更識楯無は昨日、土曜日の授業の用意をした状態で生徒会室に泊まっていた。生徒会の仕事の中には長期になるものも中にはあるので、仮眠室が常備されているのである。
もっとも、学園祭の準備前で使用しているのは楯無や虚ぐらいだが。
生徒会室から登校した楯無はまっすぐ教室に入り、椅子に座って授業の準備をしていると、同じクラスで新聞部に所属する黛薫子が楯無に声をかけた。
「おはようたっちゃん。いきなりだけど、たっちゃんに弱みがあるってホント?」
「本当にいきなりね。まぁ私も人間だし、弱みぐらいはあるわよ」
―――簪ちゃんとか、簪ちゃんとか!!
彼女には一つ下の妹がいるが、同時にその妹が抑えられれば間違いなく自分の動きも止まると楯無自身自負している。
「え? じゃあ、あの話って本当だったんだ?」
「……一体何の話よ」
嫌な予感をしながら楯無は尋ねると、薫子は何事もなかったかのように答えた。
「実は二人目の男性操縦者の…えーと、桂君? がたっちゃんの弱みを握って夜な夜な性的暴行をしているって」
思わず楯無は頭を抱えてしまった。
(まさかあれが発展してそうなったとかじゃないわよね?)
さらに嫌な予感がして彼女は早々に帰り支度を始めた。
「あれ? もう帰るの?」
「ええ。どうやら事態の後処理に影響が出そうだし、この際だから荷物もね」
「ほうほう。じゃ、初めての夜の営みがどうだったぜひ!」
「……したことないわよ」
そう答えると、薫子は固まってしまった。
「え? ちょっと待って? ……本当?」
「本当よ。初日に確認した時はちゃんと意識はしてくれたんだけど………」
「セックスレスと」
「殴るわよ」
楯無に睨まれ、思わず薫子はすくみ上った。
「あぁ、だからさっきから教室にいる「そっちの考え」の人が出て行ったんッスね」
唐突に会話に入るフォルテの言葉に反応した二人は、思わず辺りを見回す。
「…どうして誰もいないのかしら?」
「さっき二人が怪しげな顔でそんな話をしていたからか、全員が一斉に外に行ったんッスよ。確か中には「あのカス殺す」とか言ってたッスよ」
それを聞いた楯無は盛大なため息を溢し、鞄を持って外に出るのだった。
■■■
悠夜が窓から飛び降りた頃、朱音は机の下に置いていた箱を出していた。
(そういえばこれ、師匠から会ったら渡してほしいって言われてた……)
「悠」という字が印字された箱。中身は空けていないが、軽いので朱音にも持ち運ぶことは可能だ。
(後で来るって言ってたし…その時でいいや)
そう結論付けた朱音はパソコンを起動し、IS学園の様子を覗く。今いる友達が何をしているかを観察するためで、IS学園のセキュリティーシステムに侵入してついでに閲覧させてもらっているのである。
すると監視カメラに男子制服を着た一人の生徒がカメラの撮影範囲に入った。
「……あれ?」
あわてて朱音は時間を確認すると、すでに始業HRは始まっている。だというのに制服のままというのはおかしいと思った。
すぐにその映像で先頭を走っていた生徒を拡大すると、その顔は昨日自分の部屋を綺麗にした人物だった。
(……どうしよう)
彼は実に紳士的だった。
持ってきたベッドはすでにセッティングして、シャワーを浴びた彼は風呂を洗い終えると、そのまま布団を敷いて先に寝た。
そして自分より早く起き、朝ご飯も用意して使ったと思われるものもすべて片づけてから自分のことを起こしてくれた。それはまるで、朝帰りの母親に代わりに朝食を作っていってくれた父親みたいだった。
「……助けなきゃ」
助けてくれた人かもしれないから、部屋の掃除をしてくれたからとか、今の彼女にはそんな思考はない。もういなくなってほしくない、そんな一心で彼女はある物をを持って自ら部屋を出た。
■■■
まったくわけがわからない。
いきなり現れたあいつらは「俺が更識の弱みを握って襲った」などという妄言を吐きながら、今も追いかけてくる。素直に言ってかなり怖い。話を聞いてもらえる保証なんてないし、こうして逃げているわけだ。
(いくら逃走術に長けてるって言っても、限度があるぞ)
罠とは、あらかじめ仕掛けて効力を発揮する。残念ながら巻き込みを避けるため仕掛けてるということはしていない。それに残念ながらこの周辺には仕掛けていない。
(せめて魔法とか使えたらなぁ)
二つのステッキがあったら容赦なくできるし……いや、あれは女の子向けか。何故男向けの衣装がないだろうか。
それはともかく、今はこの現状だ。魔法少女に関して議論している場合ではない。……少女ものってどうしても苦手意識持ってしまうから、あのアニメシリーズしか見ていないけどな!
「待て、この屑が!!」
「止まりなさい、ゴミ野郎!!」
後ろから聞こえてくる罵詈雑言は無視だ。
とりあえず壁に沿って作られているパイプを登っていくと、下から揺らされる。
「うわっ! ちょっ!!」
ふ、ふざっけんな! 落ちるだろうが!!
まるで「登ってみたけど降りれなくなった猫みたいにパイプにしがみつく。実は俺、高いところってそれなりに苦手なんだよ!! 飛行機とかならばそれなりに大丈夫だけどさ! 今ってそれなりしか安全な部分がないじゃん!
慌てて三階の窓に移ろうとするが、あまりに揺れすぎて足が動かなくなる。
(………もう、覚悟を決めるしかない)
ため息を吐きつつ、俺はさらに上へ、上へと昇って行った。
そして屋上にたどり着いた俺は、そのままドアに手をかける。途端に下から声が聞こえた。
「屋上よ! 屋上から逃げる気だわ!」
「チームを半分に分けるわ! 20人は私と来て! 後は下に残って待機よ!」
………見事に作戦を看破された。
あの中には二年生もいるし、同い年とはいえ逃走にしか力を入れなかった俺には着地からの反動を考えても切り抜ける気がしない。
(屋上には柵があるから、助走を付けても向こう側の校舎に行くことなんて難しいしな)
柵があってもなくても、無理なものは無理かもしれないが。
(……いや、一つだけある)
俺のほかに人外ならば余裕でできるとっておき。やるなら今しかない。
俺はまず助走を付け、柵の前で越える。そして着地すると同時にしゃがみ、体を回転させてそこから跳ぶ。
「とうとう気が狂ったかしら?」
誰かがニヤニヤとしながらそう言った。確かに体を回転させて跳んだところで、人の脚力ごときで校舎から校舎に密接するのならともかく、20人は余裕で並んで歩けるような間を跳び越えることなんて不可能だ。
俺はそのまま落下する。このまま頭から落ちれば笑いものだ。かといって足から落ちても無事で済む気はしない。
だがこのとっておきを使えば、5階から落下しても無事だ。大体二か月前に試してある。
「―――桂木悠夜!!」
聞き覚えがあった声に振り向く。みんなから少し離れた場所に作業着の上に白衣を着た轡木さんがいた。
すると彼女はパチンコらしきもので俺を攻撃した。
(痛ってぇ!!)
瞬間、俺の脳内に流れ込むように声が響く。
―――登録情報と一致。装甲を展開します
(え? 何だ? 何が起こってる!?)
すると俺の周辺を瞬時に粒子が展開され、徐々に装甲が形成されていく。その反動でか周辺に突風が巻き起こり、下にいた何人かが悲鳴を上げた。恨むなら、意味がわからないことで俺を追いかけてきた愚かな自分を恨んでくれたまえ。
装甲の形成が終わると同時にスラスターを前方に展開するイメージをして急ブレーキをかけ、校舎への激突をなんとか阻止した。
「何アレ? 公表されてるどのISとも違う気が……」
一人がそんなことを言っている間に、俺は誰にも被害が行かないように距離を取って着地する。ステータスをチェックすると《最適化まで、あと5分》と表示されていた。
さらにデータを探すと、俺の目当てである情報が表示される。
《機体名:黒鋼》
………一体どういうことだよ。
確かに黒鋼は行方不明だ。どこにあるかわからないから、半ば諦めていたんだが、
(それがどうしてこういうことになってるんだよ?!)
まさかISで戻ってくるなんて思わなかった……というか予想できるか!!
ヤバい。この状況は本当にヤバい。いきなりあの子にぶつけられてIS展開とか、敵を蹴り飛ばしながら変身する奴らみたいに、俺もジャンプしながら装着したかった。頭ぶつけてとか恥ずかしすぎる!!
「ねぇアンタ、何でアンタがISを持ってるのよ。しかも待機状態のを……!!」
嫌な予感がし、俺は慌てて後ろを振り向く。予想通り、あの子が生徒の一人に絡まれていた。
途端にISが解除される。おそらく俺の望み通りの形に成ったのだろうと推測しつつ、俺はそこから駆け出していた。
■■■
「———ねぇアンタ、何でアンタがISを持ってるのよ。しかも待機状態のを……!!」
一人の女生徒が朱音の姿に気付き、パチンコを持っていることから近づいた。
その視線の強さに、朱音はあの後に接してきたクラスメイトたちに向けられた視線を重ねてしまった。
———知ってる? あの子、あの変態に犯されそうになったんだって
———うっわぁ。もしかして日頃からやってんじゃない?
———お父さんも傷害事件起こしてるんでしょ。お母さんも女医をしているみたいだけど、本当は下らない男とそういうことをしているんじゃない?
ケラケラと笑い声が朱音の脳内に響き渡り、彼女は隠れるようにその場にしゃがみこんだ。
「何か言いなさいよ!」
そう言って朱音に詰め寄った生徒は胸倉をつかみ、持ち上げた。そして無理やり視線を合わせられ、さらなる恐怖が彼女を襲った。
瞬間、朱音の左肩に何かが触れると同時に、視界に何かが飛び込んだと思ったら真ん前から鈍い音が鳴った。同時に朱音に向けられていたプレッシャーがなくなる。
———ドッ
さっきまで持ち上げられていた朱音はそのまま地面に落ち、近くからも似たような音が響いた。
「……やっぱりそう上手くは行かないもんだな」
彼女はその光景に見覚えがあった。
それは昔、彼女が男性教諭に襲われた時のこと―――
「大丈夫か、美少女ちゃん?」
そう言って悠夜はそっと、朱音に手を差し伸べた。
朱音は躊躇いなくそれを取り、悠夜に引き上げられて立つ。
「………しっかし、小学生の時と違って今だと恥ずかしいな」
「…しょ、小学生の……時?」
「ああ。あんまり小学生の時ってそこまで深い思い出なかったけどさ、昔ちょっとしたことで大人をフッ飛ばしたことがあるんだよ。ま、祖母の技を真似してみたら思いの外うまくいっただけなんだけど」
笑いながらそう答えると、朱音の目から涙が溢れ出した。
■■■
急に泣き出した女の子。俺はそれを見て慌て轡木さんの姿を探し始める。どうやらいないようなので安心していると、周りにいる女たちが殺気立ちはじめていた。
「あんた、よくも……」
「いやいやいや、そう怒らずにむしろ感謝してもらいたいぐらいんだけど」
「何馬鹿なことを言ってんのよ!!」
いや、俺の言葉は絶対に間違ってない。大体お前がさっき虐めていた女のお祖父さんはそんじょそこらの男じゃないんですけど。
「もういいわ。みんな、この男をやるわよ」
「いいわね」
「入ってきた時から気に入らなかったのよ、アンタ」
各々が戦闘状態に入るのを確認し、とりあえず後ろにいる女の子をどうにかしようと考える。
(このまま逃がすとしても、逃げ切れるかどうか)
おそらく屋上に向かった部隊は今頃屋上に待っているはずだしな。というか俺はどうして屋上から下の階に移動しなかったんだろうか。
「君、立てる?」
「………うん」
涙をぬぐった女の子は立ち上がり、俺の背中に何かを突き付けた。
「使って」
「ああ……って、銃?」
それを見て周りも俺から距離を取り始める。奇遇だな。俺もこの子から距離を取りたい気分だ。
とりあえず受け取ると、意外なことに射撃訓練で使った物ほどの重さはない。確か同じタイプだったはず。
「あと、これも」
そう言って渡されたのはダイナマイトだった。
「何でこんな危ないものを持ってるの!?」
「大丈夫、花火だから」
さらにライターを渡す。俺はそれに火を点けようとすると、突如響いた怒声に遮られた。
「そこまでだ!!」
たぶん遅いだろうが、俺は彼女を守るために大の字になって壁をとなる。
声の方をたどると、屋上には何故か織斑先生が仁王立ちしていた。
「お、織斑先生!」
「織斑先生が来てくれたわ!!」
途端に女たちの士気が高揚する。なるほど。たかがあそこに立っているだけでこんな風になるんだ。
だといしたらますます手加減は不必要だな。変態とか言われそうだが、男の性としても女の弱点を攻撃する方がテンションが上がる。……本当に犯罪だがな。
———ガシャンッ!!
いきなり起こった音に全員が反応をする。
そこには轡木さんがおり、驚いた顔をしてこっちを―――正確には孫の方を見ていた。
「………これはどういうことです、桂木君?」
………16年しか生きられなかったな。
学園内最強を前にしてそんなことを考えつつ、正直に答える。
「さ、さぁ? 剣呑とした雰囲気で話を聞く気もなさそうだったら逃げたらこの有様です」
「なるほど」
納得したのか轡木さんは織斑先生を見ると、先生は咳ばらいをして女たちに言った。
「桂木以外の全員はすぐに体育館に集合しろ」
「待ってください! あの犯罪者をみすみす逃がせと言うのですか!?」
「さっきの奴らも同じことを言っていたが、それは更識自体が否定している。貴様らは勝手な思い込みで桂木を追い回していたに過ぎない」
するとさっき俺が蹴り飛ばした女が織斑先生に言った。
「ですがこの男は私を蹴りました!」
黙っておいてくれれば良かったのに。
そしたらあと70年ぐらいは生きられたのにな。
「それはどういうことだ?」
「その女の子が俺を窮地から救うためISを譲渡し、彼女が詰め寄った際に心身に異常がきたしていることを確認したのですが、見ての通り人の話を全く聞かないので実力行使に出たまでです。私は悪くないと言うつもりはありませんが、非の割合は向こうにあると思います」
「何ですって―――」
途端にその女生徒は泡を噴いて倒れた。おそらく俺の後ろからプレッシャーを放っている人が原因だろう。誰とは言わないが。
「まぁいい。ともかく全員、すぐに体育館に集合するように。ボイコットした場合、与える罰の倍を与える。いいな」
その言葉で全員が顔を青くした。
■■■
時間は進み、放課後。一組の半分が罰を与えられたためスカスカだった。そして事情を聞いたが行動しなかったらしい篠ノ之とオルコットはふと目を合うたびに俺を睨んでくる始末である。ちなみに織斑はというと、
「鈴を襲ったっていうのはホントか!?」
なんて抜かしやがったのでため息を吐いてそのまま無視。これ以上話すと殴ってしまう可能性があったからだ。
大体そんなことをしたところで相手に迷惑をかけるってことは容易に想像できるだろうに。
(………まぁ、それはともかくだ)
結局俺は監視カメラのことと今回の女たちの暴走が原因で暴力を振るったことは無罪放免ということになったんだが、学園長室に呼び出されてしまった。
(……もしかして死刑だろうか)
仮にも俺が原因であの子は飛び出して巻き込んでしまったのは変わりない。祖父母からの熱烈な殺人拳を食らった後、母親に実験動物として様々な実験をされるだろうな。
(16年は……短いなぁ)
あ、涙出てきた。
出てきた涙をぬぐってから、学園長室のドアをノックする。中から返事があったのでドアを開ける。
中にいるのはパンフレットに乗っていた女性と、以前お世話になった轡木晴美さん。そして布仏とあの女の子が一緒にいる。
「初めまして、桂木君。私は轡木
「は、はじめまして………」
思わず辺りを見回すが、一番の戦力と思われる人がいなかった。
「主人ならば今回は席を外させてもらいました。今頃別の仕事をしています。更識さんと3年の布仏さんはあの騒動の原因を探ってもらっていますので、この会合には来ないものと思ってください」
「は…はぁ」
ともあれ俺の寿命は延びたんだ。そこは素直に喜んでおこう。
「早速本題に入らせてもらいますが、桂木君。あなたが持つ黒鋼を朱音に返してあげてください」
「わかりました」
付けていた指輪を外し、すぐに布仏に拘束されている朱音という女の子に指輪を渡した。
「あの、お祖母ちゃん……」
「返却と言っても一時的なものです。明日、すぐにラボにて再調整をした黒鋼の
「………あの、本当にいいんですか? 苦情とかもう来ていると思うんですが」
今まで持っていたのはどうすればいいのかわからないってのが理由だったのだが、これからは俺がISを―――ましてや今度は本当に専用機だ。
「それならば問題ありません。先日の事件で部隊が桂木君を救助しなかったことを理由に押し通しました。更識さんとの同居も同じ理由で通してますので問題ありません」
「………それなら「織斑と同室にしろ」って声もあったでしょ?」
「ええ。でもそうすればあなたは脱走するか別居を選択するでしょう?」
「もちろん」
改めて思うが、俺ってかなり織斑のことが嫌いだな。まぁ、考えなしに話すし、そのことで巻き込まれることが多いからだろうが。適正検査しかり、決闘しかり。
「それと―――」
すると学園長は立ち上がり、晴美さんと二人で俺に頭を下げた。
「孫をまた外に出してくれたこと、心から感謝します」
「だからって頭を下げないで下さいよ! ほら、すぐに上げてください!」
大体、彼女が自分から外に出たのだからそこまでされる義理はない。
なんとか頭を上げてくれたが、正直なところ心臓に悪い。
「でも驚いたわ。これも遺伝子ってところかしら?」
晴美さんはそう言うと学園長は睨むが、気付いていないのか晴美さんは遠慮なく言った。
「実は私、あなたのお父さん―――桂木修吾とクラスメイトだったの」
「………マジですか?」
「当時私は学級代表だったけど、あなたのお父さんにはいろいろと引っ掻き回されて大変だったわ」
どこか遠い目をする晴美さん。なんだろう。妙に親近感が湧いてくるんだが。
「ともかく、今後も娘のことをよろしくね」
「………いや、それは―――」
その続きは思わぬことで遮られる。
急に俺の両肩を持った晴美さんは自分の胸に俺の顔を押し込んできた。事態が理解できずに思考を停止させていると、後ろから声が聞こえる。
「ちょっとお母さん!!」
「……晴美?」
「もう、ちょっとからかっただけよ」
俺を元の位置に戻した晴美は手を振って部屋から出る。ようやく事態を理解した俺の思考は元に戻ると、後ろからプレッシャーを感じたので向くと、布仏はにっこりと笑顔を向けていた。
………日頃の癒し効果は、この時に限って発揮されなかったようだった。
これで第二章の前哨戦みたいなのは終わりです。
原作って結局轡木十蔵を出して以降、出る気配がなかったので、「女中心の世の中」なのにIS学園の理事長をしていることに関して疑問を持っていたので、いっそのこと書き広げてみようかなと。
それと最近リアルが忙しいです。イベントが重なっていてあまり執筆時間がないこともあってこれから投稿感覚はさらに開くことになりますが、ご了承ください。