魔法と科学の共鳴世界   作:杜木 馨

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皆さんこんにちは!!

今回は見せ場です!
注目して欲しいのは『眼』ですね、あとは戦闘がどう描かれているのか、頑張って想像してください!
ではどうぞ!





4話 深い龍 対 聖なる龍

 煙の中から全身黒い服で覆った長身の男性らしい姿が見えた。

 その彼の右手に黒光する大きな武器を持っていた。

 その武器は肘から先の腕を完全に覆い、自身の腕よりも2回りも3回りも大きく太く、大砲のような形をしている。

 中心部にはリボルバーらしき物が付いており先端には刃が2本付いている。

 

 この武器の名は《砲刃機(ほうじんき)》と言い、先端に刃があり砲口からは圧縮した魔力弾を発射することができる。

 リボルバーが内蔵タイプとリボルバーが無い物があり、リボルバーにはそれぞれ役割の付いたバレットを装填することができる。

 この武器にはいくつか種類があるが、詳しい話はまた別の機会にしよう。だが今彼が身につけているのはとても希少な物であると言える。

 

 ホワイトの頭に叩きつけている砲刃機を離す。

 そして砲刃機をおもいっきり右に薙ぎ払う。

 砲刃機はホワイトの顔に当たりホワイトは軽く数十m飛んでいく。

 

 男は晴奈に背を向けたまま言葉をかける。

 

「すまない、遅くなった」

 

 晴奈は今ここで何が起こったのかわからずにポカンとしている。そして力が抜けたのか立ち上がろうとするが立てない。

 男は晴奈が力が抜けていること確認すると、そばに駆けつけた。

 右膝をつき晴奈を見る。

 

「今まで良く頑張ったな。ケガをしてるようだな、大丈夫か?」

 

 ここに来てようやく晴奈は誰が来たのかを確認した。それは深龍だった。

 

「はい、でもどうして?」

 

 晴奈は驚きが隠せない。

 どうしてここに深龍が来たのか謎だ。

 深龍達とは別に、気絶から目を冷ましたのかホワイトが少し動き出した。

 

「今は話して言る余裕はなさそうだ」

 

 そう深龍が言うと、正面に居た深龍は晴奈と向き合う感じで左側に移動し腰を落としながら自分の左手を晴奈の肩に当てた。

 そのまま魔法を治癒魔法をかけ始めた。すると晴奈の体全体が緑色に発光する。

 

 ホワイトの咆哮が聞こえてくる。

 先ほどと同様に、魔力が高まるのが空気伝いに肌で感じ取とることができる。

 治癒を完全にし終える前に止めて、深龍はホワイトの方を1度見た。

 

「少し離れていて」

「は、はい、」

 

 ホワイトの咆哮を確認して晴奈に「少し距離を置くように」と言うと深龍は腰を上げた。

 深龍は自身の魔力を高め、ホワイトの方を見ながらつぶやく。

 

「やるのかドラゴン」

 

 そう呟くと深龍はさらに魔力を高めた。

 左眼が黒から青色へと変わり、そこに薄っすらと文字が書かれているのが見える。

 

 大きな岩の影に隠れた晴奈はその影から少し覗いていた。

 岩越しであるが深龍の気迫に押し飛ばされそうになる。体感的には風速20m以上はあるだろう。

 そして青色の蒸気が漏れ出して、たなびく。目に見えるほどだ。なかなか色付きで目に見えるまで魔力を高めれる魔導士はいない。

 ホワイトの白い覇気とぶつかる。

 お互い数秒睨んだ後先手を切ったのはホワイトの方だった。

 

 先ほどよりも早く火炎を5連発、高速発射した。

 

 ホワイトからの火炎を見た深龍はそれを避け、近づくために地面を蹴った。

 地面を蹴ったその衝撃で地面がえぐれる。それに離れると同時に後ろに防御魔法を展開した。

 そして深龍の姿は早すぎて消えた。

 そう目で捉えられないぐらいの早さで移動した。

 

(あのドラゴン私と戦った時よりも、強くなってるの…、)

 

 深龍は一瞬でホワイトの横顔まで行き顔の横に砲刃機を殴りつける。

 ホワイトは今度こそは飛ばされないと、力を入れその攻撃を耐える。

 耐えられたことを瞬時に判断し深龍は上にジャンプしてホワイトの背中に砲撃を3連弾くわえた。

 

 魔法攻撃が効かないホワイトが少し怯む。それを確認する。

 怯んだ理由は、その鱗では浄化しきれない魔法であるからだ。その攻撃が効くのを仮説から確信に変える。

 

 ホワイトは怯みながらも周りから青白い魔法陣を高速で展開、数種類の魔法陣が重なり一つとなり、そこから鋭い聖なる矢が飛び出す。その矢が深龍を襲う。

 深龍は空中でそれを数発回避して地面に着地、さらに来る攻撃をステップで避け最後は、右手に持っている武器で弾く。

 弾くとバフ〜と言う音とともに白い煙が発生し視界を遮る。その攻撃は視界を塞ぐだけではなく、ある魔法の妨害機能も持っている。

 

 つかさず後ろにホワイトが回り込み、右の翼を青白く発光さて、薙ぎ払いをする。

 その攻撃に少し遅れて気がつき振り向くが、間に合わずに吹き飛ばされる。

 そのまま柱の方向に飛ばされ4本の柱を崩壊させながら5本目で止まった。だがその柱に亀裂が走り、崩れ土煙が立つ。

 

 ホワイトは続けて特大の火炎弾は放ち、追撃で聖なる矢の攻撃を仕掛ける。

 

 爆発音が轟く。

 普通の人では跡形もなく消え去る威力だ。

 一分ほどでとても高度な戦闘を目の当たりにして、唖然とする晴奈。

 今まで見たことのない次元の違う戦いを見せられて何か湧き立つ物があった。

 

 数秒経つ。

 煙は一向に消える気配はない。

 すると煙の中で青白く光る物を見た、するとものすごい勢いで青白い光の矢が無数にホワイトに向かって絶え間無く飛んでいく。かなりの数でその矢は太い。

 

 それを翼で体を隠してガードをする。よく見ると矢が翼に当たる前に障壁が出て来て矢が壊れる。

 しばらくすると攻撃が止む。

 翼に魔力をため、突風を煙の方に向かわせる。すると深龍を纏っていた煙が晴れる。

 

 煙が晴れると深龍の姿が見えた。

 すでに立ち上がっており目はホワイトを見据えている。

 頭からは少し血を流している、少しふらついているがすぐに立ち直る。

 服は少し焼け焦げている感じだ。

 

 ホワイトはここぞ言わんばかりに翼を大きく広げ飛び立つ。

 空中でホバリングしてブレスの準備に入る。

 それを見た深龍も右手の武器を45度にまであげ左手で支え充填を開始する。

 ホワイトは何かを吸い込むように溜め胸が膨らみ、口から炎がほとばしる。

 深龍方は光の粒子が砲刃機(ほうじんき)の砲口の方に集まるのがわかる。そして砲口の中で何か歪んだ球体が徐々に大きくなる。

 

 両者はそれらを同時に発射した。

 ホワイトは今までの比にならないくらいの巨大な自身の体の半分ほどの大きさの白い火焔玉《龍奥義ー聖火焔豪球(せいかえんごうきゅう)》を繰り出した。

 深龍も同じくこちらは青白い滅龍属性のついた球体《波動滅龍弾》を放つ。

 

 白と青い高魔力の両者の攻撃が二人の中間地点であたり融合する。そして凝縮して縮こまり爆発する。

 

 その爆発の爆風が両者を飲み込む。

 爆風を喰らってもビクともしない両者、さらにはホワイトが爆炎の中に突っ込んで行く。

 深龍もジャンプをして同様に突っ込む。

 ジャンプの衝撃で、地面がえぐれ、小石が飛び散る。

 両者が空中でぶつかり合う。

 深龍の振り下ろし攻撃を顔で受け止める。

 空中での力の押し合いで動こうとしない。

 

 砲刃機がホワイトの頭に当てているので深龍が右手に力を入れ、さらに上に行き、上から叩き落とす。

 ホワイトは地面に叩きとされる。

 そのホワイトに砲刃機を紫色に発光させて攻撃を繰り出す。

 

 ドーーン!!と轟音が轟く。

 感触がない。

 そこにホワイトの姿はなかった。さっきの攻撃で消し飛んだのか。

 否、攻撃が当たる寸前に高速移動で別の場所に移動していたのだ。

 

 すると深龍の背中で魔力が高まるのを感じる。ホワイトが覚醒したのだ。

 

 全身が少し縮こまり、さらに宝石のような鱗が発光する。

 深龍は後ろ向き言う。

 

「お前、俺たちの言葉わかるんだろ」

 

 一度返事を待つが答えがない。

 

「二度は言わない、死にたくなければここから立ち去れ」

(リュウ)(チカラ)()タヌ(モノ)(ワレ)(ヤブ)レン』

 

 ホワイトはそう答えた。声で聞こえるわけではなく、脳の意識の中に直接答えて来た。

 

「なら、遠慮はいらないな」

 

 少しニヤけたあと、深龍は自身の魔力を増幅させる。さっきよりもさらに魔力が上がっているのを晴奈は肌で感じていた。

 鳥肌が止まない晴奈、だがそれはすぐに消えさる。

 そしてその魔力が一気に深龍の体の中に消え去っていき眼から、右眼が左眼と同様に虹彩が黒から青色に変わり、さらに青く(ほのお)のように揺らぐものが現れる。左眼はさらに青白くなり漢数字の四に見える。

 

 何も感じない。魔力というものを完全に感じなくなった。それよりも今度は冷や汗が額からこぼれ落ちる。

 これは、恐怖、そう晴奈は感じたのだ。

 

 そして右に持っている武器の形状が変形して行く

 ガシャ、ガシャと回転したり、縮んだり、いまの形状よりスタイリッシュに、短く、細く、そして鋭く。

 大きさは半分になり地面に擦れていた刃先はすでに膝の位置まで来ていた。

 

 お互い居合をする。ホワイトの眼力が鋭い眼が赤く光だし、その光のは動くと同時に光の筋が出来る。

 

 ジャリ、

 

 お互い消える、

 

 赤い光と青い光が空中で激しくぶつかり合う。

 幾度も幾度も空中戦が繰り広げられている。

 またぶつかる度に衝撃波が発生し、地面がそれに沿って筋ができる。

 

 ドン!ドン!

 

 二人が地面に降り立つ。

 

流石(サスガ)ダ、(ホムラ)()宿(ヤド)(モノ)、ダガ」

 

 その言葉を聞いたか聞いていないのか、深龍は真剣な顔になり考え込む。

 

「やはり通常攻撃だけでは無理か」

 と呟く。そして

 

「滅龍…」

 

 と言い眼を瞑る。深龍の周りの黒い剣が現れる。

 刃先を上にして10本周囲を漂う。

 

 ホワイトがダッシュしてくる。

 

 眼を開けると焔が出ている右眼の虹彩が赤色に変色し光だし、瞳孔が縦に細長い楕円形になっている。左眼は別の漢数字の五に近い模様が写っている。

 そして黒剣がホワイトの動きを止め、吹き飛ばす。

 そしてその剣がホワイトに刺さり動きを止める。

 ホワイトはビクとも出来ない。

 

「波動滅龍砲」

 

 先ほど同じように光の粒子が集まる。そして砲身の先をドラゴンに向ける。

 砲口に楕円形の球体が現れる。それは青系統の色が色鮮やかに輝く。

 

「発射…っ…」

 

 小さい声で言う。トリガーを引く。

 一瞬その球体が消える、そして青白い自身の半分ぐらいの太さのものが一直線に放射される。

 だがその攻撃はホワイトには当たらなかった。

 ホワイトをかすめ、動きを止めていた黒剣が砂のごとくサラサラと消えていく。

 深龍が苦しそうに胸を左手で抑える。

 

 ホワイトはそれを見逃さず、龍風を深龍に向ける。

 

 深龍は俯いた顔を上げると、構えるが力が入らず体制を崩し飛ばされる。

 

 ホワイトは魔法の拘束具で岩に深龍を縛り付ける。

 飛ばされた時に砲刃機が外れ近くに落ちる。

 

 深龍は力を入れるが力が入らない。それに胸が苦しい。

 締め付けられる。

 

 ホワイトがドシ、ドシ、と歩きながらエネルギーを溜める。

 その時深龍の目の前に青い髪の毛を揺らして立つ少女が現れた。

 

「よせ!!」

 

 現れたのは晴奈だった、そして晴奈は後ろにいる深龍をみて、

 

「大丈夫だよ」

 

 と笑顔を見せて正面を見た。

 深龍は驚きのあまり眼を見開いた。

 全てがスローモーションのように見える。

 ホワイトは足を止めブレスを放つ。

 すると眼の前で何かが輝いた。

 

 そしてホワイトは翼を羽ばたかせ、どこかえ飛び立っていった。

 

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

今回は色々と詰め込みました〜
まだまだ言えないことだらけなんですが…、察しの言い方は「多分あれかな?」とわかるかもしれません。
深龍にはまだまだ色々な能力を隠し持ってますからね〜
楽しみにしていてください!

では次回!

♦︎次回予告♦︎
無事に終わったクエスト
少し怒られる晴奈、二人の仲は一体どうなる?
次回『観察する者』
お楽しみに〜

よかった評価していただけると嬉しいです。
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