ゆっくり魔理沙「んであっちが見せたのをこっちでも披露しちゃうんだぜ~」
「お~別世界に着いたのか~」
「やっぱ似た世界だけに変わんねえな」
目を輝かせる天龍の隣で深雪が見える風景からそう言う。
「んで、最初はどこに行くのですキャプテン?」
「そうだな…手身近な場所に止めて食事でもするか」
「あ、そう言えばまだ朝食作ってませんでした!」
電の問いにゴーカイレッドはそう言い、鎧は忘れてた!と頭を抱える。
それを後目にゴーカイレッドは周りを見て、気づく。
「なんだありゃあ?」
☆
「急げお前等!もしかしたら来るんだから気合入れて作るぞ!!」
\応っ!!!/
一方、そんなゴーカイガレオンのを目撃していた戦艦水鬼達は一部がせっせと手書きで横断幕を作っていた。
作ってるのは戦治郎と呼ばれた戦艦水鬼を筆頭に空母棲姫と南方棲戦姫、軽巡棲姫、泊地水鬼に防空棲姫、重巡棲姫、瑞鶴、明石、夕張、瑞鳳、漣であった。
出来上がって行く『歓迎☆ゴーカイジャー様御一行』の横断幕に霞はマジで何やってるのよ…とぼやく。
「剛さん、あの船はそんなに凄いのですか?」
「そうみたいね~、戦ちゃん達があんなに張り切ってるんだからあの船には有名な人達が乗ってるのかもしれないわね~」
首を傾げる不知火に剛と呼ばれた水母棲姫は苦笑する中で戦艦水鬼と空母棲姫が代表で持ち上げて見える様に動かす。
すると気づいたのかゴーカイガレオンは埠頭へと近づいて来る。
「来たぞおめぇら!!緊張するな!だけど警戒は怠るなよ!!!」
\応っ!!!/
「いや、言動と行動が矛盾してるわよあんた等、と言うかどこから出したのよ」
どこからともなく取り出したカメラを手にそう言う戦艦水鬼のに答える横断幕を作った深海棲艦組もそれぞれ構えるのに霞は疲れた顔でツッコミを入れる。
そしてゴーカイガレオンが埠頭に止まる。
誰もがゴクリと息を飲んで見守る中…
「邪魔するぜ。並行世界の住民ども」
「「「「「き、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」」」」」
ゴーカイガレオンの先端に姿を現したゴーカイレッドにうぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!と歓声が沸き上がる。
「マーベラスじゃー!この声はマジモンのキャプテン・マーベラスなんじゃー!」
「み、み、みゃギャフベロハギャベバブジョハバッ!!!」
「大変ですアニキ!マモが興奮し過ぎて喧嘩してる猫みてぇな声出してます!」
興奮する戦艦水鬼、そしてその隣には興奮が絶頂に達したせいで奇声を上げる防空棲姫がおり、それに気付いた重巡棲姫が慌てて防空棲姫へと駆け寄る。
「この世界でも俺は…いや、あの俺は知られてるって訳か」
「どうしたのですキャプテン?」
「なんかあったのか?」
「と言うか深海棲艦と普通にいるから共存してるのか?」
そんな戦艦水鬼達を見てふうと息を吐くゴーカイレッドに電とレ級が顔を出して言い、天龍が覗き込んで呟く。
その一方であちらの重巡棲姫が奇声を発していた防空棲姫に、往復ビンタを叩き込んで何とか正気に戻そうとしていた。
天龍達に気づいたのか歓声が収まる中でゴーカイレッドは縄を使って戦艦水鬼達の前に降り、天龍と電も縄を掴んだレ級に掴まって降りるとゴーカイレッドは変身を解く。
尚、ゴーカイレッドが変身を解くのと同じタイミングで、往復ビンタされていた防空棲姫は正気を取り戻していた。
「んだ!?なんか服がちげぇと言うか提督服!?」
「船長服じゃねえッス!?」
「初めましてだな。俺はマーベラス。この船の船長だ。名だけで海軍に所属してる」
「そんなキャプテンの仲間の電なのです!」
「レ級だぞ!」
「あー、並行世界のラバウル鎮守府所属の天龍だ。宜しく」
変身を解いたマーベラスの姿に驚く面々へとマーベラスが名乗った後に天龍達も名乗る。
「シャチョー、どうやら違うみたいッスけど、生の、生のマーベラスと話してるッス!!」
「ああっ!微妙にちげぇーと分かってても感動しちまうのは仕方ねえよ!胸を張れ護!!」
「(あー分かる)」
「マーベラスさん。どうしたんですか?」
「何かトラブルでもあったのですか?」
「ヲ―」
感涙してる防空棲姫と戦艦水鬼の心を察してか天龍は同意する中で鎧が他の面々と共に降りて来る。
「ヲ級が俺達が良く見てる頭装備をしてないな」
「並行世界って言ってたのを見る限り、あっちじゃあ外せるみてぇだな」
「と言うかあの私と同じ駆逐棲姫は普通に2本足ですよ先生」
降りて来た面々でヲ級を見て言う重巡棲姫に潜水棲姫がそう言い、隣で赤十字が書かれてるベレー帽を被った駆逐棲姫がマーベラスの方の駆逐棲姫を見て羨ましそうに言う。
「あ、どうも初めまして!自分、伊狩鎧と言います!」
「ゴーカイシルバーだ!ゴーカイシルバーだぞ!」
「生きてて良かった!」
「一遍くたばって生き返ってるパターンなんだがなぁ、俺らの場合はよぉ」
挨拶する鎧に戦艦水鬼と防空棲姫ははしゃぐ中で潜水棲姫がぼそりと呟く。
「どうしたんですかこの人達?」
「どうやらマーベラス提督達、この世界で有名人みたいだ」
耳元で声をかける吹雪に天龍はそう返す。
「マーベラスさん。なんか俺達凄く歓迎されてません?」
「別の俺達だけどな」
目を輝かせてる鎧の額をそう言いながらマーベラスはこづくとああ!?と突然中間棲姫がメルヴィンを抱えた赤城を指さす。
「餃子の姉ちゃんだ!」
「な、なぜ私が……昨日、餃子を食べた事を知ってるんですか!?」
「赤城さん、絶対に違うと思いますよ」
出て来た言葉に驚いて言う赤城に加賀はツッコミを入れる。
「ビスマルク義姉様もいます!?」
「なんだかド戸惑うわね…ってか、なんかニュアンスが違った様な…」
「まぁ、それが似た様で異なる世界の特徴だろう」
「……む?」
驚きの声をあげるプリンツにビスマルクは頬を掻く中でハーケンが肩を竦めると空母棲姫が反応する。
「まさかとは思うが……お前……、ハーケン・ブロウニングか?」
「ああ、ツァイト・クロコディールを駆ってさすらう、さすらいの提督、ハーケン・ブロウニングは俺さ」
「そしてツァイト・クロコディールの総舵手を務めるアレディ・ナアシュと言います」
名乗り上げた2人にそうかと呟き静かに頷く空母棲姫、そしてそのすぐ後に2人に歩み寄った空母棲姫がこう言い放つ
「翔鶴、写真と動画の撮影を頼む、戦治郎はプリントアウトした写真をコーティングする為のティルタニア樹脂の準備をしてくれ」
「任せて下さい!最高の写真を撮ってみせますねっ!」
「空~……、流石にそれにティルタニア使うのはどうかと思うぞ……?」
指示した空母棲姫のに戦艦水鬼は止めようとする。
出て来たティタルニア樹脂と言うのは知らないが戦艦水鬼の言葉からして貴重な奴だろうかと天龍達は顔を見合せる。
「おおっと、俺も人気者か」
見た目では分かり難いがかなり興奮している空母棲姫と、その空母棲姫に頼み事をされて張り切る翔鶴にフッと笑うハーケンにそんなに凄い奴なの?…と曙や霞は訝しげに見る。
「どうせだしこっちも見せますか!」
「なっ!?それは!?」
そう言って取り出したディエンドライバーに南方棲戦姫が反応する中でカードをセットする。
カメンライド!
「変身!」
ディ・エンド!
音声と共にトリガーを引くことで現れた3色の幻影が何回も移動した後にハーケンに重なり、頭にカードの装甲が突き刺さる事でシアン色の仮面ライダーディエンドになる。
「ファッ!?」
「マジっすか!?」
「なんとぉ!?」
変身したハーケンに戦艦水鬼と防空棲姫に空母棲姫が驚きの声をあげ、南方棲戦姫も口をポカーンと開ける。
「丁度妖精さんに改良して貰ったこいつの調子の確かめついでだ」
そう言ってカードをセットする。
センタイライド!
「GO!」
ダイレンジャー!!
トリガーを再度引くと光弾が放たれ、それは6つの光に別れた後に地面に着弾すると…6人の戦士に変わる。
「なんだなんだ!?」
「ありゃあなんだ!?」
「あ、あれは…!?」
それに摩耶や木曽が驚く中で防空棲姫や戦艦水鬼達は別の驚きを魅せる中で6人の戦士は振り返り…
「リュウレンジャー!
「シシレンジャー!
「テンマレンジャー!
「キリンレンジャー!
「ホウオウレンジャー!
「
それぞれポーズを取って名乗り上げ…
「天に輝く六つ星!」
赤き戦士の言葉と共に右腕を胸の前に出してからすぐさま左腕を天へと翳し…
「「「「「「五星戦隊!ダイレンジャー!!!」」」」」」
右足を振り上げてからすぐさま左腕を前に出した後に振り上げた右手で左掌を叩いてからポーズを取る。
「な、なんだか見た事ある様なポーズでしたね」
「提督は知って……提督!?」
「ごめん、ちょっと待って……今ね、涙止めようとしてるの……、でも止まってくれないの……。幻の名乗り聞いただけでコレとか……、俺ももう歳かな……?」
それに陽炎は戸惑う中で大和が戦艦水鬼に話しかけようとして涙を流しまくっているのに驚く。
戦艦水鬼は隣を見ると同じ様に涙を流しつつも複数のレンズが付いたゴーグルの様なのを構えた防空棲姫がいて、視線に気づいた防空棲姫がグッとサムズアップしてそれに戦艦水鬼もサムズアップで返す。
他にも空母棲姫と南方棲戦姫、軽巡棲姫、泊地水鬼に重巡棲姫に瑞鶴、明石、夕張、瑞鳳、漣が涙を流してないがおおーと感動してたり興奮したりしていた。
ちなみにあっちの一部の艦娘はえ?何、今のと言う感じで唖然としてる。
「くそぉ!見せて貰ったからにはなぁ!返すのが道理って奴だよなぁっ!って事で通!シゲ!空!翔!光太郎!あれやんぞあれっ!!!後、光太郎はあの姿なっ!!!」
「またあれでやるのか!?」
「え、光太郎?」
涙を強引に拭って(だけどまだ流れているが)戦艦水鬼が軽巡棲姫、重巡棲姫、空母棲姫、泊地水鬼、南方棲戦姫を呼び、光太郎と呼ばれた南方棲戦姫は驚いた顔で叫び、天龍は名前に反応する中で戦艦水鬼の右に泊地水鬼、軽巡棲姫、左に南方棲戦姫、重巡棲姫、空母棲姫が並ぶ。
何が起こるんだと天龍達は戸惑う中で…
「戦艦水鬼!経営者、戦治郎!」
「軽巡棲姫!事務職員、通!」
「重巡棲姫!原動機担当、重雄!」
「空母棲姫!作業主任者、空!」
「泊地水鬼!事務兼厨房担当、翔!」
なんとダイレンジャー達の名乗りポーズを取った。
え?何これ?と天龍達が呆気に取られていると南方棲戦姫の体が光ったと思ったらメタルヒーローのパワードスーツに甲冑の要素を盛り込んだような姿に変身する。
「運送ドライバー、シャイニングセイヴァー!ただいま参上!」
そう言ってキバレンジャーの名乗りポーズを取る。
「皆の町の修理屋さん!」
「「「「「「長門屋特撮!同好会っ!!!」」」」」」
その後は戦艦水鬼の言葉と共に右腕を胸の前に出してからすぐさま左腕を天へと翳して右足を振り上げてからすぐさま左腕を前に出した後に振り上げた右手で左掌を叩いてからポーズを取る。
「「おお~~~」」
「いやいやいや!?なんだよあれ!?あいつ等いきなり俺達の名乗りと似た事したぞおい!?」
「いやーまさか女性の人にやって貰うとなんか嬉しいですね」
「そこじゃないと思うが…」
「それよりも最後の人がメタルヒーローっぽい恰好になったわね」
それに天龍達が唖然とする中でリュウレンジャーとキバレンジャーは戦艦水鬼達に拍手する中でテンマレンジャーがツッコミを入れ、キリンレンジャーが嬉しそうに言う中でシシレンジャーは呟き、ホウオウレンジャーは元に戻る南方棲戦姫を見て言う。
「ッシャアアアァァァーーーッ!!!本家からの拍手とったどおおおぉぉぉーーーっ!!!」
「……うむ」
「まさか本家本元から称賛を頂けるとは……、誠恐悦至極、と言ったところでしょうか」
「俺はちょっと恥ずかしかったんだけどな~……、まあ拍手がもらえたからやって良かったとは思えるけどね」
「ダッシャアアアァァァッラアアアァァァーーーッ!!!やってやったぞオルァアアアァァァーーーッ!!!」
「正直、怒られるんじゃないかってヒヤヒヤしてたんですけどね~……」
リュウレンジャーとキバレンジャーの拍手が余程嬉しかったのか戦艦水鬼と重巡棲姫は両膝を地に突き天を仰ぐように仰け反りながら両腕を掲げて咆哮し、そんな2人の様子を見ていた空母棲姫は何かに納得したように1度だけ頷き、軽巡棲姫はリュウレンジャーとキバレンジャーへ向けて深くお辞儀をし、南方棲戦姫は気恥ずかしそうに頬を掻きながら、泊地水鬼は苦笑いを浮かべながらそれぞれの感想を語る。
「ああ、言っとくけどよぉ、俺らは見た目は女だが中身は殆どの奴が野郎だからなぁ、変な気起こしてくれんじゃねぇぞぉ?」
「私は元も女性ですけどね」
「「「「「「「「「「………え?」」」」」」」」」」
そんな戦艦水鬼達を見ていた天龍達やダイレンジャーに潜水棲姫がキリンレンジャーの言葉に対してそう言い、駆逐棲姫が補足した事にアレディを除いて誰もが呆気に取られる。
「マジかよ!?」
「………女性の体で胸が大きいなら精神は男性でも可!」
「吹雪ちゃん!?」
「うん、安定」
「安定してるな吹雪の」
「この淫獣はホント」
「まぁまぁ、加賀さん;」
驚きの声をあげる天龍の後にグッと手を握り締めて言い切る吹雪に白雪は驚き、初雪と深雪は仕方ないと首を振り、加賀の毒づきに赤城は宥める。
「成程、ミスターで通した方が良いって訳か」
「驚きのド爆弾発言ね」
「霊気の気配が違うと思っていましたがやはりそうでしたか」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?そうだったんですか!?」
「成程な…どうりで普通のと違う訳だ」
少しずれてるディエンドの隣でビスマルクはそう呟き、アレディは特に驚きもせずに言い、オーバーリアクションで驚く鎧とは違ってマーベラスは少し驚いた様子で言う。
ぐ~~~~~~
すると、レ級と戦艦水鬼側の暁のお腹が鳴る。
「腹減った~…」
「暁…」
「し、仕方ないじゃない!まだ朝食を食べてなかったんだもん!」
「ん、食べてないだって?なら俺の得意な餃子を作ってあげるよ」
「「「なん……だと……っ!?」」」
「亮さんの餃子っ!あれ食べてみたかったんだよねっ!」
「なんと……っ!」
「亮さんの……餃子……っ!」
お腹を押さえるレ級の後にヴェールヌイが呆れた顔で姉を見、顔を赤くして反論した暁に対してリュウレンジャーがそう言った事に戦艦水鬼、空母棲姫、重巡棲姫、南方棲戦姫、軽巡棲姫、泊地水鬼の順にが反応し…
「「餃子オナシャァァァァァァス!!」」
「その食事、同席させてもらえないだろうか?」
「あっ俺の分も作ってもらえませんか?」
「あの、お相伴に与らせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「すみませんっ!作るところ見させてもらってもいいですかっ!?」
戦艦水鬼と重巡棲姫が瞬時に土下座し、空母棲姫は妙にギラついた眼差しを向けながら、南方棲戦姫は空母棲姫のそれとは対極の位置にありそうな気軽さで、軽巡棲姫は極めて真剣な表情で、泊地水鬼はまるで飢えた獣が獲物に飛びつくような勢いで、一斉に頼み込んだ。
「え、そりゃあ俺達以外のここにいる全員のを作るから大丈夫だよ。あ、後作る所も見るのも良いよ」
そんな6人のにリュウレンジャーはそう返し、それを聞いて6人と防空棲姫はうっしとガッツポーズする。
「…………ホント何この状況?」
「大丈夫、俺らも凄く付いて行くの必死だから」
そんな面々を見て呟く戦艦水鬼側の曙のに天龍もそう返した。
次回を待て
ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」
ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」
ゆっくり霊夢「うん。相手側ので凄くネタが作り易いと同時に…艦これから離れない様にするのが大変!」
ゆっくり魔理沙「艦これ小説だからなこれは一応…後、仙治郎さん達のセリフは虧蚩尤さんの監修で直して貰ってるんだぜ」
ゆっくり霊夢「地の文もちょこちょことだね~ちなみにあっちの防空棲姫こそ護さんが使ってたスコープは虧蚩尤さん曰く、ゴーグルはカメラ機能の付いたボトムズのスコープドッグの顔の奴をモチーフにしたとの事だよ~」
ゆっくり魔理沙「しかし…2話目で全然自己紹介してないな」
ゆっくり霊夢「やりたいネタが多いからシカタナイネ」