Side Teana
私の属する機動六課のフォワードには、二人の男性が所属している。
一人は御剣護。善人と言う言葉が服を着て歩いているような人物。元は陸士部隊所属の陸のエース、だそうだ。スバルに格闘術を仕込んでいるのを見たことが在る。
一人は鳳凰院朱雀。彼は前日の列車襲撃以降に六課に参入した嘱託の出向で、此方は才能にモノを言わせたいけ好かないやつ……に、見える。
が、ここ数日彼らとチームを組んで訓練を繰り返す内に、何となく見えてきたことが在る。
確かに御剣二等陸士はいい人だ。だけれども、アレでは毒にもクスリにもなりはしない。辛いときに優しく慰め、再び前へと引っ張る人間。でもそれは、隊長陣も同じ人種。べつにその役割は機動六課には求められていないし、彼に出来るのは当に前衛のみ。
それに比べ、鳳凰院さん(階級も無いのでこう呼んでいる)は、嘱託の出向であるというのに、矢鱈と軍事に詳しいように感じる。
御剣二等陸士が「みんな、出来る事をやろうぜ!」という人なら、鳳凰院さんは全員のスキルを確り把握した上で、其々に役割を振り、それをしっかりとこなさせる、と言うもの。
また鳳凰院さんは何処かふざけた印象が在るものの、多分あのナンパはフリだけ。一度試しに食事に誘われてみたのだが、本当に食事だけでしかも奢られてしまったのだからもう頭が上がらない。
機動六課の中での視線は、御剣二等陸士に好意的、鳳凰院さんには否定的とまでは言わないでも、一般職員は彼を苦手にしているみたいだ。
因みに、御剣二等陸士は鳳凰院さんに対して否定的、鳳凰院さんは御剣二等陸士に対して無関心。
アレは、なんだろうか。大人に対してライバル心むき出しの子供と、子供を全く相手にしない大人、といったかんじ、なのだろうか。
因みに隊長陣からの評価は、二人とも同じレベル。ただ過去に隊長陣と何かあったらしく、少し鳳凰院さんは御剣二等陸士に比べよそよそしい。
とはいえ、現場職員から信頼が厚いのは……多分、鳳凰院さんだろう。
「スバルのお父さんとお姉さんは、陸士部隊の方なんだってな」
「うん。八神部隊長も一時期、父さんの部隊で研修してたんだって」
と、隊の食堂で大量のスパゲッティーが乗った大皿を机の中心において。いざ喰わんとするところで、不意に御剣二等陸士がそんな事を言い出した。
「あのはやてが研修……ねぇ」
何かしみじみと言う御剣二等陸士。
これはもしかしてチャンスかもしれない。さり気無く、少しだけ探りを入れてみようか。
「しかし、ウチの部隊って関係者つながり多いですよね?」
「隊長たちも幼馴染同士なんでしたっけ?」
「そうだよ。なのはさんと八神部隊長、あと鳳凰院さんと護くんも同じ世界出身で、フェイトさんも子供の頃はその世界で暮らしてたとか」
「えっと、確か管理外世界の97番」
「97番って確か、ウチのお父さんのご先祖様が居た世界なんだよね」
「そうなんですか?」
「うん」
そういうスバル。確かに、あの世界からこちらの世界に来る人間と言うのは、実は多々事例があるらしい。と言うのもあの世界、突然変異的に莫大な魔力を持った人間が発生するという特徴が在るのだが、その莫大な魔力を持った人間が、ソレを切欠として次元漂流者になる、と言う事件があったらしい。
地球では当然過去に魔力の存在や異世界の存在など知られていなかったために、失踪した対象は神隠しとして扱われ、神隠し――次元漂流者となった人間も、元の世界に帰るよりは次元世界でその魔力を活かした職に付く、という事のほうが多かったらしい。
ソレを考えれば、中島家というのはそうした突然変異の血筋なのかもしれない。
「あれ、そういえばエリオは何処出身だっけ?」
「ボクは本局育ちなんで」
……そうして、スバルが地雷を踏んだ。
「ボクは本局の、特別保護施設育ちなんです」
そんな事を朗らかに言うエリオ。ただ、本人が朗らかでも周囲の空気が一気に落ち込んだ。しかも馬鹿スバルは漸く自分の失言に気付いたようで、如何した物かと情け無い顔を此方に向けてきて。
知るか、とばかりに少し睨んでおこう。
「あ、あの、気にしないでください! 優しくしてもらってましたし、全然幸せに暮らしてましたんで」
「あー、そうそう。確かその頃からずっと、フェイトさんがエリオの保護責任者なんだもんね」
そうしてソレを切欠として始まるエリオのハラオウン執務官の語り。もう、なんだろうか。エリオはマザコン、という事でFAね。うん。
「因みに、マモルもなのはさんの幼馴染なんだよね?」
「ああ。なのは達とは旧い付き合いだよ」
と、何かエリオのいい話しで終わりそうな雰囲気の最中、相変らず空気を読まない馬鹿が更に話を続けた。まぁ、食事中の話なんだし、此処で終わられても後が困るんだけど。
「でも確か、管理外世界の97番って魔法文明が無い世界だった、よね?」
「スバル、あんたにしては珍しく物をしってるじゃない?」
「えへへ、なのはさんについて調べたときに、ちょっと」
……コイツ、ストーカー化してる?
若干身を引きつつ、けれども確かにその辺りのことも少し気になるのは事実。ちらりと視線を御剣一等陸士に向ける。
「あぁ、確かにウチの世界には魔法文明は無かった。まぁ、なのはと一緒にちょっとした事件に巻き込まれてな。その時の出来事が切欠で、魔法にかかわるようになったんだ」
「事件?」
《馬鹿、言葉を濁したって事は秘匿事項が絡むって事でしょうが!》
《あ、あわわ!》
「あぁ、いや、いいってティアナ。別に聞かれて困る事までは話さないさ」
咄嗟に念話で注意したのだが、どうやらその様子を気取られていたらしい。そんな風に顔の前で小さく手を振る御剣二等陸士。
……うーん、馬鹿スバルの対応だけは完全に読まれちゃってる気がする。いやこれは私が読まれているというより、私とスバルのやり取りのパターンを読まれたの、かな?
「昔な、地球……97番にロストロギアが落ちてきてな。ソレの回収になのはが巻き込まれたんだよ」
「ロストロギア!? でも、魔法技術は無かったんでしょ!?」
「ああ。発掘されたばかりのロストロギアを本局に移送中、ちょっと事故があったらしくて、地球にそれが降り注いだんだ。幸い、と言うべきか、その当時ロストロギアの発掘担当が咄嗟にそれの回収をしようとして地球に来てたんだが」
その発掘の担当が戦闘向きではない奴で、暴走したロストロギア相手に敗退。その際に念話を無差別に発信して救援を求めたところ、魔法資質に恵まれた過去の高町一等空尉と御剣二等陸士がそれに反応、事件に巻き込まれていったのだと言う。
「それはまた、なんと言うか、ハードな」
「幸いその当時、ロストロギアでの死人は……まぁ、行方不明者一人だけだったし」
少しだけ苦い表情の御剣二等陸士。――のんびり話を聞いていたが、コレもまさかの地雷か。
「ま、その後も色々あってな。いつの間にか関わって、必死に抗っていたらいつの間にかこんなところまできていた、って感じかな」
「はー……」
なにやら感心したような表情のスバル。
然し彼の話しは此方の得ている資料と大部分が合致する。
プレシア・テスタロッサによるPT事件とよばれるジュエルシードを巡る一連の事件。彼はその最中、高町一等空尉の精神的に支える立ち位置に居たのだと言う。
PT事件でこそ魔法を知ったが、彼が魔法と言う技術に本格的に触れたのは、その後に起こった闇の書事件からだ。
ヴォルケンリッターにその魔力を狙われた彼と高町一等空尉。そんな最中に駆けつけた時空管理局時空航行艦アースラチーム。
彼らに保護された二人だったが、その時点で高町一等空尉はリンカーコアを抜かれ、戦力的には少し厳しい状況。そんな最中で、自己防衛の手段として、魔法と言う技術に手を伸ばしたのだと言う。
……因みに、何故高町一等空尉と同期であり、陸でエースとまで呼ばれる彼が二等陸士という低めの階級化と言うと、彼は社会正義よりも自分の正義を信じているとかで、良く上司と揉め事を起すのだそうだ。まぁ、もう少し渡りが上手ければ、この部隊には階級的に入れなかったかもしれないのだが。
「あ、でもでも、それなら朱雀さんは? あの人も幼馴染の一人なんでしょ?」
「……アイツか。アイツは地球育ちだが、一応コッチにも籍が在るらしい。最初から魔法には触れてたらしいぞ」
と、何処か嫌そうに言う御剣二等陸士。本当に嫌ってるなぁ、何て思いつつ、同時に何故彼が其処まで鳳凰院さんを嫌うのかが理解できない。
確かにあのワザとらしい気障ップリは鬱陶しいが、やっている事には何ひとつとして間違いない。寧ろあそこまでストイック――という表現は、果たしてあっているのだろうか?――に必要な仕事をこなしていく姿勢には見習うべき物が在ると思う。
実際、鳳凰院さんは管理局に採用された量産型デバイスの開発者という事でかなりの資産家でもある。本来なら既に何処かの管理世界で悠々自適の生活を送っていてもいいはずなのだ。
だと言うのに、彼は何故か今機動六課に出向してきている。しかも民間人の出向だというのに、その実力は高町一等空尉に並ぶという折紙付だ。
「アイツの目的は、なのは達に粉掛けるのが目的だからな。本当、アイツも懲りない」
「「あ、あはははは」」
そんな風に皮肉る御剣二等陸士。でも冷静に考えて、あの頭の回る鳳凰院さんが、あそこまでワザとらしいアプローチが本当に成功するなんて思っているはずが無い。
だって「あぁ、なのは、フェイト、ついでにはやて。今日も相変らず可愛いね。どうだい、この後俺とデートしないかい?」なんて朝一番にそんな事を言うのだ。起動六課の隊舎で。普通に考えて、この後仕事が在るのは分っている話だ。
実際高町二等空尉に「にゃはは、お仕事が在るから」と断られ、「そうか、なら仕方ない。が、その内是非デートしよう」と諦めている。実際デートしたと言う現場を見たことは無い。
あの、ミッドの経済界に若くして進出し、経済界の魑魅魍魎と若くして対等に向かい合って見せた彼が、よりにもよってあんな下手糞なナンパを本気でしていると、何故御剣二等陸士は頭から信じられるのだろうか。
実際、私が過去彼の挑発に乗ってデートの誘いを受けたとき、何だかんだで此方の情報もある程度引き出されてしまっている。まぁ、知り合いに引き取られて、その知り合いの元で訓練していた、という程度の物だけれども。
私にとって警戒するべきは、決して御剣二等陸士などではない。
寧ろ何を考えているのか決して表に出てこない鳳凰院さんこそが最大の警戒対象だ。
「ティアー? 食べないの?」
「……はっ!? た、食べる、食べるわよ」
と、思わず考え込んでしまっていたらしい。スバルに促され、慌てて少し冷めたパスタを口の中へと運ぶのだった。
そうして、その日の夜。何故か私は、いつもの陸戦用空間シミュレーター(建物とかはえるアレ)の中、開けた道路を模した一角にファントムクロスを構えて立っていた。
そして私の視線の先、宙に佇みその剣を正眼に構えるのは、エリオと御剣二等陸士の属するライトニング分隊、その副隊長、シグナム二等空尉だった。
「えーっと、シグナム副隊長?」
「どうした、ランスター」
「私は何故、こんな時間にこんな場所で、武装したシグナム副隊長と完全武装して向かい合っているのでしょうか?」
そう、問題はソレだ。ファントムクロスは既にセットアップ済み。ハンドガンだけではなく、コンバットナイフまで展開した完全装備状態。
「ふむ。いや、貴様がどうも物足りなさ気にしていたのが気になってな」
「私が……ですか?」
「ああ。貴様、高町の訓練ではセンターガードをやっているが本来はもっと攻撃的な、それこそ貴様の相方のポジションと同じ立ち回りが本来の貴様の動きなのではないか?」
言われて思わず目を見開く。何せこの方数年、管理局の陸士訓練学校に入ってからこの方、今の今まで私をアタッカーと見た人間はシグナム副隊長が初めてだった。
「何故、という目をしているな」
「え、ええ。私は今まで、少なくとも管理局に属してからは前衛をしていませんでしたから」
「――理由を聞いてもいいか?」
「いえ、特に深い理由でもなく、単純に相方に合わせていたってだけなんですが……」
なるほど、と頷くシグナム副隊長。相対する私としてはチョットばかり内心で焦っていた。何せ意図したわけではないが、この状況、下手をすると私が実力を偽っていたととられかねない。何故実力を偽る必要が在るのか、つまりスパイではないか、なんて疑われてはとんでもない。
「貴様が前衛ではないかと思った理由だがな」
「はい」
「貴様の動きだ」
言われて、思わず首を傾げる。
「貴様の動きは、所謂魔導師のそれではなく、どちらかと言えば武人のそれだ。私も魔導師ではなく騎士の端くれだ。その程度は見ればわかる」
「……そんなものですか」
「そんなものだ」
思わず口元が引きつる。夜天の書の守護騎士にして、ベルカの戦乱の時代から存在する最古の騎士が、騎士の端くれ、ねぇ……?
「此処へ貴様を連れてきた理由だが、貴様が動き足りなさそうだった、と言うのに加え、もう一つ理由が在る」
「それは?」
「単純に、私が動き足りないと言う話だ。 ――レヴァンティン!」
『アンファング!』
「ファントムクロス!」
『セーフティー解除。いけます』
「ゆくぞ!!」
その言葉と共に宙を蹴るかの如く此方へ突っ込んでくるシグナム副隊長。――これ、トラップで迎え撃つのは無粋よね?
一歩前へと進みだし、そのまま術式を機動。
『クイック・ブースト』
瞬間的に体にかかる加速を感じながら、此方に切りかかるシグナム副隊長の懐、レヴァンティンの軌道のその内側へと踏み込む。
「くっ!!」
ニヤリという笑みを浮かべながらそんな声を上げたシグナム副隊長。……あー、この人バトルジャンキーだったのか。
若干物悲しい物を感じつつも、私の訓練には丁度都合のいい存在である事は確かだと思い直し、踏み込んだまま左のコンバットナイフを一閃。咄嗟に一歩下がるシグナム副隊長のレヴァンティンにより弾かれてしまう。
が、それでもこの距離はまだ私の範疇。即座に右手のハンドガンを正面に向け、フラッシュバレットを連射する。光速の弾丸は然し、即座に危機を感じたかのように回避行動を取っていたシグナム副隊長からはずれ、そのまま投影されたビルに小さな穴を開けるだけだった。
「驚いたぞ。まさかあそこから更に一歩踏み込んでくるとは」
「ソレは此方の台詞です。まさか、フラッシュバレットを回避されるなんて」
フラッシュバレットは文字通り閃光の弾丸。光であり同時に質量を持つ、という少し変わった性質を持つ物質が地球で開発されたのだが、ソレを参考に組み上げた術式だ。
バレット系は弾速が早く、制御が効かない変わりに最速の一撃を備ええている。私のフラッシュバレットは、更にカートリッジシステムや圧縮技能を併用し、高い打撃・貫通能力を持たせている。
「うむ。今の術は初めて見たが、如何いうものだ?」
「シンプルな魔力圧縮弾を最速で射出するってだけの術式です。ただ、その分威力と速度、射撃間隔は最速を名乗ってますが」
「なるほど。隙の少ない良い術だ」
「有難うございます!」
言いつつ今度は此方から一歩前へと踏み出す。振りかぶるのは左手のコンバットナイフ。
「ほう、然しそのナイフで格闘戦は……っ」
「私は魔導師でも在るんですよ!!」
ナイフの先から奔るオレンジ色の魔力の刃。それはナイフの刀身以上の刃渡りとなる。シグナム副隊長はそれを咄嗟にレヴァンティンで受け止めた。この不意打ちもダメか。
「く、くく。面白い。面白いなランスター。貴様、こんな手札も隠し持っていたのか」
「ええ。私、ティアナ・ランスターは夢が在ります。そして私は其処に向かって真直ぐに進むと決めている! その為にありとあらゆる手を惜しむ事はありません!!」
「――なるほど。高町とは別に、貴様の根っこを作った良き師がいるようだな」
「ええ。私の苦境に現れて、歪みかけた私の心を鍛え、私に牙と爪を与えてくれて、その使い方を教えてくれた恩師です」
「なるほど。ならばその力、私に見せてみろ!!」
「望むところです!!」
言いつつ、私も魔力を滾らせる。陸戦ランクはBだが、魔力総量はA+程度はある。私は陸戦魔導師では在るが、出力任せに疑似的な空戦くらいはこなせる!!
「行きます!!」
「来い!」
噴出する魔力の勢いにのり、そのままシグナム副隊長へ向けて吶喊する。
重なる刃から響く轟音が、その日暗い夜の訓練場に響き渡ったのだった。
結局シグナム副隊長との夜間自主訓練は延々続き、終わったのは翌日の朝日が昇り始めた頃だった。
ティアナとシグシグのガチバトル。とはいえティアナはガイア式封印のシグナムは魔力封印中で、限定的な全力状態。この状態ではほぼ互角、といった感じです。
そしてコレが、本作最後のシグナムの活躍となるのだった……!!
■御剣 護
オリ主その1。所謂「テンプレオリ主を嫌うオリ主」という奴。
魔力ランクはA、陸戦ランクがA+。デバイスはベルカ式のショートソード型デバイス『アテナ』と、カートリッジシステム『アイギス』の二つ。
地球出身のなのは達の幼馴染で、すずかやアリサ曰く『なのはちゃんたちのボーイフレンド』。但しこの場合は本当の意味で『男友』である。
基本的なスタンスは原作順守。出来ればいい方向に持って行きたいとは思うが、思うだけ。下手にデリケートなところを触って取り返しが付かなくなるのを嫌がり、最も重要なところには手出ししない。
なのは達の心の支えと言えば聞こえは良いが、それ以外居ても居なくてもあんまり変わらない、と言うのが鳳凰院の認識。
流れに流される性質で、正義漢といえば格好良いが、要するに自分の感情を律し切れていない。
■鳳凰院 朱雀
オリ主その3。結構凄まじい名前のテンプレオリ主。魔力ランクS、陸戦B、空戦B、魔力色赤、変換資質:光、広域殲滅魔法Sの砲台型かと思えば格闘戦もそこそここなす。
元々クラナガンの中流層に生まれ、原作スタートに合わせて地球へ。その時点までは所謂テンプレな自己中心的オリ主で、分りやすいアプローチをなのは達にもしていたのだが、プレシア救済に失敗した辺りから改心しだし、以降は必至に原作の悲劇を回避するために行動を開始。
御剣には『黄金律』でもあるのだろうと疑われているが、実は生まれたときの条件はミッド生まれと言う以外は殆ど御剣と同等。社会的地位は自分の努力で築いたという、テンプレオリ主にしてはかなり頑張る人。
救済の殆どに失敗したと内罰的ではあるが、成果としてSAの師であるクイントを生存させたり、新型デバイスの発表で管理局魔導師全体の生存率を上げたりと、御剣とは比較にならないレベルで原作改良に貢献している。
■八神シグナム
バトルジャンキーな剣の人。本作ではアギトが既にメラに取られている為、最終的なパワーアップは無し。多分出番もこれだけ。哀れ。
因みに作者がシグシグというあだ名を聞いて真っ先に思い浮かぶ人物は、シグナムではなく時雨沢恵一様。今更だけど、なんで犬とバイクが喋ってるんだろう。