ええ、わかってます。出せないとか言ってたのに出せちゃいましたよ。
意外と電車の移動中に書いてたら出来ちゃいましたよ!
あとデレステのリセマラで速水奏ssrがでない(ぼやき)・・・
前回までのあらすじ!
エリカとの喧嘩(?)も終わった清夜。放課後、深雪は一人学校を出た清夜を見かけ尾行するが簡単にバレてしまった。だが怒られるわけでもなく一緒に買い物となったのだがそこで深雪は美少女探偵団を見つけたのだった。
2095年 4月15日 東京 八王子
「どこまで行くんだろう?」
「そろそろ学校の監視システムを出ちゃう」
「むむ〜名探偵エイミィの勘がビビッときますな〜」
ここにも同じく尾行をしている者達がいた。
明智 英美ことエイミィとほのか、雫を含めた美少女探偵団だ。
といってもその尾行は深雪よりも酷い尾行(本人は真面目に尾行しているが)。
盛大に足音を立てるし、しきりに隠れる所を変えるから周りから怪しい目で見られている。
このお粗末な尾行の発端は達也が襲われた勧誘期間後に巻き戻る。
勧誘期間後、美少女探偵団は独自に調査(調査と言えるものじゃないが)
達也の襲撃者が剣道部部長の司甲と突き止めて匿名の通報システムで通報したのだが一週間経っても音沙汰なし。
そんな時、部活があるはずなのに下校をしている司甲を見つけ尾行を始めたのだ。
「雫、エイミィ・・私、なにか嫌な予感がするの・・・」
「実は私も!」
「私だって不安がないわけじゃない・・でも・・」
雫の言葉で三人は見つめ合って思う。
私たち三人なら・・・と
一科生だからという自惚れではない。
三人の絆ならという意味合い。
だがそれも自惚れに過ぎないことを後に知る。
それは司甲の突然の逃走から始まる。
「気付かれた!?」
「それよりも今は追わなきゃ!」
三人は形振り構わず走り出した。
司甲は店の間の狭い路地を巧みに駆け、三人もそれを追いかける。
しかし追跡むなしく、最後は司甲が逃げた角で見失ってしまった。
「あれ、いない・・」
「逃げられちゃ・・」
ブォン!ブォブォブォンッ!!
エイミィが悔しさを言おうとした時、複数のバイク音が響いた。
三人が後ろを振り向くと4台のバイクが走ってきて取り囲んできた。
乗っている男達は黒のライダースーツに黒のヘルメット。
普通に見ればライダーだが統一された格好が自分たちを襲おうとしていると察知させる。
三人はその危機感で無意識に身を寄せ合った。
「な、なんなんですかあなた達は!」
「コイツらか。我らのことを嗅ぎ回っているのは」
男達は質問に答えずジリジリと近づく。
このままでは捕まると思い、雫が二人に耳打ちする。
「二人とも、合図したら走るよ。CADのスイッチを・・・」
二人は気付かれない程度に頷きCADを構えた。
「我々の邪魔をする者は例え子供だろうと・・・」
「GO!!」
男の一人が近づいたのを皮切りに三人は走り出す。
男達は慌てて手を伸ばすがタイミングが良かったのか虚をつく形で包囲から逃げ出せた。
「逃がすな!!」
「ちぃ!!」
それでも男の大人と女子高生。
すぐに追いつかれエイミィが捕まりそうになる。
その直後、エイミィはスピードを上げるでもなく、むしろ振り返って男と対峙し
「ただの女子高生だと・・・思わないでよね!!」
ズドン!
「ぐぁ!!」
魔法によって圧縮された大気をぶつける収束系魔法『風槌』を発動させ男達に叩きつけた。
この魔法は空気弾をぶつける『エア・ブリット』に似ているがこれは圧縮率を下げることで威力を犠牲に発動速度を上げた魔法だ。
無論、殺傷能力はないが殺さず男を倒れこますにはうってつけだ。
「エイミィ!?」
「自衛的先制攻撃だよ。殺してもいないし。」
エイミィは可愛くウインクして答える。
しかし、そんな余裕もなく男達は起き上がって追いかけようとする。
「ッ!私も!」
ピカァッ!
「クソッ!!視界が!」
今度はほのかが『フラッシュ』の魔法で目くらましを仕掛けた。
ほのかは家の性質から光波を操る魔法を得意としており、その威力は以前使っていた清夜や翠のものを超えている。
その威力のおかげで男達は目を抑えるどころかしゃがみ込んだのだ。
「行こう!」
「うん」
「あと少しで出れるよ!」
三人は路地から脱出しようと再び全速力で走り出す。
表通りまであと少し。
男達もまだ全員立ち上がれていない。
私たち三人なら・・・
そう確信した次の瞬間だった。
「くそ!!この化け物め!これでも喰らえ!」
キィィィィィィィ!
男達は指輪を出したと思うと
突然、不快な音とともに三人の頭が痛みだした。
頭が割れるような痛みだ。
「「「きゃぁ!!」」」
三人はその痛さに膝をついてしまう。
男達は指輪を見せつけながらゆっくりと立ち上がった。
「ふふ。苦しいか化け物・・」
「司様からお借りしたアンティナイトによるこの『キャスト・ジャミング』がある限り、お前らは魔法を使えない」
そう、これはキャスト・ジャミング特有の魔法師にしか分からない痛み。
ほのか達、いや軍の魔法師でもこの人数で近距離の『キャスト・ジャミング』は耐えられない。
軍人でもない3人は魔法が使えなくなれば抵抗する術はない。
それでも三人は諦めない。
「ほの・・か・・・」
「・・・っ」
「まだ抵抗できるようだな」
キィィィィィィィ!
『キャスト・ジャミング』の出力を上げる男達。
さらに強くなる痛さに、とうとう三人は横に倒れてのたうち始めた。
「アア・・・ガァッ・・・」
男達はニヤケながらその様を見続ける。
そして雫とエイミィが気絶し、意識があるのはほのかだけとなった。
「エイミィ・・・雫・・・」
1分ほど経ったが未だ気絶しないほのか。
男達は痺れを切らしたのかナイフを取り出した。
「ちっ、もういい殺すぞ」
「ああ、ここで死ぬがいい化け物!」
(深雪!・・・達也さん!)
男達は声を上げてナイフを取り出す。
それに対し来るはずのない人達を思うほのか。
しかし思いは叶った・・・半分だけ
「ほのか達から離れなさい」
バキィン!!
ナイフが氷付き弾けた。
『キャスト・ジャミング』がある以上、魔法とは思えない。
だがそれはあきらかに魔法によるものだった。
「ひっ!・・」
男達は恐怖と後ろからくる寒気に思わず震え上がる。
頭が割れそうな痛みに耐えながら、その声の主の姿を見ようとほのかは視線を向ける。
そこにはCADを片手に立ち尽くす深雪の姿があった。
「みゆ・・・き・・?」
「バカな!?これは純度が高い特注品だぞ!」
「非魔法師の『キャスト・ジャミング』など私には通用しません」
冷たく告げる深雪。
その表情は静かな、冷酷な怒気にあふれていた。
それでも信じられるわけなく男達は指輪を構えなおし襲いかかる。
「おい!もっと出力をあげろ!!どうせ、はったりだ!」
「無駄です・・・」
深雪は静かにパネルにさわる。
発動させるのは頭を揺さぶって中度の脳震盪を起こす振動系魔法『震盪波』
「「「「グァァァ!!」」」」
男達は結局、触れることすらできずに倒された。
これが魔法師としての才能の差。
深雪ほどの干渉力があれば4人の『キャスト・ジャミング』など紙くず当然。
才能の差を実感したと同時に深雪が助けてくれたことに安堵するほのか。
意識を保つのはもう限界だった。しかし・・
「大丈夫?」
深雪が駆け寄ろうとした時だった。
深雪の後ろに増援と思しき同じ姿の男達4人をほのかは捉えた。
ほのかは気絶しかける寸前、力を振り絞って叫んだ。
「深雪!後ろ!!」
「!?」
ガシッ!!
ほのかが気絶し、深雪が振り返ると邪悪な笑みを浮かべてナイフを振り下ろす男が一人。
だが深雪が斬られることはなかった。
「清夜君!?」
「イタタ・・・ごめんね。お兄様じゃなくて」
そこにはナイフを片手で受け止める清夜がいた。
健気に笑っているが手からは血が滴り落ちている。
深雪は驚きを隠せない。
振り返った時には見えなかったのに目を閉じて開けた時には現れていたのだ。
男達も同様だ。
完璧な不意打ち、周りにも警戒していたのに接近すら気づけなかったのだから。
ギギギ・・・バキンッ!!
「なっ!?片手でへし折った!?なんなんだ貴様!どこk・・ガグォ!!」
ドゴォッ!!べきっ・・・
男の骨が折れる音がむなしく響いた。
清夜は叫ぶ男の胸に強烈な肘打ちを叩きつけたのだ。
その表情は無表情に変わっていく。
「こんなオモチャじゃ簡単に折れるに決まってんだろ・・」
「化け物が!!正義の鉄槌の邪魔するか!」
「死ねっ!」
今度は男2人が挟み込んで斬りかかってきた。
対して清夜は一歩も動かず腕輪型CADを操作するだけ
ドガン!!ビギギギギギギ・・・
「「「ガバァッ!!・・」」」
斬りかかった男たちは両壁に、もう一人は地面に叩きつけられた。
特別な魔法ではない清夜が使ったのは単純な移動系魔法。
しかし、その威力は壁や地面の凹みを見れば一目瞭然だった。
しかもそれだけではない。その後は加重系魔法を使って押しつぶしている。
「うぅ・・がぁ・・もう、やめt・・・」
ギギギギギギギィ・・バキッ!・・バキッ!
「やめるわけねぇだろ。テメェらがどんな正義かがげているかは興味ねぇが、子供殺そうとして正義を名乗れると思うなよクズ。」
さらに出力を高め押し潰していく。
歯が抜け血が出て、顔が潰されてグチャグチャになっていようとも言葉通り辞めようとしない
男たちは抵抗も出来ぬまま恐怖しながら意識をなくした。
「お〜わりっ!!無事?・・・ではなさそうだね・・後ろの三人は。とりあえず怪我がないか確認しよう。手伝って」
男達が気絶したのを確認すると無表情から一転、やさしい表情で話しかける清夜。
本当はそんな優しい気分じゃない。
出来ることなら男達を虐殺してやりたい。
だが同級生の、それも自分を怪しんでいる人物の目の前で殺すのは出来れば避けなければならなかった。
「・・・・は、はい。」
深雪は呆気にとられ少し間を空けてから答えた。
圧倒的な魔法力。
森崎の試合では見れることがなかったがこれほどとなると干渉力で負けたのも納得できた。
(なんて干渉力・・・というより攻撃に手加減どころか躊躇すらない。だからこそ一方的・・・でもお兄様なら・・)
それでも深雪の兄が最強である自信は揺るぎはしなかった。
〜数分後〜
別条がなかった三人はその後すぐに目覚め深雪達に感謝し、事情を話した。
そして話し合いの結果、深雪の事情で大事にはせず男の処遇を深雪に任せることに決定し美少女探偵団は帰っていった。
深雪は優しく見送りながら清夜に尋ねる。
「・・・どうしてここが?」
「司波さんが出たあとに怪しいバイク乗りが走って行ったんでね。嫌な予感がして追いかけたらここに着いた。」
本当は監視していた情報部から連絡があって駆けつけたのだが清夜にそれを話す気はない。
幸いにも深雪からの追求はなかった。
話の筋がそれだけ通っているということだろう。
今度は清夜が尋ねた。
「で、どう処分するの?やり方に文句はつけないけど見届けさせてもらうよ。」
「分かりました。それでは九重先生に身柄を預けようと思います。電話してきますので彼らを縛り上げといてもらえますか?」
「うん、任された。」
そうして深雪は電話をしに一旦離れた。
一人残された清夜はその後ろ姿を静かに見つめる。
(何をしているんだ俺は?・・・あえて助けなければ達也は怒って本気を出すだろうし、その副産としてブランシュをある程度抑えられただろうに。エリカとのこともそうだ。もしかして、おかしくなっているんじゃないか俺?・・・)
過剰防衛はともかく、人としては正しい行動でおかしいということはない。
だが
”矛盾”
という武器商にふさわしい言葉が頭に浮かぶ。
心から余裕と冷静が失われ、そんな思いを誤魔化したくなってくるとタイミングよく思考通信がかかってきた。
『マスター、今よろしいですか?』
『アルか。どうした?』
とても悩んでいるとは思えない清夜の口調ぶり
『ボスはそういう弱さを部下に見せない。』
これはココの部隊にいるレームからの教えだった。
『サヤ達の会話が終わったんですけど突然、司波君が血相を変えて走り出したものでどうしたものかと・・』
『何だい、それは?』
『私もよく分からなくて、司波君はそのまま学外に出てしまいました。』
『まさかと思うけど・・・』
深雪のピンチを察知して走り出した。
なんて、ありえない予想が清夜の頭をよぎる。
その予想は上から来る鋭い殺気とともに現実のものになった。
「やはりお前は敵だったか・・・式 清夜!!」
「なっ!?達也!?・・・グフゥッ!!」
ドガァ!!
上から飛び降りてきた達也の踵落としが清夜に襲い掛かる。
これをギリギリのタイミングで腕をクロスし頭への直撃を防ぐ清夜。
それが唯の踵落としでないのは清夜にはよく分かった。
(加重系と加速系!?しかも今、起動式なしで
「やめろ達也!クッ!!」
「黙れ、深雪に傷つけようとして俺が気づかないと思うなよ。お前だけは絶対に殺す・・」
ガッ!ガッ!ドガッ!!
勘違いしている達也の攻撃は止まらない。
清夜の逃げ場を塞ぐように着地したと思いきやバネのように跳ね上がりながら掌打
次に左からの抉るようなボディブローでつなぎ
最後はグルンと回ってからの強烈な回し蹴り。
清夜は全て紙一重で防いでいたが最後の回し蹴りでそのまま壁に激突して崩れ落ちてしまった。
「ガハッ!!・・・クソ・・」
完璧な奇襲は敵の戦闘力を半分に落とすとまで言われている。
そんな言葉を体現化させたような達也の奇襲
さらにタチが悪いのは魔法。
一歩踏むごとに振動系魔法を使って揺れを増幅し、清夜のバランスを崩しているのだ。
ゆえに清夜は体勢、起動式の準備すら整えることができない。
「終わりだ」
ガシャ
達也は銀のCAD『シルバーホーン』と冷たい視線を清夜に向けた。
清夜にはそれがどんな魔法を使うかまだ分からない。
だが武器商人の、戦闘の経験から
殺される
そう直感した瞬間、清夜の思考が加速した。
心から余裕と冷静が失われた状態で
シ、シヌ?ナンデ?フユカノカタキトレテナイ・・・アクヲホロボシテナイノニ・・・
イヤダ、デキナイ、死ヌことナンテできない、いやイヤ嫌イヤ、絶タイに・・・
「死ねるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「!?」
達也は思わず、本能的に一歩下がってしまう。
怒声に怯えたのではない。
清夜から噴き出た
(なんだこの黒いのは!?まさかサイオンなのか!?しかも今まで見た誰よりも量が多い!!とにかく一度投げ飛ばしてから雲散霧消で・・)
達也は片手背負い投げをしようと手を伸ばそうとする。
その瞬間、地面に手をついていたはずの清夜が突然、達也の目の前に現れた。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「なっ!!ブォッ!?」
ドゴォッ!!
清夜の右ストレートが達也が腕を
物理的にも精神的にも達也の表情が歪む。
(速い!?立ち上がる姿すら見えなかった。いや、それよりもカウンターだ。俺の手は掴むどころか伸ばしきれてさえいない!!反応速度0秒のカウンターとでもいうのか!?)
気づくとすでに達也自身が壁際に追い詰められていた。
清夜のクロスレンジに危険を感じてはいるがこれでは下がることも出来ない。
とにかく突き飛ばさなければならない達也は左膝で膝蹴りを仕掛ける。
「っ!!」
ボキィ!!
しかし、またもや
そのまま達也の右腕を掴んで折ったのだ。
これで先ほどのがマグレの類じゃないと理解した達也。
それもそのはず、これは清夜の『
本来、攻撃を受けそうになったとき人は脊髄反射以外、感覚器→脊髄→大脳(感覚野)→(分析・判断)→大脳(運動野)→脊髄→筋肉という過程をえて防御、回避が行われる。
だがこの技はあらかじめ、敵の攻撃方法に対応した動きをプログラムで設定しておくことで発動中、攻撃を知覚した瞬間に『
これにより反応速度が0秒に限りなく近いオートカウンターが実現したのだ。
一見、クロスレンジ最強の技に見えるが実は
(今はマグレでもどうでもいい。クロスレンジだがここで使うしかない!)
達也は腕を折った清夜の隙に勝機を見た。
清夜は腕を折ってCADを手放させようとしていたようだが達也はCADを手放さなかった。
例え手放そうとも達也は無媒体でその魔法を使える。
敵を文字通り
カシッ
達也は迷うことなく引き金を引く。
しかし清夜が
むしろ、より殺意を尖らせて達也に攻撃を仕掛けてくる。
「こんな所でっ!!死ねないっ!!」
「な!?ぐっ!あぐぅっ!」
ザクッ!
清夜はいつの間にかナイフを取り出して達也の右腕を刺す。
暗器を警戒した戦い方は小さい頃から徹底されていたが達也は清夜のナイフに気付けなかった。
いや問題なのはむしろ魔法が効かなかったこと、これは先程の驚きを遥かに超えていた。
(
達也の魔法の腕が悪かったという訳ではない。
実は清夜は叫んだと同時に自分の肌と同色の未元物質を薄く展開していたのだ。
これによってと『メルディン』や『AMS-04』同じようにイデア上で未元物質化し自分のエイドスが隠され、達也の魔法が対象不在のエラーになったということだ。
普段の達也なら興味が尽きない場面だが今は戦闘中、驚きもまとめて感情の高鳴りを抑えた。
「っあ!!」
「ちっ!」
ガンッ!
達也は刺された直後に頭突きで無理やり清夜を引き離し距離を取り、再び意識を右手の魔法に集中させた。
もしかしたら先程のは何かのミスだったかもしれない。
そう思って同じことをするのだ。
しかし
「清夜君!?まさか・・お兄様!誤解です!清夜君は敵ではありません!彼が守ってくれたんです!」
「!!・・深雪・・・」
黒いサイオンを感じて戻ってきた深雪が兄を呼び止める。
清夜を心配してではない。
深雪と達也には魔法師としてある一つの在り方を目指している。
それは兵器ではなく、人間としての魔法師。
誤解とはいえ、無実の人間を殺してしまえば、人間ではなくただの兵器としての魔法師に成り下がる。
兄妹にとって、それだけは断じて許されないことなのだ。
達也は深雪の言葉で正気に戻り戦闘を止めた。
おそらく深雪の意図も理解したのだろう。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ガッ
でもそれは兄妹の話。
殺されかけている者にはそんなこと知ったことじゃない。
清夜は達也の頭と顎を掴んで力を込めた。
「お兄様!!」
「くっ!!離せ!」
ドゴォッ!!
首を折られると分かった達也は空いてる左で清夜の顎をアッパーを喰らわせる。
ダメージが溜まっていたからか、ノーガードだった清夜はそのまま気を失う。
達也たちは気づいていないが未元物質も同時に消失する。
しかし行動が終わったわけではなかった。
グゴギッ!!
「ガヴァッ!!」
「お兄様!?」
へし折った。
清夜は気絶しながらも達也の首を折ったのだ。
清夜の手から力が抜け前のめりに倒れる。
それと同時に達也の左の、呪いの魔法が動き出した。
首の骨折を確認
自己修復術式オートスタート
コア・エイドス・データ、バックアップよりリード
魔法式ロード・・・完了
自己修復・・・完了
かかった時間は刹那ほど。
達也は何事もなかったかのように意識を戻した。
深雪は急いで駆けついて達也の状態を確認する。
「お兄様!今、首を・・・」
「大丈夫だ深雪。俺の魔法はお前もよく分かっているだろう?でも、魔法なしで殺されるなんてな。黒いサイオンも含め何かあるようだ。」
「ですが無抵抗になったお兄様を攻撃するなんて許せません!いっそ、ここで・・」
「そこまでだ深雪。元々は俺の誤解で死にかけたんだ。俺が攻撃を止めたところで殺されかけた相手の防衛本能は許してくれないさ。それにお前の命の恩人である清夜を殺したら、それこそ俺達は人間ではなくなる。」
「そうですね」と深雪が言おうとした時
清夜の中でも何かが起動した。
外傷による戦闘力、低下を確認
D&%bo○!s □x M&c%ina System 起動
下位個体『 De?p Sn0w 』の反逆意思を確認
脅威レベルをAと判定
守護者の『T¥e De5:r0y』ともに戦闘力の剥奪を開始する。
「ぐぁぁぁぁぁぁあ!!」
「きゃぁぁぁぁぁあ!!」
直後、兄妹の頭が痛みだす。
キャスト・ジャミングの痛みではない。
頭の中で棘のついた虫が暴れるような痛さ。
それだけでなく霊体そのものを痛みつけられたような感覚もある。
再び達也の左の、呪いの魔法が起動するが
自己修復術式オートスたぁぁあぁぁととトトとととttttttttttooooo
ジョジョじょううuiいいこぉお体のけけけ毛けんけん権ggGgえぇぇ限によりkkkkkkkkyoyrfrseyうせい停止しシシィしsslia@dTgjdmwt
何かが邪魔するかのように止まってしまった。
そして痛みは終わることなく兄妹を苦しめる。
(自己修復術式が作動しない!?)
「あぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
「み、みゆき・・・っぅ・・・」
二つの下位個体の戦闘力低下を確認。
脅威レベル低下まで残り5分
同じようなことを繰り返さないために二つの個体に対する対応システム、戦略、戦術、新魔法の構築を推奨
推奨を許諾
これよrrrrrm#%m&m*mfjiperjvuwob@vno+prw;tjnwp?ndqdpm@
・・・
プツン!!
何の前兆もなく始まった頭痛は同じく何の前兆もなく終わる。
過ぎた時間はおよそ2分。
しかし体感した時間は1000倍以上。
二人は不思議な感覚のなか意識を持ち直した。
「・・・・あれ?ず、頭痛が・・・ハッ!お兄様!!」
「あ、ああ・・こっちは大丈夫だ。深雪も無事なんだな。」
「はい、今のは一体・・?」
「分からない・・・とにかく俺から離れるな深雪。まだ今の攻撃の術者がいるかもしれない。」
達也は自己修復が作動しなかったことを伝えない。
言えば深雪は心配し己すら達也を守る盾として動いてしまう。
二人は周りを警戒する。
「清夜君はどうしましょう・・」
「敵がいないのを確認したら俺の魔法で回復させて担いで学校まで連れていく。」
その清夜は未だ目覚める気配はない。
代わりに目からは一粒だけ雫が垂れ落ちていた。
怒りと憎しみの進化は止まることを知らない
というわけで優等生3巻のエピソードとオリジナルバトルでした〜。
試合に勝っても勝負には負けたって感じかな二人とも?
でもやられたまま黙っているオリ主ではありません。Round2までには強くなりますよ、きっと
え?死にかけてるなら砂鉄とか使え?いやいや多分、使えなかったんですよ。心に余裕なかったし(深い意味はない)
次回予告!
保健室で目覚める清夜。そこで彼の恐ろしさの片鱗が見えてくることに・・
そして敵の準備も着々と・・・
次回もお楽しみに!
「これはダメじゃない?」、「これだと運営に取り締まられるんじゃない?」という場合には是非、メッセージなり感想なりで報告をお願いします。感想、誤字脱字、評価、アドバイスもジャンジャンお待ちしております。