とにかくシリアス(?)な話です。
バトルは少ないです。
それではどうぞ!!
2092年 7月30日 南アメリカ 某国 マフィア屋敷
屋敷の人間がほとんど死んで、
先程までの
「さて本題に入りましょう。といっても元々は彼女達をスカウトすることが目的だったんですけどね。あなたがいると知って優先順位が変わったんですよ。」
そう言ってパチンと指を鳴らすと硬くなっていった銀色の液体がみるみると水筒に戻っていき拘束が解かれた。
「ほ、ほほほ本題って何よ?私とあなたは今日初めて会ったはずよ。つながりと言えば『式 一正』ぐらいしかないわよ。」
この状況で震えも止まり徐々に落ち着きを取り戻すところ、悪女の素質は十分だなと
「いいえ、会ったことありますよ。まぁそれはさておき、私が聞きたいのは正に『式 一正』の事についてです。」
「あの男こと?何を知りたいのよ?私よりあなたの方が知っているんじゃない?」
「えぇ、でもプライベートとかなら私より詳しいのでは?それで・・この似顔絵の男性なのですが『式 一正』の知り合いにこのような人はいませんでしたか?」
そう、この男こそ、冬華を飲み込んだ黒い『何か』を召喚した人物。つまりは”冬華を殺した”人物である。
現在、清夜は黒い『何か』の話は冬華が飲み込まれたことのショックで記憶障害になってしまい、所々思い出せなくなっている。
こうして思い出すだけでも頭が割れそうなほど痛くなる。
この似顔絵も頭を痛めながらの結果で、それでも名前や知り合った経緯も思い出せない。
しかも社員達に聞いてもこの男について何もでてこないし、なぜ大亜連合の遺跡に行ったのかも知らないのである。
だからこそ、わずかな可能性を信じ聞いてみたのだ。
しかし、春奈は首を横に振った。
「・・・いいえ、知らないわ、少なくとも家や会社とかには来たことないんじゃないかしら。」
「そうですか・・・この人は大亜連合の人と思われるのですが、知り合いに大亜連合の人などは?」
「いないわ、あの人自体、大亜連合には行ったことはないんじゃないかしら。そっちはかつての「式海運」でも手を出してなかったと思うわ。」
どうやら嘘はついてないようだ。
だが念のため少し強く揺さぶってみる。
「本当ですか?嘘だと悲しい結末になってしまいますが・・・」
拳銃を取り出しながら聞いてみる
「本当よ!!!本当の本当の本当!!だからやめて!!」
混乱しながらもしっかり返答する春奈。
これは本当だなと判断した
「では質問を変えましょう。『式 一正』と大亜連合または遺跡。これらで思いつくワード、人、なんでもいいので思いつきませんか。」
「あなたバカなの!!?だから大亜連合に知り合いなんて、ヒイィィィ!!!」
失礼な態度が気に入らなかったのかメイド達は春奈に銃を春奈に向ける
だが
「君達、何があっても手を出さないように、例え銃を出そうともね。まぁさて・・なんでもいいのです。誰かが大亜連合に行ったーとか、そうだ!会社以外の人間でプライベートで親しい人間はいませんでしたか?」
「そ、そぉんなぁこと言ったてぇ〜〜あの人は女癖悪いし・・・・」
と春奈は涙目になりながら答えていたが突然考えるかのように黙る。
「なにか思い出しましたか?」
さっきまでの涙目はどこへやら、落ついて思い出しながら答える。
「え、えぇ・・・そういえば大亜連合の人間ではないけど仲のいい軍人が3人ほどいたはず・・」
急に頭が割れそうな頭痛に襲われる
「ぐ・・軍人?どこの国のですか?」
「日本の国防軍よ。その時は新兵のような立ち位置とか話しているのを聞いたわ。でも3人とも優秀で今ならそれなりの地位にいるかも」
「日本・・・ですか?」
「えぇ、それで確か・・・応接室で大亜連合とか遺跡がどうとか喋ってたわ。」
「な・・内容は思い出せ・・・ますか?」
さらに頭が痛くなり汗がたくさんでる
心配になったのかメイドの一人が自分のタオルを取りに部屋を出る。
「いいえ、いつもいつの間にかその三人を応接室に招いていて、媚を・・じゃなくてお茶を持って行った時も部屋には入れてくれなかったのよ。だから大亜連合の話とかも部屋からこぼれた声ってわけ」
この時、
(お、思い出した。遺跡に行く前、確かに三人の軍人と一緒に大亜連合に行った。けど名前も顔もおもいだせない・・クソっ!!)
「な・・ぜ軍人・・・と人数が・・分かったのですか?・・」
「軍人はあの人から聞いただけ、人数は靴と話し声からわかったのよ・・それよりも大丈夫?だ、だいぶ弱ってるだけど」
さすがに誤魔化しきれなくなったのか、図星なことを言われる。
だがそれでも止まるわけにはいかない。
「え、えぇ・・大丈夫です。よくなって来ましたから、それより・・」
そう言って戻ってきたメイドからタオルをもらい汗を拭くと質問を続けた。
「・・・顔や・・・名前は、覚えていますか?」
「いいえ、帰る時もいつの間にいなくなってるし、名前も教えてくれなかったわ。」
「そうですか・・」
残念がる
「ねっ?もういいでしょ?さっきは悪かったわ♪あなた達がこんなに強いなんて知らなかったのよ。私、強い人が好きなの金でも力でも❤︎」
「はぁ・・あなた、確か魔法師嫌いでは?」
突然の手のひら返しに呆れてため息がでる
それと同時に頭痛も引きはじめたが逆に彼女に対する悪意が湧いてきた。
だがそんな表情もチャンスと思った春奈はさらに口説く。
「魔法も結局は力よ、私も子供もあなたみたいな人に守ってもらいたいわー❤︎」
「今のあなたに子供はいないのでは?」
「っ!?・・・・い、いるわよ!!当たり前でしょ!!」
さすがに調べられたらまずいと思った春奈はある案を思いつく。
(そ、そうよ。ここに住む日本人の浮気相手とできて、この間捨てた子がいたじゃない!その子をあの「化け物」・・もとい
「あ、会ってみる?かわいいわよー」
「いいえ、結構です。それより息子さんというのは・・・」
そう言って間を空けてホログラムを解除する
「こぉぉぉぉぉんな顔ではありませんかぁぁぁ」
清夜は歪んだ笑顔で春奈に問いかける。
するとまるで飛ぶかのように清夜から離れる春奈。
さすがのメイド達も主人の変身に一瞬驚くが、自分たちを買った主人であることに変わりないため、すぐに落ち着きを取り戻す。
「ば、ばばばば『化け物』!!!あんただったのね!?だ、だから驚かずにいられたのね!!」
「お久しぶりです母上ぇぇぇ、相変わらず売女を続けてるようで何よりでぇぇぇぇすぅぅぅぅ。」
これが産みの母親と息子との再会の挨拶だった。
春奈を怯えさせるために今度は逆に清夜が近づく。
「くるなぁぁぁぁぁ!!『化け物』!!」
春奈はそう言って死体の近くにあった拳銃で清夜を撃った。
バァンとなる銃声しかし弾丸は清夜に届かず、彼の眼の前で静止している。
「なんなのよ!!今といい、さっきの液体といい。なんなのよ!この『化け物』!!」
「そうですね。まだ答え合わせはしてなかったですね。」
清夜は一瞬だけ悲しげな顔をすると春奈にさっきと同じ銀色の液体が顔を除く体全体にまとわりつき、また鋼のような硬さになって彼女を拘束する。
「私のBS魔法の一つは『電気使い』の魔法。電気を自在に発生、操作できる魔法です。これには電子はもちろんの事、ローレンツ力、磁力の制御も可能です。ついていけてますか母上?」
「で、電気?、うぉおえぇんるりょぉくぅ?・・・・」
今までのたくさんの恐怖で頭がおかしくなったのか呂律が回らなくなる春奈
「まだ分かりませんか。弾丸を止めたのもあなたを拘束しているのも磁力の力です。その液体は”水銀”で硬度も操作も私の意のままというわけです。」
「はぁ・・はぁ・・・そ、それで私を殺すのね『化け物』!!でも残念ね!!これだけ騒げば警察もすぐ来るわ!!そして『化け物』は駆除されるのよ。ひゃっははははははっは」
「すごいですねぇーまた精神が立ち直るとは・・いや、逆に壊れたから元気になったのかな?」
そう言って清夜はデバイスを操作し新しい写真を見せた。
「それと希望をへし折るようで悪いのですが車道は土砂崩れで通れないようですよ。だからもう少し話しませんか?母上ぇ?」
「くそ!離せ糞が!!『化け物』と話すことなんてないわよ!!」
また一瞬、悲しげな顔をする清夜、しかし”作り笑顔”に戻しこう質問する
「なんで私は普通の魔法師より毛嫌いされるのでしょう?わたしの血縁の母親と何か関係か?」
そうすると春奈はプツンと黙り、今度は今まで以上に狂った笑顔をみせた。
「・・・ふふふふ・・・・そぉおおおお!!、『式 一正』から母親のこと教えられてないのねぇぇぇぇぇ!!アギャギャギャヒャヒャ。そぉぉねぇぇ、確かに”あの女”、そしてあの一族の子だからよぉぉ。だけどぉぉぉあんたも哀れよねぇぇ、その母親はあんたに魔法師として才能がないと分かったら『こんな使えない”道具”いらないわ』て言って生まれたばかりのあんたを抱きもせず帰っちゃったの!アヒャヒャ!!私は代理出産の料金と引き取りの料金はもらえたからぁぁぁ我慢したけど成長するごとに『化け物』に見えてくるから、ヒャッヒャッ!!あんただけ捨てようとしたけど冬華がアンタから離れないからまとめて捨てたってわけぇぇぇぇ分かりましたかぁぁぁぁ?アギャギャギャヒャヒャ!!」
清夜は”作り笑顔”で聞いていた自分の生まれについて捨てられた経緯について・・・
なにを思ったのか彼自身分からなかったが質問を続けた。
「私の母親とはいt」
「だぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇ教えてあげましぇぇぇん!!もう時間よぉ。私を殺してもあなたは捕まる!!この殺戮の首謀者として!」
「ご主人様、声もかすかではありますが外から聞こえます。まだ距離はありますが時間がないのは間違いありません。」
茶髪メイドが警告すると黒髪のメイドも同調してうなずく。
「そぉか。それではこの女に警察を引きつけてもらって、その間に我々は用意してある退路から脱出しよう。」
「へ?」
春奈は今日一番のアホ顏になる。
「お忘れですか?私は電気を操れるのですよ。なら電気刺激を与えて操作することも可能とはおもいません?そぉですね命令の内容は『ただ黙って銃を自分のこめかみにあて、警察官が自分に話しかけたら引き金を引く』なんてどうでしょう?貴方に相応しい最後だ。」
春奈の頭に手を添える清夜。
春奈は自分の結末がわかったのか、一転して今度は悲鳴を上げ助けを請うた。
「ま、まって止めて!!そんな惨めな最後は嫌よ!やめてお願い!!謝るから、お金あげるから、母親すr」
「あなたが死ぬ理由は”俺”を捨てたからではない。冬華を捨て、また自分の欲のために冬華の母親ヅラをしたからだ・・・」
清夜は憎悪の顔で死を告げ、今度は天使のような笑顔で最後のメッセージを送る。
「あぁそうそうカメラは最初から潰してあるし、魔法捜査も科学捜査もこの国の力では私にたどり着くことは出来ないので”黒川春奈”さん。安心してこの殺戮の”首謀者”として立派に
それでは、さ・よ・う・な・ら
「いy」
バチィッ!!
これが親子の最後の会話だった。
次の瞬間、春奈の脳に電気が走り、水銀の拘束も解ける。
そして春奈は無言のまま拳銃を自分のこめかみに向けた。
「よし!!ある程度、証拠隠滅したのち退路に向かうぞ!!ついてこい!」
「「かしこまりました」」
そして清夜は証拠を隠滅したのちメイドたちと共にエレンの用意した退路に向かう。
この時、メイドたちが見た清夜の”涙”は決して気のせいではなかっただろう。
・・・・・・・・・・
ビキビキッ!!・・・・彼の中で何かが壊れかける音が聞こえた。
翌日、地元紙の一面をかざったのは「マフィアの仲間割れか!?首謀者と思われる日本人女性自殺!!」という見出しのニュースだった。
う〜ん。もしかしたら、これだけで仇の正体、オリ主の正体も分かった人がいるのでは?
次回予告!!オリ主、途中から一歩も動かないの巻!
それではお楽しみに〜
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