まだどうなるか分かりません。
それと実は前回と15話のアルテミシアに関する話で矛盾があったので修正しました。
そこまで気にしないとは思いますが念のため・・申し訳ありません!
今回はオリジナル回ですがヨルムンガンド色が強いですね。
前回までのあらすじ!
学内護衛Bの正体は二年の人気No1のアルテミシア・B・アシュクロフトだった。彼女は清夜に報告をするのと同時に部活連の勧誘をする。そして清夜はブランシュ襲撃と部活連にはいる決心をするのであった。
2095年 4月14日 日本 某所 上空
人の警戒が一番緩くなる夜明け前
清夜はアルテミシア、ホウ、アーキンを連れてヘリで移動していた。
たいした目的ではない。
お話を聞きに行くだけ。
ただし圧倒的な暴力を行使してだ。
『もう一度作戦を確認するぞ。作戦目的はブランシュ拠点にいるテロ部隊の指揮官、または幹部の確保。いなければ適当に数人拉致るぞ。』
アーキンが話しを引き継ぐ。
『それ以外は殲滅。余裕ができれば PCなどから情報収集ですね。』
『そうだ。まずは俺たちで屋上に降下、潜入しセキュリティを潰す。その後、エレン率いる別働隊が地上から侵入する。上と下から攻め込んで挟みうちだ。』
『今さらだけどよ夜坊。ヘリで近づけば流石に敵さんも気付くぜ?』
そう反論したのはエコーだった。
だがヘリにエコーの姿はない。
エレン、エコー、翠、藍は拠点近くの地上で待機しているのだ。
『ウチの輸送班は音波振動系減速魔法持ちと光学系魔法持ちの二人以上で輸送するのが必須だ。姿と音は魔法で消すんだよ。それに魔法探知については範囲外の高度から降下するから敵には気づかれないんだ。』
『なるほど、なら納得だ。でもお嬢(護衛が呼ぶココのあだ名)やキャスパーさんの手伝いから帰ってきた俺たちを早速使うとか人使いが荒くねえか夜坊?』
『帰ってから1週間も休暇をあげたじゃないですか!?。給料分働きなさいエコー!!』
『リラックスのための冗談だって総隊長殿。アンタも少しはリラックスしなよ。』
思考通信では周囲の音は聞こえないが
ガシャッ!と銃の音がエコーから聞こえた気がした。
ホウが確認のために質問する。
『第三勢力の介入や不測の事態はどうするんすか?』
『指揮は各隊長に一任だが中の情報、誘導などは本社にあるコマンドポスト(以降、CPと略す)が伝える。CPも問題ないな?』
『こちらCPのセシル・オブライエン、準備完了していますマスター。』
『お、おお同じくレオノーラ・シアーズ!も、問題ありません!』
『同じくアシュリー・シンクレア!問題無しだ!というか何で私たちは前線じゃねーんだよマスター!?年はアンタと同じじゃねーか、行かせてくれよ〜!』
セシルとレオノーラも『そうだ、そうだ』と抗議する。
清夜は面倒臭そうな顔しているが
アルテミシアはクスクスと笑いだす。
(フフ・・随分と懐かれましたね。『契約』とか『弱者は切り捨てる』とか言っときながらも全てに絶望した私たちに優しく面倒を見てくれるから頑張りたくなるんですよマスター。本当に・・・復讐に囚われている武器商とは思えないぐらい優しいから・・・)
4人共、清夜と会ったばかりの頃はナイフで襲いかかったものだが今ではこの懐き様
彼女達自身、彼女たちの魔法力が目的だと何度も聞いたが、それでも好んで付き従っている。
アルテミシアはこれを真由美とも克人とも違ったカリスマだと分析している。
清夜はため息混じりで返した。
『お前ら予備隊員だろうが・・・もう質問はないか?』
清夜は降下組を見渡す。
質問はなかった。
代わりに「任せろ」と思わせる表情が返ってきた。
『地上班も質問ありません。こちらはお任せください。』
翠が思考通信で返す。
場所が違うため表情は見えなかったが思うことは同じのようだ。
パイロットの二人が清夜に報告する。
「そろそろ降下ポイントに到着します。」
「準備のほうをお願いします」
『アイク、開始前に号令を・・』
エレンは清夜に静かに進言した。
学校での清夜ならお断りだが部下の命を預かる身では断ることは出来なかった。
清夜は降下準備しながらそれに応える。
『・・・武器商人の俺が聖人君子のような偉いことは言えない。だがな罪のない人間を殺しておいて平然な顔して平等と市民運動を語る悪党を許すつもりはない。テロ指揮官、幹部確保のついでになってしまうが拠点にいる人間は一人たりとも逃がすな。絶対に殺せ・・』
『『『『『『『了解』』』』』』』
ヘリのハッチが開かれロープが屋上に向かって垂れ落ちる。
清夜はロープに手をかけ体勢を整えた。
「いくぞ、作戦開始!」
「降下!」
清夜の号令直後、アルテミシアは降下の合図を出す。
それに合わせて四人は熱光学迷彩をかけてヘリから落ちるように降りていった。
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2095年 4月14日 日本 某所 ブランシュ拠点
自然豊かな地に場違いな大きな建物。
この拠点は廃棄された化学工場を改築したものだ
四方を山に囲まれ地下には巨大な空間がある。
テロリストにとってはこれ以上ない隠れ家だった。
その拠点の一室でのこと。
警備5人の元に休憩が終わった男が5人入ってきた。
「お〜す。異常はないか〜?」
「おう・・なさすぎて眠いぐらいだ。おい、外の警備に行く時間だぞ」
「ふぁ〜・・・外の警備の交代か〜これ終われば休憩か・・・」
隠れ家ゆえの安心感か、はたまた眠いだけなのか、どちらにせよ怠けた空気が包んでいる。
いつまでも気を張り続けることはできないけれども、この瞬間は男たちにとって生死の分かれ道であった。
キィィ・・・
ガガガガシャ!!
ドアが開く音が聞こえ一斉に銃を構える男達。
しかし向けた先には誰もおらず、ドアの外にも人はいない。
男たちはドッと疲れた気がした。
「たく、驚かすなよ。てか最後入った奴はドア閉めろよ。」
「あれ〜?閉めたと思ったんだけどな〜」
ハハハと皆が笑い出す中、一人はドアを閉めた。
バタン!
ガチャ・・
ドアが閉まる音が響き鍵がかかる。
普通の出来事のはずなのだが、おかしなことが起きた。
男は確かにドアを閉めた。
閉めたのだが鍵までかけた覚えはない。
だがオートロックでもない鍵が勝手に掛かったのだ。
男の間抜けな声が出る。
「は?こr・・・ウグボッ!」
グサッ・・・
男の喉に風穴が開き血が滴り落ちる。
これもまたおかしな事だった。
風穴が空いているのに風穴を開けたようなものは何もない。
それに血は何もない空中を伝い滴り落ちているのだ。
まるで見えないナイフが刺さったかのように・・・
「なっ!?ブァハッ!!」
「く・・ガビャ!」
ブスブス!
サイレンサーによる独特な発砲音が響くとさらに二人が殺される。
最初の一人が殺された時に氷付いてしまったが3人目が殺されるとさすがにヤバいと動き始めた。
「しんにゅ・・ベャ!!」
ザシュ・・
「撃・・デブォ!」
ブブブブブブス!
「味方がぅゔぁ!・・・」
グゴキッ!!
しかし動くのが遅かった。
4人目はナイフで頚動脈を綺麗に斬られ、
5人目はサイレンサー付きのサブマシンガンで蜂の巣にされ、
6人目は首を折られて殺された。
残りの4人は何も思わなかったわけではない。
だが仲間がたった数秒で半分以上死んでいく様を見て抵抗心よりも恐怖が上回ってしまったのだ。
四人のうち三人は膝をついて命乞いを始めた。
「た、たすけて・・・しにたく・・・ウヴェア!」
「やめてくれ・・妻と子供が待っているんだ・・だから!ガァッ!」
「こうさ・・ンヴァ!!」
ブス、ブス、ブス
それでも死の鉄槌を止まらない。
9人目に関しては白旗すら上げさせない。
三人とも一発ずつヘッドショットをくらい死んでいった。
とうとう一人なった男は影すら見えない何かに押さえ込まれる。
「ウゴッ!?・・・・ムー!ムォー!!」
バシュッ・・・
『クリア』
『クリア』
『クリア、一人残してあります。』
『ああ、ご苦労。おっ・・PCを発見した。そいつはそのまま押さえつけてろ。』
空気が抜けたような音が聞こえた。
すると誰もいなかった部屋にSFに出てくるようなフルフェイスヘルメットとスーツを付けた人物が4人が現れた。
無論、
本来ならば清夜、エレン、そしてアルテミシアには個別装備で戦うのだが今回は隠密の色が強い作戦内容のため装備しなかったのだ。
清夜はUSBメモリを取り出すとパソコンに差し込んだ。
『
『こ、こちらCP!今、セキュリティと魔法探知を切りました!』
レオノーラは見た目こそ大きくて怖いイメージだが本当は弱気の少女。
ビビりながらも敵は普通に殺すんだが、ここまでビビりまくってると ほんの少し不安を覚えてしまう。
『落ち着け。お前達が死ぬことはないんだ。監視カメラの映像も差し替えられるか?』
『すでに終えておりますマスター。』
今度はセシルから返ってくる。
三人とも不満とかを言いながらもキッチリ仕事をこなす点は清夜も評価していた。
『分かった。地上組に突入指示を出せ。』
『こちらCP。了解』
そうしてCPとの思考通信を終わらせる。
その間にも残った一人は口を塞がれながらも抵抗をやめない。
ホウとアーキンは余裕の表情で抑え込みながら質問した。
『で、こいつどうするんすか?』
『こいつから聞き出せるだけ聞き出す。』
『拷問・・ですか。レームさんも言うと思いますが私達ギャングじゃないですよ?そんなことは・・』
『3年前ならそうしたかもしれんが今は違う。『
清夜は男の頭に手を乗せると脳に電気を流す。
命令の内容は『清夜の質問に正直に話す』こと
バチィッ!
「さて質問だ。ここは何の拠点だ?、ここの人数は?」
「・・・ここはテロ部隊の重要拠点・・・武器や爆弾はもちろんのこと・・アンティナイトやBC兵器も管理している・・・人数は150名程・・・」
「アンティナイト?あれは軍需物資のはずだ。どうしてテロリストが持っている?」
「・・・・」
最初は目を朧げにしながらも答えていたがこの質問には何も答えない。
清夜は失敗かと一瞬思ったがすぐに理解した。
「何も答えませんねマスター?」
「そうか、分からないから答えられないのか。じゃあ質問を変えよう。この拠点にいて今の質問に答えられそうな奴は?」
「ここの指揮官・・・司様の盟友である小松田戦術顧問なら・・」
「そいつはどこにいる?他にブランシュ幹部はいるか?」
「一つ下の階の司令室・・・その奥の部屋。今はそこで寝てる・・幹部は・・いない。」
必要な情報は集まった。
それでも清夜は念のためにこの作戦の理由である質問をする。
「ブランシュは一高で何をしようとしている?」
「・・・」
「知らないか・・・ご苦労さん、死んでいいよ。」
ブスッ!・・・バタッ・・
用が済んだ清夜は男の眉間に一発くらわせてやった。
男はそのまま倒れる。
その目は死んでも尚、朧げなものだった。
アルテミシアは指示を仰ぐ。
『どうしますか?』
『・・・
『『『了解』』』
あまり戦力を分散させるのは良くないのだろうが清夜が冷静に分析した上での判断。
それに納得したのか異を唱える者はいなかった。
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2095年 4月14日 日本 某所 ブランシュ拠点周辺
セキュリティが切れた少し後
エレン達の元にアシュリーからの思考通信が入る。
『CPより
『こちら
『『『了解』』』
バシュ!
熱光学迷彩をかけて警備の元へ忍び寄る。
警備の男3人はタバコを吹かしながら警備している。
戦闘のプロからすれば愚かな行為だ。
エレンは魔法を展開する。
「ふぅ〜暇だ・・ヴヴァ!!!」
エレンが男に手刀を振り下ろすと男の体が真っ二つに斬れた。
これはエレンがシリウス時代に開発した魔法『分子ディバイター』だ
薄板状の仮想領域を物体に挿入し、クーロン引力のみを中和し、クーロン斥力により分割する放出系魔法だ。
無論、人体を斬る場合は直接干渉になり、相手の情報強化を突破する高い干渉力が必要となるが
相手は魔法力もないし、エレンの干渉力は清夜に劣るものの世界トップクラス。
斬れないわけがなかった。
「何だ!何もいな・・イグォ!」
バババババス!
「んな!?影も見え・・ぐぁ!」
シュパッ!!
残りの二人にも葉っぱと銃弾が襲いかかる。
二人目はエコーのアサルトライフルだが
三人目の喉切り裂いたのは藍の収束・移動系魔法『リーフ・ショット』だ。
この魔法は葉っぱ1枚〜数枚を対象に硬化魔法で硬化、移動魔法でぶつけるシンプルな魔法だ。
ちなみに翠は音の振動波を魔法で減速させて周りに気付かれないようにしていたが
『こちらCP!右奥の物陰に敵2!仲間を呼ばれる前に対処を!』
『フ◯ック!!』
エコーが思考通信で叫ぶ
三人の無力化に成功したが敵がまだ近くにいることに気づかなかったのだ。
これはエコー達の油断ということではない。
もともと工場だったため建物自体、パイプ等が多く死角が多いのだ。
奥にいた男達は急いで通信をしようとする。
「ひっ!ぞうえ・・ヴァハッ!!」
バスッ・・・
「通信機・・・がゔゔぁあ!」
ズパァッ!!
だが通信機を手にかける前に男の頭が撃ち抜かれ、もうひとりは殺傷力最大の『鎌鼬』で切り裂かれた。
殺したのはのはエコー達ではない。
『こちら
撃ったのは降下組のアーキンだった。
その隣には鎌鼬を展開しているホウもいる。
『サンキュー、助かったぜ』
『同じく
『ヒョヒョ、了解。死角にいる敵を頼みます。』
エレン達は外の警備の殲滅を続ける。
姿、影すら見えない以上、彼女達を止められる敵はいなかった。
なんだかハーレムものっぽくなっていってるような気がしますが・・・
あくまでヒロインはエリカです(さ、サブであやな・・だ、だめ?)
次回予告!
アルテミシアの剣技と清夜の銃撃の乱舞がブランシュを圧倒していく!
そしてこの作戦の終わりに原作とは少しちがう、もう一つの敵が見えて来る。
お楽しみに!
「これはダメじゃない?」、「これだと運営に取り締まられるんじゃない?」という場合には是非、メッセージなり感想なりで報告をお願いします。感想、誤字脱字、評価、アドバイスもジャンジャンお待ちしております。