魔法科高校の武器商人<修正版>   作:akito324

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13話で〜す
やっと来たました入学編!!
これを機会に読者を増やすぜ!
ただバトルの比率が低くなるかも・・

とにかくどうぞ!!


入学編
13話 望まぬ再会


『魔法』それが御伽話や伝説ではなく現実の技術として体系化された現代

各国は国力増強のために『魔法』の開発と魔法技能師の育成に力をそそいでいた。

 

寒冷化によるエネルギー資源の取り合いから始まった第三次世界大戦

この戦争で核兵器の使用を世界中の魔法技能師が止めたことにより

『魔法』の価値が跳ね上がった。

 

結果として『兵器』と『魔法』、どちらが戦争にとって有用か論議が続けられているが

『魔法』は戦争において『兵器』と同等以上の価値を見出されていた

 

第三次世界大戦後、世界は

 

北アメリカ大陸の諸国をアメリカが併合したUSNA(北アメリカ大陸合衆国)

ウクライナ、ベラルーシを吸収したロシア、今は新ソビエト連邦

ビルマ、ベトナム、ラオスの各北部、そして朝鮮半島を征服した中国、今は大亜連合

インド、イランが中央アジア諸国と南アジア諸国を飲み込んでできたインド・ペルシア連邦

東南アジア諸国でできた東南アジア同盟

同じくアラブ諸国でできたアラブ同盟

EUが分裂してできた東EU、西EU

 

という8つの国家群ができた

 

他の大陸で言えば

オーストラリアは事実上鎖国状態

南アメリカに関してはブラジル以外、地方政府分裂状態に

アフリカ大陸はさらに酷く、ほとんどが無政府状態に

 

日本はというと

モンゴル、カザフスタン、USNAと同盟を組み

魔法技術大国、魔法先進国などと世界から言われている。

 

 

文化、戦争体系、色々なことが大きく変貌した世界だが変わっていないものは少なくても一つある

それはもちろん・・・

 

 

              未だ”武器商”が必要ということ

 

 

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どんな方法でも悪を殺せば正義のヒーローだと思っていた。

だから南米のマフィアや黒川春奈を殺した時も間違ったことをしたとは思わなかった。・・

 

だがレームやチェキータ、傭兵の皆は言う。

 

 

”俺たちに正義はない”・・・と

 

 

それでも武器商の自分でも正義は残っていると信じていた。

 

自分の醜さに気付く13歳のあの日までは・・・

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2093年 2月19日 日本 ???

 

その日は肌が悴むような寒い日だった。

俺はとある”百家本流の数字付き(ナンバーズ)”の依頼で

人身売買の組織に誘拐された少女の救出を請け負っていた。

普段ならこんなことは絶対しない、たとえ他の”百家本流”の依頼であっても・・

だがその一族は違った。十師族以外で唯一、国防軍の強いパイプ持っていた。

この一族は国防軍を探る一つの手段として使えると思っていた。

 

売られてしまうと足取りが分からなくなるため時間が勝負だった。

俺は即座に作戦を考えた。

作戦は特に複雑ではない。

 

俺が組織が彷徨いていると噂される場所で囮としてに捕まり、その少女が捕まっている場所まで連れて行かれた後、様子を見てから尾行したエレン達が突入開始、それと同時に少女を連れて合流するものだった。

 

もちろんエレン、翠、藍は猛反対だった。

しかし俺は3人をBS魔法を材料に説得し作戦は始まった。

 

今思えば、裏社会からの情報で裏が取れたとはいえ少し無理があった。

 

だが、そういうシーズンだったのか俺はすぐに組織に捕まり、少女と会うことができた。

 

牢にいた彼女は暗い印象があったが赤髪が目立つ綺麗な子だった。

 

だが救出の作戦を伝えようにも泣きじゃくって話を聞いてくれない。

俺は彼女を慰めることから始めた。

女性の扱い方を知らない俺はとにかく色々な事を話したり聞いたりした。

 

もちろん嘘も混じっている、自分は特別捜査官だとか将来はマジシャンになるとか

彼女は信じなかったがそれでも”笑顔”になってくれた。

 

得られた情報もあった。

彼女の母親は依頼者の妾でつい先日死亡したらしい。

おそらく警察に頼らないのは妾がいたという事実をマスコミに知られないためだ。

警察が動けばマスコミが嗅ぎつけるのは間違いないからな。

 

それからもどれくらいか分からないが長い時間、必要以上に、時間をかけて語り合った。

なぜと言われれば「気が合った」、「同年代と話をするのが久しぶりだった」とかかもしれない。

いや、なにより・・・

 

 

 

 

 

 

 

俺が彼女の”笑顔”に一目惚れしていたからだ。

 

 

 

 

 

 

お互い気が合い、話している間に自然と寄り添う俺たち

遺跡の一件以来、”幸せ”を感じなかった俺には至福の時間に思えた。

俺も囮とはいえ誘拐されているのに”素の笑顔”になっていた。

これからも仲良くやれるだろうと思っていた。

もしかしたら”俺を地獄”(苦しみ、悲しみ)から・・・

 

だがそんな甘い考えもトラブルが潰しに来た。

 

直接買いに来た奴が現れたのか

エレンたちの突入より前に一人の男が彼女を連れ出しに来た。

 

「おい!!貴様!こいっ!!」

 

「いぃやっ!!っ!離してよ!!・・清夜君(・・・)!!」

 

彼女は涙目で俺に助けを求めた。

俺はポケットから砂鉄を取り出してCADなし(・・・・・)で『Iron sand blade(砂鉄剣)』を発動した

砂鉄を高速で振動させながらナイフに形を変える。

 

スパッ!

 

俺は思いっきり男の喉笛を斬り裂いた。

 

俺は彼女に手を伸ばす

 

エリカちゃん(・・・・・・)!!脱出し・・」

 

サクッ・・・

 

冷たい感触が右脇腹から感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ば、ばば・・化け・・物・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

産みの母親と同じことを言う彼女

見ると彼女の手には部屋に散らばっていたガラスの破片があった。

 

 

 

 

 

あぁ、そうか・・・正義なんて残ってなかったんだ・・

今なら分かる、人を殺した自分の醜さが・・化け物ぶりが・・

彼女と笑い合うことさえ痴がましいことだったんだ・・・

 

 

 

 

 

「あ、ぁ・・ぁ・・・あ・・・」

「君は・・だっ・・しゅつ・・を・・・そと・・・に・・救助が・・」

 

ブバァ!!

 

 

俺はBS魔法の『粒機波形高速砲』で壁に穴を開ける。

 

血が止まらない・・でも・・でも!

彼女は絶対に助けなければ・・

 

俺は”あの時”と同じように声を絞り出す。

 

「いけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「!!」

 

彼女は外に向かって走り出した。

 

よかった・・・

けど、痛いはずなのに、どうしてか血よりも涙の方が止まらない・・・

 

 

 

 

 

 

ごめんね・・ごめんね・・君と会ってしまって・・正義のヒーローぶって・・

ごめんね・・一生恨んでくれてもいい・・ごめんねエリカちゃん(・・・・・・)・・・

 

 

 

 

 

 

もう立ち止まらない・・希望なんかにすがらない・・自己満足でいい・・

俺の手で俺の復讐(地獄)を終わらせるから・・悪党のまま・・全ての悪を潰すから・・

 

 

 

 

だから・・君だけは・・どうk・・・

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

バキンッ!!ガッシャーン!!・・・・俺の中で何かが”完全”に壊れた・・

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

2095年 4月3日 第一高校 講堂

 

ガクンッ!!

 

頬杖をしていた肘が肘掛からはずれ目を覚ます清夜。

 

「んあ?・・・寝ちゃってたか・・・何か嫌な夢見てた気がするけど・・なんだったけ?・・」

 

今、清夜がいるのは国立魔法大学付属第一高校。通称、魔法科高校

魔法技能師育成を目的とした日本の国策機関である。

とある大学を飛び級で卒業した清夜には本来通う必要はないのだが

この春から一年生として入学する。

 

式 清夜

 

【挿絵表示】

 

 

もちろん理由はある。

魔法大学系列のみで見ることができる魔法研究資料を全て記憶(・・・・)し自分のビジネスに役立てること

そして最大の理由は人脈作りのためである。

 

この学校を卒業した過半数は国防軍関係者になっている。

 

つまり彼らとの人脈を作ることで後々、探している国防軍兵士3人を見つける手段として使えるということだ。

 

そうして式 清夜という表の顔でも、武器商のアイザック・ウェストコットという裏の顔でも国防軍を探る手段を手にいれるという魂胆である。

 

もちろん最終目標は黒い”何か”を召喚した男の抹殺であるが

もはや彼の”復讐”は十数年以上、いや生涯をかけた計画になっていた。

 

(にしても・・俺は適当に後ろの席を選んだのに何?前半分の席が紋ありの一科生、後ろ半分の席が紋なしの二科生になってる・・別に席は決まってなかったはずだけど?・・あぁ・・そういえば調査した時に優等生と劣等生で差別意識が高い学校とか書いてあったけ・・生きるための知恵ってやつか・・大変だな日本人は・・俺は入学すらできないと言われてたから二科生でも満足だけど)

 

そう・・この学校には入学の時点で優等生と劣等生が存在する。

入学した200名のうち100名が二科生として入学するが実質「スペア」である。

この学校では事故のショックで魔法が使えなくなり退学する一科生が毎年数名出ている。

だがこの学校は毎年100名以上の卒業生を魔法大学や専門の訓練機関に送らなければならない

そのため穴埋め要員として入れられるのが二科生である。

 

一応、二科生でも一科生と同じ授業、施設利用、資料閲覧ができ卒業できれば魔法科高校卒業資格がもらえる

 

だが一科生と違うのは二科生には魔法講師がいないことだ。

これは差別というわけではなく単純に魔法講師不足という理由である。

 

ゆえに才能ある者を優先に教えなければならない。

そして才能無き者は自力で結果を出さなければならない。

 

魔法技術大国ゆえの

徹底で残酷な才能・実力主義

これが差別意識が高い最大の理由なのかもしれない

その証拠に・・

 

制服にエンブレムがある一科生を『花冠(ブルーム)

制服にエンブレムがない二科生を『雑草(ウィード)

 

と呼ぶ風潮が生まれる始末である。

 

そんな清夜の制服にはエンブレムがついてない

つまり二科生である。

 

アイザック・ウェストコットの名とはいえ佐渡防衛戦後、世界最強の魔法師の一人としてよばれている清夜が二科生なのはおかしな話なので彼の入学までの経緯を軽く説明しよう

 

 

 

 

試験前日にココが仕事中に遊びに来る

「日本には大事な時に滝行で願掛けをする風習があるらしいよ清夜!!そういう事だからレッツゴーだ!エレン?知るか!あんなア○ズレ!」

 

 

エレンの反対を無視したココに誘拐され滝行をさせられる。

レームを始めとするココの護衛たち大爆笑

 

 

帰るとエレンに説教をされ(ココは清夜を見捨てて雲隠れ)

残業になる

 

 

試験当日に風邪をひく

 

 

なんとか実技はできたが筆記試験開始直後に倒れて救急車で運ばれる

もちろん筆記は0点

 

 

二科生だが奇跡的に入学する。

 

 

 

 

そして今に至る・・・

清夜自身は自分の落ち度と反省しているし、

それに目立ちすぎると復讐の対象や十師族に目をつけられるだろうし

なにより小さい頃の才能を思い出せば二科生のことはなんら苦ではない・・

はずなんだか、ちょっぴり涙目になる清夜

 

(俺、もしかしてボスの威厳ないんじゃない?・・)

 

そこに一番端に座っている清夜に男子生徒が声がかかる

 

「すまない、隣の席はあいているか?」

 

「あ、はい!空いているのでどうぞ」

 

と足を引っ込めて道を開けその生徒を見ると

 

「「っ!?」」

 

清夜と男子生徒は本能的に何かを察した。

清夜はこういう対応に慣れているため一瞬で、人が気づかない自然な速さで顔をごまかす。

だが男子生徒はつい、バックステップを取ってしまう。

清夜は”気まずそうなフリ”をして尋ねてみる。

 

「あの〜何か失礼なことしちゃいましたか?・・」

 

「あ、あぁ・・いや、すまない・・ちょっと驚いたものでな・・」

 

男子生徒は考える。

 

(一体、今のは?・・でも目の前の生徒から目があった時以外、何も感じなかったしな、まわりにそんな殺気とかの気配は感じないしな・・気のせいか・・さっき七草(・・)と遭遇してピリピリしすぎたかもな)

 

とりあえず座って清夜に挨拶した。

 

「不快な思いをさせて済まない。俺は司波達也だ。よろしく」

 

(司波・・数字付き(ナンバーズ)ではないのか・・でも一目で分かった。こいつはヤバイ・・”プロ”だ・・それもかなりの・・気配を誤魔化せないのが救いだった。下手に関われば殺されていたな・・・)

 

「こちらこそ よろしく司波君。式 清夜だ。清夜と呼んでくれ。魔工師を目指してるんだ。」

 

達也は意外そうな顔をした

 

「俺のことも達也でいい。俺も魔工師志望なんだ。清夜はどうしてここに?魔工師志望は大抵、技術系が多い四高に行くものだと思っていたが・・」

 

「一番近いのがここだったからね。そこまで学校にこだわっているわけじゃないんだ」

 

そこに達也の左から声がかかる

 

「あの・・お話中すいません。お隣に座っても大丈夫ですか?」

 

今ではかなり珍しいメガネをかけた女子生徒が申し訳なさそうな顔をしていた。

清夜がうなづくと達也は答えた

 

「どうぞ」

 

すると顔は見えなかったが女子生徒の後ろから3人ぐらい現れ一緒に座った。

どうやら4人一緒に座れる席を探していたようだ。

清夜はそれ以上、彼女達に関する興味が失せた。

会話も中断されてしまったので眠ろうとすると

メガネの女子生徒が達也と清夜に自己紹介をした。

 

「私は柴田美月っていいます。二人とも、よろしくお願いしますね」

 

達也も愛想よく返す

 

「司波達也です。こちらこそ、よろしく」

 

清夜は無視・・・という訳にもいかないので

”作り笑顔”で返す

 

「式 清夜です。こちらこそ・・・」

 

ガバッ!!

 

挨拶の途中だったが

突然、美月の隣にいた女子生徒が美月に抱きつきながら会話に割って入ってきた

 

「あたしは千葉エリカ!よろしくね!司波君!式k・・・」

 

と割って入ってきたのに清夜を見た瞬間止まってしまった女子生徒。

 

清夜はよく覚えていた。彼女の声を・・

聞き慣れた訳ではない。たった一回しか会ってないのだから・・

 

清夜は視線をその女子生徒に移す。

 

清夜はよく覚えていた。彼女の髪を・・

清夜はよく覚えていた。共に笑ったことを・・

清夜はよく覚えていた。清夜を刺したことを・・

清夜はよく覚えていた。清夜を化け物と呼んだことを・・

 

(エリカ・・ちゃん・・・!?)

 

その女子生徒は清夜の初恋の相手だった。




はい!!全然進みませんでした!!
本当にごめんなさい!!
すでに感想のところでは教えていますが2095年 4月3日だけで3話使います。!!すみません!!

ブランシュのテロ前にはクロスオーバーバトルをいれるので勘弁してください!
そんなわけで次回をお楽しみに!!

「これはダメじゃない?」という場合には是非、メッセージなり感想なりで報告をお願いします。
感想、誤字脱字、評価、アドバイスもお待ちしております。
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