どうしてこうなった日記~ぐだぐだ人生録~   作:花極四季

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ヘクトールおじさんが二十連で五枚揃いました。
残念かと思ったら割と使えてワロタ。火力をどうにか出来れば、普通に運用できるレベル。

あと、三章は良い戦いになりそうな相手といい具合にボッコボコに出来るキャラが揃ってて僕満足(暗黒微笑)

それと、今回でクロス元ネタのマトリクスが開示されたので、それに伴いタグの変更・追加を行います。


幕間の物語~伝説の胎動~

○月x日

 

一日休んだら気分は最高潮。疲れなんてどこへやら。

心臓も無事らしいし、魔術すげーよ。少し嘗めてたわ。

皆に心配かけたことを詫び、今日はダ・ヴィンチちゃんに集合を掛けられていたこともあって、そのまま話が始まった。

 

現状、レフが言っていたらしい人類がとうに滅びているという言葉は、事実だとのこと。

カルデアが無事な理由は不明だが、ここ以外の場所は崩壊しているという前提に置いた方がいいぐらいには、外部との接触は絶望的らしい。

でも、どうやらまだある特異点が観測されたらしく、これをどうにかしない限りは外側の世界もまた、今のままだという。

逆に言えば、特異点さえどうにかしてしまえば、人類は救済される。シンプルで分かり易い。

確かに並大抵のことではないだろうけど、解決策もなく手をこまねいているよりはよっぽどマシだ。

ロマニが言う特異点とは、人類史におけるターニングポイントがカギになっているらしい。

パッと思いつく限りでは、産業革命とかかな?他は……第二次世界大戦とかぐらいしか思いつかない。

特異点ということは、その歴史に歪みが生じているということで、産業革命なら半年――それどころか、たった一日ズレてしまうだけで、まったく異なる未来になるんじゃないだろうか。

第二次世界大戦なら、日本が勝利していたら?という分岐になるのかな。

どんな特異点なのかはまだ分からないけど、人類が死滅するぐらいだ。余程の事態であることは確実。

そんな時代に存在していた英雄ともなれば、知名度の高さもまた推して知るべきだろう。

そして、この事態を解決できるのは自分達だけ。

世界を救済するには、あまりにも戦力不足だ。

 

ロマニに、人類の未来を背負う覚悟があるか?と尋ねられた。

……そんなもの、分かる訳がない。

そもそも、人類が死滅していると言う事実さえ、未だに信じ切れていないと言うのに、そんな大それたことを明確に考えられる訳もないだろう。

そんな時、袖を引かれる感覚を覚えた。

そこでは、理子ちゃんが指先で袖をつまみ不安げな視線と共に見上げている姿があった。

――ああ、そうだよな。怖いよな。不安だよな。当たり前だよな。

だけど、やらなければならない。やるしか、ない。

不安なのは自分だけではない。それが、自分よりも脆く、幼い少女だと言うのであれば――護るしか、ないじゃないか。

どちらともなく頷いた自分達に満足したロマニとダ・ヴィンチ。

もし断っていたらどうしたんだろう、というたら、ればの考えを振り払う。進んで嫌な気分になる必要もない。

ここに、人類守護指定グランドオーダーが決行された。

 

そんな感じで次の話題。

次の話題は、まさかの自分絡み。

聞けば、オルタセイバーとレフを退けたのは、実質自分の力あってこそだったと言う。

その辺りの記憶は曖昧だけど、レフを殴り飛ばした時の記憶はしっかり記憶している。

今までの自分では有り得ない身体能力、そしてどこぞのス○ンドのような、自分のそれとはまったく違う腕が、自分の意思で動く現実。そして、明らかに真っ黒い異形と化した脚。

あんなもの、自分は知らない。けど、ロマニ達はあれが何なのかを問い詰めてくる。

知らない、記憶にないの一点張りを通す。幸い、最初に記憶がないって言っておいたおかげで、強く言及されることはなかった。

しかし、問題はここから。

人類史における数多の英霊と対峙するにおいて、人間の身でありながら英霊と拮抗――いや、それ以上に戦えるポテンシャルを秘めている可能性を持つ自分を無視することは出来ない。

どうにかして使えないか、なんて飛んでくるロケットをライフルで撃ち落とせって命令ぐらいムチャなことを言われた。

 

結論、出来ました。

案外あっさり出せるもんだね。やったぜ。

……いやいや、冷静に考えておかしいでしょうが!!

右手はなんかピカピカ光ってるし、脚は膝から爪先に掛けて悪魔みたいな形になってるし。なにこのアンバランス。

ダ・ヴィンチちゃん曰く、この状態の自分は、右手のみ聖人のそれとなっており、脚は予想通り悪魔になっているらしい。

なぁにそれぇ。訳が分からないよ。

ていうかアレか。ネットで聞いた、光と闇が両方備わり最強に見えるって奴か。

こんなフランケンシュタインよろしく、厨二病を詰め込んだ設定が追加されてしまった訳だが……ここで、ひとつの仮説を立てた。

 

そもそも、自分は一体何者なのか。

いや、馬鹿な意味ではなくて、正確にはこの世界の(・・・・・)自分は、という点だ。

推測の域を出ないが、今の自分は、並行世界の暮宮那岐に魂のみが憑依した状態なのではないだろうか。

そうでなければ、一般人の自分がこんな力を持っている説明がつかない。

逆に言うと、並行世界の自分スゲーってことなんだろうけど。どうしてこうなった。

……並行世界の自分でさえこれなら、親父や兄貴達はどうなるんだ?

考えたくもない、が――もしそうなら、あの三人は間違いなく生きてるだろうな。元から死んでも死ななそうだし。

因みに推測の件は話していません。適当ブッこいて痛い目見たくないし。

 

ただ、気になる話題を耳にした。

ロマニが自分の造形を見て、とある物語を思い出したと言っていた。

題名は『魔剣士スパーダの伝説』。

解散した後に書庫を漁って読んでみたけど、中々面白い。

人間界に侵攻しようとした魔帝ムンドゥスの軍に所属していたスパーダという悪魔が、ある日突然正義の心に目覚め、たった一人で魔界の軍勢を押し返し、人間界から自らの力と愛剣共々封印を施した。

しかし、戦いの末に満身創痍になってしまい、余命幾ばくもない状況に陥った時、とある女性と出会う。

名前はエヴァ。それはそれは美しい女性だったと書かれている。

エヴァはスパーダの状態を見るが否や、躊躇いもなく助け起こしたかと思うと、看病から世話まで献身的にこなした。

エヴァはスパーダに一目惚れしていたらしく、スパーダもまた、悪魔として生きてきた自分に向けられた初めての純粋な愛情を知り、それが切っ掛けで惹かれ合っていった。

そして、エヴァはただの人間ではなかった。

本人も知らないことではあったが、彼女の正体は聖書において真の救世主(メシア)と呼ばれている存在、エヴァンジェルの転生体だった。

エヴァンジェルは人間界を魔界から護る為に存在していた神だったが、次第に高まる魔界からの圧力を前に、封印が間に合わないと判断したエヴァンジェルは、自らの死と引き換えに魔界に何重にも封印を施した。

千年。それがタイムリミットで、その間に魔界を封印する対策が来るのを信じ、彼女は命を散らした。

その願いは届いた。形こそ歪なれど、その結果は紛れもなく本物であった。

命を賭した封印、その果てにある運命の出会い。そして――次世代に繋ぐ。

ここで話は終わっている。

この流れからして、所謂子供世代の話もあるんだろうけど、そっちは探しても見当たらない。今度あるか聞いてみよう。

 

明日は英霊を召喚するって話だから英気を養っておかないとね。

でもその前に、これからは本格的に自分も前線に立つことになりそうだし、装備の点検をしようと思い立った。

まず、普通に何気なしに持っていた刀。色々調べていたら、名前が彫られているのに気づいた。

斬棄刀……ざんきとうって読むのかな?

まぁ、名前はいい。取り敢えず、このチート入った身体なら兄貴の動きに迫れるかもしれないし、練習しないとね。

そして今の今まで忘れていた四次元リュックを漁って、他に使えそうなものはないかを探る。

そしたら、スナイパーライフルっぽいものが出てきた。

しかもなんかこれ、中折れ式になってるっぽい。

まだ撃ってはいないけど、これソードオフ・ショットガンみたいな構造らしく、折った状態でも撃てそうなんだよね。

折った状態のバレルの長さは、デザートイーグルの二倍ぐらい?なっげー。

でも、この状態なら近接でも使えそうだ。単純な重量だけなら、片手で持つぐらい何てことないし、問題は反動だな。

遠距離で使うときはバレルを元に戻すだけでいいし、近接戦闘ならハンドガンとしても使える。いいね、これ。

更に色々調べてみると、どうにもこのライフルにはまだオプションがつけられそうなスロットがあるんだよね。オーパーツってレベルじゃない気がしてきたけど、宝具なんてものをなまじ知っているせいか、ふーんぐらいの感想しか抱けなかった。

それと、これにも銘が彫ってあった。

Horoscope――ホロスコープか。どっかで聞いたことあるけど、何だっけ。

そんなことを考えていたら、もう夜も更けていた。生活態度はしっかりしないと、年下の子に示しがつかないし、規則正しい生活を出来る限り心掛けないと。

 

それにしても、エヴァンジェルか……。

既視感というか、どうにも聞き覚えがあるんだけど、なんだろう。

 

 

 

 

 

――それは、あまりにも冒涜的な姿だった。

聖と魔の融合。善と悪の共存。

相反する二つの概念が一つの肉体に集合している事実は、ダ・ヴィンチの常軌を逸した脳でさえ解を得られないイレギュラーな問いかけであった。

 

「ロマンも言ってたけど、確かにあれは魔剣士スパーダの伝説のそれだ。悪魔と神の転生体が交わり生まれた魔人そのものじゃないか」

 

興味深げにそう一人ごちる。

魔剣士スパーダの伝説には、未だ謎が多い。

書籍として形が成った今でこそ、魔剣教団などという魔術協会や聖堂協会に次ぐ巨大勢力が出来上がる程度には浸透しているスパーダの伝説だが、その原典を知る者はいないとされている。

曰く、スパーダの生前に記されたないしは子孫が遺した自伝。

曰く、とある英雄の伝説が曲解されて出来たもの。

曰く、誰かが書き始めた根も葉もない物語のひとつ。

挙げればキリがないが、兎に角魔術師がこぞってこの疑問に着手する程度には、スパーダ伝説は注目されているのが分かるだろう。

魔剣教団とは、人間界を守護したスパーダを神と崇め、その存在を肯定する為にありとあらゆる活動に着手している組織だ。

活動内容の詳しくは知らないが、スパーダ伝説の中に出てくる魔具を手に入れることがメインとなっているとも聞く。

噂では、幾つか手に入れているらしいが、真偽は不明。この手の話題は大抵が嘘っぱちだからいちいち真偽を確かめていてはキリがないだろうしね。

 

そんな謎の多いスパーダ伝説だが、暮宮那岐によって大きな変革が訪れようとしている。

悪魔と神、そして人間の因子が混ざり合った合成獣(キメラ)。しかし文字通りのそれではなく、ヒトガタとして生を受けた、いわば魔人と呼ぶべき存在。

共存、ではなく共生と呼べるほどに聖と魔が親和性を保つその在り方は、生まれながらの超越者。

そんな魔人のエピソードだが、ここから一切の情報が存在しない。

意図的に削り取られたのか、それとも――まだ(・・)存在していないからか。

 

「私の推測が正しければ――フフッ、こんな時代でお目に掛かれるかと思うと、ワクワクしちゃうね」

 

ダ・ヴィンチの知識欲と好奇心を刺激する可能性が、目の間に転がっている。

人類が滅びる瀬戸際で現れた、記憶喪失を語る半神半魔の青年。

形こそ違えど、それはスパーダ伝説の再来と呼ぶに相応しい舞台。

 

「君は本物か?それとも……」

 

新しい玩具を手に入れた子供のような無邪気さで、虚空に問いかけた。

 





Q:(クロスオーバー先)やっぱりな♂
A:三章を出し渋った庄司レベルに見苦しい悪あがきだったね。仕方ないね。

Q:主人公の状態ってどんな感じかkwsk
A:現状確認されている段階では、右手のみが聖人の手(しかも甥っ子みたいに召喚可能)。脚は両足とも悪魔化しています。因みに任意でどちらも元に戻せる便利機能。
 武器は斬棄刀(ざんきとう)と銘が彫ってある刀と、新たに手に入れたホロスコープという狙撃と拳銃形態を使い分けることのできる銃の二つ。因みに後者の外見はHELLSINGに出てくるハルコンネンと同じぐらいの全長で、横幅が1.5倍程増大している、最早スナイパーライフルとしての運用さえ難しい、オーバードウェポン。それを那岐は片手で普通に持てます。もうこれわかんねぇな。更に言えば、まだ追加機構がありそうだがその詳細は不明。
 那岐本来のスペックは、覚醒によってどれだけ変化しているかはまだ不明。どんなぶっ壊れ方してももう驚かないんじゃないかね。

Q:ダ・ヴィンチちゃんマジモナリザ。
A:個人的にダ・ヴィンチちゃんって後に愉悦部に入りそうで怖い。なんか色々分かってて話してないこととか多そうなんだよね。
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