「ゼルダの子守唄」時のオカリナ
「おおぞらに戦う」ドラゴンクエストⅧ
「ゼハートのレギルス」ガンダムAGE
ということでどうぞ!
謎の緊急信号が発信されてから数十分後、簪はロンディーネに使用されている別のバッテリーの充電をしていた。
(………本音、大丈夫かな?)
先程の緊急信号は更識家が使用している特殊なものであり、発信者が本音であることを知った簪は、その地点を隈なく捜査している。
だが先程何の成果も得られず、段々と不安になってきている。
(やっぱり、この任務はどこかおかしい………)
簪は何度か福音の位置を確認したが、福音が
(悠夜さんは解剖して……本音はどうして? 男権団ならば慰み者か見せしめか………でも本音並みの戦闘力を持つ人があそこにいた?)
男権団とは、男性権利保護主張団体―――言うなれば女権団の対局の位置にいる組織である。だがその組織は今や風前の灯と化しており、まともな活動を行っていない。少なくとも、ここ数か月―――もしくは数日で勢力を伸ばしたのならば、本家から警告が発せられるはずだ。
(もしそれが篠ノ之博士だったら………)
箒を人質に取ることを考えた簪だが、もしそうじゃない場合面倒なことになることを考えて保留する。
バックパックを手動で接続し、もう一度出撃しようとしたところで一筋の光が簪を襲った。
「……誰?」
まるでその質問に答えるかのように、襲撃者たちが姿を現す。
その全員がISを放っており、簪はその中にいる一人を見て驚きを顕わにした。
「………どうしてあなたが黒鋼を持っているの……石原幸那」
「……………」
だが幸那は答えない。
(……おかしい)
簪は幸那という人物を資料でだがある程度は知っていた。
どこか傲慢なところがあるがどんな相手に対しても態度はともかく返事はきっちりとする人間であり、少なくともこう対峙して無視することはない。
「更識簪………貴様は裏切り者……」
そう呟くように言った幸那。それを合図に守るように立っていた機械たちが一斉に簪に攻撃するが、ロンディーネを使用していることもあって悠々と避ける。
「………裏切り者を殺せ」
その言葉に他の操縦者も雄叫びを上げ、簪に襲い掛かった。
「そう………ならば容赦はしない」
そう言った簪は一瞬で全ISをロックし、容赦なく撃った。
「———はぁああああッ!!!」
すると流星の如くISが単機でその乗り込んでくる。同時に3機のISを薙ぎ払った。
「織斑先生」
「無事か、更識」
そう言っている間に彼女らはそれぞれISをやり過ごしか倒すかする。
答える前に簪は一つ疑問に思っていたことがある。
「どうしてあなたがISを?」
そう。千冬は現在持ってきていた量産機の一つ「鋼」を纏っており、後ろには近接強化パッケージ「シュヴェルト」を装着しているのである。
ちなみに「鋼」とは、轡木ラボが開発した第二世代型量産ISであり、攻撃・防御・機動のどれを取っても打鉄やラファール・リヴァイヴに引けを取らない性能を持つが、IS学園にもっとも近くにあることが気に入らない人間たちが根回しを行ったため、量産機として採用に至らなかったのである。
「先程あの馬鹿共が福音を倒しに行ったらしい」
「…………そうですか」
———余計なことを
内心舌打ちしながら簪はそう思ったが、出てしまった以上仕方がない。どうせやられてしまうのは目に見えていると言わんばかりの彼女は巨大化した刀身で迫ってくる機体を切った。
「止めに行こうとしたらこの有様だ。一体どうなっている?」
「そんなこと、私に聞かれても知るわけがないでしょう」
冷たく返すと千冬は思わず「すまない」と謝るが簪はスルーして目の前の敵を倒す。
「そんなことより気付きました?」
「……ああ。すべて無人機だな」
そう。彼女らを襲っているのは無人機のみ。無人機以外にもラファール・リヴァイヴなどの量産機はいるが、全員が攻撃態勢に入っているだけで行動していないのだ。
その内の一人が叫ぶ。
「織斑千冬! 何故我々女性のシンボルであるあなたが裏切り者の味方をするんですか!」
「私はお前たちのシンボルになった覚えはないがな。それに、生徒を守るのが教師の役目だ。今すぐ投降しろ。さもなくば痛い思いをするだけだぞ」
そう言って《アスカロン》を構えなおす千冬。叫んだ女性の代わりに幸那が《デストロイ》で攻撃した。
「くっ。中々の出力だな。だが―――」
「———邪魔です」
そう言って簪は千冬を突き飛ばす。
「お、おい―――」
「あの機体は私が引き受けます。あなたは雑魚を―――」
「雑魚ですって!?」
一人が仰々しく反応するも簪はそれを無視、一直線に黒鋼を纏う幸那の方へと向かう。
だがそれを新たに現れた無人機が邪魔をするが、《春雷》で貫いて破壊した。
「死ね! 裏切り者!」
青いラファール・リヴァイヴを纏う女が簪の前に躍り出るが、その女性の顔面を掴んだ簪はそのまま地面に叩きつけた。
「織斑先生、あなたは風花の間に戻ってください。ラウラが心配です」
「……いや、私も―――」
「むしろ邪魔なので戻ってください。邪魔です」
仮にも世界最強として君臨した千冬に対しての言葉ではなかった。もっとも、簪の戦闘スタイルは一対多なので近接メインの千冬は彼女の言う通り邪魔かもしれないが、これからもそこまで言うのは精々悠夜ぐらいだろう。
「………わかった」
千冬は武装している簪より作戦本部にいる連中を優先し、そこから離脱する。
教師としては一緒に戦って終わらせたいが、あそこまで言い切る実力者ならば大丈夫だろうと思っているからだ。……おそらく本音は「これ以上いたら前回の悠夜と同じことをするかもしれない」だろうが。
「舐めてんじゃないわよ!」
緑色のラファール・リヴァイヴを纏う女が簪に向かって連装ショットガン《レイン・オブ・サタディ》で攻撃するが、青い機体を盾にされたため、別の機体も乱入する。黒鋼だ。
彼女は《デストロイ》の拡散仕様「スカーターモード」で味方ごと、簪を撃った。
「ちょっと、何をするの!?」
「裏切り者はすべて……排除」
簪は青い機体を捨て、
「……殺す……あなたを……」
「………可哀想な人たち」
ポツリと簪は漏らす。
すると周りは動きを止め、その言葉に聞き入ってしまう。
「……どういうことよ」
「あなたたちは知らないだけ―――こんなことをしても所詮悠夜さんには勝てないことを」
そう言って簪は《銀氷》を展開し、非実体モードにして薙ぎ払った。
■■■
気が付けば、そこは暗かった。
(……死んだんだろうか?)
まぁ、普通あれほど殴られたら死ぬわなぁ。
普通に考えたら致死は余裕って言うぐらいに殴られている。別に死んだとしても不思議ではない。
(………じゃあ、これは何?)
さっきから俺の目の前でふわふわと浮いている球体に触れようとするが、触れたら最後壊れそうな気がして躊躇ってしまう。それほどその球体は美しい。
「———今はダメ」
声をかけられたこともあって振り向くと、そこには10歳くらいの少女が黒いワンピースを着て立っていた。
「………君は?」
「………………」
だが少女は俺の質問に答えず、沈黙した。答えたくはない、ということなのだろうか。
だけどこんなところにいつまでもいるわけにはいかないので、もう一度質問する。
「………できれば、答えてくれないか?」
「そんなことで、あなたは時間を無駄にするの?」
そう言われた俺は素直に答えようとしたが、躊躇った。
(……流石に小学生に「死んじゃったから」なんて言うのもなぁ……)
下手すれば「何言ってんの、こいつ」で済む話ではない。
すると俺の心を読んだとでもいうのか、彼女は俺に言ってきた。
「………時間はまだ、進んでいる」
「…いや、進むけど……」
俺が死んだところで、あの世界の時間が止まるわけがない。
「……そうじゃない。あなたは今も生きている」
「………マジで」
「……マジ」
生きているって言われた俺は思わず驚いてしまった。普通、あれだけ殴られたら誰だって死ぬっての。
「あなたがここにいるのは、私が呼んだから」
「………あー」
つ、つまりあれか? ここはこの女の子の精神世界とやらで、彼女はこういう体をしているが、実はかなり高名な魔法使いで俺は今から別世界に連れて来られるが、その前に今いる世界で関係を清算しろということだろうか?
そんな「それなんてゲーム?」と聞かれそうな展開を考えていると、その少女は俺に聞いた。
「……あなたは強さを求めている。でも、それは強さと言うよりも暴力に近い」
「……暴力」
俺は一度深呼吸して状況を見渡す。
周りは暗く、その中で溶け込むつもりなのか黒いワンピースを着た少女。しかも黒髪ロング。しかもどこかで見た翼を生やしている。
さしずめ、ここは神判を行うための世界みたいなものだろう。
「答えて」
力強く彼女は言うと、ため息を吐いた俺は答えることにした。
「……そうでもしないと、今生きている世界を生き抜けないからだろうな」
「………生き抜けない?」
「ああ。今、俺がいる世界ってのは結構辛いものでな。馬鹿が揃いも揃って欠陥兵器を崇拝し、それを動かせない男はずっと虐げられてきたんだ。で、つい最近俺が動かせるって知ったら国家権力含めて俺みたいな邪魔者を殺そうとしてきてさ。笑えるだろ?」
実際、全然笑えない話なのは間違いない。だがその少女にはお気に召さなかったのか、彼女は笑いもしなけりゃ他の反応もしなかった。
「………じゃあ、あなたはどうして生きているの?」
「………さぁ? 運でも良かったんじゃねえの?」
その辺りのことは結構曖昧だ。気が付けば俺は保護されていたとしか記憶していない。
「……………違う」
だがその少女は俺の言葉を否定した。
「あなたは元から強い。でもあなたは優しすぎるから、その時の記憶を自ら封印し、逃避した」
「………」
———何を馬鹿な
そう否定したかったが、何故か俺にはできなかった。
(いやいや、落ち着けよ。………っていうか否定しろよ)
思わず自分に突っ込みを入れるが、何故かこの子を目の前にすると妙に否定できない。むしろそうだと思ってしまう自分がいる。
「………って、そんな器用なこと、俺にできるわけがないだろ」
大体、催眠術の類なんかできるわけがない。いや、できるとしたら晴美さんかあのロリクソババアならばできなくもなさそうだが、前者はそれをしそうなくらいミステリアスであり、後者は一時期「サブウェポンは必要なのじゃ! 第二の刃なのじゃ!」とか言って勉強していたからなぁ。
「……ならば、思い出させてあげる」
そう言った少女は俺に近づいて手を伸ばしてくる。俺はそれを半ば反射的に回避すると、その少女は笑った。
「……どうして逃げるの?」
「……経験がゆえ、って奴かな?」
そうは誤魔化すが、相手は高が小学生程度だ。俺が小学生の時は黒歴史しか築き上げていないとはいえ、小さな人間に怯むような人間ではない。
そんなことを考えていると、その子供はどうやら普通ではなかったらしい。瞬く間に俺に近づいてきた彼女はすかさずキスをした。……妙にこういうことが多いが、女難の相でも出ていただろうか?
だがそんな余裕もすぐになくなった。
———!!
何かが流れてくる。
表現としてはそれが正しいだろう。水のように何かが流れてきて、それが俺に映像として焼き付けてきた。
———何で、どうして俺がこんな目に合わないといけないんだよ
俺と思われる男がそんなことを呟く。するとその声に反応してか、男の一人がこちらに近づいてきて、俺が持っていたものを取り上げる。
———何だこれ? おもちゃ?
———こいつ、中学生ぐらいだろ? そんな奴が今更なこんなガキっぽいのを持ってるのかよ?
それは俺の宝物だった。
共に大会を戦い抜き、こいつを作るためにたくさんの年月を費やした俺の宝物を男は取り上げ、床に放る。
———おい、こいつ、賞状なんて持ってるぞ。何々? SRs世界大会優勝?
———ああ、何か聞いたことあるな。確かお嬢もそれに出てたんだろ?
———もうお嬢なんて呼ぶなよ。どうせこいつもここで終わりなんだし(笑)
そう言って男たちが会話し、俺の宝物を踏みつけた。
———ムッカつくんだよなぁ、お前。ダサい容姿をして女にモテっちゃってさぁ!!
何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も―――俺の宝物を踏みつける男。隣にいる女が何かを言うが、フランス人の男が殴って黙らせた。
そしてそのままフランス人の男が何かを言っているが、さっきまで踏みつけていた男が言った。
———一体この女をどうやって従わせた?
その女は勝手についてきただけだ。それが悪いのか? ただ押し付けられただけで、結局それで巻き込まれたのか、俺は?
「………そうだったな」
いつだって世の中は不条理だ。
力を持つ者は弱き者にそれを振るう。
「感情を呼び覚まして」
おそらくそれが少女の狙いだろう。映像はあの時の物に変わるが、もう大丈夫だろう。
「——————ああ、そういうことか」
今、少女は心配そうに俺の顔を覗いて来る。それはどんな心配事をしてがゆえかは知らない。もう、興味すらない。
「結局「強化演目」なんてものはないんだな」
今、俺は怒らなければならない。そうでもしないと助からないんだろう。だから最初から悲しそうな顔で俺を見て、悲しそうな顔で笑って、涙を流しながらキスをした。
それが一体何のためかなんて、もうどうでも良かった。
「……ありがとう」
警察に追われた時の映像が映るのを確認しながら、俺は少女に言った。
「あなたは呼べるから……いつでも呼べるから……」
「………わかった」
彼女の前髪を少し上げ、その額にキスをする。これはお礼のつもりだった。
すると後ろから見覚えがある闇が現れた。まさかこんなところでこんなものがお目見えすることになるとは思わなかった。
「………呼べば、あなたの力となる」
「…………ああ」
そう答えた俺はその闇の中に入った。
■■■
その船に乗る男たちは殺気だっていた。
何故なら彼らのアイドルが行方不明と知ったためであり、全員が効くかもわからない拳銃やアサルトライフルなどを装備している。
「………わかっていると思うが、我々の任務は行方不明になった本音の回収だ」
リーダーと思われる男がそう言うと、全員が「はい」と答える。
「決して余計なことはするなよ」
「え? それは困るのぉ」
その男の後ろで子供がそう言うと、その男はため息を吐いた。
「あのですね、陽子様。今回の我々の任務はあくまで本音の回収です。決して余計なことはしないでください」
「ん? 悠夜の回収もじゃろう?」
陽子がそう言うと男は陽子を連れて少し離れる。
「あまりそんなことは大きな声で言わないで下さい。ただでさえこいつらはあなたのお孫さんに対して良い感情を持っていないのですから」
「だからと言って自分の娘を餌に釣るか、普通」
「………本当はそうしたくなかったんですがね」
そもそもの始まりは、男の主である更識茂樹だった。
彼は悠夜が撃墜されたことを知り、捜索後に見つからないことを知ると直ちに本音に偵察に向かわせたのである。もっとも茂樹自身、何があるかわからないため用心するよう言ったが、まさかすぐに捕まるなんて微塵も予想していなかったのだ。
そして直ちにその父親である布仏
ちなみに人数は20人だが、最初は100人ぐらいの男たちが出兵を志願した。
「だが清太郎、もしお主の娘が死んだり拷問されたりしていたらどうするつもりじゃ?」
「………」
なんとか理性を保って沈黙する清太郎。しかし会話を聞いていたのか、代わりに部下の一人が答える。
「そんなの愚問ですよ。まず指をみじん切りにした後、それを炒めてその者の口に入れます」
「その後、灯油を体に注ぎます」
「もし女性ならば、まずは―――」
「すまん。ワシも女じゃからその分野は止してくれや」
流石の陽子も精神攻撃は辛いようで、冷や汗を流している。
「………愚問ですね」
「待つのじゃ清太郎! もしやお主、それを実行するつもりではあるまいな!」
慌てた陽子がそう言うと、清太郎は首を傾げて彼女に尋ねる。
「まさか。キチンと拷問には灯油とライターを使用しますよ」
「お主、最近とある小説にはまっておるな!」
「冗談です」と言う顔にはどこか恐怖を思わせるほどの迫力があった。
そんな時、一人の男が急いだ様子で姿を現す。
「ご報告します! 現在、船の電気関係に異常が来たし、通信機の類に電波が入らなくなっております!」
「何?」
その言葉に清太郎は眉を顰める。すると陽子はある部分を見ると、洒落にならないほどの大きな津波が押し寄せてきていた。
「回避しろ!」
「駄目です! 今、制御が―――」
それは突然だった。
船は急に浮かび上がり、そのまま津波に向かって突撃すると水が二つに分裂して船を通す。
「これは……一体……」
報告に来た男が尋ねるように言うが、誰もそれに答えなかった。
「……これはヤバいな」
ただ一人、陽子だけは何かを確信めいた言葉を言うだけである。
■■■
(さて、そろそろ頃合いかしら?)
悠夜が殴られている様を見ていた郁江は通信機を使って呼び出すと、近くに停泊している船から檻が運び出された。それは全部で4つあり、中から獣が唸る声がする。
「ねぇ、どうやらあのショーを始めるみたいよ」
「マジ? 見に行きましょ」
何人かがカメラをセットしている郁江の手伝いをし始める。
すると本音が目を覚ました。
「………ここは……ゆう……!!」
自分が今まで何をしていたのか思い出した本音はすぐにそこから逃げ出そうとするが、重い首輪と十字架に繋がって身動きが取れない。
「あら、おはよう。ようやく目を覚ましたのね」
郁江がそう言うと、周りは笑い始める。
「……ゆうやんはどこ?」
「彼ならあそこよ。あなたが捕えられちゃったから、今も一生懸命耐えているわ。もう死ぬでしょうけど」
さらに音量が上がる。郁江は持っていたボタンを押すと、本音の体に異常が走った。
「どう? 私たちが開発した制裁用の薬のお味は?」
檻の中からの聞こえる唸り声が一層激しくなり、中には檻を破ろうと抵抗を始める物もいた。
「今あなたに打ったのは特殊なものでね、あなたを動けなくする弛緩剤、そして媚薬と一緒に彼らの性欲を刺激するフェロモンを発する誘発剤も含まれているの。聞こえるでしょう? 今すぐあなたを襲いたいって声が。効果は10分程度だけど、それまでに性交をしたらもう一生それをすることしか考えれないってあなたとは違う裏切り者が言っていたわ」
郁江は言い終えるとさらにボタンを押す。すると檻の柵が開放され、中から異形な化け物が現れる。
それらは周りにいる女たちを一切無視し、ゆっくりとした足取りで本音に向かって歩いていく。
「嫌………」
「織斑一夏を好いているならばともかく、あんなゴミを好いてしまった罰よ。恨むなら自分と今も殴られているゴミを恨みなさい」
そう言って郁江は用意したカメラの録画機能を使って撮影を開始。後は自動で録画されるため放置した。
———それ故に彼女たちは気付かなかった
とある宙域に現れたガ○ダムのパイロットが現れる時にはジャズが鳴るように、その合図は既にあったのだ。
だがその特殊性と楽観によって彼女らは気付かない。
———自分たちが地獄の入口に立っていたことに
さて、ここで皆さんに警告を発します。
前作もご覧のみなさんはある程度予想は付いていると思われますが、ここからは読者を選ぶ展開になります。あ、別に前作の広告ではありませんよ?
もし「ここまででいいや」と言う方は即座に読むのを止めるか、お気に入りをしてくださっている方はすぐにお気に入りを解除することをお勧めします。