ラブライブ! The youthful days   作:なふたれん。

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ようやく凛ちゃんと花陽ちゃんを登場させられました。

そういえば先日まで花陽ちゃんイベやってましたね〜
自分は随分前からスクフェスやってましたがほんとに長らくやってなかったので雑魚なんです…まあ1枚は花陽SR取れましたけど!

相変わらず内容の薄い小説ですが、どうぞ!




Ep.8 懐かしの

 

 

 

穂乃果にスクールアイドルの話をされた後、まだ手伝いの途中だったことを思い出し、花壇に戻ると、一通り花壇の手入れは終わったので、あと1つ仕事を頼みたいと言われてしまった。正直今日は生徒会の仕事もないし、頼まれたことは断りにくい性分なので、その仕事を受けることにした。

 

環境委員には2つの係があり、先程俺が手伝っていたのは環境整美係。校内の美化や花壇、中庭の手入れなどが主な仕事で、環境委員のほとんどがこれに属している。そしてもう1つは、飼育係。

実は、全国でも類を見ないのだが、音ノ木坂学院はアルパカを飼育している。茶色と白色の毛のアルパカが1頭ずついるのだ。俺も初めて見た時は驚いて腰を抜かしそうになったが、今では週に1回は会いに行っている。

 

そのアルパカの飼育係は本来週ごとに2人なのだが、今週の担当の生徒の片方が、不登校になってしまっているようで、ずっと1人で仕事をやっているらしい。他の飼育係にやってもらおうとしたが、そこの週だけ皆忙しく、誰も代わりに入れなかったらしい。

そこで、俺にやってもらおうということだ。

 

早速校舎裏にあるアルパカの小屋に行ってみると、水道の方から1人の女の子が水を満タンに入れたバケツを、引きずるように持っているのが見えた。…入れ過ぎじゃない?

その女の子はバケツが重いのか、ずっと下を向いていて小屋の目の前にいる俺に気付いていなかったが、手伝おうと思い、近づいて声をかけた。

 

「それ、持ってやろうか?」

 

「うひゃぁぁぁあ!?」

 

 

そうして彼女は、俺の声に全身をビクッと揺らし、叫び声をあげながら今まで重そうに持っていたバケツを俺に投げつけ──これが火事場の馬鹿力と言うのだろうか──俺の全身をビショビショに濡らしたのだった。

 

 

「誰か助けてぇぇえ!」

 

 

「…いや、俺のセリフなんだけど」

 

少女が叫び声をあげるとすぐに、その子の友達らしき子が現れた。すると、ビショビショになった俺を見て、目が飛び出るんじゃないかという程驚いていた。

 

「か、かよちん!先輩に何してるの!?」

「はっ!ご、ごめんなさいでした!何でもするので許してくださいぃ」

 

ん?…。………やめよう。

かよちんと呼ばれた少女は、どうも人見知り…もしくは男性が苦手かその両方なのか、俺と目を合わせようともしなかった。

というか、この2人は…1年生か。1年でも俺のこと知ってる子いるんだな。真姫は知らなかったみたいだし…あ、真姫は興味ないからか。

 

「えっと…環境委員長からのご使命で手伝いに来たんだけど…」

「そうだったんですか…す、すみません。そうとは知らずに驚いてしまって…」

「急に話しかけた俺にも問題があるんだけどさ…取り敢えず手伝うのは着替えてきてからでいい?」

「は、はいっ」

 

そうして俺はできるだけ廊下に水を零さないように、急いで男子更衣室になっている空き教室へと向かった。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

ジャージから制服に着替えたので、服を汚すような作業はできなくなってしまったが、先程の飼育係の子の友達が手伝ってくれたおかげで、スムーズに終わらせることができた。

 

「ろくに作業できなくてごめんね。そういえば今更だけど…3年の高坂海里です。よろしくね」

「あっ!そ、それは私が悪いので…えっと…1年の、小泉花陽、です…」

「よろしくにゃ!1年の星空凛でーす!」

 

と、作業が終わった後に、本当に今更ながら自己紹介をする。そこで気になっていた疑問を。

 

「そういえば、1年でも俺のこと知ってる子っているんだね。不審者扱いされなくてよかった…」

「当たり前ですにゃ!高坂先輩は学校で唯一の男子生徒として有名なんです!しかもモデルさんみたいにスタイルよくてカッコイイし!」

「そ、そうなんだ」

 

会ったことはないが、生みの父親の方の祖母がロシア人らしく、それが外見にいくつか出ているのだろう。それはありがたいとは思うが…目の前でここまで褒められると正直照れてしまう。

そんな時ふと、彼女らの苗字に既視感を覚えた。

 

「なぁ…お前らって兄貴いるか?」

「り、凛ちゃんも私もいますけど…」

「もしかして…怜と陽太って名前だったりする?」

「え!先輩何で知ってるんですか!?」

「もしかして…凛たちのストーカーにゃ?」

「違うわ!…あいつらは中学で3年間クラスが一緒で、遊んだりしてたんだよ」

 

中学のときに仲の良かったメンバーの内の2人、小学校のときからずっと一緒にいたという幼馴染コンビの星空怜と小泉陽太。目の前にいるこの2人は、彼らの妹たちだったようだ。

それにしても兄貴たちもずっと2人だったのに妹たちもずっと2人でいるのか…?何という幼馴染コンビ。

 

「あいつら、どうだ?もう卒業してから1度も会ってないから気になってたんだよ」

「凛のお兄ちゃんはずっとしつこくてキモいにゃ」

「お兄ちゃん…実は今朝喧嘩したんです」

「怜は中学のときからシスコンだったなぁ。小泉、喧嘩って…どうしたんだ?」

「朝ご飯が今日はお米だったんですけど花陽がやっぱりお米はいいなぁって言ったらお兄ちゃんはパンだろうがって怒ったんですやっぱり花陽はお兄ちゃんと分かり合えませんパンにこだわる人の考えがよくわかりませんしそもそも元来日本人というのはお米を主食にして生活し──」

「かよちん落ち着いて!」

「──はっ!ご、ごめんなさい…」

 

うん、彼女らはしっかりあいつらの妹たちのようだ。陽太はパンにとてつもないこだわりを持っていて、いつも何やら自論を語っては怜に止められていた。ああなった陽太は本当に喋り続けるからなぁ。というか米とパンのどちらに執着するのもそんなに理解できないが。

 

「あいつらによろしく伝えておいてくれないか?」

「わかりましたにゃ!ちなみに高坂先輩には兄弟とかいるんですか?」

「あぁ、妹が2人な…1人はこの学校の2年だよ。…そうだ、実はその妹と幼馴染たちが今度この学校でスクールアイドルを始めるらしいんだけどよかったら応援し──「スクールアイドルですかっ!?」──えっ…そうだけど」

「ほ、ホントですかーっ!?ついに音ノ木坂にもスクールアイドルができるんですね!花陽興奮します!はりきって全力で応援しちゃいますよ!近くにはA-RISEもいますから良きライバルになり得ますしね!いやぁ嬉しいなぁ!」

「…きっとあいつらも喜ぶよ」

 

そういえば陽太もアイドルが大好きだったな…やはり小泉家は兄妹似ているようだ。星空家は正反対っぽいけど。

小泉は興奮しきった顔で、鼻息がすんすんいっていて、それに星空がまた困ったような顔をしていた。

 

「凛ちゃん!こうしてはいられないよ!スクールアイドルのショップ行こ!」

「えー!今日はマックでお兄ちゃんへの日頃の愚痴聞いてくれるって約束にゃ!」

「花陽も言いたいことあるけどお兄ちゃんたちの愚痴なんていつでもでしょ!どうせ怜さんのことなんだからいつ聞いてもネタあるよね!?」

「う、そうだけど…」

「ね!はいじゃあ決定!先輩、失礼します!」

 

そう言って花陽は凛を抱えて走り出して、校舎の向こうに消えていった。少し向こうから「誰か助けてにゃぁあ!」と聞こえてくる。

御愁傷様です。この散らかってるバケツやら雑巾やらは俺が片付けろということでしょうか。

えーっと──

 

 

「──どうすれば、いいの?」

 

 

 

 




どうにかこう、いい感じになりませんかね。


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