~flower~   作:御沢

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Episode ~4年前のtrue~

女子会を抜けて、私たちは別れた。

 

 

私は、皆とは違う寮に住んでいる。

 

寮って言っても、美都先生の家。

 

先生の家は、裕福な家だからね。山の上にある、豪華な建物が先生の家。

 

 

20分に1本で出ているバスに乗り、山の上まで直行!

 

いつもなら1人の道だけど、今は・・・

 

「話し、聞かせてくれるのか?」

 

「うん、しょうがないや」

 

―――ヒカルも一緒。まぁ、自分が言っちゃったからしょうがないかぁ。

 

 

「えっと、前、どこまで話したっけ?」

 

「ミゼルトラウザーが、ジンさんたちの攻撃によって、とまったところ」

 

「あ、結構クライマックスだ」

 

先生の家の2階の一室が、私の部屋。

 

生徒の部屋なのに、かなり広い。今日は、ヒカルに泊まって行ってもらおうかな・・・さびしいし。

 

「それから、私たちはミゼルトラウザーに乗り込んだんだ。先頭が私だったんだけど・・・」

 

「どうしたんだ?」

 

「入った瞬間、睡眠ガスが充満しててね、私はそこで気を失った」

 

「そうだったのか」

 

「うん」

 

もちろん事実。お兄ちゃんたちが入る前に、私が試しに入ったの。そしたら・・・って話。

 

「周りには、たくさんのミゼルの操るベクターもいたし、一緒に戦ってくれた人もいた―――グランドスピアを守るため」

 

此処から先、ヒカルは口を挟まなかった。否、はさめなかったのかもしれない。

 

「お兄ちゃんたちは、オーレギオンっていう、ミゼル―――コンピューターウィルスがそのまま入ったLBXと戦った。

 

ランちゃんのミネルバ改は、完全破壊に近い状態になった。

 

ミゼルの攻撃は止まらなくって・・・でも、お兄ちゃんたちは戦った。負けることなんて、考えてなかった。

 

大きな攻撃が来て、ミネル改バが食い止めた。そして・・・完全破壊された。

 

人間って、すごいよ。協力して、心を通わせて・・・戦えるんだもん。

 

お兄ちゃんとバンさんは、“グロリアスレイ”と“ビックバンスラッシュ”で、ミゼルを倒した。

 

完璧なLBXだったよ、オーレギオンは。でも、オーディーンとアキレスが合体したら、完璧なんかじゃ無くなった。

 

“完全が、不完全に負けるとは”―――ミゼルがそう言ったのは、私も覚えてる。意識が戻ってきてたし。

 

人間は不完全だけど、だから完全を目指して進化する。ミゼルはそれを聞いて、こう言った。

 

“不完全だから、進化する・・・か。いいさ、好きにしたらいい”―――そしてミゼルは、動かなくなった。

 

意識が戻って、お兄ちゃんにおんぶされた。そして、お兄ちゃんたちの笑顔を見て、ミゼルを倒したってわかった。

 

―――地球は救われたんだよ。

 

 

・・・でも、ミゼルトラウザーに積み込まれてた、セト50っていう爆弾が、起動し始めて・・・。

 

5分の間で、出ないといけなかった。私は考えたよ。何としても、3人は助けたかったから。

 

ランちゃんが得意の空手でドアを破って、必死で出口を探した。やっと見つけたところ―――でも、そこは高い位置だった。

 

お兄ちゃんたちはあきらめてなかったけど・・・私は、3人を無事に帰したかった。

 

3人が柱に捕まった。ランちゃんが手を伸ばしたけど、私は首を振った。私は、ちっちゃかった。足手まといだった。

 

だったら・・・って思った。

 

 

お母さんや、お兄ちゃん、皆の顔が浮かんで―――

 

寸前に見た、お兄ちゃんたちの血の気の引いた顔だけが、フラッシュバックしてきた。

 

後ろから、ものすごい熱気を感じて・・・

 

―――死ぬことを覚悟した。

 

 

でも、死んでなかった。だって、此処で生きてるしね(笑)

 

 

―――目が覚めたら、シートの上にいた。

 

真上に、泣いてるお母さんの顔と、お兄ちゃんの顔と、皆の顔があって・・・

 

朦朧とする意識の中、お母さんに抱きしめられた。でね、泣いちゃった。きっと、やっぱり怖かったんだと思う。

 

あと、ランちゃんに怒られた。“何で手を伸ばさなかったの!?”って。だから、足手まといになると思った、って言ったら、今度はバンさんに怒られた。

 

 

―――そして、戦いは終わったの。長かったよ、ディテクターから、パラダイス、そしてミゼルと戦って・・・とても長くて、危険で、楽しい1年だった。

 

 

・・・なんて、これで終わりっ!どうだった?」

 

 

ヒカルのほうを向いたら、ヒカルは俯いてた。

 

「どうしたの?」

 

「俺が、ミクと仲良くしていいのかと思った。救世主だぞ?」

 

私は、おかしくなって笑った。

 

「な、何がおかしい?」

 

「うん、とってもおかしい。私、救世主なんかじゃないよ?お兄ちゃんたちはそうだけど、私はやっぱり足手まといだったし?

 

でも、それでいいと思うよ。だって、こうしてヒカル達と会えたから。

 

本当に救世主だったら、今頃世界にでも羽ばたいてるかもしれないでしょ?」

 

意地悪に微笑んで、ヒカルのほうを向く。ヒカルは、ちょっと驚いて、そして笑った。

 

「そうだな、ミク」

 

 

―――ふぅ、これでヒカルへのお話、終了(笑)

 

お兄ちゃんの話は、いつまで続くのやら・・・はぁ・・・。

 

 

 




話ねつ造V2、スイマセン。
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