 

「そうか、なかなか大胆な事をするんだな君は・・」

 

九島 烈も口元を釣り上げ笑う。

 

 

 

古畑大佐達はアイク(清夜)とは違う場所でおおいに喜んでいた。

 

「やったぞ!!風間くん。これで空気は変わった!あの男め〜何が『どうしますか?』だ!こんな策を用意しおって〜はっはは。とにかく我々の勝利だ!」

 

「は、はい!おめでとうございます大佐」

 

真田も真田で古畑大佐と一緒に喜んでいるが

風間は内心戸惑っていた。

 

(数十分かけて説得しても変えられなかったこの空気をたった1、2分で作り変えただと!?彼は本当に何者なんだ!?)

 

 

 

デモの途中なのに騒ぎが収まらない演習場。

そこに新たな騒ぎが起きる。

 

「全員そこを動くな!!厚生労働省麻薬取締部だ!!」

 

そういって腕章を見せ演習場に15人ほどの男達が入ってくる。

 

麻薬取締班。それはその名の通り厚生労働省所属の麻薬取締専門の捜査班で麻薬取締に限り逮捕と小型拳銃と魔法の使用を許可されている。

その捜査官は特別司法警察職員として働き、『麻薬取締官』、通称『マトリ』と呼ばれている。

 

マトリの捜査員は佐々木 大佐を見つけるなり取り囲み逮捕状を見せつける。

 

「佐々木 大佐だな?お前を「麻薬及び向精神薬取締法」違反の容疑で逮捕する!!」

 

演習場はさらにどよめく。

身に覚えのない事に焦りながらも佐々木 大佐は反論した。

 

「お、俺はそんなことしてない!!」

 

「嘘をつくな!こちらが前からマークしてた売人と取引している写真があるんだぞ!それにお前の家からも写真に写っている袋、麻薬がでてきたぞ!指紋も確認済みだ!」

 

そういって捜査員は証拠である数枚の写真を見せつけた。

そのなかには佐々木 大佐が売人らしき男から袋を受け取っているような写真があった。

 

佐々木 大佐はその男に見覚えがあった。

 

「その男は昨日ぶつかって来ただけだ!それに袋は男が落とした時に拾ってあげただけだ!!その男に聞いてみろ!!」

 

実際に本当のことを言う佐々木 大佐。

だが捜査員達は怒りをギリギリのところで抑えて言う。

 

「グッ・・・・その男はさっき自殺したよ・・『バラしたら取引相手の軍人に家族を殺されてしまう』と言って死んでいったよ・・録音もしてある・・」

 

「ち、ちがう、絶対にちがう、そんなことさせてない!!」

 

もちろん、ぶつかったのも自殺したのもアイク(清夜)のBS魔法『Electrical Command(電気命令)』によるものだ。

 

そして家から出てきたのも翠とホーが仕掛けたものだ。

 

そんなことを知らない捜査員はとうとう怒り出して取り掛かる。

 

「いい加減にしろ!!外道!!言い訳は裁判所でしろ!!」

 

ガシャッ!

とうとう捕まった佐々木 大佐。周りを見ると工藤重工の重役、そして九島 烈が冷たい眼差しで見ている。

 

「違います!!私は!!」

 

そこでアイク(清夜)と目が合う。

そしてアイク(清夜)は”歪んだ”笑顔で口パクをして佐々木 大佐に最後の挨拶をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見の丈に合わぬ欲が己の身を滅ぼしたようだな。お・バ・カ・さ・ん♪      と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、佐々木 大佐は暴れ出す

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

それが聞こえた彼の最後の言葉だった。

この後、たくさんの軍のお偉方が交渉をしにアイク(清夜)の元へ駆け寄った。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

2092年 8月4日 日本 沖縄 恩納 コンペ会場

 

民間企業派の大大勝利に終わった後、古畑達に背中をバンバン叩かれたアイク(清夜)は逃げ出すように去ると

今度は九島 烈、三矢 元に捕まった。

 

十師族、つまり本来、敵である三矢 元はアイク(清夜)を素直に賞賛した。

 

「いや〜さすがはヘクマティアル兄妹のボスですね。素晴らしい駆け引きでした。」

 

「ありがとうございます。三矢殿。あなたのような国際的に有名な兵器ブローカーがそう言ってくださると私も励みになります。」

 

二人は敵同士ではあるが互いの健闘(?)を讃え握手した。

そこに九島 烈からも賞賛がきた。

 

「長生きして色々なものを見たきたから、もう驚くことはないと思っていたが・・・今回のコンペ、色々と驚かされた。素晴らしい腕前だった。」

 

何か含んだような言い方だったが素直に受け止めておくアイク《清夜》

 

「ありがとうございます。九島閣下。」

 

「今度は君の魔法師としての実力を見せてもらいたいものだ。」

 

突然、まったく関係のないことを言い出す九島 烈

 

(俺がBS魔法師でもあることに気づいたのか?いや今日は使ってすらいないからありえないか・・)

 

「いえ、私の魔法師としての才能はこの国の魔法科高校すら入れないだろうと言われるほどなので、そういうのはご期待に添えないかと・・」

 

そういうと九島 烈はフッと笑った後、「また会いに行く」と言い三矢を連れて去っていった。

アイク(清夜)から離れた後、三矢 元は問う

 

「老師、一体彼は何物なのでしょうか?」

 

三矢 元も九島 烈には劣るものの経験則から感じた彼の異質の雰囲気に戸惑っていた

 

「さぁな・・・だが彼は間違いなく100年に一人の天才・・いやカリスマか?とにかく色々な意味で彼は強い。こんな世界に置いておくのがもったいないくらいに・・・な」

 

と返答したが九島は別のことについて考えていた。

 

(そうか・・あの目、誰かに似てると思っていたがアイツ(・・・)に似ていたか・・)

 

九島はまた不思議と笑っていた。

 

そして時は少し戻り・・

アイク(清夜)が九島 烈の姿を見送るとエレンとエコーが話しかけてくる。

 

「やはり油断できませんね、アイク。」

 

「あぁ・・やはり大物は違うな。」

 

「おぉ〜怖い。俺はあんな爺さん達と戦うなんて嫌だよ。」

 

そう言って彼らも会場を後にした。




どうでしたか?えっ?コンペはこんなものじゃない?兵器にコンペはない作者はバカなので、そういう間違いは よくありますからご容赦ください。

今回UUV(無人潜航艇)にした理由は色々あります。
それは入学編で説明しようかと・・

あと『電気を自在に発生、操作できる』魔法じゃ、長いんで編集して『電気使い』という BS魔法に名を変えました。能力は変わらないので安心を

次回は新装備と清夜のもう一つのBS魔法が明らかに!?。お楽しみに〜

「これはダメじゃない?」という場合には是非、メッセージなり感想なりで報告をお願いします。
感想、誤字脱字、評価、アドバイスもお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。