東方遠来客〜大怪獣ラッシュ世界から傭兵が現れた〜   作:紅 星鎖

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閃火の紹介回みたいなものです。
でも今回だけだとわかりづらいので今後、登場人物紹介みたいなものを作ります。


3話 少しだけ自分のことを語ろうか

さて、あれから数分。割と立派な家に着いた。ここが永琳の家らしい。

 

「やっぱ偉い人なん?」

「それなりにね」

 

医者って儲かるのかな?

別にお金には興味ないけど思わずそんな事を考えてしまう閃火だった。

 

「さて、じゃあまずはあなたが本当は何者なのか。何処から来て、何が目的なのか。洗いざらい吐いてもらいましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー宇宙(ソラ)の旅人

 

 

 

「いーよ」

「そうよね。簡単には教えな…っていいの⁉︎」

「別に聞かれて困る事は特にねーのです」

 

そもそも聞かれたくない事は言わなきゃ良いだけだし。

 

「んじゃまずは何者なのかからだな。俺は……今の立ち位置微妙だな。宇宙人とも言えるし異世界人とも言える」

「宇宙人で異世界人⁉︎」

「えっと……まず、俺の世界の地球は滅びてて俺はそこの生き残り」

「さらっと驚愕の事実を言うわね…」

 

昔の事ですから。

割り切れるくらいには大人になったのだよ。

閃火は大人の余裕で永琳の質問に答える。

口調ブレブレだが。

 

「で、宇宙を旅して、というか旅せざるおえない状況に陥ってな。色んな星を巡って、渡って。そんで今の傭兵業をやってるのだよ」

「壮絶な過去ね。

というか口調統一しなさいよ」

「だが断る。ブレッブレなのが俺だ。

そんで仕事の移動中にトラブルがあって別の宇宙に飛ばされた。それがこの世界」

「だから異世界人、と」

「そ。それで仕方がないから最寄りの星に降りてみたら面白そうな都があるから寄ってみた」

 

以上。

説明簡単だぜ。

わー、俺の行動薄っぺら!

閃火は自分の行動を顧みてびっくりした。

 

「で、宇宙人である証拠は?」

「うーん。宇宙船をここに呼び出せば信じるかな?」

「ここに呼ぶのは止めて」

 

じゃあ証拠を提示できないな。

そう思っていると永琳がおもむろに閃火の持っていた剣を指差す。

ちなみに街中でしまっていた妖刀無銘は永琳の家に入った瞬間にとりだしました。

 

「貴方のその刀は?」

「え? あぁ、妖刀無銘?

それはやめとけ。調べようにも下手に触ったら命に関わる」

 

永琳がギョッとした。不用意に近づいたら危なすぎる。

 

「凄い穢れだけど……。何処でそれを?」

「貰った」

「誰に?」

「さぁ?」

 

黒ローブのアイツは結局何なのか。

閃火にも分からなかった。

だからその質問に答える術がない。

そのことを察したのかどうか分からないが永琳は話題を変えてくれた。

 

「………いいわ。じゃあ次は何が目的なのかを聞かせてもらえる?」

「さいとしーいんぐ」

「さい…何?」

「簡単に言えば観光。さっきも言ったように面白そうな都があるから寄っただけ。俺が求めるのは面白い事と楽しい事だからな」

 

その日暮らし。閃火の好きな言葉だ。

人生楽しくなくちゃ、やってけない。

 

「……最後に一つだけいい?」

「なんだ?」

「さっきの兵士を気絶させた腕を見込んで、薬草を山へ取りに行くのに護衛として付いてきて欲しいのだけれど」

「山? あぁ。変な生き物がいるからか」

「変な生き物ってのは多分妖怪のことね」

「妖怪?」

 

聞いたことのないカテゴリだな。

怪獣とか超獣とかなら戦ったことあるけど。

 

「人の畏れが形を成したものよ」

「マイナスエネルギーから怪獣が生まれるのと似てるな」

「マイナスエネルギー? まぁ、なんにせよアレは人を襲って食べる危険な奴が多いのよ」

「それで、護衛ってことか。

ま、傭兵としちゃ分かりやすくていいな。

ところでそれは依頼か?」

 

目をスッと細める。

永琳は苦笑いしながら答えを返す。

 

「そうね……ここに滞在する際の寝床の提供と身元引受人になることが報酬でどうかしら?」

「オッケー。交渉成立。

そんじゃいつ行く?」

「明日の朝からね。

これから行くのは流石に危険だし」

「分かった。明日な」

 

よし、効率よく寝床の確保ができたぜ。

ニヤリとほくそ笑む閃火に永琳は釘をさす。

 

「あと、薬の実験台になる約束忘れてないからね」

「ぎっくぅ⁉︎ い、いや忘れてねーのですよ?」

 




その後交渉によって契約内容は
閃火は護衛、助手、新薬実験、宇宙の薬学知識提供
永琳は衣食住の提供、活動する際の身元引受人になる
というものになりました。
やけに閃火側の仕事が多いのは今回、頼む側はどちらかといえば閃火だからです。
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