魔法と科学の共鳴世界   作:杜木 馨

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こんにちは!!
さて龍との戦闘も終わりましたね!物語はこれかです
ではどうぞ!


5話 観察する者

 ドラゴンが飛び去るとあたりの霧は晴れていった。

 

 岩に白い拘束具を取れつけらたまま呆然しとしている人ががいた。一瞬何が起こったのか、理解に苦しんでいる深龍だった。

 深龍は何が起こったのか、考えようとしたがそれを辞めた。考えたところで終わったしまったことだと。

 だが結果的にはとっておき(・・・・)を出さなくて済んだ、と言うことだ。

 

「ありがと」

 

 深龍は背中を向けている晴奈にそう言った。

 晴奈はビック!!と動くと声のした方向に体を翻して深龍の方を向いた。

 深龍の姿をみてビックリしたのか、深龍の横まで駆けつける。

 

「大丈夫ですか!!今その白いの外しますね!」

 

 晴奈はその拘束具を外そうと触りわりかけるが。

 

「あ!いや触らないほうが…」

 

 と深龍が声をかけるも晴奈は拘束具に両手で触れた。

 だがその拘束具は、拘束した相手以外の魔力を吸う、特性を持っていた晴奈魔力を吸われてしまい地面にペタンと座り込む。

 

 深龍は少し呆れた顔をするが、すぐにやめて、ドラゴンがいなくなり拘束力の下がった拘束具を破壊する。

 地面にペタリと座っている晴奈の顔をみる。

 

「大丈夫かい?」

「だ、大じょ…」

 

 とそのまま後ろに倒れてしまった。

 深龍はやれやれと思い、彼女を晴奈を横に寝かせ適当なのもで頭に枕を置いた。

 数分が経ち、晴奈が意識を取り戻す。

 

「目が覚めたか?」

「はい」

 

 立ってあたりを見てた深龍が晴奈の横に座る。

 

「君」

「はい!?」

 

 晴奈は正座をする。

 両手を膝の上に置き、話を聞く。

 

「人の話は最後までよく聞く事!大事な事を聞き逃すよ。」

 

 案の定深龍からのお叱りの言葉だった。

 

「すいません…」

「さっきも、ギルドの時も」

「ギルドですか?」

 

 ギルドという言葉を聞いて首をかしげる晴奈。

 深龍は少し違うかと思ったが話を続けた。

 

「ギルドの時は少し違うか、途中で横槍が入ったからね。」

「あ、そうでしたね、どうして一緒にいない方がいいんですか?」

「君は人がいいね」

 

 深龍は少し考え込む、そして口にした。

 

「彼らは正直なところ任務やクエストに行って、も良い評判は聞かいよ。まともに行かないし、迷惑かけることが統計的に多し、君が入ったぐらいからは減ったようだけど。それに今回クエストのが緊急に変更されても誰も君を助けに来ようとしなかったしね」

「そうだったんですね、良い人達と思っていたんですが…、」

 

 晴奈は少ししんみりとした表情になり、俯いた。

 今まで色々と面倒を見てくれたような気がしてたのに、と。

 深龍が「さぁ行くか」と言って立ちあがったとき、まだ地面に座っている晴奈が声をかけて来た。

 

「あの!!!」

「ん!?」

 

 声をかけらて、晴奈の方をみる深龍。

 何か言いたそうにしている晴奈をみる。

 胸のあたりで両手を握り、力を入れているようだ。何か真剣な話でもあるのか?

 

 まさか「強くして」と言われないだろうな。と考えていると。

 

「私を強くしてくれませんか!!?」

 

 当たった。深龍の考えは当たったようだ。

 今回だけの戦闘ではない。晴奈は昔、一度だけ深龍の戦闘を見ている。それも対人戦だ。

 晴奈自身は強くなろうとしている。今回彼を誘ったのも、これを言いたかったためである。

 結果的には彼ら、同じチームの人がいなくてよかったと思う。

 だが深龍の答え一つしかなかった。

 

「俺は他の人とチームを組みたく無いんだ」

 

 深龍はあまり人と付き合うのが好きではない。今回のような事は稀ではあるが、時折戦いを見た人が『弟子にしてください』と言われる事はある。

 助けに来た理由も、彼女をもう少し説得して入ればこんな危険な合わせず済んだのにと思っていいるし、そもそも死なれては後々面倒だからだ。

 他人といば他人だが、彼女が俺と一緒にこのクエストに行こうとしていたのは多かれ少なれて知っている人はいる。

 ならその人達から言われるはずだ。

 

「お前が行かなかったから死んだ」と「見殺しも同然だ」と。

 そう言われるを回避したかった為だ。

 全て自分の為にした行動だ。

 

「そうですか……。」

 

 晴奈が顔をそらした時、深龍が胸を押させて膝をつく。

 声が出せないほど、苦しいようだ。とても苦しそうな顔をしている。

 

 それに晴奈が気がつき晴奈そっと背中をさする。

 

 深龍の精神の中。

 暗闇の中の何かから声をかけられる。

 

(苦シイカ、苦シイナラ、ソノ苦シサヲ解放シロ)

(ふざけるな、お前は一体誰だ!?)

 

 と言いながらあたりをキョロキョロと見渡す。

 

(オ前ノ中ニ潜ム闇ノ部分ダ、オ前ハ光ニ接シ始メタ、アノ忌々シイ光メ)

 

 赤い光りの筋が見える。

 何かの生き物の目に見える。

 

(光…、だと?)

 

 真っ暗の中突如一筋の光が差し込む。

 それが暗闇を飲み込み白へと変えて行く。

 その時、ぼんやりとだが白鳥のような影を見かける。

 

 意識は元の世界に戻り、深龍はとっさに肩にかかっている晴奈の手退けてしまう。

 晴奈少し驚くが、深龍がその退けた手が晴奈の物だと知ると「すまない」と呟いた。

 晴奈驚いた顔を戻すと深龍の顔を覗き込む。

 

「大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だ。最近発作がね」

 

 深龍は俯いたままじっとする。

 おもむろにポケットからケースを取り出し、錠剤を2つ飲み込む。

 晴奈が発作のことについて来てくる。

 

「最近ですか?」

「あぁ、3ヶ月前までは収まっていたんだけど……、そう最近……」

 

 自分で言った言葉になぜか、疑問に思ってしまう。

 そう最近また発作が多い。いつもなら考える事はないのになぜか考えてしまう。

 また発作が起き始めたのは最近。

 そう、いつから。

 1年ぐらい、いやそれ以上前?

 収まっていたのは何故?

 

 では前はいつ起きた?

 

 正確に覚えているのは半年前。

 半年前は何が有った。

 確か、ギルドに学生魔道士がいた頃。

 気にもしなかったが、そうだ、星那(せいな)がまだ学生で学生魔道士だった時期だ。

 その間発作は時々起きていた。だが彼女等が学校に帰ってからは発作は止んだ。

 

 そして最近また起き始めた。

 最近変わったこと。

 

 少し前2ヶ月前の記憶が蘇る。

 

 「今日は一段とうるさいなぁ」

 

 「まぁ、まぁ、しゃーなかろう、深龍(しんかみ)

 「マスター」

 

  なぜ騒がしい?

 

 「新人が入ったからのぅ」

 

  新人?そう新人魔導士歓迎パーティーをしていたから。

 

 「新人ですか?」

 「卒業生だとよ、あんたの後輩じゃな」 

 

 卒業生、どこの?

 後輩?

 

 深龍は考える、あのときの記憶を思い出しそこにいた人たちの顔を思い出す。

 そうか!あの時、あそこに居た娘。

 それが!

 

 俯いていた深龍の顔が上に向き、晴奈をみる。

 

「君、出身校は?」

 

 深龍は聞く、

 

(こう)稀科学(きかがく)魔法科学校です。」

「そうかぁ」

 

 俺と同じ学校。ギルドが契約している学校で学生魔導士が来る。

 あの時にきていた娘で間違いない。

 だがまだ確証はない。

 

 そういやさっき、彼女が庇ってくれた時に、目に白く大きく羽を広げる鳥のような生き物を見た。

 あれと同じか。

 あれが、俺の発作の原因?

 気になるな、少し調べる必要があるか……。

 

 ま、いいか、これも何かの縁だ。

 

「いいよ、君が一人で自立できるようになるまで面倒見てあげるよ。きっと何かの縁かもしれないしね」

 

 深龍は重い表情から、明るく笑顔に変えてそう言った。

 

「あ!!!ありがとうございます!!」

 

 晴奈は満面の笑みを浮かべた。

 

「そう言えばまだ自己紹介してなかったね」

 

 そう言いながら深龍が立ち上がる。

 

「知ってますよ!光星(こうせい) 深龍(しんかみ)さんですよね?」

「そうだけど…なんで?」

 

 続いて晴奈も立ち上がる。

 パンパンとスカートの土埃を叩く。

 

「学校の先生がよく話していたんです」

「俺の学校での評判は良く無いと思うけどなぁ…」

「そんなことないですよ!!」

 

 俺が頭を掻きながら、答えたのに対して晴奈は真剣な表情で答えた。

 深龍は誰が俺のことを話していたのか気になった。

 

「ちなみに誰が言っていたの?」

「体術の東城(とうじょう) (ごう)先生です」

「剛さんか、なら良いかな?俺の師であるしね」

「そうなんですね!」

 

 東城 剛:光稀科学魔法科学校所属の体術、近接戦闘魔法の先生である。

 全国的にその実力は有名で、あの八方星師族界(はっぽうせいしぞくかい)に属していた東城家の一人である。

 

 体調が戻った二人は聖域から離れて行き、依頼のあった村に戻って行った。

 

「深龍さん、晴奈さんありがとうございました。」

 

 村の村長さんをはじめ村の大半が集まって出迎えてくれた。

 

「いえいえ、今回はただ撃退しただけなので。いつまた来るかわかりませんが当分は来ないと思います。」

「ありがとうございます」

「今回と同じような龍が現れたらこちらに連絡をください」

 

 と言って、名刺的なものを渡す。深龍の連絡先が書かれている物だ。

 

「わかりました。何から何までありがとうございます」

 

 お辞儀をする。

 すると村長の後ろから何かごそごそと持ってきている。

 

「それとこちら依頼の報酬になります」

 

 ビックリする深龍。

 大きな巾着型の袋にたくさんの素材が入っていた。

 村の特産品や今回討伐し損ねたモンスターのカケラなど、色々と入っていた。

 

「そんな、今回は撃退になりましたので。クエストクリアというわけでは…」

「私たちにとっては同じことです」

「そうですか」

 

 と言って、謝礼金と素材を受けとった。

 

「ありがとうございます。ではこれにて」

 

 と村長ら村の人たちと別れ、帰路についた。

 

 

  ♢ ♢ ♢  

 

 

 村の片隅で深龍と晴奈の別れをみている一人の男。

 体格は分からないが、スラッとしている。

 

『トウジョウか』

「はい。報告です。」

『言え』

「龍の方は戦闘中に離脱しましたが、無事に確保しました。」

『そうか、戦闘した相手に手を出さなかったのか?』

「えぇ、焔眼(フレイムアイ)を使用していたので、流石に通常の眼(・・・・)では追いきれませんでしたので。」

『お前でも敵いそうにない相手か?』

「難しいですね、何せ例の黒服の砲刃機使いですので」

『何!?』

 

 少し間が空く。

 

「間近で観察していましたが、あの調査資料の結果は本当かと。」

『そうか、もし戦闘できていたら色々データが取れたかもしれんな』

「あの文献の

 【焔眼(フレイムアイ)焔眼(フレイムアイ)でなければ対等に戦うことが出来ない。】

 は誠のようであります。」

『詳しくは帰ってから聞く、すぐに帰還しろ』

「はっ!」

 

 と言ったあと消えた。

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

今回の話しはどうでしか?
無事に晴奈ちゃん深龍とバディを組めてよかったですね〜

この世界では一人で任務やクエストを攻略する人もいればパーティーを組んで攻略する人がいます。
それは個人によりますけどね!

自分だとん〜、一人かなww
てなっ感じです。
ではまた次回もよろしくお願いします!!


♦︎次回予告♦︎
帰り道に汽車に乗る二人そこに現れたのは妹?
眼ことが気になる二人さてどうなる?

次回『青い眼と漢数字』
お楽しみに〜

よかった評価していただけると嬉しいです。
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