~flower~   作:御沢

16 / 44
At nighr 01

私が神威大門に入学して、1年がたとうとしている時だった。

 

―――生徒会選挙があった。

 

普通は1年生は、会長選挙には出られない。

 

でも、私は例外らしい。

 

半ば無理やり、選挙に出さされた。

 

―――そして、何と会長になってしまった。

 

 

「は、はじめまして・・・」

 

生徒会顔合わせのとき、緊張していたら、隣に同じく震える少年がいた。

 

―――彼が、ムラクだった。

 

同級生同士、私たちは意外と仲良くなれた。

 

「緊張、するね」

 

「そうだな」

 

上級生を差し置いて、会長と副会長なんて・・・

 

結構なプレッシャーだった、笑。

 

 

そして現在。

 

「ムラクー、これ確認よろしく」

 

「了解」

 

夜遅くまで、私たちは仕事をする。

 

ウォータイムが終わって、私もムラクも、ほかに仕事があって、結局そのあとだから、かなり遅い時間だ。

 

ほかの委員さんは、もう帰ってしまっている。

 

 

「はぁー・・・」

 

仕事が一段落して、思わず溜息を吐く。

 

「疲れたのか、ミク」

 

「当り前でしょ?承認って、結構疲れるー」

 

肩をまわしていたら、コトンと音がした。

 

―――ホットココアだった。

 

 

「ムー君、ありがと」笑

 

「その呼び方は・・・」

 

学園長の呼び方をしてみると、苦虫をかみつぶしたような顔をする。

 

いやなんだろうなー、笑。

 

アラタなんて、アラたん、だもんな、笑。

 

 

「はーっ!おわったぁーっ!」

 

仕事が終わったのは、夜の8時半くらい。

 

お互い疲れていて、お互い口数が減っていた。

 

「疲れたな」汗

 

「うん・・・乙です」苦笑

 

ココアを飲みほして、かばんを肩にかけて、家へと帰る。

 

 

「じゃーねー」

 

「あぁ」

 

私たちは門の前で別れて、私は山の上まで帰る。

 

 

「な、長い・・・っ!」

 

バスもなく、1人で歩いて家へと帰る。

 

本当に長い道のりだ。

 

・・・と、前に見覚えのある影発見。

 

「ハルキ、ヒカル、門限過ぎてるでしょ?」

 

ビクッと肩を震わせる2人。

 

2人がこんな時間にいるなんて、不思議・・・。

 

「ミク・・・」

 

「き、君こそ・・・」

 

「仕事があったの。さぁ、理由」

 

すると2人は観念したようで。

 

 

「・・・だよ」

 

「なに?聞こえない」

 

耳を傾けると、真っ赤な顔のヒカルがいた。

 

「ね、眠れなかったんだよ///////」

 

ハルキは、ついでらしい。

 

「そっか・・・そっか・・・」

 

おかしくなったけど、笑いはこらえる。

 

「じゃ、家へおいでよ」

 

『え・・・?』

 

ポカンとする2人の手を引いて、私は家へと急いで帰った。

 

 

家には、明かりがついていた。

 

先生、もう帰っていたんだ・・・

 

早いなぁ・・・

 

ドアを開けて、明かりのともる家へと入った。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。