魔法科高校の武器商人<修正版>   作:akito324

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14話です。そしてお久しぶりです。

学校が忙しくて しばらくこのペースで載せていかせます。

まだ最初はクロス要素がないですね・・

とにかくどうぞ!!


14話 出会いの季節<殺意>

2095年 4月3日 第一高校 講堂

 

エリカは清夜を見ながらボーとしていた。

 

(あれ?・・あたし、この人を知っている?・・なんか見ていると懐かしいような、温かい気持ちになるような・・)

 

清夜はこの偶然を呪う

 

(彼女の心の傷をほじくるつもりか!?神様よ偶然にも程があるぞ!!ふざけているのか!?・・まずい・・気づいたのか?・・とりあえず他人のフリをしなければ・・)

 

さすがにそこは武器商人。

清夜は達也の時と同じく表情を自然に誤魔化し他人のフリをする。

 

「あの・・俺に何か?・・」

 

美月も達也もエリカを不思議そうに見つめる。

だが達也はこうも考える

 

(千葉・・・ね・・今度は百家か・・にしてもどうしたんだ?俺と同じで清夜に何か感じたのか?・・という表情では・・ないか)

 

エリカは慌てて挨拶し直す。

 

「う、ううん!!なんでもないの!よろしくね式君(・・)!」

 

「あぁ、よろしく千葉さん(・・・・)

 

エリカは今のやり取りで何故か心に棘が刺さった。

清夜も平然な顔をして残り二人の自己紹介を聞いていたが心情は穏やかではなかった。

 

(気づいてない・・のか?それともフリをしているだけか?彼女の事件に関しては脱出後の始末をエレンに任せたからな。あとで聞いてみるか、達也の調査込みで・・)

 

そうして自己紹介が終わると入学式が始まった。

校長、来賓、生徒会長と話が終わり、最後に新入生総代の話となった。

 

「新入生総代、司波深雪。」

 

そうして壇上に登った女子生徒はとても美しい女性だった。

一科生、二科生、男女関係なく心を奪われていたが

ただ一人清夜だけは心に違和感を覚えた。

 

(なんとなく冬華に似ているような・・でも何だ?・・俺は彼女のことを不快に思っている?あんなに綺麗なのに?・・いや不快ではない・・憧れ?嫉妬?。少し驚くことが多くて混乱しているだけか・・)

 

深雪は話を始めた。

 

「春の麗らかな・・・皆等しく・・・一丸となって・・・魔法以外にも・・・総合的に・・」

 

新入生総代の話には選民思想の生徒が多いこの学校には際どいセリフが混ぜ込んであった。

だが新入生総代の美しさに惹かれているのか気にする者は誰もいなかった・・

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

2095年 4月3日 第一高校 カード配布窓口

 

清夜は基本、神様の類は信じないことにしている。

だが今の彼は神を崇めるぐらい祈っていた。

 

(どうか・・どうか・・エリカちゃん(・・・・・・)とは別のクラスでありますように・・・)

 

清夜は一人でカードを貰いに行こうとしたのだがエリカたちに捕まり、達也と一緒にカードを貰いに来ていた。

 

エリカは清夜のカードを覗見込みながら問う。

 

「皆は何組?」

 

最後に自己紹介した二人は

 

「あたしF」

 

「あちゃ〜あたしは Gだ」

 

達也と美月は

 

「Eだな」

 

「あっ!私もE組です。」

 

肝心のエリカはというと

 

「お〜私もEなんだよね〜式君は?」

 

清夜はまだ見ていないカードを恐る恐る見てみた。

 

「い、Eだ・・」

 

現実は非情である。

だがエリカはオーバーリアクションで飛んで喜ぶ。

 

「やた!式君も同じクラスだね!」

 

「う、うん・・ははは・・」

 

かく言う清夜は苦笑いにも見える微妙な笑顔で答える。

 

(な、なぜだ!!よりによって危険人物とエリカちゃんと一緒だと・・最悪な展開だ!!・・とにかく明日からは少なくともエリカちゃんから避けなくては!!)

 

とそこに達也が改めて挨拶に来た。

 

「一緒のクラスだな。改めてよろしく頼む。」

 

だがその目は明らかに何かを探る目だった。

清夜は慎重に、しかし自然な口調で答える。

 

「こちらこそね。しかしこの学校は選民意識が高いと聞いていたが達也や柴田さん、それに新入生総代さんといい、優しい人が多くて助かったよ。」

 

「ほぉ、妹を最初に見た目ではなく中身を評価した人は初めてだな。」

 

達也はどこか嬉しそうな顔した。

探る目は変わらないままだが・・

清夜は?マークを浮かべた。

 

「は?妹?・・・・あぁ!”司波”か」

 

「え、新入生総代の子って司波君の妹なの?もしかして双子?」

 

エリカと美月が話に加わってきた。

どうやら残りの二人はホームルームに行ったようだ。

 

「いや双子じゃないよ。妹が三月生まれ、そして俺が四月生まれなんだ。」

 

「やっぱり兄妹でしたか・・お二人のオーラは凛とした面差しがよく似ていましたから・・」

 

納得する美月。

だが達也はオーラという言葉を聞き逃さなかった。

達也は優しく、だが確信を持って言う。

 

「柴田さんはオーラの表情が見えるんだね。すごいや・・本当に目がいいんだね(・・・・・・・・・・)

 

「「!!」」

 

美月は見抜かれたことに驚き、

清夜はメガネの理由に気づき驚いた。

ただエリカだけは?を浮かべメガネを覗き込んでいた。

清夜は思った。

 

(なるほどね。霊子放射光過敏症か・・てことはメガネはオシャレではなく霊子放射光をカットするためか・・それでも人のオーラが見えるんだからよっぽどなんだろう・・)

 

霊子放射光過敏症

それは霊子と呼ばれる超心理現象で観測される粒子が普通の魔法師以上に見えすぎてしまう(・・・・・・・・)症状

しかしメガネをしていても見えるのだから彼女の目は特別とも言える。

 

達也は思った

 

(まさか思わぬところに伏兵がいたな。これ以上見られるのは危険だ。下手したら俺の”秘密”を・・)

 

「お兄様!!」

 

ちょうど達也のタイミングよく人混みから声が聞こえた。

これをきっかけにメガネの話は終了し人混みを向く一同。

すると人混みから噂の新入生総代が出てきた。

だがその後ろには生徒会長を含むエキストラがたくさんいた。

 

「こんにちわ、司波君。会うのは今日二回目ですね。式君も、入試以来ですね。お身体はもう大丈夫ですか?」

 

生徒会長の七草真由美は笑顔と言葉を取り繕ったセリフを清夜と達也に向ける。

達也は無言の会釈で返し

清夜は会釈してお礼を言う。

 

「はい、おかげさまで。その説はお世話になりました。」

 

清夜と真由美は初対面ではない。

入試で倒れた際に救急車が来るまで看護した人の一人だ。

といっても付き添った程度だが、お礼をしなければ今後の活動にも支障がでると清夜は判断した。

 

深雪は兄の傍に親しげに寄り添う少女達(エリカ達)を見つけた。

 

「それでお兄様、その方達は?」

 

「紹介する。同じクラスになった柴田美月さん、千葉エリカさん、そして式 清夜だ。」

 

深雪は美月とエリカを見て、まるで『含むところなんてないですよ』と言わんばかりの笑顔で問いかける。

 

「そうですか・・早速、お二人とデートですか?」

 

あきらかに目が笑っていなかった。

清夜は無視されている(?)と気づき逃げ出そうとする。

だがエリカが無意識になのか清夜の袖をつかんで離さない

達也は軽く深雪を叱り付ける。

 

「コラ深雪、そんな訳ないだろう。ただ3人と話していただけだ。そんな言い方は二人に失礼だろう、清夜も困っている。」

 

ハッとした深雪は淑女の笑顔で挨拶をする。

エリカも袖をつかんでいることに気がついて手を離す。

 

「お見苦しいところを申し訳ありません。柴田さん、千葉さん、し・・!?・・式さん。初めまして、司波深雪です。同じ一年生ですので、お兄様同様、よろしくお願いしますね。」

 

「柴田美月といいます。こちらこそよろしくお願いしますね」

 

「式 清夜です。清夜と呼んでください。」

 

「あたし千葉エリカ。エリカでいいわ。よろしく!貴方のことも名前で呼ばせてもらっていい?」

 

「えぇ、司波だけでは、お兄様と区別がつきにくいですものね。」

 

お互い初対面としては妥当な(エリカはフレンドリーだが)自己紹介をする。

しかし達也は深雪の顔が一瞬引きつったのが気になっていた。

 

(深雪も清夜を見た瞬間固まった・・もしや深雪は清夜の色を視たのか(・・・・・・)?やはり俺が感じたのは気のせいではないのかもな・・)

 

と意識を深雪に戻すと3人だけで会話が弾んでいた

達也は通行などの邪魔になると思ったので深雪に真由美達について質問する。

 

「深雪。生徒会の方達とはもういいのか?なんだったら・・」

 

「大丈夫ですよ」

 

質問を遮って回答したのは真由美だった。

 

「今日はご挨拶だけですから・・」

 

「会長!?」

 

真由美の後ろに控えていた一科生の男子生徒は呼び止める。

その男子生徒は入学式で進行役をしていた副生徒会長の服部刑部だった。

真由美は目で制して含みのある笑顔で別れを告げる。

 

「詳しい話は、また後日に・・それでは深雪さん、また今度・・司波君と式君もその時にゆっくりと・・・」

 

そして会釈した真由美は去っていく。

それにつられて服部、まわりにいた人間も解散していく。

だが真由美以外の人間は去り際、達也と清夜だけ睨みつけた。

 

初日から計画が上手くいかないことを悟った清夜は若干疲れ顔になる。

 

「どうして睨まれるんだか・・」

 

達也もクヨクヨとはしてないものの清夜に同調する。

 

「だな・・とにかく帰るか。」

 

深雪は申し訳ない表情で謝罪する。

 

「すみません。清夜さん、お兄様。私のせいで・・」

 

「いや、司波さんが反省することないよ。あんなのはただの嫉妬だろうし。」

 

「そうだな。深雪が謝ることじゃないさ。」

 

そうして慰めるように深雪の頭を撫でる達也。

すると深雪はチョコレートのように蕩けた表情になった。

美月とエリカは若干危ない兄妹に見えたが

清夜は別のことを思っていた。

 

(シスコン・ブラコン兄妹ですこと・・フフーフン↓そういう俺もシスコンか・・俺にはもう手が届かないものだから余計に眩しくて嫉妬しているんだろうな・・・冬華・・・エリカちゃん・・・)

 

美月は思いついたかのように提案する。

 

「そうだ。せっかくですから、お茶でも飲んでいきませんか?」

 

「うん!大賛成!!あたし近くにある美味しいケーキ屋さん調べたんだ。もちろん式君も来るよね?」

 

「あ、うん」

 

なぜか仕切りに清夜に構うエリカ。

清夜は笑顔で返すが、ある意味では達也以上に警戒していた。

 

(袖を掴んだり、俺に構ったりするのは何故だ?やはり気づかれているのか?どちらにせよ達也に変に勘付かれないようにしなければ・・)

 

そんなことを思っているうちに

司波兄妹は快諾しケーキ屋に行くことになった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

2095年 4月3日 東京 新宿

 

春とは『出会いの季節』と呼ぶ者がいる

清夜が達也達に出会ったように、ここ新宿でも一つの出会いがあった。

出会いにしては少々、危険なものだが・・

 

「おっ!見ろよ翠。昨日のとこがニュースになってるよ。」

 

「原因は・・火事ですか。キョフフ!組長は行方不明ですって藍ちゃん。」

 

茶髪と黒髪の二人組がビルにあるモニターを見ながら会話する。

 

茶髪の砕けた口調の少女は『透野藍』

黒髪の丁寧な口調の少女は『透野翠』

どちらも私立『豊穣入谷高校』の二年生の美少女。

勉学、運動、そして魔法すら同年代の平均を頭二つ以上抜いている二人。

そんな二人には秘密がある。

それは二人が清夜に雇われた『殺し屋』だということ。

つい昨日も富岡の893事務所に押し入り

下っ端は問答無用で殲滅。

組長もドリルで身体中を穴ボコだらけにしてきたばかりだ。

 

翠と藍はニュースに対する興味が尽き歩き出す。

2095年となった今でも新宿はサラリーマンや多くの学生でごった返している。

たくさんの人が翠と藍をすれ違っていく

そんな人混みの中、二人は一人の少女を見かけた。

リュックサックを背負った小さい美少女だった。

 

二人と一人はお互い知らん顔ですれ違う。

その刹那、お互い背中越しに『殺意』と言う名の火花をぶつけ合った。

翠と藍は笑顔になる

 

「ヒョヒョ!結構長く業界にいたつもりだったけど、まだまだ『日本』面白いかも」

 

「キョフフ・・まだまだ仕事が増えそう」

 

二人は笑顔で振り返って小さい美少女を呼び止める。

 

「「止まれ!!そこのチビっちゃい奴!!」」

 

これが『893殺し』と『学校の殺し屋』の出会いだった・・

 




詳しい話は次回になりますが深雪さんは原作よりパワーアップしています。

という訳で次回!深雪の視えたものが明らかに!!そしてDEMの内部事情も見えてくるかも?
とにかくお楽しみに!!

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