今年最後の投稿になります。楽しんでいってください!
終わり方は中途半端かもしれませんが・・・
前回までのあらすじ!
森崎秒殺のツケが風紀委員指名として帰って来た。これをごり押しで退ける清夜。
放課後、清夜は達也に対する工作活動を始めたがすぐにエリカに捕まるのであった。
2095年4月6日 第一高校 通路 クラブテント周辺
校舎の外は校庭だけなく校舎をつなぐ通路までクラブのテントで埋め尽くされていた。
もはや縁日といえる賑わい。
見るだけなら楽しそうなのだが・・・
清夜はとても楽しくなかった。
「は、離してください!」
「ねぇ〜うちの部どう?」
「いやいや、絶対あなたにはクラウド・ボールのユニフォームが似合うって」
現在、エリカは大絶賛囲まれ中だった。
魔法競技系のクラブは大抵、一科の生徒を集めるものだが
これは恐らく部のマスコット、イメージガールになってもらいたいのだろう。
深雪が美少女すぎて目立たなかっただけかもしれないがエリカは客観的に見てもかなりの美少女にあたる。
普通に歩けば勧誘で群がるのは当然だろう。
清夜は特に助けるわけでもなくただ見つめていた。
(まぁ、ここ最近は彼女に振りまわされてたし・・ここは仕返しということで静観していよう)
と思っていたのだが・・
「ちょ!?どこ触ってるの!清夜君も見てないでなんとかしなさいよ!」
「「「清夜・・?」」」
グルリ・・
先輩たちの首がありえない方向に回ったように見えた。
清夜は身の危険を感じる。
(あっ・・い、いや〜な予感・・)
「いたわ!入試実技の男子1位!!」
「写真よりもイケメンね!必ずひっ捕え・・じゃない入部させるわよ!」
「スピード・シューティング部に抜かされるな!俺たち操射部で捕まえるぞ!」
なんで入試の成績を知っているか気になるが
清夜はそれよりも逃げることを優先させた。
「なんで俺まで!?チィ!エリカ、目を閉じて!」
「う、うん!」
ピカァ!
「うぁ!眩しい!」
「光波放出系の『フラッシュ』だ!クソ!」
清夜は『アーサー』のCADで『フラッシュ』を発動させ目くらましをした。
本来CADの着用は学校では禁止されているし魔法も好き勝手に使ってはいけないのだが
放課後になればCADも返却され魔法に関しても勧誘のデモンストレーションである程度許可されている。
(それにこれは正当防衛みたいなものだから罰も受けないよね・・そんなわけでもう一丁使いますか!)
すると清夜はエリカに駆け寄り、俗に言う『お姫様抱っこ』で持ち上げる。
「え、ちょ!?清夜君!?なななななな、何するの!?」
「嫌だとは思うけど今は逃げるから!しっかり捕まって!」
「い、嫌じゃない・・むしろ・・じゃなくて!って・・う、浮いてる?」
エリカが下を向くと先ほどの先達が自分たちを見上げているのが見えた。
先輩達も驚かずにはいられない。
「え、浮いてる?」
「いや、違う!何もない空中を階段のように駆け上がっているわ!」
周りの生徒達も思わず彼らを見上げる。
その中の一人に達也もいた。
(通報を受けて来てみたが・・面白いな・・起動式を見たところ収束系魔法で空気中の窒素を集めて同じく収束系の硬化魔法で硬化。それを足場にしているわけだが、それをループキャストで連続発動させて窒素の階段を作り上げたか。しかも足場の終了条件は駆け上がったときに終わるようになっているからサイオンの消費も最小限ってわけか・・インデックスにも載ってない魔法だろうな。)
達也は清夜に知的好奇心を抱いた。
ついでに達也の解析は正解で清夜はこの魔法を『
この魔法を理解した者は他にもいた。
理解・・というよりは『知っていた』が正しいが・・
「あらあら・・マスターも大胆なことをしますね。少しだけ嫉妬です。」
だが達也や他の生徒と違い清夜の姿を惚れ惚れと見ていた。
視点が変わり、
空中にいるエリカは清夜を見た。
(なんだろうな・・ここ最近のこの気持ちは・・清夜君・・馴れ馴れしいと思うけど、ちょっと、ほんのちょっとでいいから甘えさせて・・)
そう思いながらエリカは清夜に捕まる力をほんの少し強めた。
まるで抱きしめるように・・
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2095年4月6日 第一高校 校舎裏
途中、校舎の屋上を経由して窒素の階段をおりた清夜は一息ついた。
「ふぅ・・到着。降りれるかい?」
「う、うん・・」
「そう、それは・・・!?」
「どうしたの?急に後ろを向い・・・!?」
そこでエリカは気づく自分のあられもない姿に。
髪は乱れ、ブレザーは脱げかけていて、ネクタイも解けていた。
いや、何より制服の胸元が少しはだけてブラが見えていた。
エリカは顔を真っ赤にし、声を震わせる。
「見ぃぃぃたぁぁぁぁ・・?」
「い、いやね・・あの・・」
ピコーン!
清夜は名案を思いつく。
(そ、そうだ。ここは相手を褒めて誤魔化そう!そうすれば機嫌も直って一石二鳥!)
「その・・・思ったより着痩せしていて、綺麗なラインだと思うよ?うん!胸も思ったより大き・・」
「感想なんて聞いてないわよ!というよりそれ以上喋んな馬鹿ぁぁぁぁぁ!!」
ドゴォッ!!
「顔面ストレート・ナックルォ!!?」
どうやら名案ではなく迷案。
清夜はまたしても選択肢を間違えたのであった。
「うぅ〜恥ずかしい・・なんで早く助けなかったのよ。助けてくれてたらこんなことにもなんなかっただろうし。」
清夜は頬を押さえながら揶揄うことにしてみた。
「なんで?・・そうだね〜。エリカの制服が脱げる姿を観察したかったから?」
「なななななな!?」
エリカは顔を真っ赤にしてフリーズする。
仕返しのつもりだったが、なんだか楽しくなった清夜はもう少し揶揄ってみた
「もちろん冗談だよ。」
「冗談!?」
「実は俺、気を集めないと魔法が使えないんだ。」
「え、嘘!?」
「無論、嘘だよ。」
(意外と攻められると弱いようだな・・)
ここまで嘘に引っかかると逆に心配になる清夜。
エリカはここで自分が揶揄われているころに気づく。
だが怒れば清夜の思うツボだと思い我慢しながら聞く。
「むむ・・清夜君、性格悪くない?」
「失敬な、これほど性格がいい人はいないよ。いつも人が悪いと言われているんだよ。」
「それ、ダメだよね!?」
「いや、悪人?、悪魔?、魔王?だったけか?」
「もっと悪くなってる!?・・ハッ!・・また揶揄ってるのね。」
「ああ、そうだね!ドヤッ!」
「こんの馬鹿ッ!」
ドガッ!
「うぐぉ・・アッパー・・」
バタ・・
「たく、次行くわよ〜〜」
ズルズル・・
そう言ってエリカは清夜の襟を掴んで引きずる。
「まぁ実際は化け物なんだけどね・・」
「もう変な冗談には引っかからないわよ。」
エリカは無視して引きずる。
「冗談じゃ・・ないんだけどね・・」
清夜はエリカに聞こえない声でそうつぶやいた。
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2095年4月6日 第一高校 第二小体育館
第二小体育館。
通称『闘技場』では剣道部の演舞の準備が行われていた。
回廊状になっている観戦エリアに着くとエリカは清夜を引きずった手を離し駆け足で武闘場を見下ろした。
「へぇ〜魔法科高校に剣道部なんてあるんだ。」
「いだだ・・剣道は日本の国技だよね?別段珍しいわけでも・・」
「まぁ、清夜君はレオや達也君のような武闘派と違って知能派って感じだもんね。じゃあ教えてあげるわ。魔法師を目指す剣道家は大抵『剣術』に流れちゃうの。だから魔法師を目指す高校生が剣道を続けるのは珍しいのよ。」
「『剣道』と『剣術』は違うのかい?」
「それも知らないんだ〜。『剣術』っていうのは魔法を併用した剣技のことなの」
「へ〜」
清夜としてはどちらも大して変わらないように見える。
どっちも『現代の殺し合いには適していない』という意味で・・
そんな考えに気づいたわけじゃないが清夜の興味がなさそうな態度にエリカはムスッとする。
「興味なそうね。」
「う〜ん。ないわけじゃないけど・・どっちも痛いから俺はパスかな〜」
「昨日の威勢からは想像できないヘタレ発言だな。」
最後の言葉はエリカではなかった。
二人は後ろを振り返る。
声の正体は達也だった。
「達也君!お疲れ様!」
「お疲れ達也。休憩しながら見学かい?」
「そんな訳ないだろう。今も巡回中だ。それで『お姫様抱っこ』をしながら魔法を使っていた人間を探していた訳なんだが・・」
二人はフリーズする。
エリカは真っ赤に、清夜は真っ青に。
清夜は恐る恐る聞いた。
「もしかして・・犯人分かってる?」
「ああ、というよりあそこにいた人間は全員見ていたと思うぞ。さて、これから逮捕しようと思うのだが・・そうだな缶一本で手を打とう。」
実際は正当防衛みたいなものだから逮捕はできても処分ができないのだが『逮捕』という言葉は清夜に効果抜群だった。
「う、分かったよ。何がいい?」
「コーヒーならなんでもいいぞ。」
「あたしはミルクティーね。」
「なんでエリカの・・」
「ん?」
エリカの後ろに般若が見えた。
おそらく、はだけた姿を見たことに対する謝礼を求めているのだろう。
清夜は敬語で答えてしまう。
「は、はい。買ってきます。」
そうして清夜は自動販売機を探しに行った。
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2095年4月6日 第一高校 第二小体育館 武闘場
達也たちがいる観戦エリアも観客で多いが
下の武闘場にも観客が溢れていた。
周りの声を盗み聞きするとアルテミシアを見に来た人が多かった。
武闘場に降りた清夜は剣術部の部員を見つけた。
どうやらイライラしているようだった。
「チッ・・もたもたしやがって剣道部の奴ら・・」
「
「そういえば
「マジかよ!?」
こちらも一科のプライドが高い人のようだ。
清夜は今度こそ名案を思いつく。
(フフーフン♪面白いこと思いついた。一科と二科、それに達也・・役者は揃っている。)
そうして清夜は剣術部員の近くにある人溜りに隠れて聞こえる程度にこう言った。
「あ〜あ。剣道部のデモなんて
「ねぇ、
「そうだな、どうせなら
剣術部員はその声に振り返るが誰がしゃべったのか分からない。
三人の声はそれぞれ違ったが実は全て清夜が喋ったのだ。
だがそんなことを知らない剣術部員は操られているとも知らずにニヤける。
「くすす・・そぉだな。どっちが強いか知りたいよな〜。なぁ桐原。」
「あん?んだよ。今、俺はイラついてんだよ。」
「まぁまぁ、話を聞けって・・ごにょごにょ・・」
清夜も予想通りの行動に喜んだ。
(予定通り乗ってくれたな。あとはトラブル直後に達也と合流しなくては・・な)
清夜の頭のなかでは事件のシナリオが出来上がっていた。
あとはポップコーンのように破裂するのを待つだけ・・
たとえ好きだった女がいようと彼の暴走、悪意は止まらない・・・
というわけで今日までこの作品を読んでいただきありがとうございますっっ!
まだまだ面白くしていきたいと思いますので来年もまたご愛読お願いします!
次回予告!
とうとう清夜の望んだ乱闘が始まる。そんな中、達也は不思議な魔法を使い始め乱闘を収めてしまう。達也が使った魔法は一体・・・
お楽しみに!
「これはダメじゃない?」、「これだと運営に取り締まられるんじゃない?」という場合には是非、メッセージなり感想なりで報告をお願いします。感想、誤字脱字、評価、アドバイスもお待ちしております。