魔法と科学の共鳴世界   作:杜木 馨

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お待たせしました〜
今回は色々と入れています。
複雑な内容のような気がしますが読んで見てください!
ではどうぞ!


6話 青い眼と漢数字

[ 2 ]

 

 二人は駅のホームで立っていた。

 深龍は背中に背負っていた砲刃機を魔法によって片付け、代わりに魔補具(まほうぐ)を、棒状の物を取り出し背中に五本背負った。

 魔補具とは魔法発動補助器具の略称である。

 

 背負うと同時ぐらいに汽車がやってきた。

 二人は乗り込み、席についた。

 

「お疲れさま、突然大変だったね?」

「はい……」

 

 晴奈は一呼吸置き続けた。

 

「ドラゴンとても強かったです」

「あれは特殊な個体だったからね」

 

 深龍がそう言うと汽車は動き出した。

 二人は車窓から見える景色を眺めていた。

 あたりは草木に覆われていた。緑がとても多い。

 

 深龍はふと晴奈の目の色が少し違うことに気が付いた。

 

「眼の色が左右で違うんだね」

 

 深龍からそう問われて少し戸惑いを見せる晴奈。

 

「えぇ、わかるんですか!?!?」

「右眼の方が薄いのかな?」

 

 確かに晴奈の目は両目で少し色が違う。だがパッと見で分かるほどではない。

 

「はぁ、結構頑張って隠してるんですが…」

「いや、パッと見では分からいよ、上手く出来てるよ」

「ありがとうございます」

 

 頑張っていると言うのは魔法で自分の眼の色を誤魔化しているってことだ。

 なぜそのようなことをしているのか?

 それは眼が特殊であるからだ。『眼は口ほどに物を言う』上級魔導士になるほどそれはおもむろになる。

 戦闘をするときは相手の情報を知ることが重要だ。その時に一番てっとり早いのが『眼』である。

 魔法を扱う魔導士のレベルが高くなればその属性の色素が現れる。

 それが一番体面にでやすい眼に現れるのだ。

 それは属性毎に色が決まっており、その色を隠す意味で眼の色を変える魔法を使うのである。

 それほど高度な魔法ではないが、それを戦闘中も維持できる魔導士は少ない。

 

「あのぉ、深龍さん」

「なんだい?」

 

 晴奈少し質問をするのをためらった。本当に聞いていいのか?

 見たことない『眼』に興味を持ってしまった。

 で気になることがあるようだ。

 

「さっき気になったことがあるんですけど、眼の中に漢数字が見えたんですけど、あれってなんですか?」

「あぁ、あれか」

 

 深龍は心の中で驚いた。

(まさかとは思っていたが、見ていたか)と。

 深龍の眼に『四』の文字が刻まれていたのを晴奈はしっかりと見ていたようだ。

 

(流石に六道の眼のことは言えない、まだそれを言うほどでは……、どうする。)

 とその時だった。

 深龍の前の方から声が聞こえた。

 

「あ!いたいた!やっぱり乗ってた」

 

 そこに現れたのは長身で健康的な体で手足が長く、透き通るような青い髪の色でショート。

 の女性が現れた。そう深龍の妹の星那だ。彼女の眼の色は一応言うと右が水色で左が黄色だ。

 彼女は色を隠していないようだ。

 

「お兄ちゃんと同じ魔力を持った人を感じたから探してたの」

 

 天使のような表情をしながら星那が言ってきた。

 どうやら深龍の妹の星那もこの汽車に乗っていたようだ。

 

「相席いい?」

「いいよ」

 

 と言って星那は窓側に座っていた深龍を退けて、ではなく深龍が移動して窓側に座った。

 晴奈の目の前に座った星那、晴奈その顔を見て思い出したかのように手を合わせた。

 

「あの、もしかして今年卒業した『水雷(すいらい)星女(せいじょ)』星那さんですか?」

「え!」

 

 戸惑い固まる星那。まさかこんな所でその前を言われとは思っていなかったのだろう。

 卒業してギルドに入った時には散々言われて最近は治ってきたと思っていたけれど…、また言われた。

 

「うん、そうだけど」

 

 その名前で呼ばれて照れている星那。

 

「その名前で呼ばれるのはちょっと恥ずかしいな」

「へぇ〜星那、そんな異名あったんだな」

 

 と横目で星那を見る深龍。

 深龍は本当は知っていたけれど知らないふりをしていた。

 

 晴奈は話を続けた。

 

「はい!在学中に魔導ランクを100を超えたことで有名で雷と水の魔法を自在に操ることができるって」

「あれは、お兄ちゃんが魔法を組んでくれたからね。あ!そういえばあなたは聖嵐 晴奈さんよね?」

「え!私のこと知っているんですか!?」

「知ってるよ、とても可愛い美少女が居るって!」

「あわわわ、それこそ恥ずかしいです…。」

 

 (こう)稀科学(きかがく)魔法科学校では低学年(1〜3年生)、中学年(3〜6年生)、高学年(7〜9年生)、と三段階あり中学年の後半(6年生)から高学年にかけて地域のギルドに所属することができる。 

 そこで自身の技術を磨ける。

 魔法学校在学中で魔導等級(まほうとうきゅう)(魔導士ランク)が100MRを超える人はほとんどいない。

 そもそも100MRを超えるのは難しくわずか3年でそこまで到達するのはなかなかの逸材だ。だいたい早くて5年、普通に行けば10年はかかるほどだ。

 年齢的に見れば30代からが多い。10代で100MRを超える人は少ないのだ。

 そんな中聖奈は天性的な魔法の技術と深龍の魔法のおかげで短期間でここまで来れたのだ。

 

 そんなこんなで3人とも笑っているとき、ふと聖奈は兄である深龍の方を向いて、少し違和感を感じたようだ。

 眼のあたりにいつもとは違う何かを感じ取り、そして深龍に声をかけた。

 

「お兄ちゃん!」

「ん?」

 

 妹の聖奈から声をかけられて聖奈の方を向く深龍。

 その言葉は親しく呼ぶような「お兄ちゃん!」ではなく、少し怒りが混じったような感じの声だった。

 

「まさか六道の力使った!?フレイムアイだけならまだ許すけど、併用とかしたら!」

 

 星那は少し怒っているようだ。

 なぜ怒っているのか、晴奈には全く理解ができないようである。それに六道とは一体……。

 

(星那のやつ見やがったな、勝手なことを……。)

 

「仕方ないだろ、相手が普通の龍じゃ無かったんだだから」

「いくら力の制御用に開眼したと言っても、体は」

「星那!!」

 と大きな声を出す深龍。周りに座っている他の乗客も何事かとこっちらを見てくる。

 

(これ以上を言わせてはまずい、)

 

「それ以上言うな」

 

 と言って晴奈の方を見た。

 晴奈はビックリしているようだった。

 

「ごめん……、でも…」

 

 星那は深龍のことが心配なんだと伝えたかったのかもしれない。

 

「少し疲れたから、寝る」

「うん……、」

 

 と言って深龍は星那に背を向け座席にもたれかかり寝た。

 

 星那は少し俯いた。強引だった気がしたからだ。

 そのまま少し時間が経過した。

 数駅止まり、また動き出し、と。

 

 すうすうと寝ている深龍を斜め前に見て、正面では携帯端末をいじっている星那いた。

 晴奈は聖奈に声をかけた。

 

「あのぉ、六道ってあの六つの魔道の?」

「えぇ、そうよ」

 声をかけられた聖奈は端末を膝の上に置いた。

 そのまま外の風景を見ながら話を続けた。

 

「六道の力って血系とかに関係なく手に入れることが出来る瞳術なの。それを手にれると途轍もない力を手に入れることが出来るんだけど、それには色々と制約があって、お兄ちゃんはそれを利用してるの。」

「利用?制約?どう言うことなの?」

 

 星那は晴奈の顔を見て一度ためらったがそのまま言い続けた。

 

「『六道の眼を開眼した者、天翔道まで行かなければ力を奪う』六道の最後の眼、『第6魔道』まで行かないと通常時の力は1割程度まで落ちるの」

 

「え?」

 

 よくわからない様子の晴奈。

 通常時とはいつもいるときのことだ。

 眼に漢数字が現れなく、普通にいる時。

 

「六道の力は強大。だけど最初はその力に飲み込まれないよう、制約をかけられるの。力に飲み込まれないように修行して力を馴染ませる。それを約6回繰り返す。でその修行の間は力が制限される、そして第6の魔道《天翔道》を開眼すれば力は元に戻る。けれどそれまでの間全力は出せない。それにその状態でその時の全力を出せば、体には相当の負荷がかかる。

 だけど、お兄ちゃんは使用してない時でもあんまり関係ないみたい、だって本気出せば……、」

 

 言葉を濁す。

 

「強すぎるんだもん、自分の強さに溺れない為に、力を抑えるた為に、六道に手を出した」

 

 と言って深龍を見る聖奈。

 

「六道って誰でも手に入るものなのですか?」

「そうね、修行すればかな?でも私の知る限り、3人ぐらいしか知らない。お兄ちゃんが修行に行っている時には100人ぐらいいたけど、一を開眼したのはお兄ちゃんだけ。他の人は全て、死んだは六道に飲まれてね。」

 

 少し背筋が凍るような話だった。

 だが晴奈はまだ気になることがあるようだ。それは眼から出ていた謎の炎。

 

「あと一つ聞いていいですか?」

「何?」

 

 深龍を見ていた聖奈が晴奈の方を向いた。

 

「眼から炎が出てたのは?」

「あぁあれね。あれはフレイムアイ、別名は焔眼(ほむらがん)って言うの」

 

 さっきは暗い感じの話声だったが、少し明るくなったようだ。

 

「高濃度に練られて魔力が眼から吹き出るの。フレイムアイを使えば一時的に全力まで持っていけるけど、六道の力が作用して数分しか持たないの。だから多分併用したと思う」

 

 また星那の話声が暗くなった。

 

「フレイムアイも六道も体に対して相当の負荷がかかる。フレイムアイはただ魔力を増強させて活性化しているからまだ安心だけど、六道は……、瞳術は、完成してない物は、術者の体を蝕む、」

 

 フレイムアイはとても強力。魔力を高め極限にまで活性化させる術で最高難易度の魔法になる。

 だがそのフレイムアイも六道の瞳術の前では効果は薄く本来の力が出せなくなる。

 それだけではなく、同時に高度な魔力コントロールが必要となり、下手をすれば暴走し体が壊れてしまう恐れがある。

 

「ご覧の通り、今お兄ちゃんは寝ています」

「そうなんですね」

 

 普通は全て開眼するまで道場や修行場などで修行を積むのが当たり前なのだが、深龍はそうしなかった。

 深龍は最後まで開眼する必要がなかったからだ。

 

「実は、私、深龍さんに修行をつけてもらうように頼んだんです!」

「え!そうなの!?」

 

 星那は少しばかり驚いたようだ。今まで仲間というものを遠ざけてきた深龍がまさか仲間を作るとは。

 星那はニヤニヤと何か良からぬことを考えてるようだ。

 

「お兄ちゃんはとても強いからいっぱい勉強できると思うよ、頑張ってね!」

 

 そのあと二人は楽しい会話をして過ごした。

 このまま、終点の駅まで進めばよかったのだが、突如汽車が止まる。

 




☆あとがき☆

どうも、皆さん読んでいただきありがとうございます。
初めての方は初めまして、作者の杜木 (かおる)です。

今回の話しはどうでしか?
眼の色の違いに、六道、そしてフレイムアイ。
まだまだ隠された深龍の力はありますが当分はこの二つ?の予定です。
(フレイムアイは多分当分使わないと思いますw)

六道だと他作品に色々ありますが、この作品でもとても強いですよ〜
本当にこれでパワーバランス行けるのか思うくらいですww
ご安心ください。
強い敵ゴロゴロ出てきますのでw
まだまだ始まったばかりで今回は箸休め(と言っても情報量多い気が…)的な感じで後々用語説明等に記載して行きます!わからないことがあれば質問は承っていますのでどうぞ!
ではまた次回!!

♦︎次回予告♦︎
汽車の前に現れる魔導士、ここで深龍の本当の戦い方を眼にする。
次回『魔補具』

お楽しみに〜
よかった評価していただけると嬉しいです。
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