東方遠来客〜大怪獣ラッシュ世界から傭兵が現れた〜 作:紅 星鎖
前々回に山の中でそれなりに妖怪に戦った閃火ですが今回はどうなることやら。
「この山って昨日宇宙船が降り立った山じゃねぇか」
「あら、そうなの? ならついでに宇宙船も見せてもらえる?」
「いいぜ、ただし俺が宇宙船を置いた場所を覚えていたらな!」
「いや、そこは覚えておきなさいよ⁉︎
帰れなくなるでしょう⁉︎」
というわけで山にやって参りました。
薬草を取るついでに宇宙船を見に行きます。
ーーー妖怪とは何か?
「ひゃっはー! 人間だ、うまそう!」
「ねぇ、えーりん。この頭が悪そうな謎の生き物が妖怪?
これ斬っていい?」
「いいんじゃない? 人間に危害を加える奴なら」
山に入って十数分後、早速妖怪が現れた。
見た目的には両手が蟷螂の鎌になってる猿だ。
仮称蟷螂猿だな。漢字にするとスゲェごちゃごちゃしてる。
でも見た目とは裏腹に小物感丸出しなのでそこまでの強さはなさそうだ。
「よっこいしょー」
とりあえず妖刀無銘を横一閃。
それで終わりかに思えた。だが…
「ひゃっははは! ハーズレぇ!」
「何?」
閃火の剣は空を斬っただけだった。
蟷螂猿は少しずれた地点に健在である。
何で?
「これが俺様の能力、『少しだけ自分の位置をずらす程度の能力』だ!
これさえあればお前のノロマな剣なんて当たらねぇよ!」
「わざわざ解説どうも。
なら、ズレた地点まで纏めて斬るだけだ」
妖刀無銘を構え直す。
何度やっても無駄だと蟷螂猿は再び能力を使った。
「妖刀無銘〜焔〜」
「ひゃはは、無駄む、……」
だ、と続けようとした言葉は途切れた。蟷螂猿が夥しい量の血を流して倒れたからだ。
「あんまり手応えはなかったな」
「凄まじい剣技ね。雑魚とはいえ能力持ちをここまであっさりと倒すなんて……」
まぁね〜。宇宙を渡り歩いて鍛えた剣技だし。
「言っとくけどまだまだこんなもんじゃないぜ? 俺の剣はあと6本はあるからな」
「昨日は聞かなかったけどその剣って何なの?」
「一つの宇宙を救った英雄たちの遺産ーー七星剣。その内の一振り、妖刀無銘。使い手の欲深さをはかる呪いの野太刀だ。
使い手は常に命の危険にさらされるけど中々使い勝手はいいぞ」
こう見えて結構欲深いのに何故か俺は殺されないけどな。
あえて危険な剣を使い続ける閃火に永琳は当然の疑問をぶつけた。
「七星剣って言うぐらいだから他にもあるんでしょう。
何でそんな危ない剣を好んで使うのよ?」
「付き合い長いし、これが一番使いやすいからだよ。技のレパートリーもこっちのが多いしな」
呼応するように星の装飾がキラリと輝く。
「さて、と話を戻すけど妖怪はこんな感じで片付けるから薬草を探していてくれ」
「分かったわ。でも気を付けて。この辺、最近やたらと物騒な妖怪が現れたって噂があるから」
「どんな?」
「見た目は黒い塊らしいわ。
見つけたらすぐに逃げることを推奨するって」
黒い塊……ねぇ。
「それってあんな感じの?」
閃火が指をさした先には黒く蠢く闇の塊みたいなのがいた。
「そうよ、あんな感じ……」
あ、えーりんが二度見した。
いやぁ、それにしても黒いなぁ。うん、真っ黒だ。
「何を呑気に観察してるの⁉︎
ここからでも分かるわ、アレは大妖怪クラスの化け物よ……!」
「ほぅ。それは強そうだな」
大妖怪か。さっきのがっかり蟷螂猿よりかはマシっぽいな。
黒い塊の中で何かが蠢いた。
というわけで次回はあの妖怪がでます。
やったね。早々にチートキャラが出てくるよ。